Q1 なんで一本角ナイトメア倒せたん?
A 核が近くにないので再生しないから。
Q2ヘンゼルとグレーテルの父母ナイトメアはどうなったの?
A 血液採取後に自ら家に再後まで残りたいという意思で旧学生街に残った。
質問疑問、もとい矛盾点どしどしどうぞ(´・ω・`)
『酒呑が目指してるのはもちろんジェイルの成長だけど願いは世界の王に返り咲くこと、外にいる外敵も倒すなどいろいろと、核を取っていってるのは核液の製造に加えてジャバウォック本人の強化もある」
そんなことをローザは紙に書いて見せた。
「なるほどね、それにしても王になるなんて子供じみてる願いね、神になるとか言ってた人もいるわけだし」
「グレーテル?、それって誰?」
「ヘンゼル兄さんは知らなくて良いことよ」
「さて、一番に警戒しておきたいことがあるな、まず」
「あぁ、ようやく会えたわぁ、ワタシの大事な大事な子供」
ローザの言葉を遮り、突如としてつうの背後に現れ、それはつうを抱きしめた、その姿は和服に羽衣らしき物を身につけ、緑色の長い髪が特徴的な女性だ。
「なっ!?、なんなんだ!あなたは!」
「うふふ、男の子みたいな口調になってるわね、まぁそれもアリね、どんなあなたでもワタシは愛せるわ」
「おつうちゃんから離れて!」
人魚姫は槍をつうの後ろの人物に突こうとするが、何かに阻まれる。
「あらあらあら、お転婆ね、あなた、ワタシの娘の彼女かしら」
「あなたは何者なんですか」
「そうね、自己紹介は大事なことね、ワタシは織姫、黒月に所属しているジャバウォックよぉ」
「黒月……そうか、じゃあ敵だな」
マチは火のついた普通のマッチを投擲する、それは何かが切れた音の後、織姫に近づいていく、が、織姫はそれを難なく受け止める。
「うふふ、危ないわね、火遊びは厳禁よ」
「この…離れろ!」
つうは剣を後ろに振るって織姫を退かせる。
「あら、反抗期かしら、いや、そもそも覚えてるかしら、確かつうという名前を授かったのよね」
「いったいなんなんだ、ぼくに親はいない」
織姫はそれを聞いて涙を流す。
「──あぁ、そうね、あのときのあなたはまだ幼かったわね、でも大丈夫よ、さぁ、ワタシと一緒に行きましょ?」
「断る!、ぼくの居場所は黎明だ!」
「あらあらあらあら……これは困ったわ、なら──少しわからせるのも、親の務めよね」
織姫は手を姫三姉妹に振るう。
「!、親指 ネム 白雪!、しゃがめ、」
マチは何かに気づいたのか声を荒げて言う、親指姫達は言われた通り、しゃがんだ次の瞬間には後ろの壁が大きく切り裂かれていた、もう少し言うのが遅かったら一番背の高い眠り姫なら身体が五当分になっていただろう。
「あら、もうきづいたのね、勘の良い子、ワタシは好きよ」
「容赦なく命を取りに来たな、本来お前らはこんな連中なのか?」
「えぇ、そこのジバルの腰巾着は覚悟も願いも足りないお荷物でしたので、いやぁ、抜けてくれて助かりましたよ」
「へぇ、ずいぶんと酷い言い草ね、仲間だったのにそれはどうなの」
赤ずきんはハサミを構え、織姫に向かっていく。
「赤ずきん!、そいつの武器は糸だ!、お前ならそれを切れるはずだ!」
「あらあら、なめられたものね、そぉれ」
織姫は今度は両手を振り下ろす、赤ずきんは眼を見開いてそれを視る、細い何か、普通より明らかに更に細い糸が降ってくる。
「見えたわ!」
赤ずきんはそれをハサミで切り、織姫に近づいていく、そのまま跳び、ハサミを織姫に振り下ろす。
「あらあら、やるわねぇ、ただ」
赤ずきんは空中で停止する、いや、何かに縛られたといったほうが正しいか。
「実力がそれでは足りないわ、メルヒェンの転生体ではとてもとてもワタシには遠く及ばない」
「ぐっ……この、いつの間に」
「あぁ、あまり動かないほうが良いわよ、この糸はかなり切れるから鋼鉄も紙みたいに切れちゃう」
赤ずきんは足掻くが、糸が食い込んで血が全身から出てくるばかりで抜け出せない。
「さぁ、つう、どうしますか?」
「……ぼくは」
つうは翼を生やして、羽が高速に飛んでいき織姫の糸を切った、赤ずきんはそのまま床に落ちて、着地する。
「ありがとうね、おつう」
「あぁ、やっぱりあなたはワタシの娘ね、これは是が非でも」
「もうその辺で良いだろう、織姫」
研究室の扉が開き、いつも人魚姫が介護していた老人が入ってくる。
「表おじいさん!?、ここは危ないですよ、離れて」
人魚姫は何時ものように老人に近づいていく。
「あ!、姫!」
つうが近づこうとするのを、織姫が前に出て阻む。
「うふふ、さぁ、どうするのかしら」
「決まってる、ワタシはここから離れない!」
「人魚姫ちゃんのためかしら、なら……」
人魚姫が老人の近くにきた辺りで、老人は腰を伸ばす。
「表おじいさん?」
「……やはり、人魚姫、おぬしは良い娘だよ」
老人は人魚姫の首筋を叩いて、気絶させ、お姫様抱っこする。
「姫!!」
「──やはり、この姿は警戒心を緩和させる、悪くなかったよ」
老人のまわりに、煙が現れ、老人を包み込む、次に姿を見せたのは、髪は白髪から黒髪に、服も水色の洋服になり、顔立ちも若々しく、赤ずきん達と同年代になっていた。
「お前は……」
「改めて自己紹介しよう、つう、ボクは浦島、浦島太郎だよ、察しの通り、黒月のジャバウォックだ」
「お前……姫をどうするつもりだ!」
つうは完全にメルヘンスケルターになり、織姫を飛び越え、浦島に剣を振り下ろす。
「やれやれ、怒りでわれを失うか、少し年をとって冷静になりといい」
浦島は箱を取り出し、そこから煙が出てくる。
「!、まずい!」
ローザは咄嗟につうを突き飛ばした。
「おっと、行動が早いなローザ」
「離せ!、姫!姫!」
「少し落ち着きなさい!、やつに真正面から行くな!」
「……織姫、もう帰るぞ、それともこのまま残るか」
「それは避けたいわね、あそこのマチでしたっけ、あの人とは正面からやりあうのは避けたいわね」
「それもそうだろう、では、血式少女隊の皆さん、ごきげんよう」
織姫と浦島は窓を突き破り、外にいた巨大な空中に浮く亀に乗って、黎明から人魚姫を連れて去った。
「……さすがにあのレベルのはマチでも避けたいな、さて……」
「あぁぁぁぁ!、姫!、姫!」
声を荒げて、姫と連呼して、ローザに抑えられながら足掻いている、とても冷静とは言いがたい。
「つう、落ち着いて!、あれは茨木や私とは格が違いすぎる!、二人をまともに相手してれば死人が出ていた」
「ローザ、説得より効くやつを見せてやる」
そう言って、マチは──床をおもいっきり殴り付けた、そして。
「ぬぁぁぁぁぁぁぁ!!!くそがぁぁぁぁぁぁぁ!!」
耳をつんざく大声を上げて、床を何度も殴っていく。
「──マチ?」
その様子を見てつうは引きぎみながらおとなしくなった。
「……ふぅ、自分より怒っているやつを見ると冷静になるっていうやつだよ、まぁ本気で怒ってもいるが、つう、必ず人魚姫は助けはするが、冷静に判断できないなら戦力とは言えないな」
「……わかった、それでローザ、あの二人のことは話せる?」
「……まぁ、根幹以外なら仲間のことは言える、まず織姫、都庁にいたらしいジャバウォックだ、武器は糸、とても細いその糸で何でもかんでも切り裂く、つうを娘っていうのは」
「……つう、言っていい?」
ジャックが確認につうに聞く。
「あぁ、この際だから話そう……いや、もしかしたら今なら」
つうは念じる……数秒後、つうの姿が変わる、それは緑色の髪に、右腕が触手のようなものになった、顔も右半分が黒く、怪しく化け物のようなピンク色の目が光っている。
「あぁ、やはりこの世界でもなれるみたいだね」
「……あぁ、やっぱりおつうはナイトメアなんだね」
本来なら赤ずきんは驚くと踏んでいていたつうはその反応に察した。
「赤ずきん、君も思い出したんだね」
「うん、一度目の擬態化からやり直しまでね、不思議な感覚だよ」
「ちょっと!、なに二人で納得してるのよ!」
親指姫や他の思い出してない血式少女達は驚いている、今まで一緒だったつうがナイトメアだということに、しかし一人も武器を向けようとはしていない。
「……そう、ボクはナイトメアだ、そしてこの世界は、二度目の世界の擬態化が行われている」
そしてつうは、ハルやくららなど黎明の人間も呼び、これまでのこと、一度目擬態化した世界のことと、やり直した世界のことをこと細かく説明した。
「なるほどね、ローザだったか、もしかして何か知ってたりするか?」
ハルがローザに訪ねる。
「……そうね、これが本当なら、織姫がつうの母というのもわかるかもね」
「……うん、冷静になってボクも理解したかも、織姫は……擬態化前の都庁のナイトメア、そして、ボクはそのナイトメアから生まれたんだ」
「……つまり、私達と同じジャバウォック、いや、ナイトメアに近いからそっちとも違う存在かもね」
「……みんな、どう思ってる」
つうは他の記憶が戻っていない血式少女達に聞く」
「私は別につうがナイトメアだろうと関係ないわね、今まで一緒に暮らしてたんだし」
「白雪も構いませんよ」
「ん、僕も、同じ」
「われも別にどうもせにゅ!」
「ラプンツェルも記憶戻っていないけどいいよー!」
「わたくしも構いませんことよ」
「私も……ジャックに危害が及ばないなら」
「……みんな、ありがとう」
つうは何時もの姿に戻り、笑顔を向ける。
「──さて、もう一人、浦島のことを話す前に、私は潜伏場所ならわかるわ」
「本当かい!、ローザ」
「えぇ……場所は元水族館エリア、あそこに浦島はいる」
水族館跡エリア、人魚姫がいた場所であり、つうがどの世界でも人魚姫と出会うこととなった場所。