ドラゴンボール超~あいつは摩訶不思議な転生者~ 作:ネコガミ
天下一武道会出場の受付を終えたアンディは、同じく受付を終えたラディッツと共に控え室で話をしながら暇を潰している。
「ラディッツ、カカロットは出場しないのかい?」
「大猿化の制御が出来る様になっていれば、悟飯爺さんもあいつを出場させたんだろうがな。」
そう言って肩を竦めるラディッツの服は、原作初期の悟空が着ていたのと同じ道着だ。
違いがあるとすれば背に『孫』の字を背負っていることだろう。
対してアンディはオレンジ色の亀仙流の道着を着ている。
「孫 ラディッツ選手!Eの試合場にお越しください!」
スタッフに呼ばれたラディッツが腰を上げるとアンディが拳を差し出す。
その拳にラディッツは拳を合わせると、予選を勝ち上がるべく気を引き締めるのだった。
◆
いや~、青春してますなぁ~。
どこぞのゲキマユ先生もサムズアップする程の青春ですよこれは。
しばらくしてラディッツが予選を勝ち上がり決勝トーナメント出場を決めると、今度はアンディくんの番となりました。
こんなの楽勝!と言いたいところですが、亀仙人からの無茶振りで手加減している状態なので油断は出来ません。
厳密にどうなっているかというと、『気』を相手と同等レベルに抑え、攻撃力、防御力、速さなんかを相手に合わせている感じですね。
なので舐めプして相手の攻撃を食らっていると、思いの外アッサリと負けてしまいます。
要するに身体スペックでゴリ押し出来ない様に、アンディくんのステータスに制限が掛かっている状態ですね。
私のプレイヤースキルが試されるわけです。
見とけよ見とけよ~。
予選1戦目は完勝です。
見覚えの無いモブキャラなので当然ですね。
その後も完勝を続けて次が予選最後の1戦というところで、なにやらイベントムービーが入りました。
なにやら天パ少年がガイナ立ちをしていますね。
テロップによると天パ少年はマークくんというそうです。
う~ん…あの天パには何処か見覚えがあるような?
ちょっと調べてみますね。
…ファッ!?
この天パ少年…ミスター・サタンやないかい!
マジかよ…。
もうちょっと詳しく調べてみると、彼はカカロットより1歳年上の様ですね。
なのでアンディくんの3つ年下になります。
12歳で天下一武道会に出場とか…中々のチャレンジャーですなぁ。
「フッ、私はマーク!世界チャンピオンになる男だ!そんな私と戦える事を光栄に思うがいい!」
あるぇ?ミスター・サタンってこんなキャラでしたっけ?
それにマークって名乗ってるぞ?
…あぁ、ミスター・サタンって格闘家としてのリングネームなのね。
そして少年期だからまだキャラが定まってない感じなのかな?
審判さんの合図でミスター・サタン…もといマークくんとの予選決勝が始まりました。
マークくんの攻撃モーションは見え見えなので、ジャストガードから顔面にカウンターをば…って、試合中なのにイベントムービー?
「あいたたたほははひひほほほぉぉぉ…!」
うん、このギャグテイストな痛がり方は間違いなくミスター・サタンですわ。
「ふんっ!追撃してこないとは甘いな。今お前は千載一遇のチャンスを逃したぞ。」
頬っぺたを思いっきり腫れさせながらも自信満々に言い切るその姿…まさしくミスター・サタンやで!
イベントムービーが終わって試合再開。
でもマークくんに一撃入れるとまたイベントムービーが始まりました。
「うぶぉぉぉおお…。」
一通り痛がった後に台詞があってから試合再開。
そして一撃入れるとまたムービー。
一撃、ムービー、再開、一撃、ムービー…って、テンポ悪過ぎるわ!
なんやこれ!こんなんRTAやったら即再走ものやぞ!
「くっ、やるではないか。お前を私のライバルと認めてやろう。」
うん、顔面ボコボコに腫らしながらノーダメージの相手に言う台詞やないね。
しっかし色々と台詞が用意されてますなぁ。
なんか楽しくなってきたぞ。
こうなったら台詞を全部見てやりましょう。
さぁ行くぞ、マークくん。
台詞の貯蔵は十分か?
これで本日の投稿は終わりです。
また来週お会いしましょう。