当たれば必滅の攻撃を前に、二人は何の恐れも無く言の葉を紡ぎ出す。
それは、互いに誓い合う祝詞。
《あの日出会った
《初めて色づく世界の中で、色無き者は自分のみ。鮮烈な君の心へと、色無き自分は恋焦がれる》
《その輝きよ、どうか色褪せないで。君こそが、この心を救ってくれた
原初の自分を奉じる言葉。
桜川涼が、本当の意味で人間となった日の出来事。
何も感じられなかった己が初めて見た、美しいもの。
それを守りたいと思った。その輝きが決して、翳らないように。
《あの日出会った
《絶対零度の引鉄に、震え凍える私の心。触れた貴方の熱だけが、凍てつく私を解いてくれる》
《その温もりよ、決して消えないで。貴方こそが、この心を救ってくれた
それに応えるは、同じ日に救われた朝田詩乃の言葉。
独りで凍えていた。本当は誰かに助けてと言いたかった。
でも、それでも母には私しかいない――…幼い日の使命感。幼かった故の傲慢。
そんな私を
《
《守ると誓った言葉に嘘はなし。添い遂げる覚悟に揺らぎなし》
《それでも――…それでも愛しい人よ。君は傍に居てくれますか?》
そこへ、彼は自身の
醜き自分――…いや、醜さすらない空っぽの自分。
何色も持たない自分が、こんなにも輝かしいヒトへと恋焦がれている。
それだけならばいい。そんなヒトが傍に居てくれるという幸運が、彼には何とも恐ろしい。
喪ってしまえば、この身はもう生きていられないと思うほどに。
《語る言葉は既に無し。私の想いは変わらない》
《隔てた世界より今ここへ、貴方を追いかけ……貴方の腕の中に居る》
《幾度の
だからこそ、彼女は否定した。
何を悩む事がある。こんな所にまで追って来た私にそんなを聞くのか。
ちょっとした稚気を出しながらも、そんな彼を赦すように。
絶対離してやるものか。そんな独占欲を垣間見せて。
《ならば往こう、三千世界に唯一の人よ。望む
それがいい。と彼は笑った。
そうでないと不安になるから、自分にはそれが一番いい。
しっかりと互いの手を握り合って、一緒に歩んでいく事が一番いい。
《貴方とならばどこまでも。
《昏き
当然でしょ。と彼女も笑った。
二人は既に対なる者。比翼連理の星。輝き絶えるその時まで、二人が別たれる事はない。
寄り添い共に同じ場所を目指す、双星の流れ星。
《
互いにヤミを宿していた。それを互いが出会い、寄り添いあう事で照らしていった。
ならばこの先に立ちはだかるであろう絶望すらも、二人で居れば希望へと変えられる。
《――…
それが、自分達が繋いだものの結晶であるはずだから。
紡いだ絆は、星の輝きよりも眩く自分達を照らしている。
その輝きを今、ここに示す。
《
二人の身体が、蒼の輝きを強く放つ。
その輝きは握られた弓へと、番う矢へと伝播していく。
矢が放たれた。
その矢は、二人の眼前に迫っていた黒球を……あらゆる物を吸い込むそれを打ち砕き、
突き進む蒼い矢に、新たな色が加わった。螺旋を描くように加わったのは、見覚えのある赤紫色。彼らの前に戦っていた少女の色。
次は黒だ。と言ってもガブリエルのように禍々しい闇色ではなく、夜空のような深い黒。優しさを湛えたもの。
そこに紺が、紅が、緑が、白が――…様々な色の光が集っていく。まるで極彩色の銀河のように、渦を描きながら真っ直ぐに。
光たちは元の矢を覆い尽くさんばかりの輝きを放ち、虹色の軌跡を残しながら、ガブリエルの心臓へと突き立った。
◇
なんだ、これは。
ガブリエルは自身の心臓部分に突き立った矢から、痛みを感じなかった。その矢から極彩色の光が自身の中に注ぎこまれ、自身の身体がひび割れ、そこから光の放流が噴き出しても尚、何も感じる事が出来なかった。
心意ならば喰らえるはずだ。ともすればこの世界に生きる者全ての魂が籠ったもの。我が内の飢えを、虚無を、この程度の光で満たす事など出来ない筈だ。
そんな彼の意に反して、光が虚無を焼き尽くすように広がっていく。理解が出来ない。ガブリエルの視覚は極彩色に染まっていき、聴覚にはあらゆる声が響いてくる。
――神様、どうかあの人を守って
――無事に、帰って来て
――戦いを終わらせて
――大好きよ
――どうか、世界を
――今この瞬間に生きてる命を
――みんなを、守って
いつもであれば、歓喜と共にそれを喰らうはずなのに。喰らう事が出来ないままに全てがガブリエルの虚無を焼き尽くす光となる。
『わからないって顔だな。サトライザー』
『リョウゲツ……貴様何をした!?』
ガブリエルの視界に、はっきりとオーリの姿が見えた。咄嗟に手を伸ばしても、もうその手すら光に焼き尽くされて消え去っている。
『何もしてねぇよ。俺と詩乃はただ心意を乗せて矢を放っただけ。矢に集った光は、ストレアが束ねた祈りの力。そう言う意味じゃ偶然に過ぎない』
『ならば何故喰らえん!? 食らい尽せぬというならまだわかる! しかし、一片も――』
『俺自身の心意は、元々お前と同じ属性だ。
何、とガブリエルは固まった。頭を巨大な鈍器で殴られたような衝撃が走ったとも言っていい。自分と同じだというのなら、何故貴様はそんなにも
自分と同じならば飢えているはずだ。
他者を喰らわねば満たされる事など決してない。
なのに何故、そんなにもお前は――
『てめぇ、出会った光を自分で潰したろ』
『何?』
『てめぇは欲しいから奪った。俺は、欲しいから守った』
同じ属性を持って生まれ、同じように大切だと……ガブリエルにとっては死した後も追い求めるほどの存在に会った筈の二人の違いは、それだけだ。
同じだった筈の二人は、そうして歩む道が分かれた。ガブリエルと涼では状況も何もかもが違うだろう。もしも逆だったなら、今こうして相対していても、互いの立場は変わっていたかもしれない。
でもその仮定は無意味だ。今こうして、ガブリエルはその狂気の虚無を持ってここに現れ、それに対するようにオーリは虚ろを消し去り、愛しい人と共に無限を携えて現れた。
残酷なまでに、それが全てだった。
『だから、サトライザー』
ガブリエルの視線の先のオーリが、その手を翳す。
『や、やめ――』
『てめぇの罪を、数えろ』
心臓に突き刺さった矢を、オーリが優しく押した。
砕ける。ガブリエルの、全てを喰らわんとした虚無が、その全身に亀裂を作っていく。
その亀裂からは全色の光が漏れだし、虚無を突き破っていく。
まだッ! まだ私は――
断末魔さえも光の中へ消えていく。
光が一瞬だけ内側に向けて収縮し、爆発する。
恐るべき規模の光の爆発が起こり、弾け飛ぶすべての色の光が、それぞれの螺旋を描いて天へと昇っていく。
その爆発の中で、ガブリエルの魂も天に、いや、
「あぁ……ようやくこっちに来てくれたのね。ゲイブ」
交わる筈の無い、その場所へと。
◇
その光が収まるのを、オーリとシノンは地面に座り込み、寄り添いあって見ていた。現実に戻れば決して見られない、その幻想的な光景を記憶に焼き付けるように。
「……終わったのよね、全部」
「アンダーワールドでの問題は多分、全部終わったかな」
澄み渡った青空に溶けていく光達はやがて消えて、雲の流れる蒼穹がどこまでも広がっていく。このまま二人で眠るのも悪くないと思えるような、穏やかな光景。
「あ、寝ちゃだめよ。帰るまでが遠足なんだから」
「まぁ半年寝てたって言うからまだ寝ないけどさ……」
「その辺りは覚えてないの?」
「本当にぼんやりと、だな。意識が無いのにぼんやりとでも覚えてんのがよくわかんねぇんだけど」
ふぅん、と相槌を打ちながら、シノンは首を傾げた。ならば魂の中で見た
ただ、考えても仕方ないと割り切るのも早い。昏睡状態の時に、覚えられていれば赤面必至の事をシノンも、ランやユウキだってやらかしているのだ。精神衛生上は覚えていない事が有り難い。
「兄さぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」
「お兄ちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」
遠くから、二人が知っている……オーリにとっては約二十年振りに聞く声。懐かしいな、と思うと同時に、彼の目から涙が溢れてくる。
それをシノンは見て、仕方がないと彼の頭を抱え込んで抱きしめた。このアンダーワールドにおいて、オーリが過ごしたのは約二十年という長い時間だ。現実世界では赤ん坊が成人してしまうほどの時間を、彼は最愛の人と、ストレア以外の家族と離れて過ごしていた。記憶が封じられている間は感じなかったのだろうが、全てを思い出した今、何かのきっかけにその寂寥は溢れ出てしまう。
酷く珍しく……いや、シノンでも初めて見た、声を上げて泣くオーリの姿。二十年分の寂寥が一気に襲いかかっているから、そこからの復帰はいかに精神的にタフだと言っても時間がかかるだろう。
近づいてきたのはやはり杖で飛べるランと、彼女の杖に同乗していたユウキ。二人はある程度近づけばダメージ覚悟で飛び降りて、そのまま二人へと駆け寄ってくる。そんな義妹達に、シノンは自身の唇に人差し指を当てて『静かに』と声に出さずに告げた。
あの兄が泣いているのを、二人だって初めて見る。その意味する所も、理解できる。だから二人は兄に抱きついて、同じように声を上げて泣いた。果てにはわぁわぁと泣く三人にシノンまで貰い泣きをしてしまい、ユナやリーファ達が来るまで四人は抱きしめ合って泣いていた。
そんな四人とは別に、ストレアはアスナを連れて果ての祭壇へと向かう。もう旅立った後かもしれないが、それでも見送るのが自分の責任であると考えて。アスナは、キリトがアリス達と一緒にログアウトしている可能性を考えてだ。
現実ではまだ、問題が発生しているだろう。それでも、アンダーワールドに居続けるよりは向こうで取れる選択肢の方が多い。キリト達の命は現実側のものだから、守る為にはそちらに居てもらった方がいい。
「あれが果ての祭壇……」
ストレアとアスナの目が浮島と、そこに建つ人工構造物を捉えた。近くには雨縁の姿も確認出来て、それに安堵の息を漏らす。無事に辿りつけた様子だと、アスナを抱えたままストレアは建物の入口へと続く白い石畳の中央に降り立った。
円形の浮島には、色とりどりの花が咲き乱れている。『綺麗だ』とアスナが思わず呟くほどに、美しい花畑が広がっている。そこで舞う蝶の姿を、点在する樹で休む小鳥の囀りを感じ、石畳を挟むように並び立つ白亜の円柱の間を抜けて、システムコンソールのある神殿の入口までやってきた。
入り口横には雨縁が休んでおり、ストレアの姿を見つけるとどこか嬉しそうに鳴いた。それを見て、アスナはもうキリト達が神殿の中に入った……外へと出たのだと思った。
「もう、アリスさん達は……」
「いや……」
ストレアの言葉が続く前に、神殿の扉が開かれた。飛び出してきたのはアリスであり、彼女はストレアの姿を認めるとそのまま走り寄ってくる。
その瞳には涙を溜めて心底安堵したかのような表情に、流石のストレアも毒気を抜かれたのか珍しく、抱き着いてくる彼女を止めなかった。
「……偽物!?」
「外に行くからと思って受け入れようとしたアタシの心遣い返せコラ」
アリスの一言で台無しになり、顔に複数の青筋を浮かべたストレアが
「そんでアリス。何でお前未だ外に行ってないの? 馬鹿なの? 言った事すぐに忘れちゃうの? 馬鹿なの? 大馬鹿なの? ヴァァァァァァァァカなの?」
「はなっ、話すから放して!? 痛い痛い頭割れちゃう!?」
ミキミキと音を立てるアリスの頭部に、これはまずいと必死に両腕を振ってあわあわしているアスナに免じて、ストレアは手を離した。『頭痛い』と蹲るアリスに視線を合わせるようにして、ヤンキー座りで下から顔を覗き込む。
「で?」
「そこからは俺が話すよ」
「キリト君!」
気まずそうに笑いながら出てきたキリトに、後ろにはユージオが続く。完全にやさぐれた目をしたストレアは『はよ説明』と訴え、男二人は頬を引き攣らせた。
「着いた後、真っ直ぐシステムコンソールに向かったんだけどな、そこでユイに会った」
「ユイちゃんに?」
「あぁ。それで、アリス達を外に送るにもタイミングを計る事になったんだ」
「ふーん」
自分よりも外の情報を得ているであろうユイがそう言うなら仕方ない、とストレアは納得した。キリトがその辺りの事で嘘を言うわけもなく、なら良いタイミングを狙っているのは加藤かもしくは……と考えて止めた。情報が少なすぎてストレアでは判断が付かないから。考えても無駄であると思ったから。
「むぅ」
そんな
「何?」
「あの子の事をとても信用しているのですね」
「何で急に刺々しい敬語……キリトとアスナの家族だし、アタシの命の恩人って言っていい相手だよ? 普通に信用くらいするでしょ」
「恩人?」
「恩人」
数秒見つめ合う二人だが、頬を赤く染めたアリスが『な、なら仕方ないですね』と咳払いをしつつ、ストレアに背を向けた。『いやこいつホント何なの?』というストレアの表情が見えなかったのは、彼女にとっては幸運なのだろう。
バッチリ見ていた他の三人は曖昧に笑うくらいに、しょっぱい顔だったので。
「とりあえずストレアも会っていくか? コンソールから呼びかければ答えてくれる」
「や、アタシはとりあえずの確認とアスナを連れてきただけだから」
「他の人達は?」
「兄貴は今動かすとアタシがラン達に殴られそうだからねぇ……」
あはは、と笑うストレアの言葉に、アリスとユージオが目を見開いた。
「オーリ……目を覚ましたのかい!?」
「何でそれを早く言わないの!?」
「ボケたお前に言われたくないんだけど?」
やいのやいのと言い合うアリス・ユージオ・ストレアの三人を眺めながら、キリトとアスナの顔に穏やかな笑みが浮かぶ。賑やかな三人の姿にSAO時代の自分達の姿がダブって見えて、確かに今までの事が繋がっていると感じられたから。
『パーパー! ログアウトしても大丈夫ですよー!』
「っと、うちのお姫様がお呼びだ」
「それじゃ、行きましょうか。ストレアも――」
「アタシは残るよ。カーディナル達との約束もあるから」
「「えっ?」」
二人が今度は固まった。『アタシ一緒に行くなんて言ったっけ?』とキリトとアスナを見れば、この二人も同じように固まっている。
「え、最初の作戦というか動き方じゃ、ストレアもユージオ達と行動って話だったよな……?」
「一緒に行動するって話は、アタシとユージオがアリスと同じ封印を破った組だからでしょ。万一相手にそれと知られないようにアリスと纏めておいて、いざと言う時は一緒に逃がせって奴」
「……まぁ、ストレアは既にその話を無視してたも同然だしねぇ」
アスナが苦笑した。確かにストレアがアリスと共に行動していた場面というのが、そこまで思い浮かばない。それは避けているようでもあり、二人の力量が拮抗している為に組ませるよりも分けた方がいいというストレアの判断のようにも思える。
いざとなれば三人を強制的に纏めただろうが、その前にアリスが攫われたのだからその話は破綻している。
「一緒に、来てくれないの?」
「……前からベルクーリやカーディナルには言われてたんだよ。戦争が終わった後のアンダーワールドを頼むって」
「戦争が終わった後の……?」
「そ。最高司祭やれって言われたの」
軽く告げられた事実に、四人は何度目かわからない驚愕を得た。
ただ、あの力を見た後ではそれも仕方ないと思えてしまう。神の領域に至ったとしか思えない力は、この世界を統べるに相応しい。それにストレアは実際に戦争を戦い抜き、人界軍は元より暗黒界軍の信頼をも勝ち取っている。彼女以外にこの後のアンダーワールドを纏められるか、と聞かれれば難しいとしか言いようがない。
その事が分かるから、アリスは何かを言おうとしては止める。自分の言葉で彼女を翻意させる事は出来ないし、自分の我儘で守りたかった世界がまた混迷の時に逆戻りするのはアリスの本意ではないから。
「……ストレア、後ろ向いて」
「? 唐突に何さ」
「いいから!」
ストレアの肩を持ち、強引に後ろを向かせたアリスは自分の髪を束ねるのに使っていた白いリボンを外し、長く伸びたストレアの髪を後頭部で一つに束ね、こめかみの高さでリボンを巻き付ける。
「……何してんの」
「そのリボンはあげる。今までの短い髪とは変わったんだから、それくらいしないと」
「いや、どうせ切る……」
「付けなさい」
「アッハイ」
釈然としないものを感じながら、ストレアはそれに従った。まぁ邪魔になるものでも無いと思ったのもあれば、アリスがそれを餞別としているのも分かったから。ならばこれ以上、余計な事を言わずに受け取るのが筋だろうと納得して。
「無くさないようにしとくよ」
「そうしてください。新しいものは期待してるから」
「そこで
言葉とは裏腹に、お互いが穏やかに笑いながら握手を交わした。続いてユージオが右手を差し出してきて、ストレアがそれを握る。
「また、会えるかな?」
「会えるよ。一緒に行かないってだけで、アタシも向こうには行くから」
「そうなの!?」
「死ぬまで最高司祭するわけねーだろ。それにアタシも外生まれだしやる事やったらいったん帰るくらいするわ」
何時帰れるかはわからない、とは言わなかった。カーディナルとの約束は十年だが、安定具合や行う改革によってはそれでは難しい事もある。アンダーワールドの時間で最低十年は居る事になる。五千倍加速なら現実世界では一日に満たない時間だが、ストレアの魂が宿るライトキューブを排出してから運んだりするためには、様々な用意が必要だろう。
今からログアウトするアリスとユージオは、既に外に居る加藤や凛子が用意しているはずで、それとは条件が違うから。
『パーパー!』
「ほら、あっちがヘソ曲げない内に行った行った」
「あぁもう……また、あっちで!」
「待ってるよ、ストレア!」
「オーリにさっさと起きるように言っといてくれ」
「シノノンにも!」
「伝えとくよー」
神殿に駆け込んでいく四人を見送り、神殿の扉が閉じた事を見届けると、ストレアは息を一つ吐いた。
「出てきていいよ。
そう言って神殿の柱の一本に視線を向ける。『ははは』と苦笑いをこぼしながら現れたのは、白衣を着た男……白いシャツにネクタイを締め、長い白衣というアンダーワールドには似つかわしくない恰好をした男……茅場晶彦。
「何時から気付いていたのかな?」
「来た時からだよ。申し訳ないけど、この世界でアタシから隠れられるとは思わないでね」
「まぁそれもそうか。この世界の管理者……とはまた違うか。
そう言う茅場に対して、ストレアは首を横に振った。
「そんな大層なモノになった覚えは無いよ。ただ、アタシは自分が世界に一人しかいない新種……《マキノイド》ってだけ」
「そうか……君は自分をそう定義したのか。第三のAI……いや、電脳の海から生まれた
「言葉の端から大袈裟にしていくの止めない?」
「それ以外にどう言えばいいのかな?」
あぁ言えばこう言う、とストレアは苦笑する。自分にとってはもう二十年前のあの時の邂逅から、何も変わっていない。まぁこの茅場晶彦にとってはまだ数カ月前の出来事だ。早々に変わられるとストレアとしても困るのだが。
「……おめでとう、と一応言わせてもらうよ」
「ありがとう、って一応返しとくよ」
「あぁ……故にそうなった君に、一つ聞きたい」
「答えられる質問にしてよ?」
『君に問うしかないのだがね』と茅場は苦笑して、一拍の間を置いた後に口を開く。
――君はこれから、どういう風に生きたい?
――アタシは……
おり主「殴らなければならない奴が現れた予感がする!」(超感覚
りずべっと「はいはい、あたしらにとってはアンタがそうなの」
しりか「だから逃げないでくださいねぇ」
くらいん「起きた後の現実の方がいいか?」
おり主「ハイパームジヒは止めよう! あ、エギルさん羽交い絞めにしないで。何か両足も固定しないで。やめっ……ぎゃーッ!?」
しのん「パンチングマシーンみたいにずーっと腹パンされてる……」
らん「顔は流石に止めとこうって話になったらしくて」
ゆうき「お腹も十分痛いと思うなぁ……」
ユージオってALOで種族何?
-
サラマンダー
-
ウンディーネ
-
ケット・シー
-
スプリガン
-
レプラコーン
-
ノーム
-
インプ
-
ブーカ