マギレコRTA ワルプルギス討伐ルート円環の使者チャート   作:イナバの書き置き

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欲望を抑えきれずに初投稿です。


プロローグ

 はい、よーいスタート。

 円環の使者として駆け抜けるRTA、はぁじまるよー。

 

 ニューゲームと同時にタイマースタート。

 先駆者兄貴に倣って難易度はハードとします。ですがスタート時期は本編開始の半月前、具体的にはいろはちゃんが神浜市に初侵入した瞬間からとします。

 

 先ずはキャラクター作成を行います。全てランダムで走る猛者もいるようですが、今回は主旨が違うのでキャンセルだ。

 

 名前は入力速度とのっぴきならない事情を考慮して「安藤 怜奈(あんどう れいな)」、略して「アレ」とします。年齢は21歳と、成人済みです。「うわキツ」とか「オバサンじゃん」と感じる方もいると思いますが、まぁまぁそう焦んないで。理由は後述しますが、成人しているからこそのメリットが存在します。

 

 更に学校……ではなく出身地を先に設定します。今回はタイトル通りに「円環の使者」として走るチャートになりますので、当然ながら出身地は「円環の理」となります。

 次いで所属ですが、これは「マギウスの翼」にしましょう。黒羽根として潜入し、内部からマギウスを食い破るのが今回のお仕事です。

 

 さて、続いて「願い」の設定ですが、数多の兄貴達の検証(犠牲)により、入力内容によって作成する固有魔法をある程度コントロールする事が可能と判明しています。

 よって、「改竄」の固有魔法を取得出来る「小説の結末を変えたい」と入力しましょう。

 

 この「改竄」は相当強力な能力です。対象に接触しなければならないと言う制限がありますが、逆に接触しさえすればどんな魔法でも書き換えられます。

 こんなチート選んじゃってさぁ……恥ずかしく無いのかよ(戒め)。

 と考える兄貴もいらっしゃると思いますが、実際は認識外からの攻撃には無力な事と燃費の劣悪さが相まって、中々使い勝手が悪い固有魔法です。

 また、自分から積極的に攻撃する事が出来ないのも使い辛いポイントです。単独では取れる戦術が「相手の攻撃を書き換えて打ち返す」のみなので、相手に直接干渉する術が殆どありません。

 なので基本的に攻撃は味方頼りになってしまいます。そこで防御型のさなちゃんが相方だったりすると、ひたすら持久戦になって粟根(こころ)がもう息苦しい!

 と言う訳で、「改竄」は仲間の選出にも大きな影響を及ぼす固有魔法です。

 コレを使いこなせないと完走が難しくなるので、走者のプレイングスキルが試されます。

 

 後は全てランダムでスタートしましょう。と言うよりは出身が「円環の理」なので学校等は設定出来ません。帰る家等フヨウラ!

 

 と、キャラクター作成が終わったのでオープニングムーピーが始まりましたね。

 

「契約は成立だ」

 

「君の願いはエントロピーを凌駕した」

 

「さあ、その力を解き放ってごらん。魔法少女──」

 

 いやあ、何度見ても飽きませんね。

 少女達が各々の願いと引き換えに、魂を宝石に閉じ込めるその美しさ。

 これがこのゲームをやる醍醐味の1つだと私は思います。

 

 しかしこの長さは看過しがたいですね。

 作成したキャラクターの経歴や、それに合わせた人間関係などを構築しているらしいので仕方無いのですが、スキップ不可なのは困り物です。

 ですので視聴者のみなさまのためにぃ──

 

 

 

 

 

 先程後回しにした21歳の理由について、お話します。その為には先ず「少女」と言う概念について説明しなければなりません。

 

 ──「少女」と言うのはね、例えば、「20歳に満たない女性」とか、或いは、「小学校就学から18歳までの女性」と言った人達を、「少女」と言うんだ。

 魔法少女のみんなの心は、ソウルジェムにあるんだよ。そして魔法少女と、魔女はどちらが上かな?

 もちろん、魔法少女の方が希望を抱いているから、上だよね?

 魔法少女の年齢が18歳を越えると、その子はTRNちゃんに「ギリ未成年」って言われるんだって。イヤだねぇ。

 今、ソウルジェムが濁っている子は、これから先絶望しないようにしようね。今、キュゥべえと契約しようとしている良い子は、止めようね!

 そしてお父さん、お母さんを含めた皆を大事にして、皆のために、生きようね!

 

 と言う事で長々と語ってしまいましたが、要するに「年上」として魔法少女とコミュニケーションを取る為に必要なのがそれ(21歳)です。

 各々簡単には話せない悩みを抱え、日々苦悩しながら生きていく少女達を「大人」の包容力で骨抜きにしてやろう、と言う訳ですね。

 加えて、今回のチャートではマギウスに取り入る関係上「梓みふゆ」に集中的にアタックする事になるので、彼女より年上にしておこうと考えた結果こうなりました。

 

 先駆者兄貴のように、名前を似せる事で序盤の遭遇率を上げるテクニックも使えますが、マギウスの組織規模から考えてそこまでしなくても大丈夫だろう、と入力速度を優先しました。(謎の慢心)

 

 

 

「あー、眠い。……まだ10時じゃん。二度寝しようかなぁ」

 

 おっと、そうこうしている内に始まりましたね。どうやら寝起きらしいアレちゃんの様子から察するに、これは彼女の自宅みたいです。

 バグなのか仕様なのかは分かりませんが、希にあすなろ市や二木市の路上に放り出される事があるのでそうなったらリセットです(2敗)。

 

 わあ、これが魔法少女の部屋ですか。色んな生活用品がありますねぇ。こんなに散らばってるとは思わなかっ……

 思わ……

 思……

 

いや汚な!

 

 なんだこれは……たまげたなぁ。まさか足の踏み場も無い程の汚部屋とは、完全に想定外です。

 取り敢えずステータスや経歴の確認をしたいので、床を埋め尽くしている衣類を退けて座る場所を作りましょう。誰がどう見たってロスですが、今後ノーミスならこの程度誤差の内にも入らないので続行します。

 

 さて、自動生成される経歴ですがこれは非常にクオリティが高く、しっかり読み込めばキャラの性格から手癖まで何でも把握出来る素晴らしい代物です。

 しかし全部読んでいる暇は無いので、性格と交遊関係、魔法少女としての活動歴に現在の状況について確認します。

 

 先ずは性格ですが……「衝動的」ですか……。いやまあ部屋の惨状を見れば良く分かります。これでもし「几帳面」だったりしたら、ワルプルギスの襲来を疑いますね。

 とは言え、「神経質」を引いて他の魔法少女とコミュニケーションが取り辛くなるよりかはよっぽどマシです。

 ヘーキヘーキ、ヘーキだから(大嘘)。

 

 次は、交遊関係ですね。これは所属を「マギウスの翼」とした以上、彼女達の何人かとは交流があると思われます。ですがアリナと友人関係にあったらリセット確定です。

 視聴者の皆様なら既に分かっている事だと思いますが、大抵の場合アリナと交流がある=死を意味します。

 気に入らなくて殺される。気に入られて「作品」にされる。たまに癇癪で殺される。何を取っても死ぬ要素しかないので関わらないのが吉です。

 キャラメイクランダムで彼女と良好な関係を築いている兄貴もいらっしゃるようですが、一体どうやってるんですかね……。

 

 まぁそれはさておき、確認に戻りましょう。今回はみふゆさんと天音姉妹と郁美ちゃんですね。まあ順当と言った所でしょう。黒羽根と白羽根にその統轄なので、特に問題点は見当たりません。

 強いて言うなら魔法少女以外に一切の友人がいないのが気になりますが、取り敢えず次に進みます。

 

 魔法少女としての活動歴は3年……大分ベテランですかね?

「円環の使者」である以上この世界に降り立ってからの活動歴だと思いますが、これもまぁ異常なモノでは無いでしょう。

 大して語る所もありませんね。

 

 最後に現在の状況ですが……。

 何て言えば良いんですかね。なんだろうこの、えぇ……?(困惑)

 はい、率直に言ってダメ人間です。

 アレは円環の使者として派遣されてきたは良いものの、マギウスの翼に潜伏する過程に問題があったようで大分奇怪な状況に置かれています。

 曰く、「労働」に対する適性が破滅的で、小説家として何とかその日を食い繋いでいる状況にも関わらず、浪費癖が爆裂して財布がすっからかんに。

 加えて生活能力が皆無である事がみふゆさんに露見して、料理から洗濯まで家事の一切合切を彼女のお世話になっているらしく、頭が上がらないようです。まぁみふゆさんも「出来ない」人だから汚部屋と化してるんですけどね。

 この事実はマギウスのほぼ全員が知っており、彼女達の中では同胞と言うよりある種の珍獣として扱われています。

 これじゃ(大人の包容力が)台無しだぁ……。

 

 幸いにも魔法少女としての活動はしっかりやっているようなので、最低限は弁えていると言う事なのでしょう。

 まあ、まあ大丈夫でしょう(震え声)。魔女退治に行く気力さえあればどうにかなります。

 

 

 

 確認が済んだので、家を出ます。向かう先は新西区の調整屋です。この魔境神浜で生き残るには、調整屋でステータスを割り振る事が必須ですから早く行くに限ります。マミさん?いやちょっと知らないですね……(すっとぼけ)。

 

 見た感じ、どうやら此処は水名区のようです。水名神社や調整屋が近い、中々良好な位置にスポーンしましたね。東側スポーンだと移動やら何やらで序盤にぐだぐだするので、正直助かります。

 後半はあちらに行く事が多くなるので、一長一短とも言えるのですが……。

 

 さて、調整屋に着きました。

 残念ながら、道中では主要キャラに誰一人として巡り会う事はありませんでした。

 一体何がダメだったんでしょうかねぇ。

 まあ良いです。チャンスはまだまだありますから、気長に待ちましょう。

 

 調整屋は先述の通りステータスの割り振りが出来る場所です。初回はみたまさんによるありがたいチュートリアルが入りますが、タイムの為にスキップします。

 早速、ステータスは「魔力」と「速度」に全振りしましょう。「改竄」の劣悪な燃費に、少しでも対応しようと言う涙ぐましい努力です。ぶっちゃけ焼け石に水レベルですが、無いよりはマシなので今後もこの方針を貫きます。

 

 

 さて、調整が終わればする事も無いのでさっさと帰宅しますが、その間少し時間があるので今後のチャートについてお話します。

 最終的な目的は当然ワルプルギスの夜打倒です。しかしその前にエンブリオ・イブをどうにかしなければならないと言う大きな問題が存在します。ですので、本RTAは実質的に「環うい救出RTA」も兼ねています。

 取り敢えずは半月後に再び到来するいろはちゃん、そしてチームみかづき荘に加入するメンバーを誘導して、なるべく早く「ホテル フェントホープ」に突入させるのが目下の特命です。

 また、イブが存在する空間は穢れに満ちており、生半可なレベルでは即座にノックアウトされてしまうので、耐性を付けるべくレベリングも並行して行う事になります。

 

 と、丁度良い所に魔女結界(経験値)を発見しました。どうやら調整屋に初めて行った直後は魔女と遭遇しやすいらしく、これは恐らく戦闘のチュートリアルも兼ねているのでしょう。

 では早速、イクゾー!(デッデッデデデデ!カーン)

 

 今回は此処まで。ご視聴ありがとうございました。

 

 

 

■■■

 

 

 

「また鍵を開けっ放しにして……。本当に安藤怜奈(れいちゃん)は無用心なんですから……」

 

 大して料理が出来ない梓みふゆは、いつも通り2人分のコンビニ弁当を買って安藤怜奈の部屋へと赴いた。

 何故かと言われれば、当然2人で昼食を摂る為だ。しかしみふゆに取ってこれは中々気が抜けないイベントである。

 ああ、忘れるものか。それはかつて、怜奈がマギウスの翼に入った直後の事であった。

 

『ちょっと!ちょっと待って下さい怜奈さん!乾麺だけ食べないで下さい!』

 

ふぇー?ふぇほへんほふはいひ……(えー?でもめんどくさいし……)

 

 みふゆはその光景を鮮やかに覚えている。持ち前の浪費癖から有り金を全て使い果たし、集りにきた怜奈にカップ麺を与えた瞬間、彼女は何とお湯を注ぐ事すらせずに乾麺を齧り出したのだ。

 その場は天音姉妹と力を合わせ何とか取り押さえたものの、みふゆは悟った。「コイツは1人にしておくとヤバい」と。

 

 故に毎日彼女の家に通い詰め、それはもう熱心に世話をした。洗濯、掃除、料理──家事の一切合切を代行したのである。元来みふゆ自身も「出来ない」側の人間だが、最早そうも言っていられない。放っておけば床に生えたキノコすら食べだしそうな気配がする怜奈を、見捨てられなかったのだ。

 

「れいちゃーん?もう10時半ですよー?起きてくれ、ま、せ──?」

 

 そうして今日も怜奈の部屋を訪れたみふゆだったが、その目に飛び込んだのは(彼女の中では)奇怪な光景であった。

 いつもは食べ終わったカップ麺やら弁当のゴミやらが積み重なっているテーブルが、塵1つ無くキレイに掃除されていたのだ。

 その時の驚きたるや、みふゆは自らに幻覚魔法をかけたのではないかと疑い、危うく気絶しかけた程だ。

 

「うん?書き置きですか。どれどれ、何を書いて──えぇ!?」

 

 しかし更なる驚愕がみふゆを襲った。

 テーブルの上には1枚のメモ用紙が残されていたのである。それを手に取り、書き記された内容を確かめた時、みふゆは今度こそ気絶した。

 しかし無理もない事であろう。

 何故なら、そこには極めて簡潔に怜奈の現状が書いてあったからだ。

 そう──

 

 

 

「お外行ってきます」と。

 

 

 

「ああ、何て事──」

 

 10分後、意識を取り戻したみふゆは驚愕のあまり、昼食が入ったビニール袋を取り落とした事に気付かなかった。

 

「そんな、そんなまさか──」

 

 困惑のあまり、足下に散らばる肌着を踏んづけた事に気付かなかった。

 そう、何故なら──

 

「あの安藤怜奈(れいちゃん)が自発的に外出するなんて──!」

 

 恐るべき事態である。

 あの生活能力皆無の、自堕落が人の形を取ったような女が自ら外に出るなど、それはみふゆにとって天変地異に匹敵する行為であった。

 

(マズい。マズいですよこれは──!)

 

 みふゆは焦った。

 何故なら、彼女の知る安藤怜奈は、「着替えるのがめんどくさいから」と言う理由で魔法少女に変身し、そのまま外出する人間だからである。

 誰がどう考えてもマズい。マギウスがどうとか無関係に兎に角マズい。

 

「待ってて下さい。すぐに保護しますから──!」

 

 可及的速やかに彼女を捕獲し、自宅へ連れ戻さねばならない。みふゆは魔法少女へ変身を遂げると、慌ただしく駆け出した。




・アレ
イメージは「でかいなぎさ」。
こんなダメ人間だけど紛れもなく円環の使者なんですよ。

・みふゆさん
凄い面倒見良さそうなのに、実は家事が全然出来ない浪人生。安名メル曰く「大雑把」。
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