蛇王龍が白兎に憑依転生するなんて間違っているだろうか!? 作:XIII世
これに関しては驚くことはない、【
蛇王龍の扇刃×2、蛇王龍の剣鱗×4、古龍の血×6
それが今回スキルで出現した素材だ。
「これなら大剣が・・・無理だな。獄炎石がねぇ」
素材を見て思いついた考えを言おうとしたが素地が一つ足りないことに気付いた。
獄炎石、それは
それをどう補えばいいのか思考を巡らせてみると、あることを思いだした。
それは火炎石の事だ、
その考えに至った我は早速火炎石を求めてダンジョンの深層・四十四階層に向かうのだった。
場所は移動し、四十四階層。
ここはまるで火山の腹の中に入り込んだと錯覚させるほどの熱量を発する階層で冒険者の思考と体力を奪っていく。
「最初の探索ではさっさと通過していったからあまり覚えていないんだよな」
そう言いながら歩いていると、左右の炭色の壁面と地面に亀裂が走る。
そこから現れるのは岩石のモンスターであるフレイムロックの大群。
「
火炎石を求めている我からすれば幸運でしかなく猛然と襲いかかる。
「うらぁっ!!」
最初のフレイムロックの顔面を粉砕したことを皮切りにそのままの勢いで粉砕していく。
大群を全滅させると魔石と
「これは・・・炎龍の粉塵か?しかし何で四十四階層にあるんだ?」
見つけたのは
つまり、炎王龍は最初から五十八階層にいたのではなくこの四十四階層にいて五十八階層まで降りていたと言うことになる。
「これはあのクソ転生神の仕業なのか?いや、ここまで過剰に手を加えていると言うことはあまりにも行動が派手過ぎる」
転生神の仕業と勘繰ってはみるも動きが活発すぎる。
それだけ派手に動いていれば他の神も気付きそうなものなのだが・・・。
「まぁ、今はそんなことを考えていても仕方がないか」
そう言いながら我は再び魔石と
それは火炎石に混じって獄炎石があったからだ。
「本当に驚いた、獄炎石がダンジョンにあるなんて・・・まさか!?」
俺は獄炎石に驚きながらある可能性が頭を過った。
それは・・・ダンジョンの改変。
我をこの世界に転生させた転生神が介入しダンジョンそのものを改変した可能性、これが頭の中から抜け落ちていたことに気付いた。
「いやいや、幾ら神とは言えそんな介入が許される訳がない。明らかに逸脱しすぎている。しかし、本来ありもしない生物や鉱物が出てきているとなると否定も出来ないか」
頭の中で色々な可能性を巡らせるが、確信に至るものは無い。
「これはまだ可能性の話で済めば良いんだがなぁ・・・」
そう愚痴を溢しながら我は魔石と