ドラゴンボール超~あいつは摩訶不思議な転生者~   作:ネコガミ

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本日投稿1話目です。


第4話『ベジータは天才?いいえ、努力家です』

「おい貴様、次は俺と戦え!」

 

突如訓練室に入ってきたベジータを見て審判役の男が驚く。

 

「ベ、ベジータ王子…ですがアンディは1戦終えたばかりでして…。」

「それがどうした?大したダメージは受けていないだろう。」

 

確かに肉体的なダメージはないだろうが、まだ幼い故に肉体的にも精神的にも疲労はあるだろう。

 

だがベジータはアンディとの戦いを欲している。

 

審判役の男はベジータの思いも理解する。

 

サイヤ人であるならば強者や巧者との戦いを欲して当然なのだから。

 

審判役の男は上方にある見学室に目を向ける。

 

そこにいるベジータ王に伺いを立てるためだ。

 

ベジータ王が頷いたのを見て審判役の男はアンディに目を向ける。

 

するとアンディは審判役の男につられたのかベジータ王に目を向けていた。

 

「アンディ。」

 

審判役の呼び掛けにアンディが反応する。

 

「やれるな?」

「はい、大丈夫です。」

 

サイヤ人としては珍しい丁寧な言葉遣いでアンディは返答する。

 

まだ子供のアンディがそんな言葉遣いをしたことに審判役の男は僅かに驚いたが、咳払いをするとルールの説明を始める。

 

「屋内ですのでエネルギー弾などを禁止する以外に細かなルールはありません。ですが危険と判断、もしくは戦闘不能と判断したら止めさせていただきます。」

「構わん。奴がそうなったら止めてやれ。」

 

不敵に微笑みながらそう言うベジータにアンディは抱拳礼をした。

 

「アンディ、ラディッツの時もしていたがなんだそれは?」

「えっ?よくわかりませんが、何故かこうした方がいい気がして…。」

 

審判役の男が首を傾げるとベジータが鼻を鳴らす。

 

「ふんっ…おい、さっさと始めろ。」

「こほん、では…始め!」

 

審判役の男の合図と共にベジータは飛びかかる。

 

「でやぁぁぁあああああ!」

 

ベジータはラディッツと同じ様にラッシュを仕掛けるが、時折フェイントを混ぜることでアンディを翻弄していく。

 

(なるほど、王子は先程の一戦を見学なされ、そこから対応策を考えられたのか。)

 

ベジータがフェイントを混ぜながら攻撃をしていくと、1発、2発とアンディに攻撃が当たる。

 

(うむ、王子は素晴らしい才能をお持ちだ。)

 

目の前で繰り広げられるベジータの巧みな駆け引きに審判役の男が唸る。

 

だがその勢いを止めるようにベジータの攻撃を紙一重で避けたアンディが、その拳をベジータの腹にカウンターで突き刺す。

 

「ガハッ!?」

 

唾液を吐き出し後ずさるとベジータはたまらず床に膝をついてしまう。

 

「王子!?」

 

審判役の男が駆け寄ろうとするがベジータは手で制した。

 

「止めるな!ようやく身体が暖まってきたところだからな。」

 

立ち上がったベジータがアンディに仕掛ける。

 

何度か攻撃は当たるが、ほとんどの攻撃が手応えがない形で防がれてしまう。

 

そしてまた紙一重で攻撃を避けられると、重い一撃がベジータの腹に突き刺さる。

 

「ガハッ!?」

 

二度目の一撃でベジータの足が震える。

 

その強烈な意思を無視して膝をつきそうになる。

 

「まだだ…この程度で!でやぁぁぁあああああ!」

 

三度、四度と重い一撃を受けベジータの動きが止まる。

 

だがアンディも連戦の疲労とベジータの攻撃によるダメージで肩で息をする程に消耗していた。

 

鋭い感性を持つベジータは好機に気付くが意思とは裏腹に身体は動かない。

 

倒れぬ様に身体を支えているだけで精一杯だった。

 

「く、くそったれぇ!」

 

そしてアンディの一撃を受けると、その旺盛な戦意でも堪えきれず倒れてしまうのだった。

 

 

 

 

いや~、ベジータは強敵でしたね。

 

思わずジャストスウェイからのカウンターを使ってしまいましたよ。

 

ジャストスウェイからのカウンターは、攻撃に+20%の補正が入るので決まれば強力です。

 

まぁ、戦闘力に大きな差があればダメージ無しになったりもしますがね。

 

さて、上手く辛勝に持ち込めたので、ベジータ王の殺意上昇は最低限に抑えられました。

 

なので翌日に目が覚めたらあの世という状況は回避出来ています。

 

安心してメディカルポッドで傷を癒してから就寝出来ますよ。

 

SS細胞は辛勝でも多少成長してくれます。

 

S細胞の様に瀕死にならなくても成長してくれるとはSS細胞様々ですね。

 

翌日になるとムービーが流れます。

 

同年代の子供達で班分けが行われるそうですね。

 

アンディはベジータ王子、ナッパ、ラディッツの原作組と同じ班になりました。

 

早速とばかりに王子とラディッツに再戦を挑まれますが、班の監督官である大人に止められていますね。

 

模擬戦は訓練後にしろとの通達です。

 

そして訓練が始まりました。

 

訓練の内容ですが、ここでエネルギー弾や舞空術などの使い方を学びます。

 

エネルギー弾は王子が一番早く使える様になりました。

 

しかも、もうグミ撃ちを使っています。

 

さすが王子ですね。

 

次にアンディがエネルギー弾を使える様になりましたが、ここで重大なことが発覚しました。

 

なんとアンディはエネルギー波を使えないようです。

 

簡単にですがエネルギー弾とエネルギー波の違いをば。

 

エネルギー弾は王子のグミ撃ちの様に、術者からエネルギーが離れるタイプのものです。

 

特性としては比較的形が自由で、発動後の制御もかなり自在です。

 

『繰気弾』や『気円斬』がいい例ですね。

 

ですが発動後に威力を上げられないという欠点があります。

 

対してエネルギー波は『かめはめ波』の様に術者から放たれ続けるタイプのものとなります。

 

特性としては発動後にも威力を上げられますが、エネルギー弾と比べて形や制御に制限が掛かかってしまいます。

 

さてエネルギー波を使えないアンディですが、これは稀に起こる現象のようですね。

 

攻略サイトに載っている情報によると、キャラクリエイトした時点でキャラの得意不得意がランダムで決定されるらしいです。

 

マスクデータですので確認するまでわからないのですが、今回でアンディはエネルギー波が体質的に苦手であることが判明しました。

 

なのでアンディは『かめはめ波』を始めとしたエネルギー波が絶対に使えない…というわけでもありませんが、使うぐらいならエネルギー弾の練習をした方がずっと効率的です。

 

こういったことが起こるので原作ファンの『かめはめ波』を使いたいという方は注意してください。

 

さてアンディに続いてナッパ、ラディッツもエネルギー弾やエネルギー波を使える様になりました。

 

お前らほんとに幼児かとツッコミをしたくなりますが彼等はサイヤ人ですからね。

 

しかたないね。

 

次に舞空術の訓練に入りましたが、意外なことにラディッツが一番早く使える様になりました。

 

もしかしたらここら辺に原作で悟空とピッコロを圧倒した要素があるのかもしれませんね。

 

ラディッツに続いてベジータ、ナッパ、アンディと続いて今日の訓練は終了です。

 

すると…。

 

「おいアンディ、俺と戦え!」

「貴様、俺と戦え!」

 

 

 

ラディッツと戦う

ベジータと戦う

2人と戦う←

 

 

 

ここでは2人と戦うを選びます。

 

順番はラディッツからです。

 

「ちっ、さっさと終わらせろよ。」

 

王子はそう言いますがここでもガッツリと稼ぎにいきます。

 

ですが今回から舞空術も有りの三次元戦闘になるので注意が必要です。

 

まぁ、屋内での模擬戦なのでエネルギー系の遠距離攻撃は無しなのでまだ楽ですがね。

 

さてそれでは…といったところで今回はここまで。

 

次回に続く。




本日は3話投稿します。

次の投稿は9:00の予定です。

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