息抜き
西暦2126年とあるゲームがこの世に生まれた
このゲームは200を超える
しかし、時間の流れとは非常である
祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。奢れる人も久からず、ただ春の夜の夢のごとし。猛き者も遂にはほろびぬ、偏ひとへに風の前の塵におなじ。
約1000年前に気づいていた事実ではあるが永久不変のものなどはほとんどなく、ユグドラシルも例外ではなかった
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「またどこかでお会いしましょう」
ユグドラシル最終日に来てくれた3人目のギルドメンバーの姿が消える
静寂が部屋を包み込むと同時に陰鬱とした気持ちでいっぱいになる
ギルマスとしてずっとこのギルドを最終日まで維持してきた
ついにきてしまったサービス終了日ギルドメンバー全員にコンタクトを取ったにも関わらずきてくれたのはわずか数名という現実がもうすでにこのギルドが過去の遺物と化していることを如実に示していた
しかしそれを受け止められるかは別だ
「どうして…」
わかっていた
すでにこのギルドがが過去の遺物であることも過去の栄光にすがりつくだけのこの行為が愚かであることも
コンタクトを取っている時もこの結果は予想ができていた
それでもショックは大きかった
「もうそろそろ時間か」
時間を確認すると時計は12時10分前を示している
そんな時だった
《 ボンドルド さんがログインしました》
「えっ」
驚いて円卓を見ると確かにそこに彼はいた
全身に黒い強化外骨格を纏い、縦の細いスリットが一本入った黒い金属製のフルフェイスの仮面を被った彼が
「ボンドルドさん!」
「申し訳ないことをしました。もっと早く来る予定だったのですが少々問題がありまして」
「いえいえ、来てくださっただけで十分ですよ!」
「最近インしてなかったようですがなんかあったんですか?」
「ええ、実は研究がやっと進みまして、今日やっと新型の薬の開発が終了しました。明日から世界中の病院で使用が開始されることでしょう」
「本当ですか!おめでとうございます!いやーただの会社員の私には想像がつきませんよ」
「とんでもない。こうして話していられるのもこのギルドをモモンガさんが管理してくださってくれたおかげです。モモンガさんには沢山のお礼が言いたい。」
さっきまでの重い空気は吹き飛び和気藹々とした会話が続く
それもそのはずこの二人はギルドメンバーの多くが去って行った後もこのゲームを続けていた数少ないメンバーだからだ
「ボンドルドさん、一緒に玉座の間に行きませんか」
「ええ、構いませんよ」
「最後くらいギルド武器使ってみますか」
「ああ、いいのではないのですか」
「では失礼して、うわっ…作り込みこだわりすぎ」
こうして玉座の間に行く間もすれ違ったメイドの服の作り込みや
作り飽きたという理由で数が足りないままのゴーレムを見て過去のことを思い出し、二人の話題の種は尽きない
そうして二人と途中で加わったプレアデス達はついに玉座の間にたどり着く
「おおぉ…」
「素晴らしい。」
あまりの存在感に言葉が出ないモモンガと感嘆の意を表すボンドルドはゆっくりと着実に玉座へと進んでいく
申し訳なさそうに玉座に座るモモンガにボンドルドは
「そこにはギルド長であるあなたが座るべきです。そんなに申し訳なさそうにしないでください」
と玉座に横からモモンガを説得する
手持ち無沙汰になったモモンガは玉座の横に立つアルベドの設定を閲覧すると
「…え、なにこれ?」
と素っ頓狂な声を上げる
「どうしたのですか」
ボンドルドが不審に思い声をかけるとモモンガは無言でいじっていたコンソールをボンドルドに前に持ってくると一番下には『ちなみにビッチである』の文字。
「それも彼なりの彼女への愛。私は否定はしません。」
コンソールを元に戻しモモンガは少し悩むとごそごそといじった後、そのコンソールを消した
楽しい時間はすぐに過ぎていく
残り1分となりモモンガが声を掛ける
「ボンドルドさん、楽しかったですか、この
するとボンドルドは間髪入れずにいう
「もちろんです。様々な未知との遭遇、仲間との出会い。私は幸せでしたよ」
「それなら良かったです」
残り30秒
「…私も楽しかったですよ。」
「それは良かった。是非ともまた会いたいですね」
「ええ、また会いましょう。ボンドルドさん」
残り0秒
そして夜明けは訪れた
続かせるように頑張る
アルベドへのアンチ色強いルートあるけど見たい?もし出すとしてもIFルートだけど
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見たい
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見たくない
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さっさと本編(ry