Y〜dungeon of logic〜   作:たーなひ

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役割を持てる替え歌を聴いてると衝動的に書きたくなった。後悔はしていない。


論者「ヤケモーニン!」

目が覚めると、自分の部屋ではない天井が目の前にあった。こうゆう時に言うセリフはただ一つ。

 

「…知らない天井だ」

 

「目が覚めたのかい?」

 

声の方を向くと、黒髪ツインテール青紐巨乳幼女が居た。

属性…いや、タイプ持ちすぎじゃないか?いや、言うなら全部フェアリーだが。

 

「あの……ここは…どこでしょうか?」

 

流石にこの状況で素を出す訳にはいかない。

俺は社会に溶け込む"論者"だ。礼節を弁え、素を使う状況を区別出来る。

 

「ここはボクの家だよ。と言っても、寂れた教会だけどね」

 

ぼ、僕っ娘!??

アレだけのタイプの上でさらにもう一つ追加するのか!??

アルセウスか何かですか???

 

それにしても……。

 

「は、はあ…きょ、教会ですか?」

 

教会…と聞くと、どうにも宗教と結びついてしまう。特にネット界隈においての某学会の影響もあり、宗教というものに良いイメージを持てない。

 

「うん。暮らさせて貰っているんだ」

 

…と言う事は別に学会員だったり信者だったりする訳ではないみたいだ。

しかし……どうにも現代らしくない…平たく言えば古臭い。古風があるというよりも古臭い。

 

「えーっと、この場所じゃなくて…地理的な位置を知りたいんですけど…」

 

昨日は普通に寝たはず、なのにこんな場所に居る。

しかもこの女の子の話を聞く限りでは、俺がここで目覚めたのは初めて…つまり、記憶喪失になってここで暮らしていた…という事も無い。

 

「ここはオラリオだけど……もしかしてキミ…記憶喪失だったりするのかい?」

 

お!コレに乗っかればさっさと話進むんじゃないか?

 

「そ、そうなんですよ!何にも覚えて無くて…」

 

「……記憶喪失というわけでは無いみたいだね」

 

「えっ」

 

な、なんで!?なんでバレたの!?

 

「…はぁー。キミは知らないみたいだから言っておくけどね。僕たち神は子どもの嘘が分かるんだ」

 

えぇーー……何そのエスパー。ボーナ…じゃなくてサーナイトじゃないか。

 

 

 

 

…………………………え?

 

待てよ。今何て言った?

 

「…今『僕たち神』って聞こえたんですけど、聞き間違いですよね?」

 

「むっ!ボクが女神には見えないって言うのかい!?流石のボクでもそれは怒るぞ!」

 

うがーっと怒る自称女神の話によって、どうやらここは異世界ということが分かった。

 

聞けば、この世界には魔法やら精霊やら神やら、ファンタジーの王道的な世界観みたいだ。エルフやら獣人やらドワーフと言った人外も居る。

冒険者は神によって恩恵、ステータスを刻まれ眷属となってダンジョンに潜り生計を立てたりする。

そしてその神と眷属を"ファミリア"と呼び、派閥によって争ったり競争したりするわけだ。

 

その他諸々のこの世界の知識についての講義を受ける事2時間、この世界の大まかな事は把握した。

 

記憶喪失では無いがこの世界についての事を全くと言っていいほど知らない俺に多少の不信感を抱いただろうが、一通りは説明してもらえた。

 

要は、いわゆる異世界転生やら転移だったりするわけだ。

 

 

「全く…本当に何も知らないみたいだね。記憶喪失では無いみたいだし、受け答えもしっかりしているのに全然この世界の事を知らないなんて」

 

「そうは言われましても……」

 

知らないものは知らないですしおすし…

 

 

「ただ今帰りましたー!」

 

そう言って白髪の少年か入って来た。動物に例えればウサギ。

 

「ベルくーーん!!おっかえりー!!!」

 

そう言って俺と話していた女神、ヘスティア様は少年に飛びつく。「わわっ!ちょっ!神様!」なんて言い合ったりした後、俺に気付いたらしい少年が声をかけてきた。

 

「あ!起きたんですね!良かったです!」

 

「あ、はい。えっと……」

 

「ヘスティア様の眷属のベル・クラネルです!よろしくお願いします!えー…っと…」

 

「八鍬論理です。あ、いや、ここだとファーストネームが先だから論理・八鍬か」

 

「あー…いえ、極東の方だと家名が先に来ると言うのは割と知られている事なので大丈夫です」

 

ほー。極東…要は日本みたいな所か。いい事聞いた。今度行きたいな。

 

「そうでしたか。ではよろしくお願いします、クラネルさん」

 

「はい!」

 

うーん…この純粋無垢な感じ…与し易そう。

 

 

「さて!自己紹介も済んだ事だし論理くん、話をしようじゃないか!」

 

「話…ですか?」

 

「そう!ズバリ!僕のファミリアに入らないかい?」

 

…それは確かに願ったり叶ったりではあるが…

 

「…この得体の知れない男をファミリアに入れるなんて正気なんですか?」

 

「自分で言うんですね…」

 

クラネルさんが苦笑いを溢す。

 

「見た感じ悪い子では無さそうだし大丈夫だと思ったんだ。それに、ベルくんを一人でダンジョンに潜らせるのも心配になってきて…」

 

ふむ……なるほどねえ………。

 

実際、この世界を右も左も分からない俺に取れる選択肢は本当に数少ない。

このオラリオにおいては、ファミリアに入る事はほぼ絶対条件だ。しかしこんな怪しさ満点万年ポケモンオタクを入れてくれるようなファミリアなんて殆ど無いだろう。

ここ以外はね。

…となると、答えは決まりか。

 

「分かりました。ファミリア、入らせて頂きます」

 

「「……ぃやったぁぁぁー!!!!!」」

 

うおぉっ!ビビったぁぁ…2人揃って急に大声出さないでくれよ…

 

「やったぜベルくん!僕のファミリアに2人目の入団者だよ!」

 

「すごいです!!さっすが神様!!」

 

「だろ〜?…この調子でどんどん眷属増やしていくぞ〜…おー!!」

 

「おー!!」

 

………このテンションには……ついていけないです。

 

 

 

「さて、恩恵を刻む前に…………その堅苦しい敬語はどうにかならないのかい?」

 

「そう言われましても…」

 

「これから家族になるんだし、気を使わなくても良いんだよ?」

 

家族になるって…白ひげかな?…まあ、"ファミリア"だし、家族ってのもあながち間違いでも無いのか。

 

「素でも………良いんですか?」

 

「もちろん!」

 

「本当に良いんですね?」

 

「もちろん!」

 

…よし、言質は取ったぞ。

 

「では……ん“ん"っ!

 

 

 

 

 

 

ヤケモーニン!wwwこれからよろしくお願いしますぞwww」

 

 

「「……………は?」」

 

 

ではでは改めまして!

我は八鍬論理!「やくわろんり」!まさに役割論理の為だけに生まれてきた男。

 

まず、我が信仰する『役割論理』について説明します。

 

 

『役割論理』とは、ポケモンにおいて古より伝わる+最強+の戦術である。

その戦術を使う物を『役割論者』、『論者』と呼ぶ。

そしてその『論者』のみが従える事の出来るポケモンを『ヤケモン』と呼び、その『ヤケモン』は高火力高耐久を誇る。

 

そして何より特徴的なのはその技構成と努力値振りである。

まず『役割論理』において補助技は有り得ない。(補助技とは、"挑発”や“毒毒”といった攻撃技以外の事を指している)

その理由は、1ターン無駄になるからだ。「その1ターンを殴ることに費やした方がアドバンテージが大きいに決まっている!」と言うのが『役割論理』の基本的な考え方だ。

そして努力値振り。いわゆる廃人と呼ばれる人種しか知り得ない隠し要素。ゲーム内では“基礎ポイント”として登場している。その努力値振りは至ってシンプル。「耐久火力にぶっぱ」。基本的にH(HP)&A(攻撃)orC(特攻)にぶっぱ、つまり振り切るわけだ。

 

 

ここまで来れば、『役割論理』がどうゆう戦法かが自ずと見えてくる。

そう。『役割論理』とは、相手に高火力を押し付ける事で相手のサイクルをいち早く崩壊させる戦術だ。……え?分かりにくい?じゃあ、平たく言えば脳筋ゴリゴリパワーでゴリゴリじゃあ!!って感じ。これならわかるでしょ。

 

とにかく相手が出してくるポケモンが受けきれない火力を押し付けていく…つまり今出ている自分の場のポケモンに有利なポケモンに対して効果今一つでも押し切れるようにするわけだ。

つまりそのバトルはサイクル戦、交代戦になる。相手が出してきたポケモンに有利なポケモンを受け出し、それを倒しに来たポケモンに対して有利なポケモンを出し……と繰り返す。

その都合上、ポケモンにおいて重要視されるはずの“素早さ”の優先度がこの『役割論理』においては非常に低い。

つまり「連射の効くサブマシンガンよりも大砲の方が強いに決まってるだろうが!」と言うわけだ。

 

 

これぐらいで、『役割論理』について大体分かったんじゃ無いだろうか。……え?分かんない?ネット見ろ!役割論理wikiって調べて見ろ。

 

 

 

「いや……あの………その喋り方は……?」

 

「ロジカル語法ですぞwww」

 

 

我は決めた!

このポケモンすら無い世界で、我は!役割論理を布教する!迷える子羊、異教徒を導くのだ!!

 

この世界の神に、ヤーティ神は居ないのかも知れない!

しかし、我は信じる!

信じる者は皆救われる!これはヤーティ神のお言葉である!!もう一度言う!ヤーティ神のお言葉である!!

 

だから!我はこの世界で……

 

『論者』として生きていく!!

 

 

 

 

 

 

「じゃあ恩恵刻むよ〜」

 

「了解ですぞwww」

 

「…………」

 

ベッドの上で上半身裸の我と、巨乳幼女…誰がどう見ても事案だが、これは恩恵を刻むのに必要な儀式らしい。…なんか……ムラムラします!

 

ヘスティア様が血を我の背中に垂らす。

すると、なんとなーく光がポワーっとなっていった。

はぇー、こうなるのか。

 

「………………な」

 

な?

 

「………………な」

 

な?

 

「………………なんじゃこりゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

 

「ど、どうしたんですか神様!」

 

「ちょ!ベルくんは見ちゃダメだ!外で待っててくれ!!」

 

え、なに、なんなの?もしかしてチート?チートなの?

 

渋々と言った様子でベルが部屋を出ていった。

 

「何かヤバイんですかな?www」

 

「や、ヤバイなんてもんじゃないよ…チートだよチート!」

 

ほう……そこまで言うなら見せてみたまえ。

 

 

 

ヤクワ・論理

 

Lv.1

 

力:I0

耐久:I0

器用:I0

敏捷:I0

魔力:I0

 

 

 

 

なんだ…

 

「全部0じゃないですかな?www」

 

「いや、恩恵刻みたてはみんなそうだから…じゃなくて!!そこじゃなくてその下!!」

 

下ぁ??

 

 

 

《魔法》

 

【ブルルのグラスフィールドウッドハンマー】

・長文詠唱

・魔力を使用し、力の値で攻撃する

・使用後は反動によるダメージを負う

 

【ラティオスのりゅうせいぐん】

・長文詠唱

・使用後は魔法の威力ががくっと下がる

 

 

《スキル》

 

【役割論者】

・敏捷が上がらなくなる

・敏捷の代わりに耐久と力が大きく上がる

 

【こだわり】

・戦闘時、しばらくの間最初に使った攻撃しか使えなくなる

・攻撃時、魔法の威力と力が大きく上昇

 

【必然力】

・攻撃の当たり判定が大きくなる

・判定の大きさは信仰度合いによって決まる

 

 

 

 

………これは誰がどう見てもチートですね。ええ。間違いない。こんなん普通なら発狂もんだろ?ベルはなんのスキルも魔法も無いみたいだし…

 

ま、まあ、上から見て行こう。

 

まず【ブルルのグラスフィールドウッドハンマー】+こだわり鉢巻。

これがどれだけヤバイか、伝わりにくい人が多いだろう。

まず、シールドフォルムのギルガルドが確定二発。さらにバシャーモが確定一発。以下低耐久並びにタイプ耐性無しの場合は漏れなく受けきれない。クレセリアやポリゴン2ですら確定二発。第七世代においては最高峰の火力を有していた。

ポケモンを知らない人からすれば「何のこっちゃ」って感じだろう。

わかりやすく例えると、刃牙シリーズのオリバみたいなもんだ。知ってるか?アイツ、ダイヤモンドへしゃげちゃうんだぜ?

………え?分からない?そうは言われても……ポケモンの火力を例えるのって難しくない?うーん…まあええや。アニポケのダイパの時のラストのゴウカザルの猛火フレアドライブよりも強いって思ってくれたらええよ(投げやり)。

 

で、【ラティオスのりゅうせいぐん】。

りゅうせいぐんが、襲いかかるぅ!!

まあこれはポケモンやってた人なら強いって事ぐらいわかるでしょ。

しかも使うのは特殊ドラゴン最高峰の火力を誇るラティオス、さらにこだわり眼鏡の補正をかければ想像を絶する火力となる。

核爆弾みたいなもんだと思ってくれたらいいと思います。隕石降ってくるし、実質そんなもんでしょ。

 

お次はスキル。

【役割論者】

これは…まあ論者らしい。メリットとデメリットが釣り合ってる感じがして良い。

 

【こだわり】

これもまあメリットとデメリットが釣り合ってる感じがする。魔法とかも対象なのか、どれぐらいの時間なのか、とか色々気になる所はあるけどそれは置いとく。

 

【必然力】

これはヤバイ。何がって、俺の信仰度合いだったらまず間違いなく当たる。当たってしまう。的外れな所に剣振っても当たりそうなレベルで。しかもこれデメリット無いのがヤヴァイ。これはマジでチート。こんなん誰が勝てんだよ…

 

 

……………いや、やっぱりチートだわ。何回見てもチートだわ。振れば当たる剣って…どんな剣だよ……しかもこれからドンドン力が上がっていって火力も増していくんだろ?こんなんチートや!チーターや!

 

 

 

「いいかい論理くん、このステータスは絶対に他言無用だ!!ぜっっっっっったいにだ!!」

 

「は、はい」

 

「もし他の神にバレたらオモチャにされる!!だから絶対にバラしたらダメだ!!」

 

お、オモチャって…

 

「特に!ベルくんには気を付けろ!ベルくんに教えてしまった暁にはついつい喋ってしまう様子が目に浮かぶ!」

 

「ちょ!失礼じゃないですかね!?そんな事無いですよね?無いですよね八鍬さん…?」

 

……確かに。出会って数時間だが、彼の為人はある程度理解出来た。隠し事なんかは向いていないんだろう。

 

「…な、なんですかその哀れむような視線は…」

 

「別に何も無いですぞwww」

 

 

「ウソだー!」と叫ぶベルを尻目に、これからの生活に心を踊らせていた。




はい。
ロジカル語法の好き嫌いが別れるので考え所ですね。

ステータスはどうでしょうか。思い付きの割には割とバランス良い気がするんですけど。魔法は…まあ察してくれ。流石にPP5だからって初期から5回打てる訳無い。

あ!あと魔法が一枠余ってるんですよね。役割論理の代名詞的なものを求めてるんですけどどうでしょう?
別に隠す事でも無いんで言いますけど、まだ三種の神器が一つ出てないですよね。だからそれを魔法で再現しても良いかなって思わなくも無いって感じ。
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