デイブレイク被害者が仮面ライダーになる話   作:平々凡々侍

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遅れてすんません!
リアルで時間が取れなくて…(言い訳)
それでは、どうぞ!


ある男と探偵《ワズ》

 

 密かにマギアを撃破した翌日。

 週末の昼頃のリビングで俺は正座をさせられていた。

 

「ーー(にい)さ、昨日はどこ行ってたの?」

 

 こ、こいつ…!

 核心を突く問いをこんな唐突に!?

 なんてやつだ!?

(↑マギアとの連夜の戦いでテンションがぶっ壊れてます)

 

 ソファーに座ったままそんなことを聞いてくる我がバカ妹。

 前々から「怪しい!」「何隠してんの?」と夜中に外出する俺にさらっと聞いてきてはいたが……ん? なんで正座させられてんのかって? えっと、なんか昼にリビングでテレビ見てたら急に美月から「(にい)ちょっと……真面目な話あるんだけど…いい?」なんて珍しく真剣な面持ちで美月に聞かれたんだ。

 でも丁度その時テレビがいいところでな?

 俺がつい「今いいところだから後でな〜」って言った結果がこれだよ。つまりは俺の自業自得って訳だ。俺のバカ野郎ぉ!(自責)

 

「……コンビニ」

 

 今まで全力で誤魔化してきたが…流石に限界か?と思う俺だったが一方で「諦めんなお前っ!!」なんて思う熱血染みた俺も心の中にいた。だから俺はとりあえずいつも通り誤魔化しの一言を吐く。

 

 ちなみに夜中外出してる理由で「コンビニ」と言ったのははっきりと数えてはないが、多分数十回目だったと思う。今まで滅多に夜中外出しなかった男が毎日の如く夜中コンビニに行く……まぁ普通に考えておかしい。美月じゃなくたって誰でも異常だと思うだろ?俺もそう思う!(同調)

 

「! うっそだぁ〜! 前にも同じこと言ってたよ? 本当は? 誰にも言わないから教えてよバカ(にい)!」

「…………」

 

 当然ながらまた問いかけてくる美月。

 その発言はいつも通りだが、俺の尚も誤魔化し隠そうとする様子に少しばかり動揺したのだろうか? 声のボリュームは僅かに上がっていた。

 

 俺の本当の外出理由を知りたいという美月の気持ち。

 それはよく理解できる。

 きっと美月は俺の事を心配してくれている……その思いは素直に嬉しい。だけど、

 

「ーーだからコンビニだっつーの」

 

 父さん、母さん、美月。

 俺は絶対に、何があっても家族には「仮面ライダー」や「マギア」の事を明かすつもりはない。

 

 俺は親孝行するため。家族に恩返しするために天津さんの提案に乗り、毎日のようにマギアと戦ってる。もしも俺に何か守りたいものがあるとすれば…それはきっと家族だ。赤の他人を助けるには躊躇する俺だが、家族を守れるんだったら多少の無茶はできる。

 

「……そんなに危ない事してるの?」

「あのなぁ? お前が俺の発言を聞いてどんな誤解したかは知らねーけど、普通にコンビニだって。何度も言わせんなバカ妹」

 

 顔を少しだけ曇らせ見つめてくる美月に俺は至って平常に応え、立ち上がる。ちょっとこの微妙な雰囲気のリビングには長居したくないし、美月の今の顔見てるとこっちまで悲しくなっちまうしな。

 

 リビングから廊下に出て、俺が二階へ上がろうとしたその時だった。

 

ピンポ〜ン!

 

(……なんか注文してたっけか? …まぁとりま出るか)

 

 来客を知らせるインターホンの音が家の中に響く。

 俺はリビングの廊下から玄関前に目を向け、ドアの向こう側に見える人影を確認してから玄関に向かった。ドアを開けた先にはーー、

 

「ーーどうもこんにちは」

「え、あ、ど、どうも…」

(ヒューマギア……?)

 

 見知らぬヒューマギアが一人……いや、正しくは一体か?

 とりあえずそのヒューマギアは戸惑う俺を観察するように目を動かし「ピーー」と機械音立てた後に口を開く。

 こ、こいつ何なんだ…?

 

「貴方が『天本太陽』様ですね?」

「そ、そうですけど……」

 

 ちょ、待てよ!(キムタク)

 嫌な予感しかしねーぞオイ!

 マジでなんなのこのヒューマギア?

 えっ俺を探しに来たの? なんで?

 …というか改めて見るとお前なんだその服装!?

 探偵が着てそうな服きやがって……ん? 探偵?

 

 先ほどヒューマギアがとった行動と同じように、俺はヒューマギアを少しだけ観察して思考を巡らせた。

 

(…………もしかしてーー)

 

 ーー俺を逮捕しに来たとか?

 ……………………(思考中)

 自分で考えといて有り得そうだわヤベェ!?

 

「あ、いや、違います! 俺は天本太陽じゃなくてーー」

「ーースキャン完了。天本太陽、20歳独身、現在無職。貴方は天本太陽様で間違いありまーー」

「ーー待て待て待て! 何勝手に人の顔認識して検索してんだバカ。…それ以前に、お前は誰なんだよ?」

 

 すいませーーん!!

 このヒューマギア色々ヤベェ奴なんですけど!?

 勝手に人の個人情報暴露したんだけど!

 俺メンタルに傷負ったんですけど!

 

 目の前のヒューマギアは俺の言葉を聞くと、ぺこりと頭を下げ「これは失礼致しました」と一言。

 ……機械だからしゃあないのかもしんないけど、全然気持ちが感じられないというか?なんか元の設定された通りの言動をしているっつうか……。

 

(前までなら別に違和感持たなかったんだけどなぁ……シュゴみたいなヒューマギア達を見た後だと…なんだかなあ)

 

 しょうがないことではあるんだろうけれど……。

 天津さんから聞いた話じゃ「シュゴ」のようなヒューマギアはシンギュラリティ?に達してたとかなんとか。多分このヒューマギアはまだシンギュラリティに達してないのだろう。

 

 シンギュラリティに達したヒューマギアがマギア化され暴走する、ということを考えれば『良い事』なんだろうけどさ。そんなことを思う俺にヒューマギアはこう言った。

 

「私の名前はワズ・ナゾートク。探偵型ヒューマギアです。今回は飛電インテリジェンス社長 飛電 是之助社長の命により、貴方を飛電インテリジェンスにご招待しに参りました」

「…………ふぁっ!?」

 

 こうして俺は飛電インテリジェンスに半ば強制的に連れて行かれたのだった。なんか…デイブレイクに遭ってから俺、一般人なら絶対に会うことないであろう大物と出会う機会が随分増えた気がするな……。

 

 ーーこれも仮面ライダーになったからか?

 まぁ未だに仮面ライダーがなんなのか、俺にはわからんけどさ。

 





最後まで読んでいただきありがとうございました。
感想や批評、アドバイスなどありましたら遠慮なくお願いします。

・ワズ・ナゾートク
原作時点ではヒューマギアというよりは人間らしく、完全にシンギュラリティに達している。本作の時間軸では「まだ」シンギュラリティには達していない設定で書いています。

今後のストーリーについて

  • 次章はよ!
  • ここで綺麗にお終い!
  • 作者のご自由に!
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