英雄に憧れる少年が幻想入り   作:クラッカーV

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無意識だからしょうがないのだ!byこいし

「おっ邪魔しま〜す!」

 

燐に連れられ地霊殿に入った俺は目を見張った

 

感想としてはまず広い!博麗神社より広い。置物とかも高そうな物とか………。探索したいけど置物壊しても駄目だからな……

 

「おい弥生!置いていくなんてひどいじゃないか」

 

あ、魔理沙に霊夢

 

「だって取り込み中みたいだったし。あれ?勇儀は?」

 

「帰ったわよ。お酒が尽きたって」

 

酒が尽きたって………まあいいか

 

「んで、俺を呼んだ燐の主ってのは何処にいるんだ?」

 

「違うよ!呼んだのは私なんだよ!」

 

へぇ〜、そうなんだ。君が呼んだのか

 

「私は古明地 こいし《こめいじ こいし》!よろしくねお兄ちゃん!」

 

「おう、俺は要 弥生だ。よろしくなこいし」

 

この子が俺を呼んだのかー…………ん?

 

「こいし、いつの間に現れた?」

 

「こいし様、無意識を操ったんですか…」

 

無意識を操った?どういうことだ

 

「こいしは"無意識を操る程度の能力"を持っているの。消えたり出たりするから偶に面倒よ」

 

へぇ〜、そうなのか

 

「無意識だからしょうがないのだ!」

 

胸を張って言い張るこいし…………ふむ、背が小さい分全然様になってない

 

「んで?俺を呼んだご用件とは何かな?」

 

こいしの頭に手を置きぐしゃぐしゃと撫で回しながら用件を聞く。後ろで燐が何か言ってるが知らんね。可愛い子は愛でろ、これが俺が幻想郷に来て学んだ素晴らしい格言?だ

 

「わっ!………えへへ…………。あのね、この前の文々。新聞を無意識に見てみたらお兄ちゃんの事が書いてあって、面白そうだからうちに呼んじゃえっ!っていうことで呼んだの」

 

「そうだったのか、ありがとな。………ところでこいし、その胸にある目はなんだ?」

 

なんかかっけえ、第三の目って奴か。気功砲とか撃ったりすんのか。あれ、でもこの目閉じてんな。あれか、まだ覚醒してないとか?

 

「…………ちょっと弥生、いつまで撫でてんのよ」

 

「弥生は幼女趣味でもあるのか?」

 

「うわぁ……」

 

「だぁれが幼女趣味だゴラァ!可愛い女の子を撫でちゃ駄目なのかよ!?」

 

そんなの横暴だ!先入観でものを言うんじゃありません!

 

「ちょっと、騒がしいわよ。お客さんが来たの?」

 

「あ?」

 

「あ、お姉ちゃん!」

 

奥から誰か出てきた。ピンク色の頭にこいしと同じような目を持ってる。もっともこっちは開いてるが。…………誰だ?そういやこいしはここの主の妹だかなんだか……

 

「…………要さんこんにちは、私はこの地霊殿の主、古明地 さとり《こめいじ さとり》です。此度は妹の我儘を聞いてもらい、ここまで足を運んでくださりありがとうございます」

 

お、おぉう、しっかりしてんな

 

「こ、こちらこそ呼んでくれてありがとう。俺は要 弥生だ。弥生でいいぜ、敬語もいらねえよ」

 

流石に主さんの頭を撫で回すのは良くねえか。自重自重

 

「それじゃあ、挨拶も終わったことだしお茶でももらおうぜ」

 

「そうね、早く居間に行きましょう」

 

「…………貴女達を呼んだと妹からは聞いてないのだけど」

 

「こここまでの道のりを弥生が知ってるわけないじゃない。私達は案内兼付き添いよ」

 

「そういうことだぜ!」

 

「…………」

 

あ、あっははは、出来ればそんな、何故連れて来たんですか、みたいな視線はやめてほしいね。皆で居る方が楽しいし、霊夢もさっき言った通り案内兼付き添いだからな

 

「はぁ……、わかりました、居間まで案内します。燐、お茶の用意を」

 

「はい、わかりました!」

 

「悪いな、無理言ってるようで」

 

「いえ、大丈夫ですよ。…………皆で居る方が楽しいんでしょう?」

 

「え?あ、ああ」

 

あれ?俺口に出して言ったっけ?…………はっ、まさか俺にも"無意識を操る程度の能力"が!?

 

「なーに考えてんのよ。ほら、行くわよ(さとりのことは………言わなくてもいいわね。言ったところでどうということも無いでしょうけど)」

 

「へーい」

 

 

 

 

 

 

 

 

「おぉ〜、広い。玄関も広けりゃ居間も広いんだな」

 

それに和風。うむ、趣がありますな

 

「ふふ、いいでしょう?畳」

 

「ああ、畳の上で寝ると気持ち良いよなぁ」

 

「霊夢の家も畳だけどな」

 

博麗神社に来てから毎日畳の上で寝てるからな、何故かぐっすり眠れるんだよなぁ

 

そういやぁ、お婆ちゃん家も畳だったな。毎年長期休みにはお婆ちゃん家に行って、採れたての新鮮な野菜とか食べさせてもらってたんだよな…………もっとも、もうお婆ちゃんはこの世にいないが

 

…………懐かしいな。幻想郷から冥界に行けるんならお婆ちゃんに会えるかな?

 

「弥生、どうしたんだ?座ろうぜ」

 

「お?おう。てかこいしはどうした?」

 

いつの間にかいなくなってやがる

 

「全くあの子は……すいません弥生さん」

 

「別にいいって、てか敬語もいらねえよ」

 

「いえ、一応お客様なので」

 

むぅ、なかなか堅いな。この前こあにも断られたし

 

「お茶入りました」

 

お、お茶が来た

 

「ありがとう、燐」

 

「お茶菓子は?」

 

「相変わらず図々しい……」

 

あ、このお茶うまい。でも熱い

 

「「お兄ちゃ〜ん!」」

 

「どわっふ!?」

 

俺の背中に衝撃が走った。お茶に鼻を突っ込む形になってしまってるので鼻が尋常な無いほど熱い

 

「あっち、あっちち!」

 

「うわっ!湯呑み投げるなよ弥生!」

 

だ、誰だよ急に突進して来た奴ぁ!

 

「お兄ちゃん、お空連れて来たよ」

 

「お、お空?」

 

誰だお空って

 

俺はこいしの横に目をやる、そこには背中にデカイ羽の生えた少女がいた。ていうか俺に乗っかっている

 

「あんたがお空か?」

 

「そうだよ!霊鳥路 空《れいうじ うつほ》、お空って呼んでほしいな」

 

「そうか、要 弥生だ。よろしくな」

 

まあ取り敢えず挨拶を交わしておく

 

「お兄ちゃん、遊ぼうよ!」

 

「おお、いいぞ。何する?鬼ごっこ、かくれんぼ、ドッヂボール、なんでもこい」

 

「うーん…………弾幕ごっこ!」

 

……………えぇ〜

 

「弾幕ごっこはちょっとなぁ」

 

「弾幕ごっこしようよ!」

 

「いや、弾幕ごっこは「いっくよー!」わかった!わかったからここではやめろ!!」

 

こんなとこでやったら屋敷が崩壊するぞ!?

 

「ホント!?じゃあ庭に行こうよ!」

 

「あぁ〜、はいはい。わかったわかった」

 

俺はこいしに連れられるまま庭に出るのだった

 

 

その時のさとりの視線、優しいが、何処か疑いの念が入った視線には気が付かなかった

 

 




もう春休みも終わるなぁ〜…………
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