一人称が変わります。
私達は廃工場にいます。
今この場には私、白野さん、可憐さんとblackchariotsのリーダー鮫島さんとチームメンバー4人がいます。
「鮫島さん、ここに呼んだわけを伺っても?」
「逆に聞くが賢いあんたなら気づいているんじゃないか?」
「ええ、これだけ囲まれていたらね?明らかに薔薇の連合の人数じゃないわね……おそらくdoreikuね。」
「そうだな、ならなぜ聞いた?」
「確認ですよ、ただのパーティだったら蹴散らしたら申し訳ないじゃない。」
「……花見あんた人の嘘はすぐ見破るくせに自分が嘘をつくのはへただな。」
「完璧な人間もとい魔法少女よりは多少欠点がある方が親しみ安いでしょう?」
「俺達とは親しむつもりはないだろ。」
「当然よ。」
次の瞬間
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドド……
機関銃の銃声が廃工場内で響いた。
集会用アパート──
「花見さん達大丈夫ですかね……」
「バカだな〜可憐達がそう簡単にやられるかっての、それで殺れるんなら私がとっくに殺ってるし。」
「えっ……やられるってどういうことですか?」
「なんだ、気づいてなかったのか?可憐達は宣戦布告しに行ったんだよ。」
「えっ!?」
「まあ宣戦布告と言っても待ち伏せみたいなものでしょうがね。」
「ええっ!そうなんですか!?」
「まあ……桜木は新入りだからしょうがねえか〜桐谷みたいなバカじゃないって祈っとくぜ?」
「は……はい多分大丈夫です?」
「……一気に不安になったね……」
「…………っ!」
「ん、颯どうした?」
「人が近づいてきます!人数は20から25!」
「はあ!?場所バレたのか?」
「桜木さん戦闘体制に入ってください、来ますよ!」
次の瞬間──バァン!!!入り口の方から爆発音がして複数の襲撃者が入ってきました。
「桜木ィ!颯の護衛と私が狩り逃したやつをやれ!躊躇はするな!やらなければ殺られる!」
「(ビクッ)は、はい!」
そして私にとっての本当の魔法少女対戦が始まった。
廃工場──
「やったか!?」
機関銃の銃声が収まり煙が漂う廃工場で機関銃を使っていた少女が言った。
「まさか?そう簡単なわけないでしょう?」
「なっ!」
次の瞬間少女の首から上は吹き飛んでいた。
「さぁてと……貴方達覚悟できてるんでしょうね?」
ザワザワ……
「くっ……相手はたった8人だやれー!」
うおおおおぉ!
「はあ……バカですね今なら生きて帰れたのに……」
「……どうします?」
「逃げる奴は無理におう必要はないわ。基本好きにしなさい」
「了解……」
「ふぅー……必殺なんて言われたらどうしようと思ったぜ……」
「まさか?さっきのは冗談ですよ。」
「…………」
「?」
「いや……なんでもないぜ、じゃあ好きにやらせて貰うぜ!」
「お前らも好きに動け!ただし逃げる奴は殺すなよ!」
「あらあら優しいのね?」
「あんたもな?」
「優しかったらさっきの方は殺してませんよ。」
「……そうだな。」
そしてdoreikuと魔女狩りの騎士団、blackchariots同盟は廃工場にて激突した!
集会用アパート──
「グハッ」
志倉さんが襲撃者の1人を切り倒しました。
「はぁ!(パンッ)ばたり。」
志倉さんに切りかかろうとしていた襲撃者のソウルジェムを颯さんが撃ち抜きました。
「桜木ィ!そっち行ったぞ!」
「はい!」
私は近づいてきた襲撃者に立ち塞がりました。
「やあっ!」
「はあぁぁぁ!」
ガキン!
お互いの剣の刃が擦れ火花が散りました。しかし次の瞬間颯さんに撃ち抜かれ相手は倒れました。
「…………くっ!」
私はただ無心で剣を振るしか選択肢がないことに悲しみや罪悪感しか込み上げ出来ませんでした。
「…………」
そして私はその時間が早く終わるのをただ願った。
廃工場──
「がっ(ばたりっ)」
「はい!一丁上がりってね!」
ズバッ
「ガハッ」
「……これで終わりですか?」
「そのようですね。で……鮫嶋さん、その人は確か……」
見ると鮫嶋さんの隣にワイヤーで捕まってる魔法少女がいました。丁重に猿轡も噛ませてあります。
「ああ……さっき全体に指示を送っていた奴だ、こいつも逃げようとしていたがこいつを逃がすのはなんか癪だったから捕まえたんだ。それにこいつクラスなら何か知ってるかもしれないだろ?」
そうして猿轡を外しました。
「…………」
「さっきまであんなに唸っていたのに黙りかよ?」
「……殺すなら殺せ……情報は吐かない……」
「それは情報を持ってるって暴露しているもんだぜ、指揮官殿?」
「…………」
「はあ……拷問とかは苦手なんだけどなぁ?」
「やってみろよ?意味ないがな。」
「……その様子なら痛みも消せるみたいだな……ちっ面倒臭いな。」
「ちなみに読心が使える魔法少女は?」
「……前に言った新人の魔法少女がそれだ。」
「はあ……肝心な時に使えませんね」
「その言葉そのまま返すぜ、どうせあんたもこいつから情報聞き出す手はないんだろ?」
「……どうしてそう思うんですか?」
「簡単だ、あるんならこうやって意味のない話をする前に使ってるだろ?」
「……はあ、やはり貴方は苦手です……」
「ご褒めに与り光栄だ。」
「……どうしましょうか、もう逃がしちゃいます?それとも殺りますか?」
私は首を切り落とすジェスチャーをしました。
「俺の前で愚問だな、俺は意味の無い殺傷はしねえよ。まあこのまま逃がすよ……癪だがな。」
「そうでしょうね、意味の無い時間を過しましたよ。」
「それはこっちもだ。」
「そもそも貴方が捕まえなければこの時間をすごす必要は無かったんですよ?」
「ちっ……そうだな。」
「……(ビクッ)ッ!」
「ん?どうしましたか?」
「……電話がきた。」
「へ〜それを言っていいんですか?」
「……この電話から来る時は相手に用事がある時だと言われている。」
「ほう……負けてあんたが捕まるのは折り込み済みって訳か……よこせ。」
鮫嶋さんが指揮官からスマホを受け取りました。
「よう、用事はどっちだ?……俺かなんだ?……なっ!」
「ん?どうしましたか?」
「…………blackchariots本拠地の魔法少女が──全滅した。」
集会用アパート──
「はぁはぁ……」
「終わりましたね。」
「よっしゃ疲れ〜♪」
そこは酷い有様でした、襲撃者だったものが数十人血溜まりに沈んでいました。
「あの……生存者は……」
「居ませんよ……私のライフルはそんな中途半端な殺傷力ではありませんし……希菜さんは手加減しませんでしたしね。」
「はあ?当然だろ!殺されそうになれば必死にもなるよ!?」
「志倉さん……」
「希菜さん──演技はやめてください。」
「えっ……演技?」
「……ククク、クハハハハ!おいおい颯ェ〜ネタばらしはえ〜よ。」
「し、志倉……さん?」
「桜木さん……希菜さんは決して善人ではありません。魔法少女殺しも彼女にとっては娯楽でしかありませんよ。」
「クククいうねえ〜まあ間違ってないから否定はしないけどね〜」
「で、でもあの魔法少女の数をそんな……強さも分からないのに……!」
「いえ……彼女なら今回の戦いを楽しみながらさらに演技をしてできる戦いだと最初から分かっていましたよ。」
「なんでですか……」
「彼女の固有魔法は能力の数値化、相手魔法少女のパラメータを数字にして見ることができるんです」
「能力の数値化……」
「そうそのとーり!私は最初に相手のパラメータを見て余裕で勝てると踏んで演技をすることにしたんだよ〜」
「な、なんで……そんなこと……」
「なんでってそんなの決まってんじゃん?君へのサプライズだよ〜♪どう?後輩の心配をする頼れる先輩感出てた?」
この人は……最初から私の心配なんてしてなかったんだ……
「希菜さん私は貴方にあれこれ言えるほど善人ではありませんが一言言わせてください。」
「ん?なんだい?」
「貴方は──最低です、地獄に落ちろ。」
(ゾクッ)
私にはわかりました颯さんは、本気で切れています。
「クククまさか?最初から行くつもりだよ?」
「私闘禁止がなければ今あなたを殺してましたよ。」
「安心しろよその前に私があんたを殺している。」
そして今回の迎撃戦は私の中に苦い何かを残して終わりました。
うん…桜木さんの不幸は手加減できない颯と手加減する気がない希菜と同じチームだったことですね…ご愁傷さまです。ちなみに希菜の焦ったようなセリフは全て演技です。めちゃくちゃ楽しんでますし桜木さんが死のうが知ったことじゃあありません。