英雄に憧れる少年が幻想入り   作:クラッカーV

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な、なんですってー!?by光の三妖精

「…………それで?光の三妖精とやらよ。俺に何か用があるのか?」

 

博麗神社に帰ってきた俺を待っていたのは光の三妖精と名乗るサニーミルク、ルナチャイルド、スターサファイアとその相手に疲れた霊夢と魔理沙だった。俺の予想としては退院して帰ってきた俺を霊夢と魔理沙が笑顔で迎えてくれるのを期待してたんだが………

 

取り敢えず外で話すのもあれだから中で卓袱台を挟み話を聞く。右に霊夢、左に魔理沙。前方に三妖精が座っている

 

「用も何も無いわ。私達の生涯のライバル、要 弥生!私達と真剣勝負よ!」

 

「……………あー?」

 

一体どういうことだ?俺にはこの子達のことは全くこれっぽっちも記憶に無いんだが。勝手に生涯のライバルにされると困るって言うか、めんどい

 

「てかなんでライバル?俺なんかしたっけ?」

 

「「「な、なんですってー!?」」」

 

うお!?いきなり大声を張り上げるのでビビった

 

「うるさい!」

 

「「「ひぃっ!すいません!」」」

 

霊夢が一喝すると畏縮する

 

「弥生。何かやったのか?」

 

「いや、身に覚えは無いんだけどな………。ここ数日は永遠亭にいたし」

 

「…………じゃあどういうわけよ。あんたら順を追って説明しなさい」

 

霊夢が若干睨みながら言うと三人はビクッとする。そして真ん中のサニーミルクが恐る恐る口を開いて説明を始めた

 

「そ、そのぉ………要 弥生にはこれまで何回もイタズ……勝負を挑んでいるんですけど。どれも全部ヒラリと躱されて……元を言えば始まりは………」

 

おい待て、今イタズラって言おうとしたよな?いや、まあ妖精にとってはイタズラが勝負の代わりだったりするのかもな…………ンナワケアルカ。妖精でも弾幕ごっこだろ

 

てか回想入るの?んじゃあ……はい、ホワンホワンホワンホワ〜ン

 

 

 

 

 

 

 

 

とある日の朝、要 弥生が境内の掃除をしている。と言っても季節は夏だからそこまで掃除をするところも無く、要 弥生は賽銭箱の前に座っていた

 

要 弥生と言えばこの前文々。新聞に取り上げられていた男だ。これは丁度良い。そう思った私達は私の能力、"光を屈折させる程度の能力"で私達の姿を消して、ルナの能力、"音を消す程度の能力"で音を消してイタズラをしようと思った

 

ふふん♪私達の能力があれば最強ね

…………どこぞの⑨みたいになったわね。忘れましょ

 

「何する?どうする?」

 

「カエルでも落とす?」

 

しゃがんでイタズラの算段をする私達。何をしてやろうかしら♪

 

「えーい♪」

 

だけどそんな時、いきなりスターが石を拾って振りかぶり要 弥生へと投擲した。要 弥生の頭にガッ!とクリーンヒットする

 

「「何してるのよスター!?」」

 

「何って………投石?」

 

スターは首を傾げながら答えた。いや、そう言うことじゃなくって!

 

「いっつ〜………誰だ!」

 

頭を押さえて涙目になりながら辺りを見回す要 弥生。あれはあれで面白いかもしれない

 

「誰もいないのか?まさか異変の前兆とか!?………まあいいか」

 

そう言って要 弥生はまた座り直した

 

………………ぷっ

 

「「「あっはははははは!」」」

 

そして私達は盛大に笑い転げた

 

「あ、あっはは!何よあれ!何よあれ!」

 

「面白い反応するわね。涙目だったわよあれ」

 

「ね?石投げて良かったでしょ?」

 

そんなことを話しながら私達は帰路に着く。イタズラした後に空を飛ぶのは気持ち良いわね!

 

「そうね。いやーしかし、あの反応は面白k(ピチューン!」

 

何故か、被弾した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………ごめん、最後のわからないわ」

 

俺もよくわからなかった。何故にピチューンってなった?

 

てかあの時のはお前らの所為だったのか

 

「要 弥生!あんたの弾幕が被弾したのよ!」

 

「えぇ〜?……………あっ」

 

そうだ。あの時なんとなくやるせない気持ちになって空に向かって風音【ストームミュージック】を撃ったんだった。何か違和感があったが、どうせどこぞの文屋に当たったもんだと思ってたんだが……

 

「うん、それ俺の所為だわ。ごめんごめん」

 

「…………軽いわね」

 

俺が謝るとルナチャイルドがジト目で見てくる

 

「それで、弥生をライバルにしたってことか?」

 

「そういうこと〜」

 

スターサファイアが間延びした声で答えた。いや、なんでさ

 

「なのにここ数日間要 弥生の姿が見えないから私達から逃げたのかと……」

 

「いや、俺入院してたんだけど」

 

「そ、そうなの?」

 

「ソーナノ!」

 

「…………弥生、何だそれ」

 

「ちょっと巫山戯たくなった」

 

しょうがないじゃん。何か巫山戯たくなったもんはなったんだもの。だからさ、その目辞めてくんないかな?

 

「…………それで、どうするのよ弥生」

 

俺が魔理沙の視線を受けていると霊夢が聞いてきた

 

「え?何が?」

 

「何がって………こいつらのことよ。勝負受けるなら受けてさっさと帰ってもらいなさいよね。もう疲れたわ」

 

そう言って霊夢は立ち上がってお茶のおかわりを淹れに行った。俺のも持って行ってくれたところを見ると霊夢はやっぱりそこらへんわかってくれている。あいつ、良い嫁さんになるぜ(確信)。まあ夫は尻に敷かれそうだけど

 

「勝負ねぇ………すんの?」

 

「上等よ!メッタメタに叩きのめしてあげるわ!」

 

「やっぱり弾幕ごっこだったり?」

 

幻想郷の決め事はだいたい弾幕ごっこだからな〜。三人相手は骨が折れそうだ

 

「え!?えぇ〜っと………作戦かーいぎ!」

 

そう言うと三人は部屋の隅に固まってこそこそと何かを話し出した

 

それを俺と魔理沙は顔を見合わせて首を傾げ、霊夢が俺のお茶と自分の分を持って帰ってきた。ありがとうと一言言って湯呑みに口をつける

 

「決まったわ!」

 

サニーミルクが元気良く俺達の方を向いて言う

 

お、決まったか

 

「勝負内容はかくれんぼよ。勿論鬼はあなたね」

 

ルナチャイルドがそう言う

 

……………かくれんぼ〜?

 

「やだ、めんどい」

 

俺は病み上がりなんだよぅ。今日は輝夜とゲームしまくって疲れたんだよぅ

 

てかどんな勝負内容でも断る気満々だったけどな

 

「な、なんでよ!」

 

「疲れてるんですぅ。明日なら遊んでやるからさ、我慢しな」

 

「これは勝負だって言ってるでしょう!?」

 

「俺としちゃあ遊びだ!」

 

かくれんぼは遊びだろうが。もう今日はそんな気力残ってねえんだよ。だからそんなに揺らすな、肩を揺らすな。てかいつの間に俺のとこまで来やがった

 

「勝負受けなさいよ!」

 

「あははは!」

 

今度は他の二人も混ざって俺の体を揺らしに揺らしまくる

 

「ちょ、馬鹿辞めろ。酔う、酔うって」

 

やべえ、ブレる。残像出来てんじゃね?

 

「「むぅ〜…………」」

 

「あはははははは!」

 

やっと辞めてくれた。約一名、スターサファイアは面白がって揺らしているがさっきよりはマシだな

てか霊夢と魔理沙は何故助けてくれない。………あれ?二人はどこ行った?

 

あ、戸が開いてる。あいつら面倒臭くなって逃げたな!

 

「あははは!…………飽きた」

 

だろうな

 

「「……………」」

 

「お、おい……」

 

急に二人が黙った。ジッと俺に目で訴えてくる

 

若干涙目なんだよな…………はぁ、やれやれしょうがない

 

「わかったわかった。遊んで………あー、勝負してやるから。だから泣くなっつの」

 

「「な、泣いてない!」」

 

「嘘吐け、涙目になってるぞ〜?」

 

「「なってない!」」

 

「なってるよ〜」

 

「「だからなってない!」」

 

…………なんだこいつら、面白いな。そしてなんか可愛いな、さっきの涙目とか

 

「うし、じゃあ外に行くか?」

 

俺は立ち上がり未だ騒いでいるサニーミルクとルナチャイルド………長いからサニーとルナでいいな、の頭に手を置いて戸を開ける

 

「話は纏まったかー?」

 

賽銭箱の前で魔理沙が座っていた

 

「かくれんぼすることになった。魔理沙もやるか?」

 

「私はいいぜ。霊夢でも誘ったらどうだ?」

 

「霊夢がやるわけねー」

 

「だな」

 

てか霊夢はどこ行ったんだ?寝てるのかな?

 

「それじゃ、隠れるわよ!」

 

魔理沙と他愛もない会話をしているとサニーがそう言って飛び立った

 

「範囲は博麗神社周辺だからなー!」

 

「「「わかったー!」」」

 

うむ、元気がよろしい。それじゃあ数え始めようか

 

「いーち、にーい、さーん」

 

俺はしゃがんで目を押さえ数え始める

 

「なあ弥生ー」

 

「ろーく、なんだー?しーち、はーち」

 

「まあ、そのなんだ。…………お帰りだぜ」

 

魔理沙はそう言った。いきなりだったから思わず魔理沙の方を向いてしまった

 

「な、なんだよその顔は………まだ言ってなかったから言っただけだかんな」

 

「いや………ただいま、魔理沙」

 

俺は満面の笑みでそう返した

 

「……………ふん。早く数えて捜しに行け」

 

魔理沙はそう言って帽子を深く被って横になった

 

「はいはい。………えーと、どこまで数えたかな。10からでいいか、じゅーう」

 

待ってろよ〜、すぐに見つけ出してやるぜ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぃぃぃひゃぁぁぁくぅ!!行くぜオラ!」

 

やっと100数え終わった。なんかこれだけでもういい感じなんだが………

 

「しかし、あいつらも不運な奴らだぜ。俺にかくれんぼを挑もうとはな……」

 

俺はポケットからiPodを取り出してイヤホンを耳につける

 

「陣風………吹き荒れる」

 

そう言うと俺の体は風を纏う。これは俺の能力で音を風を操る為のエネルギーに変えてるってわけだ。どういう原理かは知らんが、世界にはまだまだ知られざるエネルギーがあるってことだな

 

そして今、全ての風は俺の支配下にある。まあ、範囲内に限るがな

 

「範囲は………50mかな。さて、索敵開始」

 

目を瞑り索敵を開始する

……………これは木か。じゃあこれは石だな。これは魔理沙だ、寝てるな

 

「霊夢………は、神社の中のこれだな?寝転んでるのか?」

 

風が当たった感じから言って寝転んでるんだろうな。あ、今動いた

 

あいつらは近くにはいないな。どれ、森の方までやってみるか

 

「……………居た」

 

ニヤリ、と笑う。いやぁ、案外簡単ですなぁ

 

「一人だな。三人一緒じゃ無いのか…………その方が楽だったのに」

 

それに誰かわからないし…………まあいいや

 

「こっちおいで」

 

手を居る方向へ向けてくいっ、と手招きする

 

「き、きゃぁぁぁぁぁぁ!?」

 

悲鳴が聞こえてきた。しばらくすると森の方から風に包まれたルナが回転しながら飛んでくる

 

「はい一人見〜っけ♪」

 

俺はルナを抱き止めてそう言う。ルナは何が起きたのかわからないようで呆然としている

 

「お、もう一人見つけた」

 

反応をキャッチしたので手招きする。ルナを離すと落ちそうなので左手で抱きかかえたままだ。我に返ったようで離せと暴れて困る

 

「離しなさいって!」

 

「はいはい、落ち着け落ち着け」

 

「うぁ!?う〜…………」

 

頭を撫でてやると落ち着いた。単純だなぁおい

 

「ほいっと」

 

「すご〜い!もう一回!」

 

丁度スターが落ちてきた。右手で受け止めると拍手をしながらもう一回、もう一回とせがんでくる

 

因みに何故片手で受け止めることが出来るか教えてやろう。エネルギーを力に変換してるからだ。エネルギーは一度に二つの力に変換出来ない代わりに変換した力を留めることが可能なんだ。まあ少しの間だけだが、十分だろ

 

「後でやってやるから。ほら、二人とも下りな」

 

二人を下ろす。さて、最後はサニーだな

 

と言ってももう既に見つけている。今丁度………

 

「きゃあああぁぁぁぁぁぁぁああああああ!!」

 

真上だ

 

サニーは俺に向かって絶賛降下中である。風は解いてるから飛べるはずなんだけどな………パニクって頭に無いんだろう

 

急降下してきたサニーをしっかりと抱き止める

 

「これで俺の勝ちだな」

 

俺はサニーの額を小突きながらそう言った

 

「ぇ…………うぁ…」

 

「どした?」

 

サニーの顔が赤い。ん〜、怒ってんのかな?

 

「は、離せぇぇ!」

 

「ぐはっ!」

 

やっぱり怒ってるようだ。見事なパンチをもらってしまった

 

まあ落ちてきた時の涙目が可愛かったので大目に見てやろう。良かったな、可愛いは正義で!

 

「ずるいじゃない!こんなの聞いてないわよ!」

 

「だって言ってないし」

 

「こんなのはノーカンよ!ノーカンノーカン!」

 

「能力使っちゃ駄目だなんて言ってないだろ?」

 

「う〜…………」

 

ふっ、もう言い返せないのか。まだまだだな

 

「まあ、また来いよ。暇だったら遊んでやるからよ」

 

サニーを下ろして頭を撫でて言う。弾かれるかと思ったが意外にも大人しく撫でられていた

 

「…………お、覚えてなさいよ。次は勝つんだからぁぁぁぁぁ!」

 

そして何処かへ飛び立ってしまった。その後をスターとルナが追いかけて飛んでいく

 

「じゃあな〜」

 

俺は三人に手を振って見送った。なんともまあ、嵐のような奴らだった

 

「……………あら?貴方」

 

「ん?」

 

階段の下から声が聞こえた。見てみるとピンク色の髪にお団子を付け、右腕に包帯をした女の子がいた

 

「お嬢さん、もしかして参拝客かな?珍しいね〜」

 

「い、いえ……参拝客ではないのだけれど」

 

「なんだ違ったか。それじゃあ霊夢のお友達か?ここに2週間くらいは住んでるけど……初めましてだな。俺は要 弥生、英雄に憧れる普通の人間だぜ。よろしく!」

 

俺が自己紹介するとお嬢さんは階段を登ってきて俺の横に立つ

 

「私は茨木 華扇《いばらき かせん》。妖怪の山に住んでいる仙人です」

 

「妖怪の………山?ああ、あそこか」

 

霊夢から話は聞いてる。確か天狗や河童が住んでて、博麗神社とはまた違う神社があるって話だ

 

「まあ何にせよ神社に用があるんなら上がりなよ。ま、俺は居候の身だけどな」

 

「そうなんですか。それではお言葉に甘えて」

 

そして俺は華扇を連れて神社の中へ入った

 

そう言えばまだ幻想郷には行ってない場所が沢山あるなぁ。霊夢か魔理沙に案内してもらおうかな?でも二人とも面倒くさがりそうだなぁ……………。あ、幽香とか、…………着いてきてくれるかな

 

まあいいや。取り敢えず今度行ってみようっと

 




最後の方なんか手抜き感するなぁ………
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