「…………ん…………俺、寝てたのか?」
あっれー、寝た覚えは………あるけど。なんで布団にまで入ってるんだ?てか朝になってんじゃん。昨日は夜だったのに
「ん〜……………はっ、まさか!」
説明の途中で寝てしまった俺に対して怒りもせず、その上布団を敷いて寝かせてくれたのか!?(←勘違い)
しかも部屋が違う。まさか俺をここまで運んでくれたのか!?(←ものすごく勘違い。吹っ飛ばされただけ)
なんて優しい奴なんだ………
「霊夢………腋巫女とか思ってごめん………」
「あんたとことん失礼よね」
霊夢が戸を開けて入ってきた
「よっす霊夢。態々俺をここまで運んでくれたんだな、ありがとう」
「えっ!?い、いや、そんな大したことしてないわよ」
そう謙虚にならなくてもいいのに………
「でも俺を布団に寝かせてくれたんだろ?ありがとな!」
「……………なんか、あんた不思議ね」
ん〜?不思議とは?
「昨日と違ってなんか子供っぽいし、そっちが本当のあんたなのかしらね」
「さぁ、俺は俺だぜ?」
よくわからん事を言うな、霊夢は
「霊夢〜!遊びに来たぜ〜!」
ん?なんだこの声
「あぁ、魔理沙が来たのね」
「魔理沙?」
「ええ、自称普通の魔法使いよ」
へぇ〜、魔法使いか
「って魔法使い!?会いたい会いたい!今すぐ行こう!」
「えっ!?あ、ちょ……」
アクロバティックに立ち上がり霊夢の手を握って部屋を出る
「霊夢〜!いないのか?」
「いるいる!いるからちょっと待ってくれよ魔法使いさん!」
「お、いたか。………お前誰だ?」
よくぞ聞いてくれました!
「霊夢にももう一度自己紹介しとくぜ。俺は要 弥生、英雄に憧れるごく普通の学生だ。よろしく!」
「私は霧雨 魔理沙《きりさめ まりさ》。普通の魔法使いだぜ!」
ふむ、金髪ロングに黒と白の魔女帽子、黒を基調とした服にスカート。スカートの前には白いエプロンか、箒もちゃんと持ってる
「なんか思ってたのと違うけど確かに魔法使いっぽいな」
「どういうことだよそれ………。それにしても、この神社に男がいるなんてな、霊夢の彼氏か?」
何言ってんだこいつ?
「何言ってんのよ、そんなわけないじゃない」
そーだそーだー、…………否定されるのも悲しいような、そうでもないような
「じゃあその繋いでる手はなんだ?」
「ん?繋いでる手?……………あ」
確かに手を繋いでいたな。部屋から出てくる時に霊夢の手を掴んだままだった
「こ、これは…………」
霊夢が顔を赤くして慌ててる。案外初心なんだろうか?
「早く離しなさいよ馬鹿!」
「ぐはっ!…………てぇ〜、いきなり蹴ることないだろ!?」
違った!ただ単に怒ってるだけだったぜこいつ!!
「う、うるさい!あんたが離さないからでしょうが!」
「今離そうと、痛っ、いったい、殴るな蹴るな!」
ちょ、そこ脛。脛だから、マジ痛いから!
「ははは!面白い奴だな。見たところ外来人なんだろ?この神社に住んでるのか?」
「いや、昨日来たばかりだからな。一晩泊めてもらったけど、住むとこどうすっかな〜」
…………あれ?ホントにどうしよう。てかゆかりんが連れてきたんだからゆかりんが用意してくれてんじゃないのかな?………わからん
「紫に聞けばいいんじゃないの?あいつが連れて来たんだから」
「お前紫に連れて来られたのか!?大変だな……」
哀れみの視線どうもありがとう
「ゆかりん呼ぶ方法とかねえのか?霊夢」
「さあ?あいつは神出鬼没だs「はぁ〜い、おはよう♪」………出たわね」
なんかデジャヴ
「ゆかりん、はよっす。突然だが俺はどこに住めばいいんだ?」
「そうね、私と一緒に住む?」
「遠慮しとくぜ」
「そう、残念……」
なんでそんな残念そうなんだよ……
「じゃあ博麗神社に住めばいいじゃない」
「ちょっと待ちなさい。家主を置いて話を進めないでもらえる?」
「あらいいじゃない。彼がここに住めば貴女、家事しなくてもよくなるわよ?彼、料理もできるし」
「いいわよ、うちに住みなさい」
「え、えぇ〜………そんな理由で……」
なんか、これから大変な日々が待ってる気がするぜ……
「なんなら私の家に来るか?毎日三食首輪付きで可愛がるぜ」
「俺はペットか」
「そのツッコミは少しおかしくないかしら?」
そうでもないと思うけど……
「まあそれよりも霊夢。今日の夜は宴会だから準備よろしくね」
ん、宴会?
「はぁ?なんでよ」
「弥生君の歓迎宴会に決まってるじゃない。おいしい料理とお酒を期待してるわ、じゃあね〜♪」
それだけ言ってゆかりんは消えていった
「はぁ………あいつ、ホント急なんだから」
「まあいいじゃないか、宴会だろ!弥生の歓迎なんだからパァーッといこうぜ」
「俺の歓迎会なのか?なんか悪い気がするな」
「別にいいわよ。これから忙しくなるわ、手伝ってちょうだい。…………その前に昼ご飯を食べましょう、少し早いけどね」
そういやぁ、俺昨日夕飯食ってないからなぁ………腹減った
「そうだな、私も腹が減ったぜ。私は味噌汁と焼魚を所望する!」
「アホ言ってんじゃないわよ。あんたの分があるとでも?二人でさえキツイのに」
え………キツイのか……。もしかして俺って迷惑になってんのかな?
「あぁ〜、霊夢。無理して俺を住まわせなくても大丈夫だぞ。家なら頑張って探すし、野宿くらいはできるぜ」
「あんたも何言ってんの。住まわせてあげるって言ってんだから甘えればいいのよ…………それよりうちには材料が全く無いことを思い出したわ。ちょっと人里まで行って買ってきてくれない?」
人里?…………人里ってどこだ
「魔理沙に連れて行ってもらいなさい。案内よろしくね、魔理沙」
「えぇ〜、なんで私が「昼ご飯食べてっていいわよ」行くぜ弥生!」
「お、おう」
現金な奴だな。でもまあ人里まで案内してくれるらしいしいいか
「あ、これお金ね。米と大根と白菜と魚を買ってきてちょうだい。宴会の材料は昼から買いに行くから大丈夫よ」
そう言って霊夢に金を渡された
「わかった…………ん?なあ霊夢。幻想郷の通貨は俺がいたところと同じなのか?」
百円とか十円とか、全部同じだ。てかこんだけで足りるのか?
「まあ一応陸続きだしね」
「へぇ、だったら金は俺が出すから大丈夫だぜ。行こうか霧雨!」
霊夢に金を返して、さあ出発だ!
「霧雨じゃなくて魔理沙でいいぜ。弥生は空飛べるか?」
空?飛べるわけないじゃないか
「アイ キャント フライ!」
「よくわからんが、飛べないんだな。だったら私の後ろに乗ればいいぜ」
魔理沙は箒に跨って自分の後ろを指差す
いや、後ろって………乗れるとこないじゃん。狭くね?
「どうした?早く乗れよ」
「ん〜、まあ気にすることないか。それじゃあよろしく頼むぜ魔理沙」
俺も魔理沙と同じように箒に跨る
「……………弥生、少し近い」
「しょうがねぇだろ。狭い」
俺達の今の状態は結構密着してる状態だ。俺の腕は魔理沙の腰に回っている
だってしょうがないじゃん、これ以上後ろに乗ったら俺落ちるよ?
「どした魔理沙?行こうぜ」
「…………わかった。舌噛むなよ!」
急に浮遊感に襲われる、そしてドンドン離れていく地面。そう、俺は今
「飛んでる………!」
やべえ、感動だ………まさか人生の中で飛行機やヘリコプター以外で飛ぶということを経験するなんて思わなかった!
「俺は飛んでるぞ!なあ魔理沙!!すっげ、すっげぇ!気持ちいい〜!景色も綺麗だ!!」
今の気分は最高にハイッてやつだぁ!!
「耳元で叫ぶな!!」
「これが叫ばずにいられるかよ!俺は今、飛んでるんだぞ!?飛行機でもない、ヘリコプターでもない、自分の力というわけでもないけど、直接風を感じて飛んでる!!ずっと夢見てたんだ、ヒーローみたいに飛ぶことを!」
ヒーローのように飛んでいる自分をずっと夢見ていた!
「その夢をお前は、ちょっと形は違うけど…………叶えてくれた。ありがとな魔理沙!心から感謝してる、本当にありがとう!!」
感謝してもしきれないくらいだ!
「…………そっか、そりゃ良かったぜ!…………よぉし、じゃあもっと高度を上げるぞ、落とされるなよ!!」
「わかってる!」
ドンドン高くに登って行く。ドンドン幻想郷が離れていく、とても綺麗だ
「どうだ、綺麗だろう!」
「ああ、すっげぇ綺麗だ!…………なあ魔理沙、俺も頑張ったら飛べるかな!?」
「きっと飛べるさ。なんなら私が手伝うぜ!」
「ありがとう!俺、頑張るぜ!!」
「おう、その意気だ!……………そろそろ下りるぜ!」
急降下、猛スピードで落ちている。ジェットコースターみたいだ!俺は落とされないように魔理沙にしがみつく
そして人里だろうか?その前に降り立った
「ここが人里だぜ」
「へぇ、ここが。早速中に入ろうぜ」
俺は魔理沙と並んで人里の門をくぐった
「へぇ〜、時代劇の中にいるみたいだ」
人里の町並みは一言で言えば昔、って感じだ。そして売ってある物の値段が安い
米、魚、野菜を全部買って三桁だぜ?金銭感覚がおかしくなりそうだ
今は魔理沙が団子を食べたいと言うので団子屋でお茶にしている
「あんま食い過ぎるなよ魔理沙。昼ご飯食べれなくなるぞ」
「甘い物は別腹ってな」
「……………太るz「フンッ」ぐふぁ!」
み………鳩尾……鳩尾に拳がめり込んだ……
「失礼なこと言うからだぜ」
「だからと言ってすぐに暴力的になると彼氏君に嫌われるぞ?魔理沙」
み、鳩尾が…………あ?誰だ?
顔を上げるとそこには、腰まである銀髪、その上にリボンのついた六角形の帽子を被り、上下一体の青い服を着ている。下がスカートになっていて白いひらひらが付いてる
うん、なんか………俺や魔理沙が言えたことじゃないけど
「服装が………ミスマッチだ」
「君は初対面でなかなか失礼だな」
あ、すんません
「………慧音か、こいつとはそんな関係じゃないぜ。それにお前だって頭突きするじゃないか」
「あれは教育的指導だ。………仲が良さそうだったから彼氏だと思ったんだが、違ったか。私は上白沢 慧音《かみしらさわ けいね》。寺子屋で教師をやっている」
「俺は要 弥生、英雄に憧れる普通の学生です。よろしく上白沢さん」
「ふふ、そんなに畏まらなくていいよ。敬語はいらない、名前も慧音で構わないよ」
なんか大人な雰囲気のある人だな
「ん、わかった。よろしく慧音」
「ああ、よろしく」
慧音と握手する。今思えば幻想郷の人達って結構フレンドリーだよな、態々苗字で呼ぶ必要もないかな?
「慧音、寺子屋はいいのか?」
「今は昼休憩だ。団子屋で一服しようとしたら二人を見かけたから声をかけたんだよ。今日は買い物かい?」
「ああ、霊夢に買い物頼まれたんだ。俺、博麗神社に住まわせてもらうことになってるから、ちょくちょく人里には来ると思うから、見かけたから声をかけてくれたら嬉しい」
「そうか、わかった。…………昼ご飯の買い物なら早く帰った方がいいんじゃないか?霊夢に怒鳴られるぞ」
二ヤァと悪戯っ子のような笑みを浮かべて言う慧音
……………やっべ
「すぐに帰るぞ魔理沙!」
「りょ、了解だぜ。ほら、乗れ!」
あたふたとしながら荷物を持って魔理沙の後ろに乗る
「あ、そうだ慧音!今日の夜、神社で宴会するらしいから是非来てくれよな!」
「ああわかった。楽しみにしてるよ」
「俺も楽しみにしてる!じゃあな!」
慧音にそれだけ伝えて俺達は博麗神社へ向けて飛び立った
「遅い!一体どこで何をしてたのよ!」
「「すいませんでした!」」
………………結局怒られた
なんか進行が遅い気がする…………
感想待ってます