本当にすいませんっ!
それでは、どうぞ!
「ーーハアッ!」
戦闘が始まり、先に攻撃を仕掛けたのはサウザンドジャッカーを振るったサウザー。
「ッーーどらあぁあ!!」
「ぐっっ…!」
それを肩に受けた俺は咄嗟に左手でサウザンドジャッカーの先端を掴み、そのまま空いた右手で渾身のストレートをサウザーの胴体に打ち込む。ストレートを食らい後ろに数歩下がったサウザーだが、素早く反撃しようと距離を詰めてくる。
「せやっ!」
「ふっ、はっ!」
最初は前蹴り。ひらりと横に体を動かすことでそれを躱し、俺はカウンターに右で回し蹴りを放つ。サウザーは
「ーーふんッ!!」
そして、すぐさま攻撃に転じーーサウザンドジャッカーでの突きを繰り出す。
「ッ…! そう何度も、食らってやるかよっ!」
「何っ!?」
でもそれを食らってはやらない。
その槍の突きが鋭く速く、何より痛くて厄介なのは昨日の勝負で既に経験済みだからな。サウザーお得意の突きをサウザンドジャッカーの刃を両手で、ギリギリの所でガシッと挟み強引に掴むことで防ぎ、
「おおおっっーーらあぁぁああ!」
ーー俺はパワーと気合でサウザーが持つサウザンドジャッカーを持ち上げ、全力の前蹴りでサウザーを蹴り飛ばす。
「かはっ! っ…くっ……やはり近接戦では、こちらが不利なようですねぇ」
蹴り飛ばされたサウザーは受け身を取り、態勢を立て直しすぐに立ち上がる。その手にはサウザンドジャッカーが強く握られており、
【ジャックライズ!】
「だが、勝つのは私だッ!」
【ジャッキングブレイク!】
ーーサウザンドジャッカーのグリップエンドを引き、叫んだサウザーは素早くトリガーを押す。
【ザイアエンタープライズ】
「!? いや何だそれっ!?」
次の瞬間、サウザーの周囲に紫色のクリスタル形のファンネル?じみた何かが複数展開される。俺は知らないが、それはシャインシステムをコピーしたサウザーお得意の戦法だった。
「! あっぶねッ!?」
(完全にファンネルじゃねーかコレ!?)
紫色のファンネル?の一つから放たれたビームを俺は咄嗟に飛び退いて避けて内心叫ぶ。
(こりゃあ避けるだけで精一杯だなぁ…!)
そして、その一発を皮切りに次々と俺目掛けて放射されるビームの回避に俺は集中ーーしそうになったがすぐに背後からのサウザーの斬りかかりに反応し振り返って同時に拳を突き出す。
「がはっ…!? ば、馬鹿な…!」
「確かに避けるので精一杯だけどなぁ、あんたの接近に気付かない訳ねぇだろうがっーーよおっ!!」
「ごはっ……!」
重い一発をもろに食らって怯み、困惑するサウザーにそう告げて俺はアッパーをその顎にぶち込む。それを受けたサウザーは一瞬大きくバランスを崩す。そこに更に追撃を仕掛けようと走り出した俺は、
「! うぐっ…! うざってぇなぁこのッ!」
ーー背後からのファンネル擬きのビームを一発受けて、その動きを阻止される。そうして俺が怯んだ間にサウザーはバランスを整えた。あの紫ファンネル擬き、邪魔くさいったらありゃしねぇな……!?
(まずは、アレをどうにかしないとなぁ…)
「まだまだ、こんなものではありませんよっ!」
【ジャックライズ!】
【ジャッキングブレイク!】
そんな俺の気持ちを知ってから知らずか。サウザーはまたもやサウザンドジャッカーのグリップエンドを引きトリガーを押す。
「はぁ…やりたい放題やりやがるなぁ……?」
するとサウザンドジャッカーに今度はバチバチと
【ザイアエンタープライズ】
つうかその必殺技制限とかねぇのかよっ!?と思わずにはいられない……あと自社の宣伝し過ぎだバカ!
「すぅぅぅうーーハアアアッ!!」
深く息を吸い込みーーサウザーは雷を纏ったサウザンドジャッカーを突き出す。瞬間、サウザンドジャッカーの先端から纏われた雷がビームのようにして高速で放たれる。まさに電光石火といった感じだ……
「あっっぶなッ!?!?」
「避けたっ!?」
気付けば反射的に体が動いていた。
俺は横にローリングし、その雷を躱す。それにサウザーはまたも驚くが俺の方は喜んでる暇もない。俺の周りには未だにあの紫のファンネル擬きが展開してやがるからなぁ…!
「ンな攻撃、何発も黙って食らってやるかよッ!」
『ストロング!』
次々と放たれるファンネル擬きのビームを避け、地面に片膝をついた状態でショットライザーに装填したプログライズキーのボタンを押し、俺は素早くバックルからショットライザーを引き抜く。
「当たって砕けろだっ…!」
【アメイジングブラスト!】
ビュンビュンと動き回る的に当てられる自信なんざこれっぽっちもないが、やるしかねぇよなぁ…! 俺は立ち上がりショットライザーを構えエネルギーが収束しきる前にーートリガーを引く。
通常ならドでかい一発を相手に撃つ必殺技だが、今回の
「オラオラオラアアアーー!!」
───────────────────────
「……すごい……」
目の前で繰り広げられる
──滅と亡を庇った際にその攻撃を受け、
──今の
「しゃあっ! 撃ち落としたったァ!」
「っ……まだだっ!」
ーー
バルデルはサウザーがサウザンドジャッカーにより展開した「シャインシステム」を必殺技の連射によりまとめて打ち落とす。それに僅かに動揺したサウザーはすぐに次の行動ーーサウザンドジャッカーのグリップエンドを引こうとした。
「! させるかよっ!」
「しまッ!?」
だが、いち早くサウザーのとろうとする行動に気付きジャンプしたバルデルはサウザーの真前に着地し、サウザンドジャッカー本体を掴みそれを止め、
「はあっ!」
「ぐうっ…!」
「はあっ! どらああッ!!」
「ぐはあぁ……!?」
右手を強く握り締め、三連続でその拳を叩き込む。
一発目のストレートによろめき、二発目のストレートを防御するサウザーだが、三発目のストレートによりその防御さえも突破される。
「はぁ、くッ…! あまり、調子に乗るなッ!」
「ハッ! 天津さんも知ってんだろ? 俺は調子に乗れる時にはとことん調子に乗る主義だって」
殴り飛ばされ、地に片手をついて立ち上がりながらサウザーは怒りを露わにする。そんな怒りを鼻で笑う太陽に対し、サウザーは落としたサウザンドジャッカーを拾い再び構える。
「ーーはああああ!!」
「ッ、っと……!」
サウザーの迫力に思わず一瞬反応が遅れた太陽だが、すぐに後ろに飛び退きサウザーの振り下ろしたサウザンドジャッカーから逃れ、
「ーー或人! ちょっと借りるぞ!」
何かを目にした太陽はそう或人に告げ、或人は一瞬言葉の意味が理解できなかったがーー次の瞬間、その言葉の意味は即座に理解した。
───────────────────────
「ーー或人! ちょっと借りるぞ!」
飛び退いた俺は左右の真横に突き刺さっていた二本の剣の内から、右手側にあったアタッシュショットガンとどことなく似た形状をした「剣」を手に取り、後ろに居る或人に言った。
多分さっきの倒れていた或人にサウザンドジャッカーを向けるサウザー……状況的に見てコレは或人の、ゼロワンの武器だろう。
【アタッシュカリバー!】
そして、片手で地面から剣を引き抜けばカバン型の剣「アタッシュカリバー」の起動音が鳴る。
「さぁ…いっちょやってみるとするか…!」
剣なんて今まで一度も使ったことはねぇけど、使えるもんは遠慮なく使わせてもらうとしよう。
「ーーせやあああ!」
「ふんッ! はああっ!」
駆け出して全力で振るった俺の横斬り。
それはサウザーは両手で持ったサウザンドジャッカーで弾き、素早くカウンターとばかりにサウザンドジャッカーを振り下ろす。
「ぐっっ! 負ける、かあぁあッ…!」
咄嗟に剣でそれを防ごうとし、鍔迫り合いになる。サウザンドジャッカーとアタッシュカリバー。二本の武器からは火花が散り、ジリジリと俺はサウザーに押されていく。
「っ、くっ、そッ……!」
「これで終わりだ!」
【ジャックライズ!】
押された結果、俺は地面に片膝をつきサウザーは更にサウザンドジャッカーに体重をかけーー鍔迫り合いの状態のままグリップエンドを引く。
「ま、ずッ…!!」
まずい。この近距離で必殺技を受ければ間違いなくただでは済まない。どうにかして防ぐ方法は……! ……あぁそうだっ!
(これもカバンショットガンと同じように!)
「こうかッ!」
【チャージライズ!】
「! ビンゴ!」
サウザーとの鍔迫り合いで地面に押し潰されそうな勢いの中、そのままアタッシュカリバーをアタッシュショットガンと同じ要領で変形させる。予想通りアタッシュショットガンと同じように使えるみたいだなぁ!
「! 何だと!?」
【フルチャージ!】
「うううっっ…!!」
俺はアタッシュカリバーを再び展開させーー下からサウザンドジャッカーを押し返そうとする。あぁくそ! これメチャクチャに重いっ…! こんのおおおッ……!
「おおおおおーーッ!!」
「ば、馬鹿なッ……!?」
馬鹿なもんかよ!
自分の中の気合と根性を総動員して、俺は叫ぶ。叫んで全力でサウザンドジャッカーを押し返しーー片膝を上げ立ち上がる。そして、
「!?!?」
【カバンストラッシュ!】
「ーーそッらあああああ!!」
完全にサウザンドジャッカーを押し返すことに成功し、怯んで一歩後ろに下がったサウザーとの距離を詰めその腹部にアタッシュカリバーを当てーートリガーを引く。途端にアタッシュカリバーの刃は黄色のエネルギーを帯び、必殺技が発動した。
「があっ!?」
それを受けたサウザーは前のめりになり、俺の後ろでバランスを大きく崩す。
「まだまだァ! どらっ!」
「うぐっ…! 舐めるなァア!」
【ジャッキングブレイク!】
振り返った俺はアタッシュカリバーを躊躇うことなく振り上げる。しかし、それを受けたサウザーは僅かに後退すると先程既にグリップエンドを引いたサウザンドジャッカーのトリガーを引いた。
「これなら、どうだッ!!」
サウザンドジャッカーから放たれたのは巨大な熊「フリージングベアー」のライダモデル。
「ぐうゥ!? くっ、う、動けねぇ……!」
ライダモデルは俺の両足付近に直撃すると、あっという間に俺の足を凍りつかせ俺は身動きがとれなくなる。
【サウザンド デストラクション!】
「はあああああーーッ!!」
THOUSAND
DESTRUCTION
その隙にサウザーは更に必殺技を叩き込むべく、プログライズキーを押し込み俺目掛けて高くジャンプし蹴りの構えをとった。
「うわあああああーーッ!!」
サウザーは右の蹴りを放った後に更に左の蹴りを放ち、合計五度の連続キックを俺の胴体に打ち込んだ。サウザーはくるりと華麗にバク宙をすると俺の前に着地し、俺の胴体のアーマーからは火花が激しく散り爆発した。同時に足の自由を奪っていた氷も砕け散る。
「ぐゥ! がはっ、うッ…まだ、だア……!」
アーマーからは黒い爆煙が上がり、バチバチと火花は止まらない。完全に限界……いいや限界一歩手前ってところに至っていた。
「まだ、
「ははッ…後悔はしたく、ないですから……当たり前でしょ?」
「……君という男は、一体どこまで……ッ」
だけど、こんなところで諦める訳がない。諦められる訳がない。
天津さん。あんたにとって「さうざー」は「友達」で「家族」のような存在だったんだろ? そんな「さうざー」を前にしても……あんたはきっともう自分じゃ止まれないんだろ?
(ンなら…俺がこの「喧嘩」でぶん殴ってでも止めてやるよ……あんたの友達として…あんたの友達になりたい者としてッ!)
俺は天津さんの友達で居たい。
だから、絶対に負けてたまるか。
この「喧嘩」は俺がもらう!
「はぁ…ッ……ああああ!!」
仮面の下で荒い呼吸を整える。
仮面の下で身体中に走る激痛に歯を食いしばる。
俺は何とか立ち上がり右手でサウザーを指差し、その指を途中で自分に向けて言ってやった。
「天津さん、あんたを止められるのはただ一人! 俺だっ!」
──それは天津さんへの宣言。
──それは自分自身への鼓舞。
痛みに震えた足。痛みにだらんと力の入らない左手。痛みに上手く思考が回らない頭。痛みに小さく漏れる呻き。あんまりにも不格好だが……俺は勝つ。絶対に勝つ。内心で自分に言い聞かせ勇気を奮い立たせた。
『ストロング!』
「はあぁぁーー……フッ!」
【アメイジングブラストフィーバー!】
敵を見据えたまま数歩下がり、最高の助走をとった俺は装填したプログライズキーのボタンを押し、ショットライザーをバックルに装填したままトリガーを引いて黄緑色のエネルギーを右足に収束させる。
そして、全力で駆け出しサウザーに向かって跳ぶ。跳んで速く、強い一撃をーー!
「ドっっラアアァァアアーー!!!」
ア
メ
イ
ジ
ン
グ
ブラスト フィーバー
放つのはジャンプからの渾身の横蹴り。エネルギーに押され宙で横蹴りの構えをとりーーそのままサウザーの胴体に先程のお返しをブチ噛ました。
「ーーガハッッ!!」
ライダーキックはサウザーにクリーンヒットし、蹴り飛ばされたサウザーは立ち上がろうとするがその胴体からは今の俺のアーマー以上の火花が散り始め、
「ーー俺の……勝ちだ…!」
「馬鹿、なッ。ぐ、グワアアアアーーッ!!!」
ーー俺はサウザーに背を向け自身の勝利を確信し、次の瞬間に俺の後方でサウザーは、天津さんは絶叫しながら爆発した。
「ッ……私が…負け、ましたか」
「…………」
変身が強制解除され、地面に仰向けに倒れた天津さんは目を閉じたまま呟く。俺はボロボロのアーマーを装着し変身状態のまま天津さんに歩み寄る。
「不思議ですねぇ……負けたというのに、清々しさすら感じるなんて………」
「……天津さん……」
「……遠慮は要りませんよ。太陽君。前にも言ったように、君には私に復讐する資格がある」
目を開き、俺を見上げた天津さんはふっと笑って言う。……はぁー…ったくよお…!(呆れ)前にも言ったでしょ? 復讐する資格とか、そんな物騒な資格なんざいらねぇんですよバーカ!
「バーカ、要りませんよンな資格。つうか喧嘩で相手を
ショットライザーからプログライズキーを引き抜き、変身解除した俺は軽い罵倒発言を飛ばして倒れる天津さんに手を差し伸べる。正直言えば俺だって結構キツイ……それでも俺が天津さんに手を差し伸べる理由は一つだ。
「ほら」
「……最初に会ったあの時から、君の考えは読めませんね……」
「友達だって思ってる相手に、手を差し伸べる事が何かおかしいですかね?」
「私に、君の友達になる資格など……」
……あぁーもおッ! さっきから資格資格うっせェんだよテメェ!?(半ギレ)こっちも
「友達になるのに資格なんて要らないでしょ……それに最初に言いましたけど、俺はあんたの過去も悪事も思惑もどうだっていいんだから」
俺はただ、何企んでるかわかんねぇけど何だか憎めない。今まで何度も一緒に戦ってきた「天津垓」っていう人と友達になりたいんだ。……いやワンチャンもう友達か? ……これは自信過剰だな(苦笑)
「ーーあぁそうだ。戦う前に言った負けた方は勝った方の言うこと一つ聞くってヤツですけど……」
「……私は敗者ですから、ルールに基づき勝者である君の命令に従いましょう」
「……なんかイヤっすね。命令って」
俺は「ん!」と天津さんに差し伸べた手を更に伸ばして、さっさと掴むように促して俺の「お願い」を告げた。
「──天津さん、俺の友達になってください」
「────ッ」
天津さんは俺の姿を見て、何かを思うてその目を一度閉じ──
「──えぇ喜んで」
──俺の手を掴んで優しく微笑んだ。
天津さんとの喧嘩を終えた俺は或人の方を見て口を開く。
「ごめんな或人? 随分待たせちまって。んじゃ、さっさと行くとするか」
「え、あの……も、もしかして天本さんもこれから一緒に!?」
「あぁ、とりあえず協力しないか?」
流石にアークのやつを放置するのはやばいだろ。
「本当ですかっ!? 天本さんが一緒に戦ってくれるなら百人力です!」
「う、うん。お前がなんでそんなに興奮してんのかは分かんねーけど…痛いから手を離せ。手を!」
「あっ、すいません!」
俺の言葉に何故か超嬉しそうに反応し、俺の手を掴みブンブン振るう或人。マジで痛いから止めろお前ぇ!?
「じゃあ…もしかして天津さんも……?」
「あー……天津さんはーー」
「ーー君が戦うのなら当然私も協力は惜しみませんよ」
「っていう訳だ。或人は今までの事で天津さんを簡単には許せないだろうが……天津さんとも協力してほしい。最悪、天津さんの事は一生許さないでやってもいい」
実際の話、天津さんが或人やヒューマギアに今までやってきたことはそう簡単に許される事じゃないしな。或人が「許さない」と思うのは当然だ。むしろ、すぐ「許す」とか言ったら逆に怖いわ。
「…わかりました! 天津さん、一緒に戦ってください!」
「……いいでしょう。太陽君が協力するというなら、君とも協力しましょう」
「天津さぁーん? 頼むからやめろよな? 裏で或人と殴り合いの喧嘩とかすんなよな?」
いやそれで仲良くなれるならいいんだけどな。
喧嘩で殴り合って友情が生まれるってそれ少年漫画とかでしか見ないけどなぁ………まぁ今さっき俺と天津さん殴り合いましたけども。
「──さぁて、いっちょやるか」
こうして俺と天津さんと或人。
一人の一般人と二人の社長の同盟が結成された。
───────────────────────
「………まさか、お前達が手を組むとはな」
アークは遥か前を見据え、己の予測にはなかった展開……こちらに歩み寄ってくる三つの人影を捉えた。
「いててッ…ん、んじゃまぁ行くかっ!」
「ほ、本当に大丈夫なんですか天本さん!?」
「大丈夫大丈夫。俺割と丈夫だから!」
「「割と……?」」
太陽の台詞に思わず或人と垓は顔を見合わせ首を傾げ、垓はすぐに首を横に振ると太陽に言う。
「太陽君、無理な様なら下がっていても構いませんよ?」
「無理じゃねーわ! 全然余裕ですよ? つうか俺がこうなった理由の半分は天津さんにあるでしょうがッ!?」
「それを言うなら私の服と体がボロボロなのも君のせいでしょう?」
「はい? それはそんな汚れが目立つ白い服着てる天津さんもとい
「……すいません。
それに対して太陽は半分キレながら叫び、垓とのしょうもない口喧嘩が始まる。アークはそんな三人を理解できないものを見るように見つめ、
「おっと、あっちも気付いたみたいだな」
「多分もっと最初から気付いてたと思うんですけど…」
「………マジで?」
「飛電或人。野暮なツッコミはやめていただきましょうか」
「天津さん。今すぐ野暮って言葉の意味調べてきてもろて。あと或人。多分お前ボケよりツッコミの方が向いてんぞ?」
「………マジですか!?」
「ーー三人纏めて滅してやろう」
「「「!!!」」」
三人の会話をある程度無言で見ていたアークだが、遂にその手を三人に向けて赤黒い悪意のエネルギーを球のように発射する。
「上等だ。滅せるもんなら滅してみろ!」
【ショットライザー!】
『ストロング!』
【オーソライズ!】
【Kamen Rider. Kamen Rider.】
「私達がお前を倒す!」
【サウザンドライバー!】
【ゼツメツ! Evolution!】
『ブレイクホーン!』
「アーク! 迅の体から出て行け!」
【ゼロワンドライバー!】
『Everybodyジャンプ!』
【オーソライズ!】
アークの攻撃を躱した三人は素早く臨戦態勢に入り、それぞれにドライバーを装着して変身シークエンスをこなしていき、
「「「──変身!」」」
【ショットライズ!】
【パーフェクトライズ!】
【プログライズ!】
『メタルライズ!』
太陽はトリガーを引き、垓はプログライズキーを装填し、或人は装填したプログライズキーを折り曲げる。
『アメイジングヘラクレス!』
【With mighty horn like pincers that flip the opponent helpless.】
『When the five horns cross, the golden soldier THOUSER is born.』
【Presented by ZAIA.】
【Secret material 飛電メタル!】
『メタルクラスタホッパー!』
【It's High Quality.】
仮面ライダーバルデル。
仮面ライダーサウザー。
仮面ライダーゼロワン。
「……私を止められるものはいない。誰一人」
「いーや? いるさ。ここに、それも三人もな」
変身が完了した──三人のライダーが並び立ち、アークの前に立ち塞がった。
「行くぞッ!」
「えぇ!」
「はいっ!」
アークにとっては予測不能なコンビネーションが今、展開される。
太陽さんも天津社長も或人くんも、三人とも割と重傷(強制変身解除)してるんですが何故か負ける気がしませんねぇ…笑(万丈並感)
最後まで読んでいただきありがとうございます。
感想や批評、アドバイスなどありましたら遠慮なくお願いします!
仮面ライダーゼロワン
第16話 アークにとってのイレギュラー