ドラゴンボール超~あいつは摩訶不思議な転生者~   作:ネコガミ

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本日投稿2話目です。


第14話『亀仙人は地球人最強!異論は認める』

畜生と爺の二人と修行し続ける実況プレイ…は~じめ~るよ~。

 

ヌルヌル動く亀仙流の歩法を学び始めた続きからです。

 

やることは変わらないので加速。

 

石を拾って、追いかけっこして、石を拾って、追いかけっこして…。

 

これを10年は続けるとか心が折れそうです…。

 

おっ?1ヵ月経過した辺りで変化がありました。

 

亀仙人と気弾無しでの手合わせが追加です。

 

ふはは!ベジータ達に勝ち続けた力をみせてやるぜ!

 

そう思っていた時期が私にもありました。

 

えっ?何これ?亀仙人に完敗したんですけど…。

 

しかもこちらの全ての攻撃をジャストガードかジャストスウェイで対処されて。

 

えぇ…?

 

公式サイトを覗いてみますと、どうも亀仙人の戦闘AIに調整が入ったみたいです。

 

具体的には原作の力の大会を参照して…。

 

はぁ?

 

えっ?つまり、ビルスに本気で認められたあの変態的な戦闘技術を参照したの?

 

なにこの無理ゲー。

 

あっ、よく見るとこの前の大型アップデートで新しいトロフィーが追加されてますね。

 

え~と…『武神を超えし者』?

 

達成条件はドラゴンボールで亀仙人を若返らせ、心身共に全盛期の亀仙人を倒すことらしいですね。

 

しかも主人公の種族が地球人じゃないとダメらしいです。

 

…達成させる気はあるんですかねこれ?

 

原作地球人最強クラスの『気』を持つクリリンとか天津飯でも、力の大会参加時の亀仙人に勝つのは無理だと思うんですが?

 

攻略サイトを覗いて見るとコメント欄は、トロフィーチャレンジャーの阿鼻叫喚の声で埋め尽くされてます。

 

曰く、手も足も出ずに完敗した。

 

曰く、魔封波は止めてくださいお願いします。

 

曰く、ガード不可とか萬國驚天掌が鬼畜過ぎる。

 

曰く、排球拳が完全に入ったのに…。

 

曰く、よいこ眠眠拳教えてくださいぐへへ。

 

等々のコメントで一杯ですね。

 

うん、とりあえず…よいこ眠眠拳云々を書いた奴は魔封波で封じられてこい。

 

さて、亀仙人との手合わせで完敗をした翌日、また手合わせをしたのですが同じく完敗です。

 

う~ん…現状ではどう足掻いても勝てる気がしませんねぇ。

 

まぁ、基礎能力各種の成長率はかなりおいしいです。

 

ですがこの先も負け続けると心が折れそうな気がします。

 

…プレイヤースキル磨きだと思って腹を括るしかないですかねぇ?

 

もう何回目になるかわかりませんが…やってやるよおらぁぁぁあああああん!

 

 

 

 

「やれやれ、容赦ないのう?」

 

今日の修行を終えてぐっすりと眠っているアンディを目に、カリンがぼやく様に言葉を溢す。

 

「師としてそう簡単に負けられませぬからのう。」

「まだ足りぬかもしれんがな。」

 

その言葉に亀仙人は首を傾げる。

 

「鈍っていた身体は動く様になりましたし、舞空術も修得しましたぞ?」

「確かに御主は全盛期に近い力を取り戻した…いや、舞空術を修得した今では超えたと言えるかもしれんのう。」

「では一体何が足りぬので?」

 

カリンは茶で喉を潤してから話し出す。

 

「アンディが地球人でないのはもう話したのう?」

「えぇ。」

「アンディの記憶で得た知識なのじゃが、アンディの種族で尻尾を持つ者は、満月を見ると大猿に変身するようじゃ。」

 

亀仙人はサングラスの奥の目を細める。

 

「その様子では、ただ変身するだけではなさそうですのう?」

「うむ、気が大きく膨れ上がり、心が未熟な者は闘争本能のままに暴れ回るらしい。」

 

二人はチラリと寝ているアンディに目を向ける。

 

「万が一の時は止められるか?」

「止めてみせましょう。もっとも、心配いらぬでしょうがな。アンディならば大猿になっても暴れぬでしょう。」

 

ニヤリと笑う亀仙人にカリンも微笑みを返す。

 

「我等の弟子じゃからな。」

「ほう、漸く師と認めていただけたようですな?」

 

ポイッと放り投げた仙豆をカリンは口で受け止める。

 

「弟子を失い半ば世捨て人となって煩悩にまみれていた御主だったが、この1ヵ月で随分と毒抜きが出来たからのう。今の御主の目はかつて武に真摯であった頃と同じものじゃ。ならば、アンディの師と認めるのに否はない。」

「いやはや、耳が痛いですなぁ。」

 

ツルリと頭を撫でる亀仙人に対してカリンは鼻を鳴らす。

 

そして…。

 

「ふんっ、まったく…世話が焼ける弟子達じゃわい。」

 

カリンは亀仙人に聞こえぬ様に呟くが、それが聞こえてしまった亀仙人は苦笑いをしたのだった。




これで本日の投稿は終わりです。

また来週お会いしましょう。

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