蛇王龍が白兎に憑依転生するなんて間違っているだろうか!?   作:XIII世

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(オレ)が五十階層に戻ってくると、早速炎王龍(テオテスカトル)金獅子(ラージャン)の解体へ取りかかる。

 

そして、解体して手に入れた素材は・・・。

 

テオ・テスカトルからは獄炎の龍鱗・炎王龍の堅殻・炎龍の宝玉

 

ラージャンからは金獅子の剛角・金獅子の重牙・牢固な重骨

 

それをバッグパックに無理矢理押し込んでから我は地上に戻ることにした。

 

ちなみに解体で残った肉は根性で完食した。

 

そうして、地上に戻ってくるとテオとラージャンの素材以外の魔石と怪物素材(ドロップアイテム)を換金するためにギルドに向かうのだった。

 

「換金を頼む」

 

「はい、畏まりました」

 

換金を済ませると、総額八千万ヴァリスとなって俺の手に帰ってきた。

 

「初のダンジョンにしてはまぁまぁか」

 

そう言って我はギルドを後にするのだった。

 

そうして帰宅途中に夕食の素材を買ってから本拠(ホーム)に戻っていると明らかに我の事を尾行している奴らがいる。

 

この感じから我の稼いだヴァリスが目的か・・・、相手は恐らく【ソーマ・ファミリア】だな。

 

尾行者の正体に当たりを付けて我は迎撃するために路地裏へ入り込む。

 

そうして、路地裏の奥まで行くと行き止まりに行き着いた。

 

「ここなら誰にも見られないだろう」

 

そう言っていると、尾行してきた冒険者達が姿を現す。

 

「観念しろ、ガキ。大人しく金を渡すんなら無傷で・・・ぶぎゃっ!?」

 

最初にやってきた男に対して我は不意打ちで蹴りを叩き込んだ。

 

「てめぇこのクソガキ舐めた真似しやがってもう泣いて謝っても許さねぇぞ!!」

 

蹴りを入れられた男が得物である剣を抜きながら

怒声を上げてくる。

 

「ふん、酒に溺れ子供を食い物にする外道にはこれくらい優しいくらいだろう」

 

嘲笑混じりにそう言ってやると冒険者達の顔が一気に血が上り顔が赤くなっていた。

 

「もう謝ったって許さねぇからな、クソガキィ!!テメェは変態の玩具として売りつけてやる!!」

 

「やってみろ」

 

我の言葉を皮切りに冒険者達が襲いかかってくるが、数の多さでは勝ってはいたが蛇王龍(ダラ・アマデュラ)の力を受け継いでいる我の相手にはならず全員地面を舐めることになった。

 

その後の事は【ガネーシャ・ファミリア】の引き取って貰い【ソーマ・ファミリア】から賠償金を支払わせる事で決着とした。

 

その日の夜、ヘスティアに今日のことを話すと憤慨していた。

 

「全く、ソーマの奴は子供の躾をちゃんとしているのか!!」

 

「あぁ、そうだな」

 

そう言いながらヘスティアがじゃが丸君にかぶりつき、我はそれに相槌を打つ。

 

「まぁ、向こうにはきっちり賠償金を支払わせたから今回は見逃してやろう」

 

「ベル君がそう言うならボクも構わないけどさぁ・・・」

 

不貞腐れた様子でそう言ってくるヘスティアに我はこう言った。

 

「恐らくだが【ソーマ・ファミリア】の内側が問題なのだろう。それも酒関連でだ」

 

「ベル君、どういう事だい?」

 

俺の言葉に食いついたヘスティアが問いかけてくる。

 

「我の専属アドバイザーから聞いた話だがギルドでも換金のことで揉めているそうだ、それも日常茶飯事と言った具合にな」

 

「それがソーマのお酒と何の関係があるんだい」

 

「答えは簡単だ、大金を納めた者だけが神酒の本物を飲むことが出来るからだ」

 

「一度でも神酒を口にすれば虜となりもう一度口にしたくばそれに見合うだけの金を持ってこいといった具合にな」

 

「ソーマの奴、子供達を使ってそんなことを・・・」

 

怒りを滲ませる声でそう言いながら顔を顰めるヘスティアに訂正を入れる。

 

「だが、其処の仕組みを考えたのは神ソーマじゃない」

 

「じゃあ、誰がそんなことをしているんだい」

 

「派閥内で主神を除いて最も力を持つとしたら?」

 

「【ソーマ・ファミリア】の団長か!!」

 

俺が問題風に問いかけるとヘスティアはハッとして答えを導き出す。

 

「そうだ、しかもその団長様はヤバい奴等とも連んでいるらしいな」

 

「そうなのか・・・所でベル君?どうして君は其処までのことを知っているんだい?」

 

「知っているからだ」

 

「嘘は付いてないな・・・、じゃあ質問を変えるよ。()()()()()()()()()()()()()()()()?」

 

「教えない」

 

ヘスティアの質問に我自身の言葉でハッキリと拒否の意思を見せる。

 

「・・・・・・」

 

我の対応に訝しんだ顔をするヘスティア、だがこうするしかない。

 

「すまないが、これら全てに関しては話すことはない」

 

「そうか、君が其処までするのには理由があるんだろう。ならボクはもう何も聞かないよ」

 

「済まない」

 

「いいよ、別に謝らなくたって。君は君の決めた道を歩いて行けば良いんだから」

 

「あぁ」

 

こうして、夜も更けてきたこともあって我達は眠りにつくのだった。

 

 

 

 

 

 

ここは【ロキ・ファミリア】本拠(ホーム)である黄昏の館にある会議室。

 

そこでは【ロキ・ファミリア】の主神と首脳陣と幹部そしてラージャンとの戦闘を経験したレフィーヤが揃っていた。

 

「皆、集まったね」

 

最初に口を開いたのは団長であるフィンが早速本題に入る。

 

「今回集まって貰ったのは五十階層で遭遇したラージャンという生物についてだ」

 

ラージャン、その名前を聞いた主神を除く全員は顔を顰める。

 

そこへ【ロキ・ファミリア】主神のロキが全員に問いかける。

 

「なぁ、うちはそのラージャンてのを見てへんから分かれへんのやけどそんなにヤバい奴なんか?つーか、フィンらが苦戦するくらいやったら更に深層から来たんとちゃうんかいな」

 

「いや、それはない」

 

主神の言葉にフィンがそれを否定する。

 

「フィン、何でそんなこと断言出来るんや?」

 

「僕もだけど、ラージャンがモンスターでないことはここに居る全員が聞いている」

 

「誰からや」

 

「【ヘスティア・ファミリア】のベル・クラネルからだよ」

 

「って、誰やねん!!つか、ドチビの所の眷族(こども)かいな!?」

 

「神ヘスティアを知っているのか、ロキ?」

 

フィンから情報提供者の名前を聞きツッコミを入れるが、その主神の名前に反応したことをリヴェリアに指摘される。

 

「あぁ、うちとドチビ・・・ヘスティアは犬猿の仲でな。ドチビの癖に実らせよってからに・・・」

 

主神の説明から仲が悪いと言うことしか解らなかったが、まぁロキの嫉妬から来るものだとも。

 

「まぁ、それは置いといてやそのベル・クラネルっちゅー眷族(こども)のおかげっちゅー事やな」

 

「そうだね」

 

ロキの言葉にフィンが同意する。

 

「それにしてもそんな生物がおるとはなぁ・・・.

しかし、そんなら何でダンジョンに居ったんや?」

 

「それについてはベル・クラネルも疑問に思っていたよ。ラージャンは「超攻撃的生物」らしいからね」

 

「・・・まぁ、皆が生きとるから良しとしようか」

 

そうして、ロキのその一言で会議は終わりを迎えるのだった。

 

「・・・もっと強くなりたい」

 

自室に戻ったアイズは一人そう呟くのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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