インフィニット・ストラトス─黒き死神は常闇を舞う─   作:鴉@地獄よりの使者

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お待たせしました。

文才ヨワヨワの物語、しばらくお付き合い下さい。



3話

和真side

クラス代表決定戦よりしばしの時は流れたある日相川さんが一夏に話しかけて来た。

 

相川「ねぇねぇ織斑くん知ってる?2組に転校生来るんだって!」

一夏「へぇ、こんな時期に珍しいな」

セシリア「私のことを危ぶんで急いで編入を決めたのでしょう。仕方ありませんわ。」

『恐らく違うな。代表候補生なら専用機の調整とかで遅れることもあるだろう。そうでなくても今年は俺たちみたいな特異例があるし各国も注目せざるを得ないんだろうな。このまま学級代表交代なんて事にならなきゃいいが。』

デュオ「そういやそろそろ学級代表戦だったよな?幾ら代表候補とは言え流石にねぇだろ」

小柄な女の子「ところがぎっちょん、有り得るのよねそれ。」

教室の入口を見るとツインテールの小柄な少女がいた。

一夏「鈴、鈴なのか?!」

鈴「そうよ、もう幼なじみの顔忘れたわけ?」

『知り合いか?』

一夏「あぁ、小5から中2の終わりまで一緒に過ごした仲だ。こんな形で再開するとは思わなかったけどな。」

鈴「私は凰 鈴音。中国の代表候補生兼新たな1年2組のクラス代表よ。あんた達がその他の男性操縦者ね。」

『RFグループ所属、志村和真だ。挨拶したいのは山々だが後ろは見た方がいいぞ。』

鈴「へ?」

鈴音が振り返ると少し呆れ顔の千冬がいた。

 

千冬「凰、旧友と話すのもいいがそろそろ予鈴だ。教室に戻れ。」

鈴「(時計を確認)そうですね、失礼しました。一夏、昼休み食堂で話しましょ。出来れば志村たちも。」

一夏「了解だ、また後でな。」

『こちらも了解だ。先に来た方が席を確保するとしよう。』

鈴「OK、それじゃあね」

 

 

~閑話休題~

 

時間は流れ昼休み、俺たちが各々の昼食を手に鈴を探していると席をとりラーメンを啜りながら待っていた。

鈴「遅かったわね、麺が伸びちゃうから先に頂いてるわ。」

『すまない、人混みをなかなか抜けられなくてな。とりあえずいただこう、話はそれからだ。』

各々昼食を摂り雑談へと移行していく。

 

一夏「にしても鈴、いつこっちに来たんだ?」

鈴「昨日着いたばかりよ。それより一夏、あんたクラス代表になったってほんと?」

一夏「あぁ、色々とあって俺になった。」

そう言ってジト目で見てくる一夏。

『おいおい、そんなジト目で見てくるんじゃねぇよ。あの時試合の勝者が代表の指名権を得るって織斑先生に尋ねた時文句言わなかっただろうが。』

一夏「うぐっ………」

そう言ってニヤニヤ笑う鈴。

鈴「なるほど、そういう事ね。試合して勝った志村に指名されたと。そりゃ文句言えないわね。私が鍛えてあげようか?」

箒「それは遠慮させて頂こう。二人も師を持つのは今の一夏には無理だろうしな。」

鈴「なんで外部のあんたが断ってんのよ。てか誰?」

箒「そういえば名乗っていなかったな。篠ノ之箒、小学四年まで一夏と過ごしていたものだ。」

鈴「ふーん。で、その私より前の幼馴染さんがなんで断ってきた訳?」

箒「仮にも一緒に時間を過ごした幼馴染だ。それなりに性格なんかは分かるつもりだ。それに志村たちに加えて凰にまで教えを乞うとなれば体も頭も追い付かんだろう。」

一夏「えらく辛口の評価ですね箒さんや。」

箒「反論できるところがあるなら聞きたいものだな。同じく志村たちの訓練に参加した者として言うがあれに追加で誰かの訓練などできたものでは無い。」

『なんかこっちまでdisられてんだけど。』

リディ「まるで俺たちが鬼みたいじゃないか」

箒、一夏「「あの訓練を素人にさせる時点で鬼だと思うよ俺(私)は」」

鈴「相当扱かれたみたいね……。その様子だとあんたの言い分も間違いじゃないようだし引き下がってあげる。その代わり代表戦のあとから私も訓練に参加しても良い?」

『構わないぞ。代表候補生には生ぬるいかもしれんがな』

鈴「後で私が本国でやってたメニュー教えましょうか?」

『是非とも頼む。最近マンネリ化してきているところがあったから丁度いい。』

 

このあとは他愛ない雑談が繰り広げられ昼休みが過ぎて行く。

 

 

時間は進んで現在20時を少し回った頃。

俺は日課のランニングで寮の周りを走っていた。

そろそろ自室へ戻ろうと角を曲がるとすぐ近くのベンチに座る人影が見えた。

 

『こんな所でなにしてんだ?凰。』

顔を上げた鈴は目を赤く腫らし頬には涙がつたった跡がある。

目を擦りジト目でこちらを見てくる鈴。

鈴「何でもないわよ。」

俺は鈴の隣に座る。

『大方一夏の関連だろう?知り合ってまだ日は浅いがあいつが結構な鈍感ってのは分かる。その感じだと昔に告ったけどそれを告白とすら思ってなかった感じか?』

鈴「……まぁそんなとこよ。あいつの鈍感さは知ってたはずだけどここまでとは思ってなかったわ。」

『……そいつはご愁傷さまだな。』

鈴「日本に『毎日お味噌汁を作ってくれ』ってのがあるじゃない?私の得意料理が酢豚だからそれを捩って『毎日私の酢豚食べてくれる?』って言ったのよ。それをあいつ『酢豚を奢ってくれる』と勘違いしてたのよ。むかっ腹たって頬引っぱたいて逃げて来ちゃった……」

『……そいつはひでぇ。手が出たのも悪いがこりゃ全面的に一夏が悪いな。』

鈴「でしょ!思い出したらまたムカついてきた。こうなったら代表戦でボッコボコにしてやるんだから!」

この時和真には鈴の背中に真っ赤な炎が見えたと言う。

この時少し悪戯心が沸いた和真は少し入れ知恵をしたのを追記しておく。

────────────

 

そんなこんなで時間は流れクラス代表戦当日となり俺は観客席で待機していた。

一夏は初戦から二組のクラス代表である鈴と当たっていた。

リディ「さて、この一週間また一夏を扱いた訳だが付け焼き刃のあんなもの役に立つのか?しかもふたつも」

『あれのことか?あくまでけん制だ。当てれるなんて思っちゃいねぇよ。1つは割かし勝ちに行かせたがもう片一方はそれに当てるのが目的じゃないしな。』

箒「まぁ普通に考えてこの一週間であんなもの仕込むとは誰も思わないだろうな。ましてや剣1本という情報で止まっているのであれば尚更な。」

ジン「にしてもよく本社から取り寄せられたな。確かあれまだ試作型だろ?しかも他社の機体に載っけて大丈夫なのか?」

『その辺はちゃんと一夏にも織斑先生達にも確認して了承は取ってある。それにこっちの事情もあるから試合は拮抗してくれた方が面白い。』

 

雑談に耽っているとアナウンスが入る。

 

《これより1年生のクラス代表戦を行います。組み合わせは現在スクリーンに表示している通り、形式はトーナメント戦。第1試合1組対2組。第2試合3組対4組、第3試合3位決定戦、第4試合決勝戦で進めます。制限時間は20分、勝敗は撃墜または時間切れになった段階でのSEの残量の多い方を勝者とします。ルールは以上、第1試合の選手は入場してください。》

 

アナウンス後、まずは鈴がカタパルトから飛び出してくる。その後すぐに一夏がカタパルトから飛び出してくる。だがここで白式の見た目を1度でも見た事がある者なら1発で違いに気がつくだろう。

ウィングバインダーに見慣れない柄と腰に2丁の白と黒の銃身の下に刃のついたハンドガンが収められていた。

鈴「ちょっと!装備変わってるじゃない、聞いてないわよ!」

一夏「ここしばらく和真達に扱きに扱かれたからな。こういうのも面白いだろ?

それと鈴、もし俺が勝ったらこの前ひっぱたかれた訳とあれの意味教えてもらうからな!」

鈴「上等よ、そんな付け焼き刃で私に勝てると思ってるなら今すぐ投了しなさい!」

 

舌戦を繰り広げると両者は睨み合い観客席のボルテージは最高潮となる。

鈴は自身の得物である双天牙月を拡張領域から取り出す。それに対し一夏はまずは腰のハンドガンを握る。

鈴「あくまで新装備でやるってわけね。それ使って吠え面かいても知らないわよ」

一夏「そっちこそ付け焼き刃の技術で落ちて吠え面かくなよ!」

一夏が言い終わると同時にブザーが鳴り2人にとっての決戦の火蓋が切って落とされた。

 




白式の違和感に関しては賛否両論なところもあると思いますが、うちの白式はこれで行きます。

ご了承ください。
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