蛇王龍が白兎に憑依転生するなんて間違っているだろうか!? 作:XIII世
ババコンガを追ってオラリオを飛び出した
「ねぇ、どこまで飛ばしたの〜!?」
「いくらなんでも馬鹿力すぎでしょ!?」
ティオナとティオネが走りながらそう言ってくるのに対してベートが叫ぶ。
「ウルセェぞバカゾネス共、黙って走りやがれ!!」
「なんだとー!!」
ベートの言葉に反応してティオナが叫び、ティオネはキレる。
「お主等こんな時までじゃれ合っとる場合か」
「「じゃれあってない(ねぇ)!!」
「とにかくババコンガを早く討伐しよう」
「はい団長!!」
ガレスの言葉にベートとティオナが反論し、フィンの言葉にティオネが同意する。
「それにしても、本当にどこまで飛んでいったんだ?」
「すまん、なるべく遠くにと思って力を入れすぎたようだ」
「いや、君の判断は正しい。あのままあのババコンガというモンスターをオラリオにとどまらせるわけにはいかなかった」
我の謝罪にフィンがそれを否定する。
「そうじゃのう、あのままでは被害がどれだけ出るか判らんからな」
「あぁ、それに・・・」
ガレスがそう言い、リヴェリアが言葉を詰まらせる。
「あの臭いの中で戦うのはキツイからね」
「確かに」
リヴェリアの言いかけた事をフィンが補足し我が同意する。
そうやって話しながら先へと進んでいると100m先に落雷が落ちる。
「えっ、なんで雷?こんなに晴れてるのに?」
「・・・・・・」
ティオナが落雷に対して感想を述べているのをよそに我は思考を巡らせる。
あの落雷は確実に向こうのモンスターのものなのは確実だがどいつだ。
ジンオウガ、アンジャナフ亜種、フルフル、ギギネブラ、ライゼクスなど他にも居るが、問題は古龍だった場合だ。
「どうした、ベル・クラネル」
我の反応に対してリヴェリアが声を掛けてくる。
「いや、最悪の状況を考えていた」
「最悪だと?」
我の言葉にリヴェリアが顔を顰める。
「我のいた場所ではモンスターが多く生息していて、その中には雷属性のモンスターもいた。落雷攻撃を持つモンスターも当然いるが古龍種だった場合は・・・」
「ヒヒィ~~~~~~~~ン!!」
俺が説明しているときに一つの鳴き声が響く、そしてあの落雷の正体も判明した。
「えっ、こんな所で馬の鳴き声?」
「ありえないでしょ、モンスターもいるこの森に馬なんて・・・」
「もしかしたら、行商人がババコンガと接敵してしまったのではないか」
「さっさと向かうぞ」
さっきの鳴き声を聞いて話をする全員に我はこう告げる。
「最悪を引いた」
我のこの言葉で全員に緊張が走る。
「最悪を引いたとはどういう事だい?」
「さっきの鳴き声は馬じゃない」
「じゃあ、何の鳴き声なの?」
最初に反応したフィンが問いかけてくるのに答えるとアイズが聞いてくる。
「さっきの鳴き声は幻獣キリン、我の住んでいた場所の生物で古龍種だ」
『!?』「すまない、私はまだ要領を得ていないんだが」
ロキ・ファミリアの面々はさっきまで説明をしていたから理解できるがシャクティは疑問でしかないだろう。
「簡単に言えば深層の階層主が地上で暴れ回ると考えれば良いか?」
「それは笑えんな」
「実際笑えねぇよ」
そうして、我達は雷の落ちた場所に到着する。
我の予想通り・・・黒ずみになったババコンガの横に一体のモンスターがいた。
白銀に輝く美しい体毛と額から伸びる鋭い一本角が特徴の神々しささえ感じさせる幻想的な容姿したモンスター。
間違いない、