ドラゴンボール超~あいつは摩訶不思議な転生者~   作:ネコガミ

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本日投稿3話目です。


第3話『ナメプ?いいえ稼ぎです』

「細かいことは言わん。サイヤ人ならば戦いの中で自分に合った戦い方を見つけてみせろ…始め!」

 

ラディッツは審判役の男の合図と同時に飛び掛かると、戦闘本能のままにラッシュを仕掛けた。

 

拳で、足で息をもつかせぬ猛ラッシュを繰り出し続けるラディッツの勢いは、彼が幼児であるとはとても思えないものがある。

 

しかし、それを成せるのが戦闘民族サイヤ人なのだ。

 

対するアンディは一見すると防戦一方であるが、その表情には余裕が窺える。

 

そして攻め続けているラディッツは、自身の拳や足を受け止められる感覚に違和感を感じ始めていた。

 

最初は十分な手応えがあった。

 

だが5回に1回、4回に1回と徐々に拳や足に感じる手応えが減っていき、今では2回に1回は手応えがなくなっている。

 

その原因がわからずラディッツはイライラする。

 

そのイライラが彼の戦闘本能を煽る。

 

「ウォォォォオオオオ!」

 

幼児らしからぬ雄叫びを上げながら更にラッシュを続けるが、ついに全ての攻撃の手応えがなくなってしまった。

 

息が上がったラディッツは一度距離を取る。

 

彼が離れてもアンディは追い掛ける様子を見せない。

 

そんなアンディの佇まいがラディッツの心を更にイライラとさせる。

 

息が整ったラディッツは戦闘本能に身を任せてラッシュを再開する。

 

だがその拳も、足も、アンディに受け止められている筈なのに手応えが感じられない。

 

何故か?

 

それはラディッツの攻撃に力が乗り切る寸前に受け止められているからだ。

 

例えば野球のピッチャーはピッチングをする際に、その動作の全てで100%の力を出しているわけではない。

 

ではどこで100%の力を出しているかというと、リリースの瞬間である。

 

これを戦闘に置き換えると攻撃が当たる瞬間となる。

 

つまりラディッツは100%の力を出す寸前に、アンディに攻撃を受け止められていることになる。

 

するとどうなるのか?

 

ラディッツが100%の力を出す時には既に攻撃が終わっており、ただアンディを押すだけとなるのだ。

 

これがラディッツが手応えを感じられない理由である。

 

だがまだ幼く経験が少ないラディッツでは理解出来ない。

 

いや、むしろ理解出来ないままの方が幸せかもしれない。

 

何故ならアンディがこれを成せているのは、ラディッツの攻撃を見切っているからだ。

 

ラディッツはラッシュを続ける。

 

息が続く限り続ける。

 

そして息が切れれば離れて整え、またラッシュを始める。

 

それが幾度も繰り返された。

 

始めは戦意旺盛なラディッツの姿に感心していた審判役の大人だが、次第に状況の異常さに気付き始めた。

 

何故ならアンディはずっと攻められているにもかかわらず、少しもダメージが感じられないからだ。

 

審判役の男とて幾度も本物の戦闘を経験したサイヤ人の戦士である。

 

彼はアンディがやっていることに気付くと、総身に鳥肌が立った。

 

子供に出来る様な技術ではない。

 

ましてや初めての戦闘訓練なのだ。

 

いつしか審判役の男はその目で、アンディの一挙手一投足を追っていた。

 

今のラディッツの様に戦闘本能に溺れて出来る芸当ではない。

 

確かな理性と本能が奇跡的なバランスで入り交じってこそ出来る…サイヤ人の理想形の1つ。

 

それをアンディに見出だしていた。

 

時を忘れ見続けていると、ついにラディッツがその戦闘本能に反応出来ぬ程に消耗して動きが止まる。

 

そこで漸くアンディが一撃を放った。

 

「…っ!?そこまで!」

 

審判役の男は訓練を止め、ボディーへの一撃を受けて倒れ行くラディッツの身体を支えたのだった。

 

 

 

 

はい、というわけでチュートリアルは完勝です。

 

このゲームはPC(プレイヤーキャラ)の特定行動毎に成長判定が設定されています。

 

たとえば戦闘で相手を攻撃する度に筋力などの基礎能力に成長判定が行われるといった具合ですね。

 

今回多用したジャストガードでは頑強と技術、そして何故か知性が成長します。

 

知性が成長する理由は相手の攻撃を見切るなどの状況判断のおかげ…と、攻略サイトに書いてありますね。

 

ちなみにジャストスウェイは敏捷と技術と知性が成長しますよ。

 

このチュートリアルのラディッツはスタミナが切れるまでフェイントもなく、さらにエネルギー弾などの遠距離攻撃もせずに一定のリズムで攻めてきてくれます。

 

なのでタイミングさえ掴んでしまえばジャストガードなどをしまくって、かなりの基礎能力の成長が見込めます。

 

更に1回の戦闘で一定回数のジャストガードやジャストスウェイに成功すれば、低確率で『見切り』をゲットできる可能性があります。

 

『見切り』はジャストガードやジャストスウェイの判定時間を増やしてくれるとても有用なスキルですね。

 

このスキルの取得判定は1回の戦闘でジャストガード及びジャストスウェイが一定回数成功する毎に行われます。

 

つまりチュートリアルのラディッツとの戦闘は難易度が低めでありながら、有用なスキルの取得と基礎能力の成長を両立出来る優秀な稼ぎ場なのです。

 

余裕があるなら積極的に稼ぎを行うのをオススメします。

 

あっ、ちなみに今回は運良くこの1回の戦闘で『見切り』を取得出来ました。

 

『見切り』があるかないかで今後の戦闘難易度がかなり変わってくるので、これは幸先の良い出だしです。

 

まぁ、吟味にめっちゃ時間かかったからこれぐらいは…ね?

 

さて、ここからは戦闘結果によってルートが分岐します。

 

その前に戦闘結果の種類を説明しましょうかね。

 

体力が80%以上残っている状態で勝てば『完勝』となります。

 

体力が50%~79%残っている状態で勝てば『圧勝』、50%未満ならば『辛勝』となります。

 

逆に相手の体力が80%以上残っている状態で負ければ『完敗』、50%~79%で『惨敗』、50%未満で『惜敗』となります。

 

以上の様な形で戦闘結果が分類されるのですが、その戦闘結果次第でその後のルートは幾重にも分岐していきます。

 

例えば今回のチュートリアルならば、負けてしまえばラディッツの舎弟ルートに、辛勝ならばライバルルートに進んだりします。

 

そして今回の様に完勝や圧勝ならば…。

 

「おい貴様、次はこの俺と戦え!」

 

こんな感じに王子ことベジータに戦闘訓練を申し込まれることがあります。

 

 

 

戦う←

断る

 

 

 

戦うを選ぶと戦闘結果次第ではベジータ王の殺意が高まり過ぎて即座に謀殺に動きますので、面倒だと思うなら断るのもありですね。

 

ですが今回の王子は稀にくるフェイントにだけ気をつければ、エネルギー弾もなく戦いやすいのでラディッツと同じく稼ぎ場です。

 

なのでここは戦う1択ですね。

 

まぁ、戦闘結果を調整する手間はありますけど。

 

さぁ、それじゃ王子との戦闘を…といったところで今回はここまで。

 

次回に続く。




これで本日の投稿は終わりです。

成長システムはサガフロンティアを思い浮かべてもらえればわかりやすい…かも?

また来週お会いしましょう。
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