デイブレイク被害者が仮面ライダーになる話   作:平々凡々侍

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お久しぶりです
お待たせしました(土下座)


タイムリミット

 

シンギュライズ

恐怖 憤怒 闘争 絶滅せよ!

コンクルージョン・コンプリート

 

 アークゼロに似た赤く禍々しい右の複眼。アークワンに似た白い胸部装甲に赤のライン。そして、最も目を引くのが天本太陽の生命活動を維持するために取り付けられている多くの箇所に見える装甲を貫通して伸びる血のように赤いパイプ。

 

 それが新たに変身を果たしたアークーーアークバルデルの姿だった。

 

「さぁ、戦闘を再開するとしよう」

 

 アークは最後に倒れる垓を一瞥して001とバルカン、二人の仮面ライダーへと手を向け最初と同じようにまた挑発する様に動かす。

 

「天本さんがアークに……それに、天本さんの体が壊滅的状態って一体どういうことだ!?」

「社長、その話は後だ! 今はこいつを何とかするぞッ!」

「な、何とかって…アークが使ってるのは天本さんの体だ! 倒す訳にはいかないでしょ!?」

 

 だが、或人は「太陽の体が乗っ取られたこと」「太陽の体が以前から壊滅的状態だったこと」二つの事実を前に戦意を半ば失い、逆に諌は覚悟を決め戦闘態勢を取る。

 

 無論、諌も現時点(ここ)で新たに変身したアークを「倒そう」「倒せる」とは考えておらず、全員で生きてこの場を切り抜けることを最優先に動こうとしていた。

 

「来ないのか? ならば、こちらから行くぞ」

 

 バルカンに叫び向かってこない001の姿を見たアークはそう言うと二人に向かって歩み始める。

 

「ぐ、はああっ!」

 

 そんなアークにバルカンは僅かに怯みながらもショットライザーを連射して駆け出す。

 

「があっ!」

 

 アークはバルカンの銃撃に構うことなく歩みを止めず、命中しているにも関わらずダメージを受けた様子は一切なく、接近してきたバルカンの胴体を右拳で殴りつける。

 

「ごはっ……! らあっ!!」

「ふん」

 

 それを受けたバルカンは胸を抑え後退り、痛みに苦しみながら直ぐに反撃の拳を振るう。だがアークはそれすら防がずに受け止め、銃撃と同じく怯むことなく次は左拳をバルカンに打ち込み、続けて回し蹴りで蹴り倒す。

 

「まずは一人だ」

 

 そうして、造作もなく敵を追い詰めたアークは左手で倒れたバルカンの首を掴み上げ、右手を握り締め、

 

「くっ…!!」

 

 バルカンヘ振り下ろそうとした瞬間。

 横から割り込んだ001がその拳を両手で止めた。

 

「っ、天本さん! 聞こえてますよね!? 目を覚ましてください!」

 

 アークの拳を全力で止めながら001はアークの器となった天本太陽へと呼び掛ける。そんな001の声をアークは「無駄だ」と一笑に付す。

 

「この男の自我は既に失われている。呼び掛けた所で戻ることはない」

「ふざけるな! 天本さんは、お前が思うよりずっと強いんだ! だから必ず戻ってくる!」

 

 それでも諦めず、天本太陽ーー仮面ライダーバルデルの強さを信じて呼び掛け続ける001をアークは容赦なく蹴りつけ、吹き飛ばされた001をバルカンが受け止める。

 

「落ち着け社長! あいつの言葉を真に受けるのは癪だが、今のままじゃまずい。ここは一旦退くぞ!」

「だけど!」

「サウザー課長! あんたもそれでいいな!?」

 

 バルカンは001と垓にそう半ば怒鳴り気味に言い、それに001は食い下がり、垓は吃る。

 

「! わ、たし……は……」

 

 垓の発した声はいつもの彼を知る者が聞けば信じられないほどに震えていた。この場で最も動揺しているのは誰か。傍から見ればそれが誰かは一目瞭然だった。

 

「悪くない判断だな。だがーー」

 

 アークはバルカンの判断にそう称賛を送り、

 

「ーー私がそれを許すとでも?」

悪意 恐怖

 

 ドライバーの上部にあるボタンを二度押し込み、悪意の力を収束させた赤黒いエネルギーの塊を一瞬で生み出し、001とバルカンに向けて回し蹴りで蹴り飛ばした。

 

「社長! ぐ、うわあああーーッ!!」

 

 その一撃を回避する手段はない、瞬時にそう判断したバルカンは冷静さを失っている001を庇うため前に出るが攻撃の威力は抑え切れず、

 

「ぐわあああーーッ!!」

 

 エネルギーに直撃したバルカンはアーマーが爆発しすぐ後方にいた001も爆発に巻き込まれる。

 

「っ、ちく、しょーー」

 

 そして、地面を転がった001とバルカンの変身は強制解除されーー異変は起こった。

 

「ーー!? な、なんだ……?」

「ーー!? こ、これは……?」

 

 痛みに歯を食いしばりながら懸命に立ち上がろうとした諌。だが、その脳内に突如として声が響き映像が浮かび上がり、諌は思わず動きを止める。

 

『『ニンゲンニンゲンニンゲン! ゼゼゼ、ゼツメツゼツメツッ!! ココココォ! コロスコロスコロスコロスコロスコロス!!』』

 

 最初に聞こえたのは壊れたスピーカーのように音割れした機械音声。

 

 最初に見えたのは赤い目をした暴走状態のヒューマギアの群れ。

 

「こいつは……あの時の記憶……?! いいや違う!」

 

 初めに見たその映像を諌は自分自身のかつての原動力(怒り)、動機であった植え付けられた偽の記憶だと考えた。しかし、それはすぐに間違いだと考え直した。何故なら映像は主観視点で見える景色も聞こえる声もその殆どが彼にとって覚えのないものだったからだ。当然或人にとっても覚えはない。

 

『っ!? ぁぁ! た、助けて! お願いッ!!』

 

 次に聞こえたのは女の叫び声。

 

 次に見えたのはその叫ぶ女の姿とその後ろに立つ異形の怪物(マギア)

 

(これ、は……一体、誰の……?)

 

 或人は聞こえた声と見えた映像にこれが誰かの記憶だと考えた。しかし、その「誰か」とは誰なのか。肝心な部分は未だ不鮮明だった。

 

『あああああああああああッ!!』

 

 続いて聞こえたのは男の悲鳴のようにも咆哮のようにも聞こえる絶叫。

 

 続いて見えたのはマギアに首を掴み持ち上げられる女。そしてそんなマギアに向かって駆け出しタックルする自分……この映像の、記憶の持ち主。

 

「………………」

 

 そんな中、直接アークの生み出したエネルギーを受けなかった垓もまた或人と諌と同じものを見聞きしていた。

 

 アークの新たな力は直撃せずとも周囲に分散し影響を与えていた。

 

 

『かはッ…! ッ、はぁはぁ…! ど、どうしーー』

『ーーうるせぇ! 知るかボケ! いいから死にたくないんならさっさと逃げろッ!』

 

 助けられた女は息を切らしながら困惑気味にこちらに問い、女を助けた記憶の持ち主は焦ったように怒りながら大声で叫び、それに従って逃げ出す女を守るようにマギアの前に立ち、

 

ストロング!

【オーソライズ!】

【Kamen Rider. Kamen Rider】

 

 そして、最後に聞こえた音が記憶の持ち主が誰かの答え合わせとなった。

 

『へ、変身…?』

ショットライズ!

アメイジングヘラクレス!

【With mighty horn like pincers that flip the opponent helpless】

 

「!? まさか、これってーー」

「ーーこれは彼の、太陽君の記憶だ」

「! これが……!」

 

 紛れもない彼の声と変身音声に或人は確信し、それより早く一番最初に答えに辿り着いていた垓は口を開く。

 

「流石に察しが早いな。そう。今お前たちが見たのはあの男の記憶だ」

「……こんなものを見せて、一体何のつもりだ?」

「何、深い理由はない。ただお前たちにもこの男が感じていた恐怖を感じさせ……一つ提案をしようと思ってな」

「提案?」

 

 垓の疑問にアークは即答して語る。

 

「そうだ。この男は確かに不屈だった。だがその実、戦うことにどこまでも恐怖を感じていた」

 

「こうして体を乗っ取った今だからこそ断言できる。十二年前も、そして今も、この男は恐怖に耐え続けていたのだと………だが理解できない。何故そこまでして人間を守るのか」

 

「この男が命を懸けて守った人間は、その多くが悪意に満ち溢れている。悉くが滅ぶべき存在だ……何故そんな存在の未来を守ろうとする?」

 

 倒れた或人と諌を一瞥し、次に垓を見据えてアークは問いかけた。

 

「天津垓。貴様も考えたことがある筈だ。天本太陽を利用し、仮面ライダーとして戦ってきた姿を見続けてきた貴様なら。この男は、天本太陽は他の人間とは違うーー」

「!」

「ーーそんな天本太陽が命を懸けて守る程の価値は人間にはない、と」

 

 そんな思いもよらぬ問いに垓は驚くが、

 

「………確かに、考えたことはある」

 

 否定することはせず、正直に答える。

 

「あぁ、そうだろうな、だからこそ私はお前たちに、恐怖に耐えて戦う仮面ライダーにこう提案しよう」

 

「これ以上の抵抗を止め、二度と私の邪魔をするな。そうすればお前たちだけは殺さずに生かしてやる」

 

 アークのその提案に仮面ライダー達は息を呑んだ。

 

「………アーク、お前は一体何を言っているんだ? お前の目的は人類滅亡の筈だ。なのにーー」

 

 我々人間を殺さず生かすというのはおかしいじゃないか、と垓は困惑気味に口にし、

 

「今度は一体、何を企んでるんだ! アーク!」

 

 よろめきながらも再び立ち上がり叫ぶ或人。

 それにアークは平然と一方的に答えた。

 

「ーー私はな、人間の為に何の見返りも求めず戦うお前たち『仮面ライダー』を天本太陽と同様に特別な存在だと感じつつある」

 

「かつての私であれば、このような思考をすることなどあり得なかった。だが貴様たちと……仮面ライダーと戦う中で私はお前たち人間の感情をラーニングし、この男の体を乗っ取ったことで人間の感情を真に理解できた」

 

「恐怖に耐えながら、悪意に呑まれることなく、他者の為に命を懸けて戦う。その行為が人間にとってどれだけ困難なことか……」

 

 胸に手を当て、乗っ取った男の記憶を一瞬の内に見直したアークは今一度或人たち「仮面ライダー」を見た。

 

「ーー口に出してみれば大したことはない。簡単な結論だ。私はお前たち『仮面ライダー』という稀有な存在を失うことを惜しいと感じている。だからこそ、そちらの返答次第では私はお前達を生かしたいと考えている」

 

「お前達は他の人間とは違う」

 

 アークが口にした結論は今までの結論と同じく酷く単純で、違う部分があるとすれば人工知能が導き出した結論とは思えないほどに人間臭かった。

 

「もう一度言おう。これ以上の抵抗を止め、二度と私の邪魔をするな。そうすればお前たちだけは殺さずに生かしてやる」

 

 お前たちにとっても悪い話ではないだろう?人間と仮面ライダーを明確に区別したアークは再びそう言い、この場の代表者として或人を選び或人へと目を向け返答を待つ態度をとる。全員の注目が或人に集まる

 

「……………」

 

 それに対して或人は俯き一度目を閉じて思考を瞬時に巡らせる。無論、巡らせるといってもアークから提示された話に乗る気など或人にはない。だが今の絶望的な状況を脱する為に嘘でも話に乗った方が……といった考えが浮かんではいた。

 

(だけど、そんなの一時凌ぎにしか………でも………)

 

 

 或人は考える。考えに考える。

 果たして自分が取るべき選択は何か。

 

「どうした? 何を迷うことがある? 答えを聞かせてもらおうか。飛電或人」

 

 そして、アークからの催促に或人は顔を上げ最初にこう口を開いた。

 

「……その前に、こっちの質問に答えろ。お前の話に乗るかどうかはそれからだ」

 

 その発言は賭けだった。アーク次第ではこの場にいる者達はいつ全滅してもおかしくない。しかし、それでも或人は賭けなければならないと思っていた。どうしても確認しなければならないことが二点あったから。

 

「いいだろう、言ってみろ」

 

 そして、或人は賭けに勝ち、アークに質問を投げ掛ける。

 

「もし俺たちがお前の話に乗ったとして、ヒューマギアはどうするつもりだ?」

「ヒューマギアは私の道具だ。人類絶滅を効率よく進める為に最大限有効利用する……その後はそちらの望む形にしてやってもいい」

 

 一つ目の質問。

 アークが人類を絶滅させるとして、ヒューマギアはどうするのか。要らない道具として処分するのか。道具として使い潰すのか。

 

 自分の夢である「人間とヒューマギアが一緒に笑える世界」その実現はアークの提案を呑めば完全に不可能となる。だがヒューマギアの絶滅は回避することができる。……あくまでアークの言葉に嘘がなければ。

 

「………なら、最後に答えろ」

 

 アークの言葉に或人は表情を変えることなく、最後の質問を口にした。

 

「俺たちが話に乗ったら、天本さんの心は、体は、解放してくれるのか?」

 

 最後の質問。

 それはアークが乗っ取った天本太陽の心と体、その自由について。

 或人はアークがもしもこの質問に頷くようであれば自分の夢を捨ててもいいと僅かながらに考える。

 

(きっと、こんな選択をしたら天本さんは怒るだろうな……)

 

 内心苦笑いしながら、或人は思う。

 自分の為に誰かが己の夢を捨てる、それだけに留まらず人類の未来さえ投げ捨てる。そんなこと天本太陽という人間は許容しないだろう。当然飛電或人という人間もそんなことは許容できない。

 

「…………」

 

 十秒にも満たない時間、或人とアークの間に沈黙が流れ、遂にアークの口から答えが返ってくる。

 

「ーー無理だな。天本太陽はイレギュラーだ。その心と体を解放するつもりはない。人類絶滅の為に利用した後はこちらで今度こそ確実に始末する」

 

 その答えはどこまでも分かり易く、許容し難いものだった。

 

「……そうか、だったらーー」

ジャンプ!

 

 アークの回答を聞き終えた或人はプログライズキーを握り締め起動し、

 

「ーー話は終わりだ。変身!」

フォースライズ!

ライジングホッパー!

A jump to the sky turns to a rider kick.

Break Down.

 

 ベルトに装填して勢いよくレバーを引き強制変身解除からさほど間を取らずに001に再変身する。それによる負荷は計り知れないが自分の体に走る痛みに構わず001は駆け出しながらレバーを素早く操作してーーエネルギーを纏った拳を突き出す。

 

「うおおおおおっ!!」

ライジング ユートピア!

「話は終わり、か。ならこれで貴様の命は終わりだ」

ファイナルコンクルージョン!

 

 しかし001の接近に動じることなくアークはプログライズキーを押し込み、迎え打とうと構える。

 

「アークッ!!」

 

 アークは001の渾身の一撃を左手で軽々と受け止め、必殺技発動によっチャージされた悪意の波動を右拳に流し込み、

 

「絶滅しろ」

「ぐっ…!」

 

 一度拳を後ろに引き僅かに溜めを入れてから右拳を001の顔面に突き刺そうと振るい。001は来たる衝撃に思わず歯を食いしばった。

 

「…………え」

 

 だが、いつまで経っても001の拳が当たる事はなく、001は今起こっている事態の理由が理解できないまま呆気にとられ声を漏らした。

 

 ーーアークが001を絶滅させるべく振るった右拳は001の寸前で震えながらも停止していた。

 

「! っ、な、んだ……これはッ!?」

 

 この事態はアーク自身にとっても不測だった。アークの右拳はアークの意思に逆らうように突如制御できなくなる。

 

「ぐぅ! 何故動かない……!?」

 

 制御できなくなった右拳を制御しようとアークは001の拳を受け止めていた左手を離し右腕を掴む。まるで腕に自分のものとは違う別の意思が宿ったかのような出来事にアークは焦り、001は何の証拠もない中「もしかして」と推察し口にした。

 

「……天本さん?」

「っ!?」

 

 その001の声に反応するようにアークが左手で掴んだ右腕の力は強まり、

 

ーーお前の声、ちゃんと聞こえてたぜ? 或人

 

 ーーアークからアークとは違う或人達にとって聞き馴染みのある声が発せられた。

 

「天本さん!」

「マジかよっ…!?」

「た、太陽君!」

 

 耳に届いた天本太陽の声にその場にいた全員が驚愕と共に歓喜した。

 

「バルデル!? 馬鹿な! 貴様の自我は既に消えた筈!」

「おいおい、お前まさか俺が身体乗っ取られて黙って泣き寝入りすると思ってたのか? だとしたら能天気にも程があるってもんだなァ!」

 

 予想外の太陽の自我の浮上にアークは叫び、そんなアークに太陽は狙い通りとばかりに喋りを続ける。

 

「身体を乗っ取られるなんて初めての体験だったからな。上手くいくかどうかは賭けだったけど……お前に俺の自我は消えたって思い込ませるために一か八か、俺はあの赤黒くて気色悪い空間でずっと息を潜めてたのさ」

 

「まぁ実際ギリギリまで俺の自我はあの空間に、悪意の中に沈んでお前が消えたと勘違いするぐらいには消えかかってた。でもーー」

 

「ーー或人の、仲間の声が消えかかった俺の自我をこうして引き留めてくれた。お陰でこうしてお前を止められた」

 

 アーク、否、太陽は最後に001に変身している或人の方を見て、

 

「小賢しい真似を…! だが制御できるのはあくまで右手だけ。それも長くは保たないだろう? 保っても一分足らずだ」

「あぁかもな! だけどそれだけありゃ十分だっ!」

「……何?」

「俺が制御を取り戻したこの右手には、お前が或人を仕留めようと収束させたエネルギーが今も込められてる。こいつをお前の大事なベルトにぶつけたら……どうなると思う?」

 

 制御を取り戻した右手、そこに今もなおバチバチと激しくチャージされている悪意の波動をゆっくりと装着されたアークドライバーへと向けた。

 

「! まさか!? やめろっ!!」

 

 太陽の思惑を理解したアークは右腕を掴む左手に更に力を込める。だが左手に込められた力以上に右手に込められた力は強く、ジリジリと右手とアークドライバーの距離が縮まっていく。力は同等でもその手に込もった意思の強さでは太陽が勝っていた。

 

「太陽君!!」

「天津さん、俺は俺にできることをやります! だから天津さんも! みんなも!」

 

 太陽の台詞にアークと同タイミングでその狙いに気付いた垓は声を上げ、アークと張り合いながら太陽は後を託すために言葉を残そうとし、

 

「或人! お前たちには悪いけど今の俺にできるのはこんぐらいだ!」

「あ、天本さん……! 俺は……!」

「……最後の最後まで諦めんじゃねーぞ? 俺も絶対に諦めない」

「! うわあッ!?」

 

 001は太陽の右手の悪意の波動が増幅した際に発生した余波で吹き飛び、地面を転がってすぐに顔を上げた。

 

あとは任せたぞ、飛電或人

 

 そして、体を起こした001は太陽から掛けられた言葉に思わず駆け出し、太陽へと手を伸ばした。

 

ルコンクルージョン

 

「バルデル! 貴様あああああッ!!」

 

 次の瞬間、太陽の右手とアークドライバーの接触により強烈な悪意の波動が周囲に拡散。アークの体を中心にして大爆発が起きる。

 

 その爆発により或人は意識を失い、倒れた或人を抱えた諌と垓は市街地から飛電製作所へと撤退した。

 

 アークを退けはしたが状況は決して好転しておらず、人類滅亡の兆しは今尚色濃く漂っていた。

 




仮面ライダーゼロワン!

第30話 衛星アーク破壊作戦

最終話まで残り僅かですが、最後まで読んでいただけると幸いです!
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