しばらく歩いていてふと白野さんの顔を見ると最初に会った時の眠そうな目は消えて険しい表情をしていました。
「あの……どうしたんですか?」
「いや……もう着いてもいい頃だと思うのですが……出口が見えません……ただ単に迷ってるだけなら……ここまで悩みませんが……ここまで単純な道で迷うとは……流石に思いませんね……それに……」
「それに?」
「使い魔が全く見当たりません……私が入って来て……初めて見た使い魔は貴方を襲っていた使い魔なんですよ……流石におかしいです……」
「そうなんですか?」
「そうですね……おかしいです……おそらくですが結界が来た時から変わっていますね……初めて見ますが……そうでなければ説明がつきません……それと使い魔ですが2つ思いつきましたよ……」
「2つ……ですか?」
「ええ……まず1つ……この魔女は使い魔をほとんど持たないか……もう1つは……」
その話を聞いているうちに行き止まりに着きました、しかし瞬きした瞬間目の前に大きな扉が現れました。
「そしてもう1つは……」
そして白野さんがその扉を開きました。
私はその目の前の光景にゾッとしました。
そこは今までで通ってきた道の何倍も広い広場でそこに先程私を襲った化け物……使い魔が沢山いたのです。
そしてその中央に巨大な掃除機に吸い込む部分にギザギザの歯がついた人の口がついた化け物がいたんです。
「こうやって集めて、来た魔法少女を一網打尽にするか……ですね……桜木さんそこを動かないでください……動けば……命の保証は出来ませんね……」
それを合図に使い魔が数十体単位で襲いかかってきました。
白野さんは1番近くにいた数体を包丁一振で真っ二つにし、一体の首を跳ね、近ずいてきた数体の首を蹴りでへし折りましたこの間約5秒。あれだけいた使い魔が白野さんに近ずいたら次々に死体になって消えていきました。
「凄い……!」
さらに凄いのはあれだけ居た使い魔を一体も後ろに漏らさないで倒していることです。そう考えていたらもう使い魔は5~10体とあと僅か、いやもういなくなりました。
「ふー……あとは貴方だけですね……魔女さん?」
そうしたら掃除機の魔女(仮)は白野さんに口を大きく開けて突撃してきました。白野さんはそれに対して小さく笑いかわし、すれ違いざまに2振りの肉切り包丁で切りました。
「そんな攻撃が当たるわけないじゃないですか?初心者の魔法少女でも余裕でかわせますよ?」
さらに魔女のコンセントの鞭、噛みつき、突進を全てをかわし切りつけるを繰り返し魔女は虫の息です。
その時です後ろから音がしました、振り返ると反対側から来たであろう使い魔がいました。
魔女との戦闘中の白野さんもそれに気づいて走ってきましたが使い魔が近すぎました使い魔が手を振りかぶり私に手を振り下ろそうとした瞬間……吹き飛びました。
「おいおいどうした白野?一般人1人守れないとか腕鈍ったか〜?」
「……うるさいですよ美玲……私は誰かを守りながら戦うのは慣れてないんです……まあ……ありがとうございました……」
「ははは!最初からそう言っとけばいいんだよ!さてとこれで貸1だな?」
「その前に私に貸しが沢山あるんだからそれを全て返してから言ってください……今回のもそこから引きます……」
「ちぇーまあいっかほら!さっさと魔女を倒してこいよ。」
「言われなくとも……」
美玲と呼ばれた少女は多分私より年上(?)で服はオレンジと白、両手に金属で作られてるであろう機械仕掛けのグローブをつけています。
「あ?何見てんだ?喧嘩売ってんのか?ああ?」
「(ビクッ)い、いえ!そうではなく……ただありがとうございました!」
「ああ……気にすんな、ついでだついで。またまた魔女がここにいて使い魔が走っていたからぶん殴っただけだ。つまりあれだ、たまたま生き残ったとでも思っとけ恩に感じることなんてねぇよ。」
健全とかじゃなくて多分本心で言ってますね、口は悪いですが根は優しい人みたいです。そう思ったら白野さんは魔女退治終わったみたいです。
「あのお疲れ様です!……あのその宝石みたいなのはなんですか?」
「ん?……どっちですか……?」
「あの……今右手に持ってるのです。」
「ああ……まあ一応2つとも説明しときますね……こっちはソウルジェムと呼ばれてるまあ……魔法を使うために必要なものです……今最初に見た時より濁ってるように見えませんか?」
「はい……そうですね。」
「魔法を使ったりしばらくしてると濁ってきて完全に濁り切ると…………まあ魔法が使えなくなると思っていて下さい。」
「そうなんですか……」
「その濁りを取る事ができるのが……今右手に持っているグリーフシードです……グリーフシードは魔女を倒すと一定の割合でドロップします……」
「なんか言い回しがゲームみたいですね。」
「こいつなんでもかっこよく言わないと気が済まないんだまあ厨二病ってやつだ。」
「美玲……うるさいです……中ニなんですから厨二病でも別にいいじゃないですか……」
「あっ厨二病なのは否定しないんですね……」
「私がさっき魔法少女になったら魔女狩り地獄になるって言ったのはそういうことです……魔法を使えない魔法少女なんですぐ魔女に殺されますよ。」
「なるほど……そうだったんですね……」
「まあそういう事情があるから魔女狩りは魔法少女の死活問題ってわけだだから魔法少女は自分のテリトリーを持っている。」
「テリトリーですか?」
「ああ!ここから先は私の場所だここでは狩りをするなよ?したら私が相手になるぜってな!」
「そうですか……魔女を倒すための魔法少女なのに魔女に生かされてるんですね……」
「ははは!痛いところついてくるな嬢ちゃん!全くその通りだ!ホント笑えるよな?でもな私は後悔はしてねぇぜ?それだけの代償を払ってでも手に入れたい願いだったからな!」
「あの……美玲さんは願い事のために魔法少女になったんですか?」
「はあ?当たり前だろ?元々魔法少女になりたくてなるやつなんて相当のバカぐらいしかいねぇよ!白野もそうだがだいたいは願い事を叶えてもらう代償に魔法少女になるんだぜ?それとも何か?あんたは魔法少女になりたいのか?」
「まあ……また結界に迷い込んでも自分で対処ができるかな〜って。」
「なるほど……ね?私はその考えは否定しねぇよだがな!魔法少女になるってんならそれなりの覚悟が必要だぜ!同業者同士の争いも絶えねえし魔女に殺される魔法少女もあとを絶たねえ生半端な覚悟でなるんじゃねえぞ?わかったか!」
「は、はい!わかりました!」
「はぁーその様子なら白野にある程度話は聞いているみたいだな……てかあんたみたいなやつのわかりましたは信用できねえんだよな……」
「あはははは……」
「それに魔法少女は死ぬか魔女化の2択しかねぇ!希望を叶える代わりに貰えるのは絶望の片道切符だ!だから私はただ魔法少女になりたいってだけの甘ちゃんには……」
「ち、ちょっと待ってください!魔女化ってなんですか!?」
「あ?……おい白野。」
「(ふいっ)」
「おい目を逸らすなお前この嬢ちゃんに言ってねぇのか?」
「……別に言っても言わなくても変わらないと思いました……」
「はぁーまあお前にはお前の事情があるからしょうがねぇか……おい嬢ちゃん。」
「あの……桜木桃花です……」
「ああ……私は桐谷美玲だ。じゃあ桃花!まず結論を言うと魔女は魔法少女の成れ果てだ。」
「え……?」
「まあ驚くよな?そしてソウルジェムだがな……これが面白いことに本物の魂らしい。」
「魂……ですか?」
「ああ!魔法少女は人の魂を抜き取って作るらしいぜ!まあ最初に言われなかったがな!あのクソ陰獣!」
「……」
「あの白野さんはそんなこと何も……」
「多分最後まで黙ってるつもりはなかったと思うぜ?実はな白野のやつ知り合いが目の前で魔女化しちまってからその話はタブーなんだ察してやってくれ。」
「そうだったんですか……」
「……すみません……流石に契約する前には言うつもりでしたが……言葉に出来ませんでした……」
「いえ!私も辛いこと思い出させてしまってすみませんでした!」
「大丈夫ですよ……それにいつまでも引きずってる訳にはいきませんし……」
気がつけば周りは元の街でした。
「そういえばなんですが……さっき魔法少女にはテリトリーがあるって言ってましたよね?桐谷さんはなぜここにいたんですか?」
「ん?ああ……そういえば言ってねぇな、私と白野はチームなんだよ。」
「チーム……ですか?」
「ああ!テリトリーは共有して敵が現れた時には協力する魔法少女チーム、今は私と白野含め5人で活動してるんだ!」
「チームなんてあるんですね。」
「そうだな!まあグリーフシードの問題とかあるからあまり多くないだろうがな。私達は共に動くわけじゃないからそんな心配はないがな。」
「色々教えて頂きありがとうございます。」
「おう!……そういえば時間大丈夫か?家族心配してるだろ?早く帰った方がいいぜ!」
「そ、そうですね!わかりました帰ります!」
「……桜木さん。」
「はい白野さん、なんですか?」
「一応電話番号渡しとく……多分やりたくなくなっただろうけど一応面倒見るって言ったから……キュウべえに会いたくなったら電話して……」
「わ、わかりました!ありがとうございます!」
「では……」
「じゃあな!」
「あ、ありがとうございました!では!」
これで私桜木桃花の初の魔法少女との接触は幕を閉じました。そしてこれからが魔法少女との本当の物語が始まったのです。
疲れた…今までで1番書きましたね…やっべ全く先を考えてないです…どうしようかな?