吾輩は呂布である   作:リバーシブル

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???「例の更新拳のことを忘れてやしないか? 今のへっぽこ作者なら最大10倍ぐらいのパワーまでならなんとか耐えられるんでしょ?」

「残念だったな・・・・・・。今 使っておるのがその10倍更新拳なのだ・・・・・・・・・」



「分配」

 

 炎天下の無人島の砂浜に、佐伯了の胡散臭い声が響き渡る。

 

「さてさてー、我らが龍園くんからご説明があったように、今回の試験、ぜーんぶ私に任せてもらえるとのことでーす。よろしくお願いしまーす!」

 

 語尾が妙に間延びしており、どこまでも間の抜けたトーンだった。深夜のテレビショッピングで売れない芸人が場を回そうとしているかのような、痛々しいほどの軽薄さ。

 三十度を超える猛暑の中だというのに、Cクラスの円陣の中には再びブリザードのような極寒の風が吹き荒れた。

 クラスメイトたちの間に、言葉にならない動揺とざわめきが静かに広がる。

 

 無理もない。あの暴君である龍園翔が、この得体の知れない──少なくとも一般生徒から見れば、ただの「目立たない無害な男子」に過ぎないクラスメイトの一人に、クラスの命運を懸けた特別試験の全権を委任したというのだ。

 龍園の判断とは、とても信じられなかった。何か裏があるのではないか。自分たちを陥れるための、悪辣な罠なのではないか。

 誰もが疑心暗鬼に駆られ、円陣の中心から逃げるように視線をさまよわせた。だが、当の龍園はと言えば、ダンボール箱の上に胡座をかき、クラスメイトたちに完全に背中を向けたまま、果てしなく続く水平線へと視線を固定して微動だにしていない

 王がそのような態度を取っている以上、生徒たちには反論の余地がない。

 彼らは戸惑いながらも、ひとまずこの正体不明の男の話を聞く姿勢を取ることを選んだ。いや、選ばされたという方が正しい。

 

「ではまず、最初に……俺に任せてもらえれば、今回の試験、第一位を確約しよう」

 

 あまりにもサラリと、佐伯は当然のことのように言い放った。

 それは、最底辺のDクラスはおろか、強固な団結力を誇るBクラスや、優秀な頭脳が集うAクラスすらも相手にして、初手で勝利宣言をしたに等しい。

 そのあまりに現実離れしたビッグマウスに、クラスメイトたちが呆気に取られて口を開きかけた、まさにその時だった。

 

「あー、はいはいはい。お客さん、そんなに鼻息を荒げないで。落ち着いて、落ち着いて」

 

 佐伯は「どぅどぅ」と暴れ馬をなだめるかのように、両手を前に突き出して興奮を抑えようとするジェスチャーを見せた。

 だが、実際には誰一人として何も言っていなかった。

 反論はおろか、歓声も、怒号も、一切上がっていない。ただただ純粋な戸惑いによって全員が沈黙しているだけなのに、佐伯はまるで嵐のような反発を受けたかのように一人芝居を続けているのだ。

 そのあまりにシュールな光景に、幹部である石崎は再び胃の腑を鷲掴みにされたような痛みを覚え、その場でうずくまりそうになっていた。

 

(ち、ちげえ……! 誰も文句言ってねえ! ただ引いてるだけなんだよ! 佐伯さん、アンタが見てる幻覚の観客は一体どこにいるんだよッ!)

 

 石崎の悲痛な心のツッコミなど知る由もなく、観客の反応を気にも留めず、佐伯の口上は淀みなく続いていく。

 

「みなさんの不満、不安、よぉーく存じ上げていますとも。そりゃあね、今の今までずっと隅っこに引っ込んでた奴がいきなり出しゃばって喋り始めたらビビるし、『コイツなに言ってんだ頭湧いてんのか』としか思わないよね」

 

 うんうん、と佐伯は自分自身で深く頷いてみせる。

 

「ついでに、龍園クンの頭の心配までしちゃうよね。でも大丈夫。そういうのは、全部『りょう』のかいですよ。……佐伯『了』だけに」

 

 ボソッ、と。

 わざわざ声を潜めて、佐伯が呟いた。

 …………。

 ……………………。

 

 波の音が、ザザーッ、と空しく砂浜を洗う。

 静寂。絶対的な無音。

 誰一人としてクスリともしない。反応すらできない。

 Cクラスの生徒たちは、佐伯が「了解」と自らの名である「了」を掛けたという事実にすら思考が追いつかず、ただただその男の口から発せられた意味不明の文字列に脳を停止させていた。

 伊吹は虚無の表情を浮かべ、空を見上げている。アルベルトはさらに深くうつむき、背を向けている龍園の肩は、先ほどよりも小刻みに震え始めていた。

 ただ一人、椎名ひよりだけが、と口元を隠して上品に微笑んでいるのが、この地獄のような空間において唯一の救い──いや、異常性を際立たせるスパイスだった。

 

「……おや?」

 

 誰も何も反応しなかったのは、決して声が小さくて聞こえなかったわけではない。全員がその寒すぎる冗談を明確に聞き取った上で、対応処理を放棄しただけなのだ。

 だが、佐伯はポジティブにも「潮風にかき消されて聞こえなかったためだ」と好意的に判断したようだった。

 軽く首を傾げると、一つ、ごほん、と大きな咳払いをする。

 

「──まあいい。万が一、俺の指示に従って一位を取れなかった場合、全員に詫びの謝罪金を払おう」

 

 その瞬間。

 佐伯の言葉遣いと、纏う空気が劇的に変化した。

 先ほどまでの胡散臭い芸人のような振る舞いや、間延びした声のトーンが嘘のように消え去る。姿勢はわずかに気怠げになり、見下ろすような瞳には、冷たく、そして確かな暴力の匂いが宿っていた。

 佐伯自身としては、意識して態度を変えたつもりはない。結局のところ、彼にはコメディアンとしての才能など微塵もなく、取り繕っていたメッキがパラパラと剥がれ落ち、素の乱暴で傲慢な彼が顔を出し始めただけである。

 愛する椎名ひよりだけを相手にするならばともかく、有象無象のクラスメイトを相手にして、いつまでも懇切丁寧な対応を続けられるような人間性を、この男は持ち合わせてなどいない。

 

「先月の弓道のインターハイ、個人戦で東京一位になってな。学校から五十万のプライベートポイントが入ってる。そして先日、全国優勝もキッチリ決めてきたから、まあ、百万ポイント以上は追加で入るだろう。合わせて150万ポイント。その合計金額の全てを、ここにいる三十九人に詫びとして支払おう」

 

 サラリと告げられたその言葉に、クラスメイトたちは目を見開いた。

 インターハイ全国優勝。

 あまりにも突拍子もない実績に、生徒たちは完全に面食らっていた。彼が弓道部に所属していることすら知らない者が大半であり、ましてや入学して数ヶ月の一年生が、個人戦で全国の頂点に立ったなどという事実を、即座に信じられるはずがない。

 だが、佐伯が放つ揺るぎない自信と、先ほどまでの道化の姿からは想像もつかない凄みのある声色が、それが決してハッタリではないことを証明していた。

 クラスの大半は混乱の渦にいたが、いちいち取り合ったりせず、話を進めていく。

 

「もちろん、仮に優勝した報酬ポイントが予想より多くて、200万、300万ポイントが入っていたとしても、全額を支払うことを約束しよう」

 

 その具体的な金額の提示に、クラスのざわめきが一気に大きくなった。

 先ほどまでの困惑や不信感は鳴りを潜め、彼らの目には明確な「欲望」と「計算」の色が浮かび始めている。この学校において、ポイントは文字通りの金であり、絶対的な価値を持つ。

 何もしなくても、指示に従うだけで、もし負けたとしてもポイントが手に入るというのだ。こんなオイシイ話はない。

 クラスがポイントの波に算盤を弾き初めている中、石﨑大地は一人思った。最初からそれでやってくれよ、と。なんであんなヘタな若手芸人のような振る舞いをする必要があったのかと問い詰めたかった。

 

「ひとまず……三十九人で150万を割ると……えーと」

 

 佐伯が眉をひそめ、暗算をしようと指を折りかけたところへ、円陣の中から静かに、しかしよく通る声が割り込んだ。

 

「一人頭、約三万八千ポイント。およそ四万ポイント弱ですね」

 

 声の主は、丸眼鏡をかけた理知的な顔立ちの男子生徒だった。Cクラスで数少ない勉学が苦手ではない存在、金田悟である。

 

「おー、そう。それくらいだ」

 佐伯は金田の即答に満足げに頷いた。

「俺の指示に従って一位が取れれば、クラスポイントが大幅に増える。そうなれば、当然毎月お前らに振り込まれるプライベートポイントも底上げされる。逆に、万が一に1位が取れなければ、俺の自腹から残念賞のポイントがもらえる。……どっちに転んでも、お前らにとっては悪くねえ話だろ?」

 

 佐伯は挑発するように口角を上げ、周囲を見渡した。

 誰も反論しない。いや、反論できない。損得勘定だけで考えれば、佐伯の提案はクラスメイトにとって完全にノーリスク・ハイリターンのギャンブルなのだから。

 

「念のために言っておくが、俺の指示に故意に背いて負けた場合、この話はナシだ」

 佐伯が念を押すように付け加えると、すかさず金田が鋭い指摘を飛ばした。

 

「故意に背いたと、一体誰が判断するのですか? 佐伯氏としては負けた責任を逃れるために、いくらでも我々に難癖をつけることは可能だと思いますが」

 

 金田は冷静沈着な声のまま、中指で眼鏡のブリッジをクイッと押し上げた。その奇妙な「佐伯氏」という呼び方にも、相手を牽制するような響きが含まれている。

 

「いい質問ですねぇ〜、メガネくん」

「金田です」

 

 佐伯のわざとらしい煽りにも、金田は表情一つ変えずに自らの名を告げた。その肝の据わり方は、伊達に龍園のクラスに在籍しながらに暴力以外で存在を誇示してきたわけではない。

 佐伯は短く鼻で笑うと、背中を向けたままピクリとも動かない男の背中を指差した。

 

「俺が難癖をつけるかどうかの判断は──それはもちろん、我らが親愛なる龍園クンの判断に従うよ。お前らが手抜きをしたか、それとも俺の指示がクソだったのか。このクラスの絶対的なオウサマなら、公平に、かつ冷酷にジャッジしてくれるだろ?」

 

 その言葉に、生徒たちの視線が再び龍園の背中へと集まる。

 龍園は相変わらず振り返らなかったが、ただ右手をヒラヒラと振って「勝手にしろ」とでも言うような合図を見せた。

 それこそが、この取引が完全に龍園の保証の元で成立しているという何よりの証拠だった。

 恐怖の支配者による絶対的な担保。

 これ以上の説得材料はない。Cクラスの生徒たちの間に渦巻いていた反発と疑心は、莫大なポイントという餌と、龍園の沈黙によって完全に封殺された。

 佐伯了という、得体の知れない暴力と傲慢さを隠し持った男が、名実ともにこの無人島試験におけるCクラスの全権を掌握した瞬間であった。

 

 

「では、誰も文句はねえみてぇなので、このまま話を進めるぞ」

 

 三十九人のクラスメイトたちは、絶対的支配者である龍園の沈黙の肯定と、佐伯が提示した「自腹での詫び金」という破格の保険によって、彼を一時的な指揮官として受け入れる姿勢を固めていた。

 

「とりあえず、一応聞いておくが……この中に、本格的なサバイバル経験があるやつはいるか? 食べられる野草やキノコの見分け方がわかるとか、自作の銛で魚を突けるとか、火起こしの達人だとか。なんでもいいが、大自然で生き抜く自信があるやつは手を挙げてくれ」

 

 問いかけに対する答えは、またしても完全な沈黙だった。

 波の音が空しく砂浜を洗う。

 しかし、今回の沈黙は先ほどのように佐伯の冗談が盛大に滑ったからではない。普通に進学してきたような一般的な、現代の高校生に、そんなサバイバル知識や経験などあるはずがないという、極めて常識的な沈黙であった。

 

 パンッ、と。

 佐伯は軽く手を叩き、再び全員の注目を集めた。

 

「おーけー、おーけー。昨今の若者らしく、自然と触れ合ってこなかったってことは想定内さ」

 

 鼻で笑うような佐伯の言葉に反論の声はあがらない。

 

「じゃあ次に、ポイントの使い道についてだ。もう最初からポイントを消費して、追加の簡易トイレと、その他いくつか必須の生活用品を購入する」

 

 その言葉に、生徒たちの顔色がわずかに変わった。特に女子生徒たちの間には、ホッとしたような安堵の空気が流れた。

 支給品の中にはワンタッチ式の簡易トイレが一つだけ含まれていたが、どう足掻いても年頃の男女四十人をあんなもの一つで一週間回すことなど物理的に不可能だ。衛生面でも精神衛生面でも、トイレの増設は急務であった。

 佐伯が常識的な判断を下してくれたことに、クラスの間にわずかな信頼が芽生え始める。

 

「さて、次に寝床の問題だ。支給された八人用のテントが二つあるが……これは両方とも、女子に回す」

 

 その宣言に、女子生徒たちの顔にパッと喜色が浮かんだ。

 虫が這い回り、得体の知れない野生動物がいるかもしれないジャングルの地面で直接寝るなど、彼女たちにとっては考えただけでも失神しそうな事態だったからだ。「よかった……」「野宿は免れた……」と、胸をなでおろす声がそこかしこから漏れる。

 一方の男子生徒たちは、「やっぱりなぁ……」「俺らは野宿確定かよ」と、肩を落として恨めしそうな雰囲気を漂わせていた。しかし、女子にテントを譲るという決定に対して表立って文句を言えるほど、彼らも肝が据わっているわけではない。何より龍園がこの男に任せたということは、これは龍園の意思ということだ。面と向かって歯向かう意思を見せれる牙はとっくの昔に失われていた。

 

 だが、安堵した女子たちの中にも、すぐに現実的な悩ましい問題が頭をよぎっていた。

 ──あのテントは、一つ『八人用』なのだ。

 Cクラスの女子生徒は全部で二十人。テント二つに全員が収まろうとすれば、一つのテントに十人ずつ詰め込まれる計算になる。男子に比べればいくら小柄な女子とはいえ、真夏の熱帯夜に十人がすし詰めで寝袋を並べるのは、息が詰まるほど苦しい状況になるだろうと容易に想像がついた。

 しかし、誰もその不満を口にすることはできない。

 なぜなら、男子たちは配布されたテントを二つとも女子に譲り、問答無用で外での野宿を強いられているのだ。これほど大きな譲歩をしてもらっている中で、「狭いから嫌だ」「もっとテントを買ってほしい」などと我が儘を言えば、クラス全体からどんな白い目で見られるか分からない。

 

 女子たちが顔を見合わせ、微妙な表情で沈黙していると、佐伯が再び口を開いた。

 

「ただ、追加でもう一つ、ポイントを使ってテントを購入する予定だ。そっちは、クラスのオウサマである龍園クンと、石崎、アルベルトの三人に、幹部の特権として使ってもらう」

 

 その決定に異論を唱える者はいない。龍園たちを野宿させるわけにはいかないし、彼らがテントを独占するのはある意味で当然の権利だと思われたからだ。

 

「で、だ」

 佐伯はポンと手を打ち鳴らした。

「八人用のテント二つに、女子二十人を押し込むのは流石に窮屈でおすすめできない。熱中症の危険もある。追加した幹部用のテントは、まだかなりスペースに空きがある。……どうだろう、女子の中で、そっちのテントに分かれて使ってもいいっていう度胸のある人間はいたりしないか?」

 

 佐伯の提案が響き渡った瞬間。

 女子生徒たちは、まるで蛇に睨まれた蛙のように息を呑み、完全に硬直した。

 冗談ではない。あの龍園翔と、巨漢で無口なアルベルト、そして粗暴な石崎。クラスで最も恐れられている不良グループの男三人と同じテントで寝起きを共にするなど、自殺行為に等しい。

 いくら女子だけのテントが十人すし詰めで狭かろうと、龍園たちと同室になるストレスと恐怖に比べれば、天国のようなものだ。

 女子たちの顔には『絶対に嫌だ』『誰か生贄になってくれないかな』という、むき出しの遠慮と拒絶の意志が張り付いていた。誰一人として佐伯と目を合わせようとせず、スッと視線を足元に落とす。

 

 そんな、誰もが息を潜める重苦しい沈黙が降りた。だが、それは長くは続かなかった。

 一陣の爽やかな風が吹き抜けるように、優しく可憐な声が静かに響いた。

 

「それでは、誰もいらっしゃらないようなので……私が希望します」

 

 そっと上品に手を挙げたのは、──椎名ひよりであった。

 彼女は周囲のドン引きした視線を浴びながらも、まるで放課後の図書委員に立候補するくらいの気軽さで、にっこりと微笑んでいる。

 

「おっ。ありがとう、椎名さん。こんな役回りを引き受けさせちゃって、ごめんなさいねぇ」

 

 佐伯はまるで初めてその提案を受けたかのように、わざとらしく驚いたふりをして、申し訳なさそうに頭を下げた。

 もちろん、全ては事前の打ち合わせ通りである。佐伯がひよりを十人すし詰めの過酷なテント生活に放り込むはずがなく、彼女を最も安全で、かつ監視の行き届く幹部テントに配置するための茶番だ。

 

「これで女子のテントは十九人。少しはマシになったかな。……で、他に希望者は?」

 

 佐伯が再度尋ねるが、当然ながら誰も手を挙げない。ひよりという天使のような生贄が出たことで、他の女子たちは「これで私たちは助かった」とばかりに安堵の息を吐きかけていた。

 

 だが、ひよりは挙げた手を下ろすことなく、ふわりと首を傾げて隣を見た。

 

「あの、私一人だけでは男の方ばかりで少し心細いので……澪さん、一緒にお願いできますか?」

 

「……は?」

 

 突然名指しされた伊吹澪は、素っ頓狂な声を上げて目を丸くした。

 彼女は幹部であり、龍園たちとは普段から行動を共にしているものの、流石に一つ屋根の下で寝泊まりすることなど想定していなかったのだ。

 伊吹は抗議の声を上げようと佐伯をキッと睨みつけたが、佐伯は「頼んだぞ」とでも言いたげな、どこか白々しい笑みを浮かべているだけだ。そして何より、ひよりの「ダメですか?」という純粋無垢な瞳で見つめられては、無碍に断ることなどできるはずがない。

 ひよりが立候補した時点で、同じく幹部扱いの自分が巻き込まれる未来は、ある程度予想できていたことでもある。

 

「……っ、分かったわよ。別にどこで寝ようが同じだし」

 

 伊吹は不承不承といった様子で、チッと舌打ちをしながらも力強く頷いた。

 ひよりは、ありがとうございます、と嬉しそうに微笑み、伊吹の腕に軽く触れた。

 

「これで二人、と。……残りは? ……いないようだな」

 

 佐伯が最終確認をするが、三番目の勇者が現れることはなかった。女子たちは伊吹の道連れを気の毒に思いつつも、自分たちに火の粉が降りかからなかったことに心底安堵していた。

 こうして、表向きは多数決と民主的な手続きによって、最初の重要事項であるテントの割り振りが決定したのだった。

 






やっと更新をしてるんだ……いいから高評価と感想だ!

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まーだこいつら砂浜いるんですけど(困惑)
そんなことはさておき、よう実4期、放送始まりましたね!
作者としては三期にあった、一番好きな、復ッ活ッ 龍園翔復活ッッ!龍園復活!の場面がすんなり流されてテンション落ちましたが、はよアニメに追いつきたいですね…

現状は現作に追いつく心配しなくていいぐらい離されているので……アニメ一期にさえまだ追いついてないってマジ?

いつもパチパチ文字打ちに使っているノートPCにジュース溢して今もキータッチに違和感が拭えぬ。不幸を拭い去るには感想の力が!
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