「blackchariots本拠地の魔法少女が全滅した。」
鮫嶋さんは絞り出すようにそう言いました。控えているblackchariotsメンバーはその言葉に動揺しています。
「へえ〜?」
「ちっ……花見!」
すると鮫嶋さんは私にスマホを投げてきました。なるほど……
「おっと……いきなり投げないでくださいよ〜落として壊したらどうするつもりですか〜?」
「愚問だなお前が落とさない程度の力で投げたからな。」
「そうですか、まあいいです。えっともしもし聞こえてますか〜?」
「──ああ、花見可憐ですか。初めましてdoreikuのリーダー……まあ白金の魔女と名乗って起きましょう。」
「白金の魔女ですか〜魔法少女が魔女を名乗るなんて面白いですね。で……先程のblackchariotsの本拠地の件ですが。」
「ああ……事実ですよ、全員あの世に行ってもらいました。」
「なるほど……そっちが本命でしたか……」
「ええ……これで貴方たちの戦力はほぼ半減です。」
「……ほぼ半減ですか。」
「ええ……blackchariotsは副リーダー含め大半が消えましたし──リーダーの命は貴方が持っている。」
「……なるほど……そこまで知っていましたか……」
「良かったですね、ゲームは貴方の勝ちですよ。今のblackchariotsはリーダー以外は並の魔法少女です今敵にまわしても大した痛手にはならないでしょう。それに最初から自分たちのチームだけで戦うつもりだったんでしょう?」
「……そうですね。」
「まあひとつ言っておくと、あなた方に勝ち目はない。それを覚えておいてください。」
「随分自信があるんですね?」
「当然です、でなければ最初から戦いを挑みませんよ?」
「そうですか……最後に質問です。」
「ん?なんですか?」
「貴方達……いや、貴方の目的はなんですか。」
相手は含み笑いを漏らしながらこう言いました。
「ククッ……私の目的は、『私のための幻想郷』それを作りあげることことですよ。」
私が会話を終わらせ電源を切ったあと鮫嶋さんが近づいてきました。
「……どうだった?」
「嘘は言ってないですね。貴方のチームの本拠地の方々は全滅しましたね」
「……くっ!そうか。」
「それでなんですが──もう私達にとって同盟の意味ないですよね?」
「確かにそうだな……」
「なら今ここで貴方を殺してもいいですよね?」
私は藁人形の紐を持ちながら言いました
ザワザワ……
「……好きにしろ、ただ最後のお願いがある。」
「なんですか?」
「こいつらは流石に見逃がしてくれ、俺の命だけで勘弁してくれないか?」
「さ、鮫島さん!」
「あらあら最後まで優しいのね、でも私がそれを呑む理由が見当たらないわね?それに私達が見逃してもdoreiku達が見逃すとは限らないわよ?」
「いや、こいつらは流石に今回の戦いでは重要な人物では無いから逃げたら追われないさ」
「重要な人物?」
「ああ……今回あいつらの狙いは2人の人物の抹殺と1人の捕獲だ。」
「…………」
「抹殺対象は俺とあんたそして捕獲対象は──あんたのところの新人桜木桃花だ。」
「桜木さん?」
「ああ、間違い無いはずだ殺された新人から聞いたことだからな、確かに桜木桃花の捕獲が目的みたいだ、理由は知らないがな。細かく言うと薔薇の連合の目的が俺とあんたの抹殺、doreikuの目的が桜木桃花の捕獲みたいだな。」
なぜ桜木さんが……桜木さんは特別強いわけじゃないですし、確か素質は高いみたいですが……素質?
『契約する前の桜木桃華の素質はごく一般的なレベルだったんだ、しかし契約した瞬間に何倍にも膨れ上がったんだよ』
確かキュウべえはそう言っていた確か前例がないとも……それがもし、人員的なものによることだったら……
『 私の目的は、『私のための幻想郷』それを作りあげることことですよ』
……白金の魔女が言っていたことと何か繋がりがあるのか?いやおそらくあるだろうdoreikuは一体桜木さんを使い何をしようと……
「で、こいつらは逃がしてくれるのかい?」
「事情が変わりました。あなたが持つもう1つの藁人形を私に渡して貴方が私達に協力してくれるのでしたらそちらの方々は見逃しましょう。」
「……どういう風の吹き回しだ?」
「貴方の持っている情報がそれだけとは限りませんし、それに念の為貴方を戦力と考えた方が都合がいいかもしれません。」
「どうした?流石に不安になってきたかいつものあんたらしくないぜ?」
「……先程電話した相手に私達では勝てないと言われました、それを真に受けた訳ではありませんが念の為貴方という戦力を手元に残した方がいいと判断しました、それに……」
「それに?」
「このままあの魔女の言われるままに貴方を殺すのはなんか癪ですからね。」
「……ククク、いやさっきの言葉取り消すわ。やっぱりあんたはあんただったわ。……ほらよ!」
鮫嶋さんが藁人形を2つ投げてきました。
「これは……」
「本当は最後の保険だったんだがな、気が変わったあんたらのいいように使われてやるよ。」
「……契約成立です」
「鮫嶋さん!私達も!」
「お前らは帰ってろ!流石にお前ら死なすのは良くねえからよ、blackchariotsのことは任せたぜ。」
「鮫嶋さん……」
「俺の最後の戦争だ、花見最高のショーを用意してくれよ?」
「ええ、任せてくださいでは明日──薔薇の連合を潰します。」
そして明日私達の反撃が始まる。
魔女狩りの騎士団の戦力に鮫嶋さんがplusしました。
今回も花見さんメインでした。