レク大会当日。
学校は私有地でないので、安全策として警察署長をお呼びしていた。なんでも、校長と警察署長は旧友らしく、すぐにヒーローに連絡できる状態であれば監督者はヒーローでなくても大丈夫なんだとか。
この地域のヴィラン発生確率はそこまで高くなく、GUGENもいるので今日くらいは中学生のレク大会の監修をしても大丈夫だろう。そんな考えからだったのだろう。
『個性』の使用許可が出てる演奏会。そんなもん盛り上がらないわけがない。
あるやつは『スモーク』を使って煙を発生させていたし、またとあるやつは光るのを利用して目立ちまくっていた。
そんな中、チームファーストは演奏した。
『『『『チームファースト!!よろしくお願いします!』』』』
響香ちゃんの恥ずかしがり屋の爆速のビートに音を乗せる。観客もいきなりの心音ビートに度肝を抜かれるも、少し経つと、驚きが落ち着き始める。が、そんな暇を与えない!
キーボードを弾きながら密かに生成したギターで、響香ちゃんとお互いの技巧を響かせる。
バンドの顔である俺と響香ちゃんの二人の即興音響バトル!
会場の興奮を一身に受け、集めたボルテージを開放する!
「甘いマスクでベースソロ!!基山玄山!」
と基山くんのソロパート!お調子者の印象が強い彼だが、いつもとは違い、真剣にソロパートを奏でていく。
「イカちゃん!『個性』的なドラムを見せてくれ!」
異形系ならではの力強い打撃が響き渡る。
最後は皆で合流し、フィニッシュ!
完璧だった。
ただ一点を除いて。
気づいてしまった。不審者の『光』に。
演奏中は気づかなかったが、体育館の外。ドアのすぐ近くに奴らはいた。
ドン!!
ドアを蹴破ろうとした音である。
観客は驚く風ではあったが、ファーストの演奏の演出だと思っているようだった。
ドン!!!!!!
再びドアから音が響く。
俺はとっさに、
「後ろのドアから離れてください!!ヴィランです!!」
と言っていた。
観客たちはレク大会中の模擬戦などでステージ側に移動することも少なくなく、これもそれだと思っていた。
ステージから降り、体育館の中央についた頃、ドア破壊され、周りに飛び、とっさに体育館を区切るバリアを展開した。模擬戦と思っている多くの生徒はやんややんやと持て囃したが、次第に異変に気づいたようであった。
「もしかして、ガチ?」
何処からともなく聞こえたその言葉は瞬く間に伝わった。悲鳴のような声とともにステージ側に近い人から逃げ出そうとし、出口付近では開けろ開けろの大合唱が始まった。
「警察署長さんは、すぐに近くのヒーローに連絡を!!ヒーローが来るまではどうにか俺が稼ぎます!」
青山不在タグがこの小説についているのですが、原作の状況によりこのタグを消去してよいか質問します。
-
取っていい
-
展開上仕方なければ取っていい
-
展開的に難しくなければ取らないでほしい
-
絶対に取っちゃだめ