ドラゴンボール超~あいつは摩訶不思議な転生者~   作:ネコガミ

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本日も1話のみの投稿です。


第68話『王子の意地の一撃』

side:ベジータ

 

 

「いくぞ!アンディ!でやぁぁああああ!」

 

懐に飛び込み打撃でのラッシュを仕掛けるが全て防がれ、避けられてダメージを与えられん。

 

一度距離を取ると今度はエネルギー弾を連続で放つが、それすらも全て弾かれてしまいアンディはノーダメージだ。

 

「チッ、相変わらず防御が上手いやつだ。」

「ベジータこそ昔からエネルギー弾とかの扱いが上手いよね。」

 

アンディは俺が知る限りでは一番の天才だ。

 

だからこそ超えたい。

 

サイヤ人の王子として、そして一人の戦士として。

 

「はぁぁあああああ!」

 

エネルギー弾だけでなく近接戦も混ぜて攻撃を仕掛けるが、アンディの防御を突破するには至らず、逆にカウンターを受けてこちらがダメージを負ってしまう。

 

それでも俺は愚直に攻め続ける。

 

この日の為に用意した秘策を成す為に。

 

しばらく経つと俺は息も絶え絶えという程に消耗したが、アンディにはダメージがない。

 

だが、これでいい。

 

この状況こそが俺の望んだものだ。

 

俺は今一度仕掛けると、攻撃をガードされた反動を利用して距離を取る。

 

そして身体を捻り、両の手に気を限界まで集める。

 

このまま放ってもアンディには効かないだろう。

 

だからここで一手加える。

 

俺は…『瞬間移動』でアンディの背後を取った。

 

人生で初めて自らの意思で頭を下げ、鶴仙人のジジイに教えを乞い学んだ瞬間移動…全てはこの一撃のために!

 

「ギャリック砲!」

 

気合いと共に両の手から放たれた高密度のエネルギーが、アンディの全身を飲み込んでいった。

 

 

 

 

うぇあ!?瞬間移動!?瞬間移動なんで!?

 

なんでベジータが瞬間移動を覚えちゃってんの!?

 

時間一杯まで稼いで完勝した後にイベントムービーが始まったのですが、そのムービーでベジータが瞬間移動からのギャリック砲を使ってきやがりました。

 

原作で悟空がパーフェクトセルにかましたかめはめ波と同じものですね。

 

セルは再生能力があるから無事でしたが、アンディ君は大丈夫なのでしょうか?

 

「…やったか?」

 

ベジータ、それフラグやで。

 

ギャリック砲の余波で発生した砂煙が晴れると、そこには左手を前に突き出したアンディ君がいました。

 

流石に左手はボロボロみたいですがね。

 

「…チッ、これでも勝てんか。」

「左手は使い物にならなくなったけどね。まだ続けるかい?」

 

アンディ君の問い掛けにベジータが頭をガシガシと掻きます。

 

「今日のところは俺の負けだ…くそったれ。」

「ベジータ、また勝負をしよう。」

「当然だ。今はナンバーワンの座を譲ってやる。だが、いつの日かアンディ、お前を超えてみせる!」

 

そんなベジータの宣言にアンディはニッコリ。

 

「あぁ、俺もベジータに負けないように修行に励むよ。」

「ふんっ!」

 

握手をして二人は和解。

 

戦闘民族らしい友情ですなぁ。

 

おや?アンディとベジータが何かを察知しました。

 

「なんだこの気は?」

「…少なくともラディッツ達の気ではないね。」

 

どうやら魔人ブウが復活したみたいですね。

 

「ベジータ。」

 

一声掛けたアンディ君がベジータに仙豆を放り渡し、更に自分も仙豆を食べます。

 

「礼は言わんぞ。」

「俺には言わないでいいよ。代わりといってはなんだけど、帰ったら奥さんとデートをしてあげてくれないか?タイツさん、たまにブルマに愚痴を言いにきてるからさ。」

「…3日前にしたばかりなんだがな。」

 

ベジータ夫婦の惚気を見てニヤニヤしたところで今回はここまで!

 

次回に続く。




これで本日の投稿は終わりです。

また来週お会いしましょう。

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