「霊夢と魔理沙は何処かな〜」
俺は今、でっけぇ屋敷の屋根から霊夢と魔理沙を捜している。ここからの見晴らしはいいねぇ、繁華街の灯りがいい雰囲気を醸し出してる
本当ならもっと探索したいとこだったけど、霊夢と魔理沙、心配してるだろうなぁ
「♪〜♪♪〜〜〜♪〜」
iPodで音楽を流しながらその歌を口ずさむ。曲は『深海シティアンダーグラウンド』
地底だしアンダーグラウンドって所が合ってるだろ?
「♪〜♪♪〜〜〜♪〜♪〜「………た!」♪〜「ちょ……あ……!」
ん?おかしいな、さっきから何か変な音が聞こえる
「話を聞けぇ!!」
「ぐふぇっ!?」
い、いってぇぇぇぇぇ!?
「誰だコラァ!いきなり人の頭に拳骨落としやがってぇ!!」
「うっさい!あんたが人の家の屋根に上がってるのが悪い!」
俺の頭に拳骨を落としたのは赤髪の猫耳少女だった
「…………え、この屋敷ってあんたの家なの?」
「正しくは私の主、古明地 さとり様のお屋敷だけどね」
フンッ、と胸を張って言い張った猫耳少女。似合ってねえぞ
「へぇ〜…………そうだ俺さ、友達とハグれちゃったんだよね」
「友達?…………見た感じ、あんた人間ね。地上から来たの?何しに?」
「いやさ、なんか地底にある地霊殿とかに俺お呼ばれしたらしくてさ。それで友達と一緒に来たんだけど、鬼の飲み比べ見に行ったらハグれちゃってて…………どうした?」
ここまでの経緯を話したんだが、猫耳少女は急に顔を驚愕の色に染め出した
「まさか、あんたが最近幻想入りしたっていう要 弥生!?」
「そうだけど………え、何?俺の知り合い?」
「知り合いも何も初対面よ。あたいは火焔猫 燐《かえんびょう りん》。あんた達の出迎えを任せられて、今から行こうとしてたんだけど……その必要無かったみたい」
いや、でも霊夢と魔理沙捜して連れて来ないと………「弥生ぃぃぃぃぃ!!」ん?この声は魔理沙か。気の所為か声がとても焦ってるようn「逃げろぉぉぉぉぉぉ!!」逃げろ?何から逃げろってんだ、やれやれ。てか魔理沙何処にいんだ?……後ろか
「どうした魔理沙?いきなり逃げろだなんて………」
「あたいも逃げた方がいいと思う……」
ん?どうした燐まで。なんでそんなに顔が青いんだ。ん?何々?後ろ後ろ?と言っても俺の後ろはさっき向いてた方向なんだけど………
「後ろ…………?」
取り敢えず後ろを向くことにした
「やあ、また会ったね弥生」
後ろには勇儀がいた
「あれ、勇儀。どうした?」
心無しか額にとあるマークが浮かんでるような気がするんだけど
「……………(ニコォ」
あ、笑った。綺麗な笑顔だな〜
………あれ、そういや勇儀ってこの前の宴会来てなかったなぁ、なんでだろ。あ、そういや後から聞いた話だと宴会の情報は文がどっかから拾って来て広めてるって聞いたな。文は地底まで来なかったのかな?
まあいいや、取り敢えず笑い返しとくか
「(ニコ」
「フン!」
「ぐぺぇっ!?」
俺が笑った瞬間に拳が振り下ろされた
い、痛い!なんてことをするんだこいつ!こんな短時間に二発も殴られるとは思っても見なかった!
「てんめぇ勇儀!何しやがる!!馬鹿になったらどうすんだ!?」
「あんたはもう十分馬鹿だよ!」
なんだと!?言うに事欠いて馬鹿だと!?
「誰が馬鹿だこんにゃろう!!」
「あんたに決まってるじゃないか」
なん………だと?
「俺は馬鹿じゃない!なあ、そうだろう皆!?」
俺は馬鹿じゃないはずだ。勉強だって出来るもん!一人でトイレに行けるもん!
「なあ霊夢!?」
「……………」
め、目を逸らした!?
「ま、魔理沙!」
「私は、弥生は馬鹿でもいいと思うぜ?」
何を照れながら言ってんだ!何処に照れる要素があったんだ!?なんで霊夢はその手があったか………みたいな顔してんの!くそぅ、こうなったら最後の頼みの綱だ!
「り、燐!燐は俺は馬鹿じゃないと思ってるよな!?な!?」
どうか馬鹿じゃないと言ってくれ、そうであってくれ!
「ちょ、近いって、迫ってくるな!馬鹿!」
「……………orz」
さ、最後の頼みの綱が切れた…………
「俺は………俺は、馬鹿だったのか………」
なんということだ、俺は今まで馬鹿の子だったのか………。勉強が出来るから馬鹿ってわけじゃないのか、一人でトイレに行けるから馬鹿ってわけじゃないんだな……
「あー、弥生?別に馬鹿でも良いわよ。うん、私は馬鹿の弥生で良いと思うわ」
…………霊夢
「そうだぜ弥生、馬鹿だっていいじゃないか。お前は馬鹿だから良いんだぜ」
魔理沙…………
「…………はぁ、怒る気も失せちまったよ」
……勇儀………
「…………へへ、そうか…馬鹿でも良いんだな。俺、わかってなかったよ」
「弥生、ほら」
魔理沙に差し伸べられた手を取り立ち上がる
「ありがとな」
「いいってことよ」
こうして、俺達の友情はさらに堅いものへとなっていった
「…………なに、これ?」
「さーて、熱い友情物語も一先ず終わりを告げたんでぇ、地霊殿の中に案内してくれよ」
「え!?なに!?今の芝居だったの!?」
あぁ〜ん?
「ばっか、違えよ。俺達の友情は何処までもフォーエバーだよ。何処まで行っても終わりはねえんだよ。俺達は一生友達なんだよ」
「そ、そうなんだ……」
そうなんだよ
「ほら、行こうぜ。皆も」
「一生………友達………」
「なんか、心にグサッと……」
「あんたら………まさか……」
あ?何してんだあいつら
「まあいいや、後で来るだろ。行こうぜ燐」
「え!?わ、わかった」
さーて、地霊殿の主の…………誰だっけ、かは俺になんの用があんのかねぇ