ジャック アリス つう 人魚姫は次々と囚われた人達を解放していった、そしてジャック達はマモルとヒカリが囚われていた牢にくるが、そこには既に二人はおらずもぬけの殻だった、既にいないことにジャックは安心したが、つうは切られた檻に何か疑問があるようだがすぐに他の牢の解放に目を向けた。
それからメルヒェンを倒しながら、ジャック達は最後の牢を解放して、少し経ったとき、奥の方から灰色の闇が迫ってくる。
「な、なにあれは!?」
アリスはそれに恐怖を覚え、足がすくんでいる、倒れそうになったがジャックが肩を貸して、なんとか走って逃げる。
「あれはナイトメア、不死の怪物だよ、まぁマチなら倒せるようだけど、ぼくたちでは不可能だ」
「ナイトメア、そんな怪物を相手にあなた達は戦ってるのね」
そのまま出口付近までたどり着くと、シンデレラが立っていた、後ろを振り返るともうナイトメアは追ってきていなかった。
「どうやら追われていたご様子ですわね、もう近くにはメルヒェンもおりません、さぁ、黎明に帰りましょう」
「そうだね……アリス?」
つうがアリスのほうを見ると胸を抑えて苦しそうにしていた。
「アリス!、僕の血を飲むんだ!」
「ジャ、ジャック──ぐがぁぁぁぁ!!」
ジャックは吹き飛ばされ、アリスの姿が変わり、左腕が剣に、足に具足が具現化し、髪は白に、ピンク色の兎の耳のようなものが生えたジェノサイド化とは異なる姿となっていた。
「これは、もしかしてブラッドスケルター化ですの!?」
「アリス……
「こっち?」
シンデレラが疑問をジャックにいう前に、アリスが襲いかかってきて、それをつうが剣で受け止める。
「シンデレラ、とりあえず落ち着かせよう、ジャックがいるなら大丈夫だから!」
「むぅ、おつうさんがそうおっしゃられるなら、手加減は期待しないでくださいね!」
○
「……状況は」
マチが外に出ると、アリスをつうと人魚姫 シンデレラが取り押さえている姿があった。
「あぁ、マチ姉、戻ってきましたね、赤ずきんさんと…もう一人は誰ですの?」
「あぁ、こいつはハーメルンだ、今は目を回しているが、で、状況は?」
「はい、今ジャックくんの血をアリスさんに投与するところです」
「あぁ、マチも気になっていたところではあるな、まぁ噛まれても困るから、マチが口を固定しておくよ」
マチは赤ずきんとハーメルンを降ろす、そしてアリスに近づいていき。
「がぁ!?」
マチはアリスの口を開けて、そこで手で固定する。
「ほれジャックくん、血を」
「わ、わかりました、ふぅ……っ!」
ジャックは手首を人魚姫が持っていたナイフで切り、少し苦しそうにしながらもその血をアリスの口に垂らしていく。
「ぐァ、ァァァァ──ジャ……ジャ──ック?」
「アリス!」
人魚姫達は抑えるのをやめて、ジャックはアリスに抱きつく、アリスは少し戸惑いながらも自身も抱きしめる。
「ふぅ、さてと、3人ほど新しいやつ連れて帰るか、黎明に」
「そうですわね、でも本当にブラッドスケルター化が治りますのね、いや初めて見ましましたが」
「……マチ、きみに後で話がある」
「つう?、なんだなんだまたなんか稽古か?」
「……」
つうが向けるマチへの視線は疑ってる、そんな気配をマチは感じた。
「ふむ……まぁ後でな」
○
その後、ジャック達を黎明に連れていった、そのまま黎明の奥にある研究室に、ジャック達を招く。
そこにはフユが椅子に腰かけて待っており、ジャックはひどく驚く。
「あ、あれ?、あなたは……」
「フユ、この黎明の長的な、あと研究リーダーしてるよ
「フユ……さん」
その後、アリスとハーメルンが血式少女だということ、この黎明のことなどいろいろと話していき、検査なども終えて、マチは屋上に訪れた、そこにはジャックとつう、そして人間などが待っていた。
「で、何の話だ?、つう、それにジャックくんも来てるな」
「……単刀直入に言います、あなたは何者ですか」
ジャックのその言葉にマチは首をかしげる。
「それはどういう意味かな、いや本当に」
「……本当に知らないんですか?」
「悪いな、自分が何者なのかって血式少女と答えるしかないな」
「そうですか……」
「ジャック、もう話してしまおう、既にフユにも話してる」
「そうですか……マチさん、あなたに話しておきます……この世界が白い核、ウィッチクラフトによって擬態化させられていることを」
それはマチにとって荒唐無稽な話だった、ジャックとつうがナイトメアだった、なった、人魚姫が死んでいたこと、博士が、スナークが神になろうとしたことなど、それらはウィッチクラフトの力で過去になり、今この世界は二度目のウィッチクラフトによる擬態化が起きているということをマチは聞いた。
「──なーるほどね、その元の世界 一度目の擬態化でマチとフユの姿、そしてジャバウォックなるやつらは存在していなかったと、これを信じろと?」
「ですが事実なんです」
「……事実でもやることは変わらんだろ、マチは何時もと同じでジェイルを成長させる、それにつう、人魚姫、お前らはマチが裏切るようなやつに見えていたのか?」
「……それもそうですね、マチはぼくを強くしてくれた、人魚姫を助けてくれた、負の連鎖を断ってくれたんだ、別に追放しようとは思っていません、ただあなたには伝えておきたかったんだ」
「そうかそうか、まぁ信じるよ、そんな真面目な顔でジョーク言うようなやつではないのはわかっていたし、それで?、フユさんのほうはどうだったんだ?」
「はい……それは」
時はマチ達が出発して間もない頃に遡る。