蛇王龍が白兎に憑依転生するなんて間違っているだろうか!?   作:XIII世

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あの後、(オレ)は【ロキ・ファミリア】と別れて更に深層へと向かうことにした。

 

理由はラージャンをあそこまで弱らせた存在の確認をしておきたいからだ。

 

ラージャンは「古龍級生物」に位置づけられている牙獣種モンスター、それを瀕死状態にまで追い込むモンスターの存在は看過できない。

 

「ブモォオオオオオオオオオオオオオオッ!!」

 

すると、ブラックライノスの大群が押し寄せてくる。

 

「邪魔だ」

 

押し寄せてくるモンスターの大群に対して(オレ)は拳と蹴りで薙ぎ払い、ダンジョンの奥へと進んでいくのだった。

 

そうして辿り着いたのは五十二階層。

 

ここからは階層無視の砲撃があるんだったか・・・。

 

そう頭の中で思考を巡らせた後、(オレ)は躊躇なく走り抜けていく。ぐれ

 

すると、すぐさま地面が爆ぜた。

 

「もう捕捉されたのか・・・!?」

 

意外にも速い捕捉に驚いている暇などなく通路を進んでいく。

 

突き上がる轟炎、紅蓮の衝撃波が(オレ)の背中を真っ赤に染め上げる。

 

確かにこれは地獄だな、下層からの狙撃を躱しながらそう頭の中で愚痴ると腕を太糸の束に絡め取られる。

 

「キシャアアアアアアアアアアアアアアッ!!」

 

糸の先に居たのはデフォルミス・スパイダー。

 

しかし、その巨大蜘蛛は爆炎に焼き尽くされ消滅する。

 

そして、太糸の拘束を逃れた(オレ)は痺れを切らし狙撃によって空いた穴に飛び込んだ。

 

飛び込んだ大穴から見た光景は地獄と言うに相応しいものだった。

 

『オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!』

 

大穴の底から打ち上がってくる砲竜(ヴァルガング・ドラゴン)の咆哮に(オレ)は眉一つ動かさずに見下ろしている。

 

すると、一匹の砲竜(ヴァルガング・ドラゴン)が顎を開く。

 

今まさに階層を貫く大炎塊が装填された口が直上にいる(オレ)に標準を定められた。

 

「チッ、めんどくせぇな」

 

そう言っている間にも竜の口から火球が発射されるも、降下中ということ忘れてしまうほどの敏捷(はやさ)で岩盤を蹴り抜き、火球を回避し底へと向かう。

 

しかし、飲み込まれたとしても蛇王龍(オレ)からすればこんな火なんぞ無意味に等しいんだよ。

 

だが、まぁ爆破耐性が低いから厄介だとは思った。

 

大火球を回避で乗りきった(オレ)は大穴の底に到着したのだった。

 

「さて、ここにラージャンを瀕死にさせた奴がいるのか?」

 

そんなことを言っていると、紫紺の飛竜が襲いかかってくるも一蹴するのだった。

 

「探すにしてもこいつらは邪魔だよな・・・。ブッ潰す」

 

その言葉通りに襲いかかってくる大紅竜と紫紺の飛竜をその身一つで蹂躙していく。

 

火球を吐こうとするならば下顎を蹴りあげ、拳と蹴りで一撃で粉砕していく。

 

そうして、全てのモンスターを倒した後大量の魔石と怪物素材(ドロップアイテム)が転がっていた。

 

「これは・・・持って帰るのが骨だな・・・」

 

そう愚痴りながらも回収し(オレ)は早速原因を探るために動き始める。

 

ラージャンをあそこまで弱らせれるとすれば古龍級生物(同格)古龍(格上)の奴等か、狩人(ハンター)だ。

 

もしかすれば、あの世界の狩人(ハンター)が来ているのであれば早く接触しなくちゃならなくなる。

 

そうやって歩き回っていると、そこであることに気がつく。

 

それは火の粉が舞っているということだ、これは明らかに戦闘が行われているということだと判断した。

 

今この五十九階層にいる冒険者は(オレ)だけのはずだが、もし戦闘が行われているなら間違いなく狩人(ハンター)がこの世界に来ているということになる!!

 

その考えに至った(オレ)は駆け出した。一刻も早く狩人(ハンター)と接触するためにだ。

 

しかし、この時(オレ)は失念していた。

 

戦闘時でなくても火の粉塵を振り撒く爆炎の古龍のことを・・・。

 

「まさか、ラージャンの他にこいつまで来ているとはな・・・」

 

そう、今(オレ)の目の前にいるのは古龍の一角である・・・。

 

「炎王龍テオ・テスカトル」

 

『グルゥオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!』

 

こうして、(オレ)の初古龍討伐が始まるのだった。

 

 

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