剣と念の悪鬼夜行 作:狂戦士
【水の呼吸 拾壱ノ型 凪】
【水の呼吸 拾弐ノ型 突沸】
水柱の邸宅にて木刀を奮う男2人。鱗滝錆兎と冨岡義勇、両者共に同期同門の水の呼吸の使用者であり、お互い本来の水の呼吸には存在しない拾壱と拾弐の型を編み出した秀才同士であった。
「やるな義勇」
「………」
両者の木刀が物凄い勢いで衝突する。全力の鍔迫りまで持ち込まれたこの戦いだが、やがて互いの木刀に起きた異常によって終止符が打たれた。
「はいはいそこまで!」
両者の握力に耐えきれなくなった木刀が全く同じ瞬間に折れるのと同時、引き分けの審議を下したのは小柄な少女。名を鱗滝真菰という少女であった。
「これで50戦20勝20敗10引だな義勇」
「……そうか」
「そうか、じゃないでしょ義勇。模擬戦とはいえ現水柱と互角に戦えるなんて凄いことなんだよ?」
「…俺はそんな大それた存在じゃない」
「話聞いてた?」
言葉数の少ない義勇の通訳を瞬時に行う真菰。義勇は度々、この癖の為に誤解を生むらしい。その都度気の知れた錆兎か真菰が通訳を担当するとか。ただ、現水柱の錆兎は義勇の口数の少なさが日常茶飯事すぎて慣れてしまったため、ここ最近は専ら通訳は真菰がやっているらしい。
「……俺より真菰の方が凄い」
「
「いや真菰も凄いぞ。そもそも真菰は
「まあ……私の刀は青じゃなくて薄い青色だったから……」
真菰はこの3人の中で唯一刀の色が水の呼吸の適性色である青じゃない隊士である。その色は変幻自在の水というよりは、吹雪く雪かのように白く透き通った色。しかし未だその色が示す呼吸は解らない為、真菰は今に至るまでずっと適正ではない水の呼吸を使い続けていた。
「……白……霞(の呼吸が適性なんじゃない)か……?」
「霞の呼吸が適正呼吸ってこと?それなら違うよ。鱗滝さんが言うには霞の呼吸使用者の刀はもっと白く変化するみたい」
相変わらず言葉数少ない義勇であるが、そこは瞬時に理解して返答する真菰。伊達に長らく切磋琢磨してきた同門ではない。
___すると、そこに1羽の鴉が大急ぎでやって来た。
「カァァァァァ!! 3人トモ!! 北東ノ村へ向カエ!! 現花柱ノ胡蝶カナエ、単独デ鬼ト対峙!! 苦戦中トノ報セダ!!」
鴉の一報を聞いた3人は瞬時に談笑をやめて刀を手に取ると、まるで本能に従うかのように鴉の導きを頼りに現場へ向けて駆け出した。
「…分かった。すぐに向かおう」
そしてその報せは、鬼殺隊最強の剣士の元にも伝わっていた。
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花柱は焦っていた。幾多もの鬼と戦い、時には異能の鬼を屠ってきた彼女であったが、此度の戦いでは鬼の方に武があった。
「…辛いよね。俺の氷を吸った以上、肺胞が壊死して呼吸を使おうとしても使えないんだから」
花柱、胡蝶カナエが相手していたのは、両目に数字が刻印された鬼、乃ち上弦の鬼。その中でも上位に値する弐の文字が刻まれた鬼であった。
「…それでも、私には後に引けない理由があるのよ」
「へぇ…。意外と今の柱は根性あるんだね?でも、今の君じゃ無理。そのままじゃ単に苦しいだけだよ? 俺に喰われて救済された方がよっぽど良い判断だと思うけどなぁ」
余裕の笑みを浮かべる上弦ノ弐に対し、花柱としての意地で辛うじて刀を構えるカナエ。誰がどう見てもカナエに勝機は無かった。
「可哀想に。君、見た感じ柱だよね? そんな強くて可愛い子なら、きっと喰った記憶は100年200年と俺の頭の中で永遠に残る。そう考えたらさ、魅力的に思わないかな?」
「……随分と……口が……回る鬼ね………。生憎……ね……、私は……貴方のような………野蛮な……鬼には……喰われる気なんて………無い………から………」
「…もう息も絶え絶えじゃないか。力尽きるのも時間の問題かな?ところで君、まだきいてなかったけど名前なんて言うの?」
「………貴方みたいな………仲良く出来ない鬼に………名乗る名前なんて……無いわ!」
「うーん残念。仕方ないから顔で覚えておくしか無いかな…」
その時だった。人気の無い町の中を素早く駆け抜けるような複数の足音が2人の元へ近づいてくる。
「カナエ、大丈夫だったか!」
「………待たせた」
「カナエちゃん!後は任せて!」
錆兎、義勇、真菰の3人が鴉のカナエの窮地に駆けつけた。即座にカナエの目の前の存在を悪鬼と認識し、刀を構えて戦闘態勢に入った。
「へぇ、カナエちゃんって言うんだ?可愛い名前してるね?食べてあげたかったけど……この状況じゃあ、
「……薄汚い鬼がその名を呼ぶな」
「まっ、君の名前を知った以上俺も名乗るよ。俺は童磨って言うんだ」
錆兎の低い声を無視して意気揚々と名乗る童磨。もはや4対1というこの数的不利の状況を何とも思っておらず、ただ戦闘後にどうするかを考えるが如く浮かれた様子であった。
「……辛辣な君と無口そうな君は置いといて、また可愛い子が来たね。今日は2人も可愛い子が喰えるなんて最高だよ」
「………心外だ」
「気をつけて……奴が飛ばしてくる氷は……私たちの呼吸を封じてくるわ………」
カナエが童磨の血鬼術について3人へ注意を促すと同時、その言葉に頷くかのように氷の血鬼術を避けつつも先陣を切るかの如く錆兎が刃を振るう。
【水の呼吸 拾ノ型 生々流転】
足を動かしながら複数の斬撃を加えて行くという初手から水の呼吸の中でも最高威力を誇る技を全力で当てに行く。
「おっと?随分と洗練された技だね?結構斬撃が重そうだ」
しかし童磨も黙って頸を斬られる訳にはいかない。上弦ノ弐らしく、そこは容易く錆兎の繰り出した斬撃を軽い足取りで躱していく。
【水の呼吸 肆ノ型 打ち潮】
その錆兎の隙を補うかのように義勇が別の型をもって童磨に斬りかかる。氷の血鬼術の合間を縫うかのように繰り出された連撃は、童磨の腹部を若干に掠める。
「…君もいい太刀筋だねぇ。さしずめ額の傷の子は激流、寡黙な子は静水ってところかな?」
それでも童磨に動揺は表れない。
それもその筈で、腹部を掠めた程度では鬼にとって全く致命傷にはならず、その僅かな傷も上弦ノ弐ともなれば瞬きする間もなくして完治する。
【水の呼吸 漆ノ型 雫波紋突き】
だが童磨の目の前には真菰という3つ目の矢がある。頸を斬る為の技ではなく、牽制や迎撃が目的となる突き技ではあるが、3人という数的優位の中で少しでも童磨相手に隙を作れれば2人のうちどちらかが頸を斬ってくれるかもしれないという淡い希望の中で、真菰は瞬時にこの型を繰り出していた。
___しかし、物事というのは中々思い通りにはいかない。
「…あれ?素早いけど、俺の事貫けてないよ君?」
「……ッ!!」
「……残念だね。それに、最初こそその隙間を抜けれたみたいだけど、ほら周り見てごらん」
真菰が繰り出した全力の突きは、女性というハンデが生んだ力不足が原因か、童磨が咄嗟に出した掌を少々貫通しただけに留まった。そしてその僅かな瞬間、動揺した真菰の周囲には既に童磨の出した氷の血鬼術が漂い始め、肺胞を破壊せんとばかりに額に躙り寄っていた。
「真菰ーッ!!」
錆兎がその名を叫ぶも、突き刺した刀が童磨の掌で返し針の如く抜けず、更には錆兎、義勇とは異なる真菰だけが抱える問題点によって早くも彼女もカナエと同様に窮地に追い込まれようとしていた。
「…真菰っていうんだね。見た感じ君、水の呼吸使いだけど……。他の2人とは違って使いこなせてない感じかな……?可哀想………」
「……ッ!」
彼女だけ水の呼吸の適正では無いこと。使い手の多い水の呼吸ともあって、上弦ノ弐ともなる手練の童磨にはその練度を見通されてしまう。
「うん、やっぱり君だけ置いてけぼりなのは図星みたいだね。可哀想だし、このまま吸収して俺の一部になって、そんな悲しいことも考えられないようにしてあげようかな?」
「……ッ! そんなこと………!」
抵抗するも真菰の刺した刀は抜けない。やがて迫り来る氷と薄気味悪い童磨の笑みが真菰の目の前で1つの線を描くが如く一直線上に重なった刹那、真菰の持つ透明感を放つ青い刀が彼女の危機を救うかのように突如勝手に動き出す。
「……ッ!?」
勝手に動き出した刀は童磨の胴体を抉るかのように90度回転する。すると丁度、透き通った刀身に童磨の氷の血鬼術が反射し、真菰の目に映る。
(血鬼術が……もう、こんな近くに……!?)
そこには、もう既に自らの鼻腔へ肺を壊死させる血鬼術が及んでるという絶望的な光景。
「……ごめん、錆兎、義勇。私………」
「そんな…真菰ッ!諦めるな!!」
「真菰ーッ!」
「…そうか、君は俺の一部になる方を選んだか」
そして真菰の口から零れ出たのは、その絶望を受け入れるかのような言葉。錆兎と義勇は叫び、童磨は幼き子供のような笑みで、真菰を受け入れんとその手を真菰の頭へと伸ばす。
【氷の呼吸 壱ノ型 凍結切り】
真菰の握り直した刀が、童磨の胴体を斬り裂いた。
「……ゲホッ!! 油断させて斬るだなんて酷いなぁ………!」
「「真菰!」」
「ハァ……2人とも……ごめんね………」
すかさず童磨の腹を踏み込み、そのまま軽やかな宙返りで錆兎と義勇の所まで撤退にも成功。
「…ゲホッ!! ……ハァ……! あの…氷が……私を………適正の呼吸に………導いてくれるなんてね………」
「……真菰、お前まさか」
「…錆兎なら分かっちゃう……か…ッ………。少し……アイツの氷……吸っちゃった…………」
「頑張ったな。あとは任せろ」
そうして再度錆兎たちが仇を見据えれば、そこには深く断裂させられた筈の胴体が完全に再生した童磨。
「…そしたら君たちの相手はこの子に任せようかな」
そう呟いた童磨の手元から、氷で出来た彼を模した人形が姿を現す。
「おっと、小さいからって油断は禁物だよ?この子、俺と同じくらい強いからね?」
するとその氷の人形から童磨本体と比較しても何ら遜色ない程度の威力を持った氷柱が錆兎と義勇に襲いかかる。
まさに、上弦ノ弐という他の鬼とも一線を駕す者としての真髄をまざまざと見せつけていた。
【水の呼吸 拾弐ノ型 突沸】
【水の呼吸 拾壱ノ型 凪】
残る錆兎と義勇の2人が、引き続き独自の型を用いてまでして童磨の頸と氷人形を斬らんと奮闘を続ける中、戦線離脱を余儀なくされた真菰は鎹鴉に増援と隠部隊の要請だけ伝えると、僅かに壊死した肺胞が齎す咳を幾度と繰り返しつつも、何とかカナエの元まで辿り着いた。
「ゲホッ!!ゲホッ!!」
「…か、カナエさん」
しかし状況はかなり悪化していた。
最初に童磨と相対し、初見で血鬼術の氷を大量に吸い込んでしまったカナエは、口元から大量の血を吐き出し、通常人間が生きてくためにする呼吸ですら困難となっていた。肺胞が壊死した為に、酸素を上手く体に取り入れられないのだ。
「…ハァ…ハァ……ゲホッ!!」
意識は朦朧とし、もはや言葉を発することもままならない状況。時間が経ちすぎたのも災いし、カナエはみるみるうちに衰弱していく。
「…ハァ…ハァ…ハァ…どう……すれば…」
真菰が吸い込んだ童磨の血鬼術はカナエと比較してもほんの僅かだった。息苦しい感覚が続く症状だけで、生命維持は可能といったところ。
「……………ハァ………ハァ…」
だがカナエだけはどうしても助かりそうにない。呼吸器全般に影響が及び、やがて呼吸も浅くなり彼女の命の灯火は今消えようとしていた。
【水の呼吸 捌ノ型 滝壺】
【水の呼吸 弐ノ型 水車】
錆兎と義勇が応戦しているものの、真菰が繰り出した凍結切りの一撃以降、童磨に対して斬撃1つ命中しておらず、先程では見られなかった氷柱による血鬼術を使用し始めた。
(ずっと手を……抜かれてる……………?)
改めて真菰は上弦ノ弐という鬼の恐ろしさを理解した。その気になれば、童磨にとってこの場を諌めることなど容易い。それでも未だに錆兎と義勇による戦闘が続いてるのは、童磨がこの状況を楽しんでいて尚且つ情報を得る為にわざと戦いを長引かせていることにある。
(でも……このままじゃ………)
あと少しで夜明けだが、それまでにカナエの意識は持ちそうにない。戦いが終わらなければ隠も駆けつけることが出来ない。
要はこの状況を打破する切欠が無い今、ほぼ詰み状態であった。
【血鬼術 不死血療】
だが、幸運の女神は真菰たちを見放しはしなかった。
「…済まない。待たせたな」
鬼殺隊最強の剣士、天支こと蓮華が到着。それと同時に、蓮華の手の平からカナエと真菰に向けて飛沫のようなものが放たれる。
「…あれ?」
蓮華が2人に向けて振り撒いたのは彼女の血だった。すると不思議なことに、真菰とカナエの呼吸が段々と落ち着きを取り戻す。童磨によって傷つけられた肺胞が、蓮華の血が齎す回復力でみるみるうちに再生していった。
「…カナエさん、大丈夫なの?」
「……もう大丈夫。苦しくない。1人で立てるわ」
その再生力は凄まじく、先程まで瀕死だったカナエが誰の助けも必要とせず1人で立ち上がったのだ。
【天の呼吸 壱ノ型 虹道】
続いて、蓮華の刀から繰り出された歪む斬撃が童磨の生み出した氷の分身体人形を粉々に砕いた。
「俺の結晶ノ御子を…?凄い子ばっかりだね今の鬼狩りは……」
これには童磨も驚いた様子であった。
【血鬼術 結晶ノ御子】
しかし即座に状況を飲み込んだ童磨の手によって新たな氷人形が作られる。それも、先程とは異なり計3体と完全に本気の数である。
「…行くよ!真菰ちゃん!」
「うん!」
とはいえそれ故に再度形勢不利に戻った訳では無い。カナエも真菰も肺胞の再生が完了して戦線復帰し、錆兎に義勇、蓮華と合わせて5人で挑むことが可能。
【花の呼吸 弐ノ型 御影梅】
【氷の呼吸 参ノ型 冰流】
【水の呼吸 肆ノ型 打ち潮】
【水の呼吸 拾弐ノ型 突沸】
【天の呼吸 漆ノ型 夜桜】
5人の力で新たに生み出された氷人形を破壊し、その場に残ったのは丸裸となった童磨のみ。
【血鬼術 霧氷 睡蓮菩薩】
だがその直後、危機を察した童磨によって自らの体躯の何倍もある巨体な氷像が童磨の盾となるように生み出された。
「…これは相当手を焼きそうだね」
そしてその氷像からは5人の動きを凍らせ封じようと氷の息吹が放たれる。
【天の呼吸 肆ノ型 気流斬】
しかしここで蓮華が4人の前に出て、放たれた氷の息吹を一手に浴びて、更には荒れ狂う斬撃で氷の息吹を霧散させる。
「今だ!行けっ!」
蓮華の体が童磨の血鬼術を受けて段々と凍りつく中、その隙を活かすべく義勇と真菰、更にはカナエが動く。
【水の呼吸 拾壱ノ型 凪】
【氷の呼吸 参ノ型 冰流】
【花の呼吸 陸ノ型 渦桃】
凪が氷像の腕を封じ、冰流が脚を崩し、渦桃が氷像の頸を斬り落とす。3人の力で立ち塞がる巨大氷像を何とか打ち砕く。
「行けっ!錆兎!」
そして最後に、錆兎の激流の如き水の剣が童磨の頸に迫った。
【水の呼吸 拾弐ノ型 突沸】
氷の隙間を縫うように、放たれた斬撃が童磨の頸を刈り取る。
「…………!」
僅かに生じた隙を突かれた童磨は、驚きの表情を浮かべて無言のまま、逆さにひっくり返る視点越しに5人を見据える。
「……やった、のか?」
「……みたい……だね」
義勇が呟き、真菰が答える。ボトリという音と共に地面に転がる上弦ノ弐の頸は確かにそこにあり、目に映る限りではそれが幻ではなく紛れもない真実であると受け取れた。
「……そう」
「……終わった」
するとカナエと真菰の2人が刀を鞘に収めることも忘れてその場に力尽き倒れ伏せる。
「カナエ!真菰ッ!」
義勇が慌てて2人の元に駆け寄る。
「…心配無用だ義勇。私の血で回復する事即ち体力と治癒力の前借り。今まで戦闘中で気づかなかったのだろうが、もう2人とも限界を超えている」
「……そう、か」
2人が無事であると知ると、義勇もその場で膝を着いて安堵の息を零した。
___そんな彼らの横では、先程まで上弦ノ弐だったものが塵となりやがて宙に消えようとしている。
「……錆兎」
「…何でしょうか、天支様」
「…様付けか。私にそんなもの不要。まあ、それはいいとして、お前なら気づいてるんじゃないかと思ってな…」
「やはりそうですか。あの時、妙に斬った感覚がしないと思いまして…」
妙な胸騒ぎ、錆兎と蓮華の2人だけはそれを感じ取っていた。
「…うむ。途中から
「まさか……………」
やがて上弦ノ弐が灰と化し消えていくと同時、地平線から昇った陽の光がこの場を明るく照らす。
2人の抱いた疑問も、陽光の差す今となっては確かめる術はない。
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「…お前、何やってんだ?」
「…まさか、君に
胸から下が失せた童磨の上半身をくるくると片手で器用に扱う朱雨。もう片腕には、僅かばかりに血鬼術を使ったと思しき血鬼術の跡が残っている。
「馬鹿言ってんじゃねえ。俺がいなかったらお前死んでたからな」
「……余計なお世話、と言いたいけど今回ばかりは君無しでは生還出来なかった気がするよ。ホントあれはどんな術を使ったんだい?」
「…単に、幻術で惑わせた。それだけだ」
朱雨は童磨と5人が争う中、独自の判断で瞬間移動を用いて現場に駆けつけた。
物陰に隠れながら、童磨が睡蓮菩薩で一瞬5人の視界から上手いこと姿が隠れた機を利用し、血鬼術を発動して童磨が斬られ敗北する幻を5人に見せた。
「…あの御方は、青い彼岸花が望んだ物と違ったと分かって大層御立腹だ。今から無限城に送り届けてやるが、それなりの処罰は考えおけよ」
そうして幻の童磨が塵と消えていく光景までを演出し終えた朱雨は、瞬間移動でその場を後にした。
前回までのアンケート、DDとGDは、Douma DeadとGanbaru Doumaの略でした。ようは童磨が死ぬか死なないかのルート選択です。それをストレートに書くとネタバレになるのでこういう形でアンケートしました。
ただ、このお話の構成練った時はGDの方が票が多かったんですよね。その途中経過を元にこのお話を書き始めて投票終了するの忘れてたらDDルートの方が票集まってました。
書き直そうとしたのですが、GDルート前提で今後の展開を書いたメモ発見。DDルートに直す方がとんでもない労力になって作者のやる気が失せて打ち切りというSYルート(作者 やる気喪失)に突入の危機。
結果、GD→DD→GDと2度書き直すに至りここまで遅れる事態に。アンケート結果を反映出来ず誠に申し訳ありません。
ー明治コソコソ噂話ー
最後童磨の上半身から下が無くなってるのは、朱雨がムカついて斬ったからです。朱雨にとって童磨が気に食わない存在なのは相変わらず、青い彼岸花探索遠征を終えて日本に帰ってきたら何かめっちゃ戦力減ってるから救えるもんは救っておこうという朱雨独自の考えの元、救いの手を差し伸べたまでです。
ただ童磨は気に食わないのでバッサリ斬りました。朱雨、嫌いな奴には理不尽すぎる。
次回、煉獄外伝の内容を含みます。お楽しみに。