インフィニット・ストラトス─黒き死神は常闇を舞う─   作:鴉@地獄よりの使者

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鴉です。


遅れて申し訳ありません。
出来たら早めに投稿します。


1話

和真side

無事に入学式を終え教室には戻ってきた。

 

分かっていたことではあったが女子校だったところにいきなり男が混じれば好奇の目で見られて当然だ。

こっちをチラチラと見てはヒソヒソと周りと話していた。

 

俺たちは特に気にする素振りもなく振舞っていた。

ジンに至っては机に突っ伏して爆睡して鼻ちょうちん作ってるし。

 

1度たたき起こした方がいいのかと考えていた所へ一人の女性が現れる。

入学試験時に織斑千冬の隣にいた緑髪の女性。

「みなさんおはようございます。この1年1組の副担任を務めます、山田真耶です。1年間どうぞよろしくお願いします。早速ですがみなさんの自己紹介をしてもらおうと思います。出席番号順ですので1番の相川さんからお願いします。」

順調に自己紹介は進んでいくがとある奴によってその流れはガラリと変わる。

そう、織斑一夏その人である。

 

「おっ、織斑一夏です…………」

( ᵒ̴̶̷᷄௰ᵒ̴̶̷᷅ )ジィィィィィ

《全員から「もっとなんかねぇのかよ」と言わんばかりの視線》

 

「以上です!」

ε=\__〇_ ズコーーーーー

見事に全員ずっこけた。

 

スパコーーーーーン!!!!!

織斑一夏の頭に振り下ろされる黒い物体を持ったスーツの女性、

織斑千冬である。

威力もさることながら振り下ろされた瞬間が一瞬見えなかったことにRF組の4人は驚愕の表情を浮かべた。

 

「まったく、お前はまともな自己紹介も出来んのか。」

「千冬ね……」

「織斑先生だ!」

2発目の出席簿が織斑の脳天にクリティカルストライクしたところでスタスタと教壇へあがり挨拶を始めた。

 

「諸君、まずは入学おめでとう。このクラスの担任の織斑千冬だ。この1年間でお前たちにISの基礎を叩き込んでいくことになる。私たち教師の言うことには「はい」か「YES」で答えろ。分からなければ分かるようになるまで聞け。聞かずに落ちこぼれるものは私達は助けん。それを3年間肝に銘じておけ。」

 

そう千冬が締めくくると女子たちがワナワナと震える。

何か嫌な予感を感じて一夏以外の男は耳を塞いだ。

 

『キャァァァァァァァァァ!!!!!』

「本物の千冬様よ!」

「あなたに教えを乞うた目にはるばる九州から出てきました!」

「罵って調教してください!」

「時には甘やかして!」

「でも付け上がらないように躾して!」

 

頭を抱える千冬。

大きく息を吸うと

「静まれ!!!

ったく、どうして私のクラスにはこう言うやつが割り振られるんだ…。嫌がらせか?」

「まぁまぁ織斑先生、それだけ期待されてるんじゃないですか?」

「山田先生……、おっと、そろそろ授業だな。

とりあえず自己紹介は各自でしておいてもらうとして男性操縦者諸君にだけはここで自己紹介してもらおう。志村から出席番号順でやってくれ。」

 

 

俺は椅子から立ち上がる。

「志村和真です。RFグループの企業代表筆頭をやらせてもらってます。元々はISの武装面の研究開発をやってました。歳は18。皆さんよりちょっと歳食ってるけど仲良くして貰えると嬉しいかな。趣味は釣りとサバイバルゲーム。嫌いなものは差別的なこと全般かな。他になにか聞きたいことがあったら休憩時間にでも。1年間よろしくお願いします。」

 

間髪入れずさにんがが自己紹介を始める。

 

「ジン・ナキリ。RFグループではほか3人と違って施設の警備部門に居た。歳は17、趣味はバイク弄りかな。なんか聞きたいことがあれば後で聞いてくれ。1年間よろしく。」

 

「デュオ・マクスウェルだ。RFグループではISのフレーム設計なんかをやってた。歳は18。こっちもジンと同じでなにか聞きたいことがあったりできたりしたら聞きに来てくれ。1年よろしくな。」

 

「リディ・マーセナスだ。RFグループではISの整備をメインにやっていた。趣味は読書と乗馬。言い忘れてたが歳は17だ。なにか質問があるやつは質問に来てくれ。。1年間よろしく。」

 

自己紹介を終えて周りを見てみると女子たちは下を向いてプルプルとしている。この時4/5の男は考えと行動が完全にリンクした。

「ヤベぇ、また来る」

咄嗟に耳を塞ぐと

 

『『『『きゃァァァァァ!!!!!』』』』

教室には2度目の歓声が上がる。

「みんな違ったタイプのイケメン!」

「これだけいれば薄い本がどれだけ分厚くなるか!」

「絡ませ放題よ!」

「神よ!このクラスにしてくれたことを感謝します!」

 

興奮が抑えられないのか思い思いの言葉を紡ぎ出す乙女たち。

しかし忘れていないだろうか、今がどういう時間で目の前に誰が居るのかを。

 

そう、授業前のホームルームでしかも目の前には担当教諭がいる。

そこから導き出される答えは1つ。

千冬の右手は高々と掲げられ拳を握り、風を切る音と共に教卓へと振り下ろされた。

 

けたたましい音を響かせ教卓の天板は見事に凹んだ。

その光景に一同は動揺し動きを止める。

千冬は生徒たちに笑顔でこう言い放つ。

「貴様ら、早速罰を受けたい様だな。」

そこからの行動は早かった。

 

直ぐに授業の準備をして全員が起立し千冬の号令を待つ。

「次は無いからな。では授業に入る。」

一礼してから全員が着席し授業に入っていった。

こんな調子でこのクラス大丈夫かと心配になる男性操縦者陣であった。

─────────────

 

その日の授業終わりに織斑一夏が話しかけてきた。

「俺織斑一夏、少ない男友達として仲良くしようぜ。」

「志村和真だ、よろしく。」

俺を筆頭に他のメンツとも挨拶を交わしていく。

軽く談笑していると後ろからポニーテールの女の子が声をかけてきた。

 

女の子「話しているところすまない、織斑一夏を借りてもいいか?」

和真『あぁ、構わないよ。他愛ない雑談をしてただけだ。』

デュオ「俺たちのことはいいから早く行ってやんな。」

一夏「なんかすまないな。行ってくる。」

 

 

そう言って一夏は俺たちから離れていく。

デュオ「なぁカズ、あの子って」

『あぁ、篠ノ之箒だ。束さんの妹の。』

リディ「てことはあの子が第2の護衛目標だと?」

ジン「早くもエンカウントか。早めに接点作るにはいいタイミングかもな。」

『かもしれんな。基本的には俺が動くがフォローは任せた。』

デュオ「水くせぇよカズ。俺たちがそんなに薄情に見えるかよ。」

『それもそうだな。そろそろ授業だ、準備しとけよ。』

その一言で全員が席へと戻っていく。

一夏達は授業開始間際に戻ってきた為千冬に注意されていた。

和真sideout

─────────

デュオside

 

よっ、俺はデュオ・マクスウェル。

自己紹介はさっきしたから置いとくとして今は篠ノ之箒とエンカウントした後のすぐの授業中。

織斑先生がこんなことを言い出した。

 

千冬「授業を始める前に先程決め忘れていたクラス代表を決めるとしよう。クラス代表とはいわゆる学級委員のようなものだ。授業前の号令などはもちろん生徒会の会議や学校行事の運営にも携わってもらうことになる。あとこの学園ならではだが学年ごとにあるクラス対抗戦などにも出場してもらうことになる。尚生徒会役員との兼任は認めない。自薦他薦どちらでも構わん。相談して決めてくれ。」

 

クラスメイトa「はい!せっかく男性操縦者がいるんだからここは織斑君を推薦します!」

一夏「おっ俺?!」

クラスメイトb「いいや、ここは志村くんよ!」

:

:

:

…………詳細は省くが俺達男性操縦者全員がクラス代表に推薦されるという事態になった。

俺たちはやれやれと言った感じでどうするか考えていると一人の少女が異を唱える。

 

「納得いきませんわ!このイギリス代表候補生である

セシリア・オルコットを差し置いて男がクラス代表なんていい恥さらしですわ!ただでさえこんな極東の島国に来ているのでさえ耐えられないのに!」

 

ここに食ってかかったのは一夏だった。

 

一夏「誰が恥さらしだ!そんなに言うならイギリスはメシマズランキング何年連続でトップとってんだよ!そんなに嫌なら自主退学して国に帰れよ!」

セシリア「なっ!よくも祖国を侮辱いたしましたわね!」

一夏「先にしたのはそっちだろうが!」

 

まるで小学生の喧嘩で呆れちまうぜ……

そこにカズが挙手をして織斑先生に発言権を求める。

 

和真「とりあえず落ち着かないか2人とも。まずはMs.オルコット。ISの開発者ば誰でどこの出身かお答え願おう。」

セシリア「何を言い出すかと思えば。篠ノ之束博士、出身はにほ……?!」

和真「次に織斑。ローストビーフは好きか?」

一夏「いきなりなんだよ。まぁ好きだよ。」

和真「ローストビーフはイギリス発祥の郷土料理だ。他にもスコッチエッグとかも上げられるな。さてMsオルコット、自分の失言に気づいた上で質問させて頂こう。あなたは国家代表候補生でありながら日本に対しての侮辱とも取れる発言をした。これはイギリスが日本に対する宣戦布告と捉えられても文句は言えませんな?」

セシリア「そっ…それは………」

和真「続いて織斑。ここが学校だからまだ良かったが俺達のいたRFグループなら契約が破談になったり国家間なら宣戦布告に取られるような失言もある。今後は気をつけろよ。」

一夏「……わかったよ。」

 

とりあえずこの場を収めたカズ。

曲者揃いのうちのIS部隊率いてるだけはあるな。

するとオルコットがこう続けた。

 

セシリア「決闘ですわ!先程の失言に関しては謝罪致します。申し訳ありませんでした。ですが代表の件はまた別。ISの知識もない方が代表となるのは相応しくないかと。」

和真「ならここにいる他薦組5人とMsオルコットを含めた6人で戦って1番勝ち星の多かったやつに決定権を与えるのでどうだ?いかがですか織斑先生?」

千冬「では6人の総当たり戦と行こう。試合の日取りは今日の放課後に連絡する。それでいいな?」

6人ともが頷く。

千冬「では授業に入る。」

その後の授業はなんの問題もなく進行していった。

途中一夏が入学前必読の参考書を誤って捨てたことにより織斑先生からキツい一発を貰っていた。

さらに再発行された参考書を1週間で覚えた上で同時にレポートも課されていた。出鼻からハードモードだが頑張ってもらうとしよう。

 

デュオsideout

──────────

和真side

その日の終わりのSHRで代表決定戦の日取りが1週間後となった。

その場で男性操縦者5人にはSHR終了後隣の空き教室へ集まるように指示があった。

 

大方寮の部屋割り等の話だろうと思っていたがその通りだった。

まずは寮内のルールなどの簡単な説明と大浴場が使用不可である事を聞き最後に部屋割り発表となった。

かなり強引にねじ込んだ様でこのような部屋割りになっていた。

 

 

ジン・ナキリ、デュオ・マクスウェル>3年生寮3048号室

織斑一夏、リディ・マーセナス>2年生寮2021号室

志村和真、他女子一名>1年生寮1026号室

部屋のカードキーと寮の見取り図を渡し、帰りに事務室へ寄るようにと伝えると千冬は会議があると言って足早に教室を出ていった。

あまりのことで頭の処理が追いつかず質問をすることすら出来なかった。

 

『まじかよ……』

デュオ「まぁ良いじゃねぇの。役得だと思って生活して見りゃいいんじゃねぇか?」

リディ「何かあればあの人に報告するだけだ。」

『何もしねぇからそれだけは勘弁な!?俺殺されちまうよ!』

一夏「とりあえずルームメイトに事情を説明して部屋替えしてもらえばいいんじゃないか?」

ジン「それが無難だろうな。とりあえずここにいても始まんねぇし部屋行こうぜ。18時に食堂で待ち合わせよう。」

『一夏の案が無難だな。とりあえずはそうしよう。ジンの意見に賛成だ。』

一夏「わかった、じゃあまた後で。」

 

そのまま部屋を出ていく5人。

 

重い足取りのまま部屋にたどり着く。扉をノックするが特に返答がなかった為カードキーで鍵を開けたが電気が着いておらず誰も居ないことが分かった。

部屋に入り机にカバンを置くと事務室で受け取った俺の荷物からジャージに着替えて暇つぶしがてら学園内をランニングすることにした。

 

1時間程走り、汗を流そうと荷物から入浴セットを取り出して浴室への扉を開ける。

この時に少しでも配慮の心があればこの事故は回避出来ただろう。

 

扉を開けるとそこには黒髪ロングの少女、『篠ノ之箒』が居たのだ。

お互いに見つめあったまま少し時間が流れる。

先に動いたのは和真だった。

気をつけをし深深と頭を下げる。

『事故とはいえ申し訳ない。後で制裁でも何でもしてくれ。その代わり俺もシャワーを浴びてからでも構わないか?』

箒「………わかった。一旦出てくれないか?これからあがるから。」

『わかった。』

 

10分ほどすると道着と思わしき服装に身を包んだ箒が浴室からでてきた。

気まずい空気が静寂を作り出す。

 

その静寂を破ったのは箒だった。

 

箒「……こちらにも落ち度はあった。荷物があったのを確認していたのに不容易に入浴などするものではなかった。だから今回はお互いの不手際ということで何もなしで手打ちにしよう。」

『そう言って貰えるとこちらも助かる。じゃあ改めて自己紹介を。志村和真だ。とりあえず強引にこの部屋割りにねじ込まれたらしいからすぐに変えてもらうように相談するよ。その間よろしく。』

箒「篠ノ之箒だ。呼ぶ時は箒でいい、苗字はあまり好きではないのでな。ちゃんと節度さえ守ってくれればこちらとしては構わないが確かに年頃の男女が同じ屋根の下というのもまた問題か。」

『俺の精神削るようなこと言うのやめて欲しいかな』

俺は苦笑いをうかべる。それを見て笑う箒。

 

なんだろう、束と話してる時に近い感覚だ。

この落ち着く感じ、性格はまるっきり逆っぽいのに。

やはり姉妹だからだろうか。

 

その後部屋の使い方などを話し合っているとデュオたちとの約束の時間の10分前となっていた。

せっかくなので箒も誘うと了承してくれた。

 

その後食堂へ向かい6人で楽しく飯を食った。

その中で一夏が俺達にISの使い方を教わりたいと言ってきた。

俺達は構わないと言ったが箒がこう問いかけてきた。

 

箒「志村いいのか?これでは敵に塩を送ることになるが。」

『確かにそうなるな。』

デュオ「たった1週間ぽっち特訓したところで俺達には勝てんよ。」

箒「えらく自信満々なのだな。」

『これで負けてちゃ俺たちに企業代表譲った先輩達にカッコつかねぇよ』

リディ「それに下手な操縦で怪我をさせたり逆にしてしまったりしたらこっちも目覚めが悪い。そうならないためにもサポートはさせてもらおう。」

一夏「言い方はカチンと来るが言われてることは正しい。ISを動かしたのだって受験の時の誤爆と入学試験のテストだけだ。経験なんて雀の涙なんてものですら多い位しかない。だから少しでも俺に戦う術を教えて欲しい。」

箒「一夏……、私からも頼む。幼馴染として助けてやりたいが生身ならいざ知らずISとなると経験不足もいい所だ。だから手を貸してほしい。」

一夏は頭を下げ、それに続けて箒も頭を下げた。

 

それを見た和真達は顔を見合せてやれやれと言った表情を見せると和真が口を開く。

 

『じゃあ授業料を貰うとしよう。』

一夏「金取るのかよ?!」

ジン「ちげぇよ、手前から言い出しといてそんなこたしねぇよ」

デュオ「この学園在学中に俺たちに一度でも勝ってみろ。模擬戦だろうと学園の催し物でもなんでもいい。とりあえず俺たちの誰かに黒星を付けてみろ。」

リディ「簡単だろ?3年間も返済期間があるんだ。ただ俺達も止まる気はねぇから年々難しくはなるだろうが確実に強くなれるぜ?」

一夏「一見軽そうな借りだけどすごく重い借りを作ってしまったかもしれないなこれ。だけどそんなことも言ってられねぇ。明日からよろしく。」

箒「訓練するのはいいがISとアリーナの使用申請は大丈夫なのか?今日のホームルームで言っていた気がするが。」

デュオ「それに関しちゃ問題ないぜ。元々こっちから特訓の話を吹っかけるつもりだったんだ、今週いっぱい俺らでアリーナひとつと訓練機一機は貸し切ってる。」

『とりあえず第3アリーナを貸し切ってるからホームルームが終わり次第集合な。』

一夏「わかった。改めて明日からよろしくな。」

 

話が纏まったところで再び談笑しながら夕食をとった。

翌日から始まった一夏の特訓は壮絶を極めた。

後にこの時の訓練のことを一夏と箒に聞いてみると口を揃えてこういった。

「「訓練をしてくれたことには感謝するがあの時だけは4人が悪魔に見えた。」」

 

内容について突っ込んで聞いた者がいたが2人が震えだした為聞くのを断念したそうだ。

 




おかしい、原作の箒とかけ離れている…

単なる作者の趣味ですはい。
たまにはこんな優しい箒もいていいんじゃないでしょうか。

感想等お待ちしております。
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