英雄に憧れる少年が幻想入り   作:クラッカーV

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皆で行こうぜ!by弥生

「霊夢〜、お客さんだぜ」

 

「お邪魔するわよ霊夢」

 

華扇を連れて神社内に入る俺。魔理沙は賽銭箱の側で熟睡していたのでほっておいた

 

「お客さん?どっかで聞いたことある声だけど………あら、華扇じゃない」

 

「久しぶりね霊夢」

 

「急に音沙汰なくなったと思ったら………なに?修行でもしてたの?」

 

「ええ、まあね」

 

修行?………成る程、さっき仙人って言ってたしな

 

「しかし、幻想郷に仙人なんていたんだな。まあ、不思議じゃあないのか」

 

「だって幻想郷だもの。幻想郷は全てを受け入れるのよ」

 

それを言ってしまったら終わりな気がするが………

 

「修行がひと段落したから神社に来てみたけど、まさか新しい住人がいるなんて思わなかったわ」

 

「あれ、文々。新聞に載ってたはずだけど……」

 

「購読してないの」

 

「ああ、そうなんだ」

 

そりゃわからんわな。一応うちも購読してるけど霊夢は読んでないし、俺もペラペラっと読んで後は倉庫行きだからな

………あれ?今思えば幻想郷で俺のことを新聞から知る人って少ないんじゃね?

 

まあ、別にいいか

 

「そう言えば華扇は妖怪の山に住んでるんだよな?」

 

「そうだけど………どうしたの?」

 

「だったらさ、俺を妖怪の山に連れてってくれないか?まだ行ったことないんだよねぇ。この幻想郷にはまだ行ったことが無い場所が沢山あるからさ」

 

妖怪の山って言ったら沢山妖怪がいるんだろうな。どんな妖怪がいるんだろ………天狗とか?

 

「はぁ………あんたねぇ、つい数日前のこと忘れてるんじゃないでしょうね」

 

霊夢は溜息を吐いた後俺に人差し指を突きつけて詰め寄って来る

 

「う…………いや、結果的には幽香とも仲良くなったわけだしさ。何の問題も無いって」

 

「そう言ってまた入院する程の怪我されちゃこっちが困るのよ」

 

「いや、でも今回は華扇がいるわけだし。………そうだ!だったら霊夢も着いてきてくれよ!そしたら安全だろ?霊夢強いし、な?」

 

そしたらもう敵なんかいていないようなもんだよ!うん、名案だぜ名案

 

「む…………まあ、私は確かに強いからね。しょうがないわね、着いて行ってあげるわよ。その代わり明日ね」

 

「やったぜ!華扇もそれで良いか?」

 

「ええ。………それじゃあ、私はそろそろお暇しようかしら」

 

ん?もう帰るのか。随分と早いな

 

「もっとゆっくりして行けばいいじゃん」

 

「いや、今日は様子を見に来ただけだから。また明日」

 

「じゃあね、華扇」

 

「じゃあな」

 

そう言って俺達は華扇と別れた。明日は妖怪の山へ行くのが楽しみだぜ

 

「ふぁぁ…………誰か来てたのか?」

 

魔理沙が起きて来たようだ。目を擦りながら言う姿は普段と違ってなんか………うむ

 

「さっきまで仙人さんが来てたんだぜ〜」

 

「………おい、何で私の頭を撫でてんだ」

 

「なんとなく?」

 

「……そうか」

 

寝ぼけてんのか、大人しく撫でられてやがる

 

「何してんのよ(ゲシッ」

 

「あたっ!……何すんだよ霊夢」

 

何も蹴ること無いだろ、蹴ること

 

「ふんっ」

 

「ん〜?………まあいいや。そうだ魔理沙、明日霊夢と今日来た仙人さんの三人で妖怪の山に行くんだ。魔理沙も来るか?」

 

「妖怪の山か………わかった、私も行くんだぜ!」

 

おっし!これで更なる安全も確保されたし、それに皆で行けば楽しいってもんだ!

 

「それじゃ、明日に行くことが決まったってことで昼飯にしようぜ!」

 

「おっ、いいな。私は味噌汁が飲みたいんだぜ」

 

「今日は私が作るわ。待ってなさい」

 

今日は霊夢が当番か。美味いの期待してるぜ

 

 

 

 

 

 

 

 

「ごちそうさんでした」

 

昼飯を食い終わった俺達は昼から特にやることも無いので縁側でダラッとしている。今思えば時期的には夏に入ろうかと言う所なのだが、今年はまだ余り暑くないみたいだ

 

「そろそろ暑くなり始めるかもなぁ………」

 

「そうだなぁ……スイカや素麺が美味い時期になるぜ」

 

「今年はスイカが食べれそうね〜」

 

それは多分俺が来て金の心配が暫くは無くなったからだろうな

 

「今年は私の畑で良いスイカが出来そうだから、一つくらいあげてもいいわよ?」

 

「ホントか?いや〜、ありがとな!…………ん?」

 

今、俺達三人の中の誰のでも無い声が上から聞こえたんだが………

 

「三日振りくらいかしら?弥生」

 

「幽香!?」

 

声の主は幽香だった。俺が叫ぶと幽香は華麗に俺の目の前へと降り立つ

 

「確かに三日振りだな」

 

「今日はどうしたんだ?まさかまた弥生を襲いに来たんじゃないだろうな……」

 

その一言で魔理沙も霊夢も臨戦態勢に入る

 

いや、そんな心配はしなくて大丈夫だと思うけどな………

 

「弥生があまり来ないから見に来たのよ。もう襲うなんてことはしないわ。ねぇ?弥生」

 

「おう、もう幽香と俺は友達だもんな」

 

俺が笑うと幽香も笑って返してくれる。その様を見て二人は顔を見合わせ首を傾げてるが……まあそれもしょうがないのかもしれないな

 

でも幽香は根は優しい奴だと思うんだよな。人と話をしないから勘違いされるんだぜ、多分

 

「それよりも、三日も空けるなんて聞いて無いわよ弥生。思わず神社を半壊させる勢いでここまで来ちゃったじゃない」

 

「え?いや、俺入院してたんすけど……」

 

それはあまりにも理不尽が過ぎるだろう………それに三日"も"ってなんだよ。あれ?毎日行くって言ったっけ俺

 

「神社を半壊?そんなことしてみなさいよ。あんた、絶対に許さないわよ」

 

「あら、やるって言うの?」

 

「上等よ。何時ぞやの如くボコボコにしてやるわ」

 

霊夢と幽香が睨み合っている。今にも弾幕ごっこが始まりそうな勢いだ

 

魔理沙に止めてくれとアイコンタクトを送るが華麗にスルーされた。奴め、見て見ぬ振りをしてやがる!

 

「まあまあ二人とも落ち着け。てか幽香、俺は入院してたんだし、それに毎日幽香の家に行くなんて無理だって」

 

「それくらいわかってるわ。…………そう、入院してたの。それなら仕方ないわね」

 

「だろ?わかってくれたか」

 

「明日来なさい」

 

…………ホントにわかってんのか?

 

「すまん幽香、明日は妖怪の山に行くんだ。初めて行くんだぜ!」

 

「………ふーん、そう。私より自分の好奇心を優先なのねぇ」

 

「え?いや、違うっての。でももう約束もしたまったし、なあ?霊夢、魔理沙」

 

なんかヤバイ雰囲気だ

 

「そうね。悪いけど諦めなさい」

 

「何だかわからんが、そう言うことだ」

 

「っつーことでだな……………ん?」

 

ふむ、明日は妖怪の山に行くから俺は幽香の家に行けない。でも幽香は俺に家に来いと………

 

「どうしたの?」

 

「ああ………幽香。幽香も明日妖怪の山に行こうぜ!」

 

「「「は?」」」

 

「皆で行けば楽しい、俺がいつも言ってるだろ?妖怪の山からの帰りに幽香の家で一休み、どうだ」

 

我ながら名案だ。これならば妖怪の山にも行けるし幽香の家にも行ける

 

「…………」

 

幽香は俺の眼前まで顔を寄せてくる。目付きもなんだかキツくなってるから若干仰け反ってしまう

 

「お、俺なんか変なこと言ったか?」

 

「……………いいえ?」

 

恐る恐る聞いた俺に急にニッコリと笑った

 

「わかったわ、明日ね。ふふ」

 

そう言うと幽香は日傘をクルクルと回しながら帰って行ってしまった

 

「………なんだったんだ、一体」

 

「あんたもなんなのよ。人数増やしすぎ」

 

「良いだろ?別に」

 

まあ、何にせよ明日が楽しみだ

 

「(霊夢と私と幽香と仙人………何とも言えない異種メンバーだな)」

 




待たせたな!もう、めっちゃ待たせたな!

弥生「待たせすぎだぜ馬鹿野郎!!」

マジですいませんでした!

弥生「反省しろ!!」
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