流星の軌跡   作:Fiery

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メタ時空なので細かい事は気にしてはいけない。


後日談とかメタ時空的な何かの闇鍋
そーどあーと・おふらいんのような何か


 

 

 

「はい、始まってしまいました。《そ~どあ~と・おふらいん りゅーせーのきせき》……流星をこの書き方で書くとアホっぽいね。司会進行のランです」

「速攻で毒吐くの止めようか姉ちゃん! あ、アシスタントのユウキだよ!」

 

 ニュース番組のようなスタジオの中、横長のデスクにはショートヘアの水妖精族(ウンディーネ)であるランと、闇妖精族(インプ)のユウキが並んで立っている。

 ランの横には巨大なスクリーンがあり、二人の後ろには口を塞がれ、簀巻きにされて天井から吊るされている猫妖精族(ケットシー)オーリ()の姿。彼は逃げ出そうと必死にもがいているが、法則を超越した力によって抜け出す事も出来ないし、彼の声が聞こえる事もない。

 

「せめて『りゅうせい』の方がいいと思うんだけど」

「それだと緩くないからいいんだって。はい、脱線してますけどこのコーナー、平たく言うと姉ちゃん!」

「作者の拙作である《流星の軌跡》に関する裏設定を書いていこうって言う、作者の自己満足だね」

「この後のコメントとかオブラートで三重くらいに巻いてね?」

「わたしをメインヒロインにしなかった作者を慮る理由はありません。ではまず最初の裏設定はこちらです!」

 

 

【オリジナル主人公の設定周り】

 

 

「……だから吊るされてるの?」

「なんじゃないかなぁ……」

 

 話題に出てじたばたしている彼を、二人は再度見ないふりした。

 

「設定周りと言っても、何を解説するの?」

「とりあえず家の事だって」

「家って……義父さんと義母さんの事?」

 

 追加でデスクに置かれる原稿。

 

「えーと……『某AR〇Sの主人公両親を想像してくれれば大体OK』?」

「えー……」

 

 二人の反応が渋いのは世代じゃないからである(強弁

 そんな二人に薄紫色の髪のADがカンペを見せた。

 

「端末に資料送ったから読んでみ? いいんですか?」

「放送事故というレベルじゃないような……あ、漫画なんだ」

「そのシーンを抜粋してるみたいだからすぐかな」

 

 タブレット端末で資料を読む2人。読み進めるごとにチベスナ顔になっていく。

 

「通りすがりのサラリーマンはフルサイボーグを倒せないと成れなかった……?」

「家に機関銃を仕込む専業主婦とは一体……?」

「……」

「……」

 

 何とも微妙な目で二人は吊られている兄を見た。

 

「相対的に兄さんがマイルドに見える」

「うん……相対的に」

 

 抗議の意思をジタバタする事で示す兄は無視された。

 

「はい!(唐突) では次です!」

「触れてはいけない話題ってあるよね……」

 

 

【アリシゼーション編のあれこれ】

 

 

「ざっくり!?」

「あれこれってどれなのって話だけど、まずは兄さんとストレアさんの能力関係について」

「あー、目が虹色になってた奴だ」

「そうそう。で、どうなんですかADのストレアさん」

 

『出るキャラを増やすのは良くないから資料読んで』(カンペ

 

「メタい理由で出演拒否!? あ、タブレットに資料来た」

「えーと……作中に説明があった通り、光量子に干渉する力。より正確に言うなら、光量子が発生させる量子波を本能的に操り、感応する力……という事だけど」

「随時更新されてる……どこぞのイノ〇イターが分かりやすくて、本来どの魂も持つ能力が目に見えて強化されているのがお兄ちゃんとストレアさんで、原作でも某フラクトライトがライトキューブ外へ虹色の光を放っていたとも取れる描写があったから、下手すると長く生きたフラクトライトにはそれが備わる可能性があるのかもしれない、と」

「与太話では?」

 

『ざっくりいうな。真面目に(こじつける為の)考察してるの』(カンペ

 

「もう出てきて話した方が早くない? ストレアさん」

「断固拒否って両腕で×作ってますね。で、実際兄さんには平時でもそれと感応する事で相手の感情の色が見える……は?

 

 ぐるんっ! とランとユウキが兄の方に顔を向けて、光の無い瞳(ハイライトオフ)で吊られているオーリを見た。コワイ、と流石の彼もジタバタするのは止めて顔を背ける。

 

「後で色々聞きたい事があるので一日時間をくださいね」

「お義姉ちゃんの説得はちゃんとするから、逃げたら酷い事になるよ?

 

 黒いオーラが吹き出す二人に、兄は頷く事しか出来なかったのである。

 

「ストレアさんは……明確に能力のオンオフがあるからそんな事はない、と」

「お兄ちゃんは幼児の頃からその能力を使って来たから、その辺りの境界が曖昧だけどその分ストレアさんよりも強力で、他者の感応力も強化できる……あー、だから最後お義姉ちゃんと告白詠唱してたんだ」

「メインヒロインなら今頃わたしがあそこに……」

「姉ちゃん、黒いの漏れてるから。ボクだって思ったけどさ……具体的に強化って言うけど、何が出来るの? というか出てきてくれないと手間でしょ、カンペ書くの」

 

『アタシの独壇場になるから駄目デース。後このカンペ思考入力だから楽だよ』(カンペ

 

「無駄にハイテク!? あ、一例としてはキリトさんの《自分への武装完全支配術》を補助した所なんだ」

「あれは《流星の剣》に能力をある程度持たせておいて、それに繋がったキリトさんのフラクトライトを強化したって事なんですね?」

「すっごい頷いてる。うーん、とするとある程度繋がりさえあれば、ボクらだって出来たかもしれないんだ?」

「STLでダイブしてたら可能性はある。でも告白詠唱は兄さんと相手が互いに一番と思ってないとダメ……今からでもわたしをメインヒロインに据えさせましょう

やらせないよ!? 抜け駆け許さないよ!?

 

 

【喧嘩中なのでしばらくお待ちください】

 

 

 少しして頭にでっかいたんこぶを作った双子と、画面外にフェードアウトしていく水色の髪の猫妖精族(ケットシー)が映った。ちなみにオーリは回収されていない。

 

「えー……次ですが、自身への支配術の違いについて」

「ストレアさんが昭和ライダーと平成ライダーに例えてた奴だね」

「正確に言うなら、強化上限の違いとその応用力の二点が明確に異なるんだって」

「というと?」

「まず、キリトさんがやった方は《最強の自分》を装備する。対して兄さん達は純粋に自分の内からフラクトライトを強化して、その出力を上げるって話なんだけど」

「結果として強化されるのは変わらないって言ってたよね」

「そう。でもキリトさんの方はあくまで《最強の自分》っていう上限がある」

「……お兄ちゃん達の方はそれが無い?」

 

『ないよ』(カンペ

 

「無いそうです。え、言っちゃあれですけど馬鹿ですか?」

「あれって言っときながら言っちゃったよ。ストレアさんも『知らんがな』って出してるし」

 

 もう替わろう! とユウキが引っ込み、ずるずるとストレアを引きずり出してくる。そのままADスタイルに代わってカンペで遊び始めた。

 

「ユウキ遊ぶなー」

 

『テストテスト。あ、ホントに思考入力だコレ』(カンペ

 

「で、ストレアさん」

「あ、代打アシスタントのストレアでーす。よろしくー。で、上限が無いって話だけど、本当は本人の意志力って言う曖昧なのだしねぇ」

「意志力?」

「要は『心が折れなきゃ実質無限』かな」

「トンチキすぎません?」

「ランの言葉の切れ味が鋭すぎる……あの親から生まれた兄貴と、その魂を一部でも引き継いだアタシがトンチキでないと思った? 何ならアタシ、AIと人の魂の合いの子だよ? 今」

「否定できない事実で殴り返してくるの止めてくださいよ……で、応用力って言うのは?」

「支配術や解放術の影響を物や他者に与える事が出来るって言う意味。兄貴の解放術なんかが良い例だけど、感応能力を他者に伝播してシンセサイズの秘儀の解除やら、記憶を取り戻した事による魂の寿命に関する諸問題を解決してるんだよあれ」

 

 ランが今度は凄いトンチキな物を見る目で兄を見た。兄の心は死にそうだ!

 

「兄貴の目が虚ろになってる件について」

 

『自業自得だからね。仕方ないね』(カンペ

 

「……そう考えると、あのアンダーワールドって仮想世界ですけど異世界と言っても……」

「あながち間違いじゃないよね。現実世界にもイメージや想像力……向こうで言う心意の力で齎される影響はあるけど、アンダーワールドはその比じゃない。現実とは異なる法則が敷かれた世界という意味だと、VRワールド全般にも言える。でもアンダーワールドは群を抜いてるね」

「そんな世界の根幹に突き刺さる能力が、兄さんとストレアさんのものだったと」

「そうだねー。でも、アタシはそれを持ってても倒せなかったラスボスが居るんだよ。サトライザーって言う変態なんだけど」

「ベクタの中身でしたっけ? スーパーアカウントよりもコンバートしたプライベートアカウントの方が強いとか、そちらも意味が分かりませんけど」

「アンダーワールドは究極的に、心意の強さが勝敗を決するからさ。『借り物』とか『自分じゃない』って言う意識があるとどうしても《力の純度》みたいなものが低くなるからね。でも、《人工フラクトライト》達相手ならそもそも長年伝わった神話のせいで、神という存在に相対すればどうしても気後れする。そのせいで先に心が負ける可能性がねぇ」

「それを聞くとベルクーリさんとシャスターさんがやった事は……」

「神殺しは、アンダーワールドでは後にも先にもあの二人しか為しえない偉業だよ」

 

「それで、後あの詠唱なんですが」

「真面目に話した方がいい?」

「真面目に話さないとどういう説明になるんです?」

「兄貴の場合は世界の中心でお互いに愛を叫んで、ラブラブ具合が天元突破して超強くなった。アタシの場合だと、アルティメットルーティン的な何かで自分はこうだと定義して超強くなった」

「真面目にお願いします」

 

「真面目に言うとねぇ……まず前の上限関係の話だけど、あれって一つ絶対的な上限が存在するんだよね」

「絶対的な上限?」

「パソコンでも『これ以上やったら壊れる』ってスペック上限あるでしょ? 《フラクトライト》にもそういう上限があって、それはアタシや兄貴の能力でもどうにもならない」

「……その上限を超える方法が詠唱という事ですか?」

「そう言う事。中にはサトライザーみたいに、その心ひとつで上限を超える化物も居るんだけど、アタシ達の能力と詠唱という手順を踏んで踏み越える事が出来る。詠唱の中身は深く考察しないけど、要は自身の魂……兄貴の場合はシノンの方も含めてお互いの魂の根源から活性を上げて、()()()()()()()()()()()()()()の。詠唱はその引き上げる先の道標的なものかな。位階を超えるのに最も大事なのは、心の中にある確固たる何かだろうし」

「信念とかですか?」

「信念でも良いし、兄貴達みたいに愛でもいい。サトライザーは多分、渇望みたいなものかな……そう言うのでもいい。それが人の領域を突き抜けて、先の世界へ通じる鍵なら何だっていいんだよ」

「義姉さんまでトンチキの仲間入りをしている……?」

「今更かなー。あ、次だって」

 

 

【結局おり主君強いの?】

 

 

「その辺はタグ通りだけどまぁ、ラスボス戦は相性の関係で兄貴が一番向いてた。でも兄貴単独だとサトライザー撃破ってだけで、結局アンダーワールドから退去させるだけに留まってたんじゃないかな」

「相性というと、本編で言ってた元々同じ属性云々ですよね」

「そーそー。サトライザーは言うなら、途轍もなく数字の大きいマイナスなの。それで、アタシとキリトは数字の多寡はあってもプラスで、アタシは能力を使ってサトライザーの膨大な数字を除算して殴り合えるようにしてたの」

「要は相手の数字を自分達の手に負えるくらいにした、と」

「そそ。で、あの変態がさっき言った上限ぶっちぎって、今のままじゃ手に負えないからアタシも上限ぶっちぎって、お互いプラスマイナスの違いはあっても同数で殴り合ってたわけで」

「同数なら、ストレアさんの能力で除算すればいいのでは?」

「それがそう単純な話でも無いんだなぁ……」

「単純でない?」

「言っちゃえば能力使い過ぎて、アタシの除算に耐性出来てたんだよあの変態」

 

 何とも言えないしょっぱい顔のストレアに、ランはあははと苦笑するしかない。

 

「で、それに対して、兄貴の属性はゼロ()。で、能力としてそれを相手に乗算する」

「字面だけで見るとえげつない気がするんですけど」

「実際えげつないよ? 相手の心意を無効化するんだから、これに覚醒するのが早ければ……具体的に言えばカセドラル戦で目覚めてたら、ベルクーリの記憶解放術すら意味がないんだし」

「……過去を斬るって奴ですよね? それを無効化? ベクタも吸えなかった奴ですよ?」

「ベクタだからまだ通じてたとも言えるよね。サトライザーだと、十中八九通じてない。そもそも斬撃が効かないか、最終形態だとそれすらも吸われてる可能性がある」

「ブラックホールは時間に干渉するって話がありますけど……そう言う感じですか」

「そう考えるとゼロ状態の兄貴に心意技……支配術や解放術を仕掛けてもそれは無しになる。もっと言えば、どれだけ膨大な心意を持っていても、それを強制的に無しにして純粋な力量、技量勝負に持ち込める。そのくせ、自分は能力で出力を上げられるわけだからもう詐欺だよね」

「トンチキすぎません?」

「まぁ表に出る心意だけだから。全部ゼロに出来たら、サトライザー戦だと触れただけであの変態撃破できてるよ」

「あくまで自分に向けられたものだけ、ですか」

「自分に向けられたものと、自分のものは自在だろうねぇ……」

 

 ※これがある為にサトライザーはオーリから何も感じなかった。

 

「でもそれだと、上限超えなくても兄さんはサトライザーを撃破できたって事ですよね?」

「撃破は出来るけど、それが自分達の安全には繋がらないってのは本能的に理解してたんだと思うよ。本人に聞いても『よくわからん』って言うだけだから、アタシの推測だけどさ」

「現実に戻るだけで、より悪い結果になった可能性があったと」

「自分だけなら良いけど、シノンにその可能性が及ぶなら兄貴は全力でしょ。上限突破して新能力というか……ゼロの心意に一つの矛盾を取り込む事に成功した」

「矛盾を取り込む?」

「ゼロってさ、プラスもマイナスもない数字でしょ?」

「まぁ、そうですね」

「そのゼロにプラスやマイナスの属性が付いたら、おかしいよね。まぁ正のゼロや負のゼロは定義的に存在はするけど、そう書かざるを得ない場合だけの話だし」

「……矛盾というのは、そういう定義上でしか存在しない正負付きのゼロを、絶対的なものとして乗算できる?」

「その矛盾を許容できるのは兄貴と、一緒に突破したシノンくらいかな。そんな、他のフラクトライトには許容不可能な矛盾を押し付けられた場合」

 

 ストレアがぼん、と手を開くジェスチャーをすれば、ランは息を呑んだ。

 

「少なくともアタシに叩き込まれたら、その場で復帰不可能なフリーズを起こすんじゃないかなぁ。パソコンのOSで言うなら、再インストールレベルの不具合って感じで」

「致命的すぎますよ。でも兄さんはそんな事はしません」

「まーね。でもアンダーワールドにおいては、兄貴の心意ってサトライザーと一緒でヤバい奴なのは理解できた?」

「同じ属性って話がそこまでかかってるんですか……」

「同属だからね。仕方ないね……で、カンペの指示が何もないんだけど」

 

『そろそろ締めて』(カンペ

 

「雑過ぎよユウ!? えー、多分もう続かない《そ~どあ~と・おふらいん りゅーせーのきせき》。司会はランと」

「代打アシスタントのストレアでした」

 

 『またねー』と、画面外に居たユウキとシノンも現れて手を振り、画面がフェードアウトしていく。

 

 

 

 

 

「……え、結局俺が吊られてた意味は?」

 

 

 

 

 

 (意味なんて)ないです。

 

 

 

 

 

 終われ。




(とりあえず吐きたい設定吐いたって言う顔

後日談で見たいの

  • キリ子ちゃんのGGO珍道中
  • ユナ主演、劇場版SAO!(過去語り)
  • ALOでストレア・アリス・ユージオの話
  • 初心に帰って詩乃とラブラブせい
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