ドラゴンボール超~あいつは摩訶不思議な転生者~ 作:ネコガミ
side:ベジータ
アンディと魔人ブウの戦いが始まった。
アンディは魔人ブウの攻撃を捌きながら時折カウンターをしていく。
いつものアンディのペースだ。
だがいつもと違う点が一つある。
それは魔人ブウの野郎の回復力だ。
アンディが何度もカウンターでダメージを与えても、魔人ブウには堪えた様子が無い。
「やはり、回復しきれない一撃で決めるしかないな。」
「だろうな。けど、その隙を作るにゃ地道に削って魔人ブウを疲れさせるしかねぇだろうな。」
ラディッツとナッパの会話を耳にしながら頷く。
二人の言う通りにするのが最も勝つ可能性が高いだろう。
そしてアンディにはそれをやれるだけの技量も力もある。
勝つのは時間の問題だ。
しばらくアンディ達の戦いを眺めていたが、いよいよ決着の時が近付いてきた。
魔人ブウからは大したダメージを受けた感じはないが、明らかに疲労してきているのがわかる。
対するアンディはダメージも疲労もほとんどない。
これまで守勢を主体としていたアンディが攻勢に転じた。
決めるつもりだ。
一発、二発と攻撃を当てながら揺さぶりも掛けて魔人ブウの行動を誘導していく。
苛立つ程に見事な駆け引きだ。
…今回の一件が終わったら鶴仙人のジジイに駆け引きを教わるとするか。
多大なダメージを与えた魔人ブウをアンディが上空に吹き飛ばす。
距離が離れたからか魔人ブウはダメージを回復しようと一瞬の隙を晒す。
…決まったな。
魔人ブウが晒した一瞬の隙の合間に爆発的に気を高めて右手に集約したアンディは、瞬間移動を使って魔人ブウの眼前に移動する。
そして…。
「波っ!」
かめはめ波で魔人ブウを跡形もなく消し飛ばした。
「ちっ!」
思わず舌打ちが出た。
瞬間移動を利用しての不意打ちを盗まれたのはまだいい。
だがアンディが苦手としていたエネルギー波を使いこなせる様になっていた事が、俺にアンディとの差がまた広がった事を実感させやがる。
けど…これでいい。
アンディが強ければ強いほどその背を追う価値がある。
「アンディ、お前がナンバーワンだ。…今はな。」
そう言葉を溢し不敵に笑うと俺達は帰路につくが、この時の俺は妻が待ち受けているのを知らなかったのだった。
◆
はい、無事に魔人ブウ編を突破出来ました。
しかしブウの撃破ムービーで何故苦手なかめはめ波を使ったのでしょうか?
…あっ、過去ログを見ると、ベジータのギャリック砲を受けたのをキッカケに苦手を克服していました。
受けて覚えるとかどこの青魔導士だと言いたいですね。
しかも体質的に苦手だったものを克服するとか…サイヤ人マジパネェっすわ。
それはともかく、後は力の大会まで怠けずに修行を続けるだけですね。
えっ?破壊神ビルス編と復活のF編は大丈夫なのかって?
まぁ…なんとかなるでしょう。
それでは切りがいいので今回はここまで。
次回に続く。
これで本日の投稿は終わりです。
また来週お会いしましょう。