異世界転生を間違って『よう実』世界へ   作:仁611

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神室 真澄は実は超絶乙女

入学してまだ4日目の放課後、俺は特に用事も無いので帰りにコンビニに寄って夕飯を買って帰ろうとしていた。サイドテールの紫がかった髪色の女の子が不審な行動をしている事に気が付き、更にそれを少し離れた場所から新しいおもちゃを見つけた様な顔で見つめる杖をつく女の子も目に入った。

 

(このまま見て見ぬ振りは出来ないな)

 

俺は紫がかった髪の女の子の側まで歩みを進め、杖をつく女の子が彼女を見るには邪魔な立ち位置に立つと、無遠慮に彼女に声を掛けた。

 

「やめた方がいい。俺の後ろに居る彼女が君をおもちゃにしようと観察してる様だよ。この学校は凄く特殊だから自分の行いが学校生活にどんな影響があるか分からない」

 

「ッ⁉︎———誰。あんた」

 

「1-Dの東堂 蓮だ。今なら君は何もしてないから大丈夫だ、杖をついた女の子は君をおもちゃにしたいんだろうから気を付けて」

 

俺がそう言って欲しい商品を手に取ってレジに向かった。彼女も何も無かったかの様にレジに並んで来ると「助かったよ、ありがと」と小さな声で言って来た。

 

俺はつい姪っ子に対応する様に彼女の頭に手を乗せポンポンと叩き「どういたしまして」と笑顔で彼女の目線で答えた。彼女は口を半開きでフリーズしたと思ったら、みるみる顔が赤くなって行き耳まで真っ赤になってしまった。

 

俺はやってしまったと気付いた。元普通の30代→今超絶美少年15歳だと言う事と、そんな奴が公共の場で不用意に頭を触りキラキラスマイルを振り撒いたのだ。

 

俺は原因を作った責務を果たすために、固まって俯く彼女の商品も一緒に会計してから彼女を連れてコンビニを後にした。

 

(マジでやってしまったな。前世でやったらセクハラで、今やったら少女漫画の顎クイ・壁ドンと同じ何だよな…)

 

あれから数分程、近くにあったベンチで彼女が落ち着くのを待っている。鞄を抱える様に抱きしめて未だに耳まで真っ赤な彼女、見た目も言動もツンツンしてるのに、異性への耐性が低過ぎて反応が可愛すぎる事に微笑ましくおもえてしまった。

 

「少しは落ち着いた?」

 

「ッ⁉︎//だっ大丈夫」

 

「さっきはごめん。女の子の頭を気安く触る何て失礼だよな、それに結構同学年も居たから変に誤解を受けるかも知れない」

 

「きっ気にしないから良い。それにあんたは別に…」

 

「別に?」

 

「しっ下心から頭触った訳じゃ無いんでしょ//」

 

「そうだな。つい可愛いなって思ってしまってな」

 

「なっ////」

 

その後は酷かった。俺のうっかり子供に大人が言う感覚で『可愛い』と言った事が原因で、異性耐性が紙装甲な彼女は鞄を抱えた状態から足まで抱えて俯き丸まってしまった。

 

直ぐに彼女が足を抱えた事で、下着が見えてしまう事に気が付き上着を彼女の膝に掛けて再起動を待って居た。1時間はそのベンチにいただろうか、途中で綾小路が俺に奇異の目を向けてコンビニ入って行ったり、池と山内が殺意の篭った嫉妬の目でこちらを睨んで来た。

 

待ってる間は暇なので生徒会の資料をノートPCで作成して行き、時間は有効活用している。流石にこれ以上はまずいと思って、最終的には彼女の手を引き寮へと連れて帰った。

 

ここで問題が発生したのだが、俺は彼女の名前を知らない事だ。寮の部屋番号を聞いても俯いたまま、名前を聞いても俯いたままと言う無限ループ状態だ。

 

 

結果…

 

 

気が付くと俺は床で寝て居て、彼女はベットで眠っていると言うお持ち帰り状態が発生した。勿論彼女に何かしたなどと言う事は無いけれども、彼女に何て説明したら良いのだろうかと思って居たら、彼女と目が合うと目を見開いて本気でテンパり始めた。

 

「えっ⁉︎えっ何処ここ?」

 

「悪いがあのまま放置できなくてな。勝手に端末を触って名前を知る訳にも行かない上に、部屋番号も知らないから送り様が無かったから結果的に俺の部屋に居る。当然何もしてないから安心していい」

 

「えっと、ごめん私の所為で迷惑掛けて。それとありがと//」

 

「いいえ、どういたしまして。テーブルにタオル出してるから顔でも洗って来たら良いよ、俺は朝食作るけどトーストは大丈夫か?」

 

「えっ⁉︎うん。大丈夫」

 

俺達は、登校するには少し早いけれど彼女はシャワーを浴びてない事を考え早めに朝食を食べた。

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