インフィニット・ストラトス─黒き死神は常闇を舞う─ 作:鴉@地獄よりの使者
和真side
ジンを死神旅団に迎えてからおおよそ2週間が経過した。
その間の出来事を掻い摘んでではあるが説明しよう。
まず1つ目は織斑一夏のニュースに合わせるように公表された
『RFグループの4人の男性操縦者』について。
これはうちのIS部隊12名のうち18歳未満の俺とジンを含めた4名を選抜して公表。織斑一夏と同様に企業代表としてIS学園への入学を決定した。
俺とジン以外の2人に関しては追追話すとしよう。
2つ目は束の存在だ。
所属しているRFグループのIS部門トップが自分であり、今まで偽名で生活していたことを公表した。
束のことが欲しい企業、各国首脳陣がRFグループに説明を要求。
当然束のことを知っているのは死神旅団にも籍を置いているごくごく一部の社員のみの為、上役たちはてんやわんやになったが束が各国に新たにISコアを提供する代わりに黙らせることに成功する。
少々強引ではあったが秘密裏に行われた裏取引のお陰もあって表面上は丸く覚めることが出来ている。
3つ目にジンのISの特訓を始めたことだ。
案外筋がいいのと元々傭兵をやっていただけあって武器の扱いにもすぐ慣れたようだ。特に近~中距離戦闘が得意だが遠距離もそこそこやれるようだ。
実技はとりあえずどうにかなったのだが問題は座学。
ジン以外の学園に行く男3人に関しては行動を共にしISを触り始めた頃から束にみっちりと仕込まれているため今更基礎で転けることはほぼない。
逆にジンは頭に詰め込むのが苦手なようでIS関連の法律や規則などの暗記が終わる頃にはうわ言を呟き目が完全に死人になっていた。
そんな感じで慌ただしく時間が過ぎていくことになるがその前にここで我がIS部隊の面々をご紹介しよう。
まず男女比率だが男4人、女4人が在籍している。
まずは男性陣から、俺とジンはとりあえず省くとしよう。
ちょうどよく前から歩いてきた茶髪に三つ編み、紫の瞳を持つ男
『デュオ・マクスウェル』である。性格は基本明るくチームのムードメーカー。死神旅団結成時からの古参メンバーであり今回の学園に行くメンバーでもある。
乗機はXXXG-01D『ガンダムデスサイズ』。
基本的には前衛での戦線形成からステルスでの奇襲、挟撃、遊撃。
近接戦闘が絡むことなら何でもござれなトリックスターである。
そのため遠距離武装は最低限のバルカン位のものである
「ようカズ。この後模擬戦でもどうだ?」
『それならジンの稽古つけてやってくれ、今の間に専用機にも慣れさせとかねぇといけねぇし戦闘時の距離と立ち回りはお前と似てるから教えといてやってくれ。』
「またかよ……、まぁいいぜ。確かにペーペーののトーシロー連れてってもこっちが恥かくしな。じゃあ行ってくらぁ」
こんな感じで面倒見のいいところもあるので俺も助かっている。
もう1人に連絡を取ると今シュミレーターにいるとの事なのでトレーニングルームに向かう。
IS用のシュミレータに向き合う短くまとめられた金髪に青い瞳の青年
『リディ・マーセナス』である。
性格は優しく正義感のある青年であるが戦闘時は荒々しく口調なども正反対になる。
性格がきつくなると顔もとんでもなく荒んでしまうため初見の人は大抵ビビってしまうがジンは過去の経験か何なのかは分からないがビビることは無かった。
彼もメンバーの中ではかなり古株で今回の学園に行くメンバーの1人である。
乗機はRX-0B『バンシィ』である。
元々はMSN-001A1『デルタプラス』のパイロットであったがしばらく前に行われた作戦でデルタプラスは大破。別パイロット用に回すはずだった
バンシィをリディへとまわすこととなった。
「カズマか、ちょうどいい。新しいセッティングと武装のチェックがしたいんだが模擬戦頼めるか?」
『おう、お疲れ様。それならシェイクダウンがてらにバンシィでデュオとジンの模擬戦に混ざってきたらどうだ?俺も後で向かう。』
「そうなのか?わかった、そうすることにしよう。あと真緒たちが呼んでいたぞ。いつも通り食堂で昴たちと飯の最中じゃないか?」
『真緒たちが?わかった、ありがとう。』
「おう、じゃあ後でな。」
そう言い残しリディは模擬戦用のアリーナへと向かっていった。
俺はリディから聞いた真緒と呼ばれた女性陣のリーダー格を探すことにした。
しばらく基地内を歩き食堂にたどり着いたところで姦しい声が聞こえた。
目をやるとお目当ての真緒と他の女性陣全員もその場に居た。
俺が声を掛けようとすると黒髪ロングに青い瞳のこちらを向き声をかけてきた。
「あっ、和真!一体どこほっつき歩いてたのよ!」
『すまんすまん、ジンのIS学園に向けての講習してたからな。』
「まぁいいけど。あんたらがIS学園行ってる間の指揮系統の話したいからまた後でブリーフィングルームに束さんと来て。」
『わかった。』
『神崎真緒』(かんざきまお)、前述の通りに女性陣のリーダーをしている。
性格はサバサバとしているがしっかり者でみんなから『姉御』や『姐さん』と呼ばれることが多い。
乗機はGF13-001NHII『マスターガンダム』
俺と同じ近接格闘型のためよく模擬戦やお互いの悪い癖などの指摘もしている。
俺と真緒が話している横でプリンを貪っている青髪ショートの元気系女子
『神崎昴』(かんざきすばる)、真緒の義妹にあたり真緒と同じく徒手空拳を主に使用し戦闘に望んでいる。
乗機はGF13-017NJ II『ゴッドガンダム』
性格は人懐っこくちょっと抜けているところがある。
基本的には何が起きてもドンと構えて周りを鼓舞することが多い為精神的柱のような役目を担っている。
ちなみに真緒と昴は所謂義兄弟の契りを交わしているからである。この場合は義姉妹となるのだろうか?
昴の対面で優雅に紅茶を飲んでいる白髪ロングの女の子
『孤坂フブキ』(こさかふぶき)
性格はしっかり者でIS部隊全員の橋渡しになることが多いがすこしイタズラ好きな面も持ち合わせている。
ミオとは親友同士であり実は裏で付き合ってんじゃね?と専ら噂されている程仲が良い。
あとスイッチがプライベートモードになると重度のオタクを発揮する。
それを知っているのは和真とミオだけである。
乗機はxvm-fzc『ガンダムレギルス』
元々開発が進められていた機体があったが検査でBT適正が見つかった為急遽ビットを使用出来る仕様の機体として開発されたのがレギルスである。
その隣でおそらく食後のデザートのリンゴを剥いている少しくせっ毛の黒髪ロングの女の子
『狼谷ミオ』(かみたにみお)
性格は基本的にはのほほんとしていてみんなの母親かと言わんばかりに母性を発揮する。
そのためときに怒ると少なくとも死神旅団の中では止められるのは和真以外には居ない。
ちなみに俺たちの中ではツッコミ担当でもある。
乗機はAGE-2DH『ガンダムAGE2ダークハウンド』
元々の乗機であった『ガンダムAGE2』での稼働データを元に彼女仕様にチューンし直した機体となっている。
基本的に彼女が前衛から遊撃の超至近距離から中距離で機動性を持ち味とし、それを活かせるように小回りが効き尚且つ一撃離脱戦法が取れるだけの火力も両立させている。
以上が死神旅団IS部隊のメンバーと乗機である。
一通り彼女たちとの会話を終えジン達が模擬戦を行っているアリーナへと向かう。
そこどは現在デュオのデスサイズ、リディのバンシィ、そしてジンの機体
XM-X2『クロスボーンガンダムX2』
彼の特性上近接戦闘から中距離、遠距離支援もまずまずといった成績のため満遍なく武装を使用できるこの機体となった。遠距離支援用の武装も現在急ピッチで開発中である。
尚俺を含めた男性操縦者に関しては学園に行く際に学園生活用のISが新たに支給されることになっている。
今の乗機を学園で使用し仮に素性と死神旅団のことが露見するようなことになれば今後の活動どころか身柄も危なくなる。
いずれも操作性や運用法は現在の乗機に寄せているらしいが俺のは絶対に違う気がするが気にしないことにする。
俺にはMSN-06『シナンジュスタイン』、ジンにはXM-01『クロスボーンガンダムX1』、デュオにはRX-78XX『ピクシー』、リディにはRX-0『ユニコーンガンダム』
いずれも性能は折り紙付きで分類は第4世代機だ。
ちなみに死神旅団のISは既に全機第4世代に更新されている。
だが最終調整がまだ全機完了していない為IS学園に言ってしばらくはRFグループの第三世代量産機である『ジェスタ』を専用機替わりに持っていくことになる。完成次第女性陣が持ってくるらしい。
IS部隊のメンバーを紹介しきったところで時間を少し進める事にする。
和真sideout
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男性操縦者4人と付き添いのフブキとミオは男性陣の入学試験のためIS学園
に降り立っていた。
校門まで行くと少し癖のある黒髪ロングに細身のスーツを着こなす女性と緑髪にメガネをかけた優しそうな女性の二名が出迎えてくれた。
「IS学園の織斑千冬だ。お前達がRFグループの企業代表とその付き添いか?」
『そうです。RFグループ企業代表筆頭、志道和真です。お会いできて光栄です、初代ブリュンヒルデ。』
「その呼び方はやめてくれ、もう昔のことだ。」
「あんたはそう思ってなくても周りはそうは見てないってことさ。RFグループ企業代表、デュオ・マクスウェルだ。よろしく頼むぜ。」
「同じくRFグループ企業代表、リディ・マーセナス。」
「同じくRFグループ企業代表、ジン・ナキリだ。」
一通り自己紹介を終えると試験会場まで案内された。
特に特筆すべき事項は無いが強いて挙げるならジンが筆記試験中に知恵熱を出してしばらくダウンしたくらいだ。
どれだけ頭が弱いのかと心配になると同時に良くそれで傭兵やってる時に騙されたりしなかったものだと思う和真だった。
その後ジンはその事を気にして合格通知書が来るまでの数日間何をするにも上の空で訓練中に何度真央の鉄拳でぶっ飛ばされたか。
本人曰く「30回から先覚えてない」だそうだ。
実際のところセキュリティ面や保護の関係で自動的に合格になっていると和真達は知っているが「ちゃんと勉強に集中して欲しい」という理由で黙っているらしい。
本音はだって?
「反応が面白いからだまってる」に決まってるじゃないか。by和真
まぁそんなこんなで無事男性操縦者4人はIS学園に入学する事になった。
彼らの学園生活に刻まれるのは青春か、はたまた血塗られた道か。
今はこれからの彼らを見守ることとしよう。
次回から原作突入予定です。
FAMSはいいぞぉ