「……ふぅ、身体が慣れてきたかもな、この修練にも」
あれから何週間、俺の身体も出来上がってきた、俺は自分の部屋で昼食をとろうとしている。そんなとき、
コンコンココンココン、というドアノックが聞こえてくる。
(あぁ、何時ものか)
「マモル入るよー!、言われなくても入るけどねー!」
そう言って扉を開けて、見た目だけなら眼鏡をかけた、ピンク髪のツインテールの美少女……だが、かなり性格がくそ明るい。
「またボッチ飯ー?、ダメだよー、誰かと一緒に食べたほうが美味しいよ、それに中身も肉オンリーとかないないよ、もっと野菜も食わなくちゃ、副作用もなくなったんだし、あ、でもヒカリたんの作ったものならなんだって」
「早口だし、長い、で、いったいなんのようだ」
「んー?、ただ一人で食べてるのが悲しくてお誘いだよー?、さぁさぁさぁ一緒にゴーゴーだよ!」
そう言ってそいつは俺の手をとって、無理矢理部屋から出させられる。
こいつは、ドロシー、俺らと同い年くらい、本人が言うにはビチピチの17歳だそうだ、ただただ明るい性格で、薄暮のやつらのムードメーカー的なやつだ、戦闘能力は女だからか無く、銃もまともに扱えない、一般人、人を元気にさせるカウンセラーにも似てるかもな。
「おーい!、マモルをつれてきたよー!」
食堂まで連れてこられると、そこにはヒカリの他に、カエデ イツキ タクミが座っていた、各々好きなものを食べていて、俺が現れると食べるのをやめて俺を見る。
「おー、きやしたねマモル、ささ、あっし達と食べやしょう」
タクミ、31歳。特技は機械いじりで、一人称が一定しておらず話すたびに変わる、薄暮のエンジニアで、銃などを治し、ここの整備などもやってるやつだ。無論一人ではないが。
「ドロシーが呼んでくるといって、5分12秒、5分までに来たら奢るという賭けでしたから、少しオーバーしましたので僕の勝ちですね」
「くーー!、私の負けかー、おいドロシー、もっと早くこれなかったのかしら」
イツキとカエデ、幼なじみどうじであり、カエデは戦闘、イツキは参謀の役割を持っており、二人で花坂の補佐をしている、前のジャバウォック掃討でも活躍して、何人か死人がでたが、潜伏場所はわかっている、黎明だ。
「はぁ、どうせ戻ってもこいつが戻しにくるんだろ、食うよ、食ってやるよ一緒に」
「あはは、ごめんねマモル、私も無理矢理はいけないとはいったんだけど」
「ヒカリは悪くねぇ、こいつが一切曲げないところが悪いんだ」
「なによー!、そんなこと言うやつは食ってやるわー!」
ドロシーは俺の皿の肉を食おうとする、素手で、俺は食いながら逃げる。
「おらぁ!、よこしなさいよー!、そのミート!」
「誰がやるか!」
ヒカリはそれを楽しそうに笑いながら見ていた、だが、俺達はそれでも……
○
「──ほう、やはりイツキ君の言うとおり、いると、黎明に」
「はい!、俺達は見ました!、あの茶髪のガキ、あの力、間違いありません!」
元校長室を使ったリーダーの部屋、そこで
「なるほど、それはまた……あの甘いやつらのことだ、仲間にしたのだろうよ、それで、
マチ達と会ったときとは違い、リーダーは重々しい空気を放っている、それを受けている兵士3人は全身が震えていた。
「は、はい、話では完成してるとのことです」
「そうか、それは良かった、では、再び向かうか、準備をしてな」
「は、はい!、では俺らはこれで……」
3人は急いでこの場から離れたいのか、小走りで部屋から出ていった。
「──さて、どうなるかね、マチよ、ほほほ」
リーダーは壁にかけられた包帯を巻かれた刀を見ながら、そう呟いた。
○
「がっ!──あ──」
誰も通らない空き地、そこは赤い鮮血で辺り一面を染めており、その中心には2つの死体が転がっていた、いや、一つはまだ息があるが、両腕が焼け焦げ、顔もほとんど判別できないほど焼けただれている。
「こんな……こんな、我がまけるな」
マチは無慈悲にマッチを生きている一体の顔に振り下ろし、確実に絶命させた。
「──お前らがいけないんだ、マチにジェノサイド化させたことが敗因だ」
「──バカな、黒月でも酒呑様ほどではないがかなりの強者の二人がこんな……」
「さて、お前はどうする茨木童子、この姿だと良心が無いんだ、確実に殺せると思うが」
「──はは、そうだな、では全速力で逃げるとするよ」
茨木童子は壁を蹴って、この場から去ろうとするが、それを見逃さずマチは両手の大きなマッチを投擲する、顔に少しかすったが、なんとか茨木童子はこの場から去った。
「……はぁ」
マチの髪も戻り、赤い地面にしりもちをつく。
「本当にやなんだよね、この姿、人だって敵対するなら殺すから……はぁ、本当にマチはマッチ売りの少女の転生体なのかね、まぁ……とりあえず服どうにかしよ」
血まみれの服に嫌な思いをしながら、マチもこの場を後にした。
2章も無事終わりました、なん章が終わるかは未定なり