東方狂幻録〜普通に生きちゃいけない男の物語〜   作:きつね。

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はいどうもこんばんは。きつね。でございます。
毎度のようにワンフォーワン様、コメントありがとうございます。
今回は言うことないです。
ではどうぞ。


6.魂の土下座と主人公補正

ー輝視点ー

 

「んっ」

 

「おお!目ぇ覚めたか輝!心配したんだぜ!」

 

 夢の世界でのミロたんとの会話を終え、俺は目を覚ました。すると、魔理沙が声をかけてくれた。どうやら心配させてしまった様だ。よし、じゃあお礼を言うためにも魔理沙の膝からどこーん?俺は今何処からどくって言った?ま、まさか。これはあの男の夢のシチュエーション第5位のHI⭐︎ZA⭐︎MA⭐︎KU⭐︎RAではないか!ウォォォォォォ!俺なんか幻想郷に来てから心の中で叫んでばっかだな。

俺が1人で興奮していると、魔理沙が

 

「よっし!輝も目ぇ覚ましたし、飲み物でも持ってくるよ。待っててくれ」

 

そう言って魔理沙は俺の頭を丁寧に床に置くと、飲み物を取りに行ってしまった。嗚呼、サービスタイムが。

俺ががっかりしていると、魔理沙が水を持ってきて手渡してくれる。

 

「ほい、水。いや〜びっくりしたんだぜ?早苗の弾幕を弾き返したと思ったら、急に早苗にお前が抱きついた上に、いきなり「バチーン!!」なんで音が聞こえたんだから。駆け寄ってみたらお前気絶してたし、早苗がすごい速度で飛んで行くし。あ、霊夢は早苗を追いかけて行ったぜ。なんか早苗が神社破壊したからとかなんとか言いながらな。」

 

なるほど、やはりそんな感じだったのか。それで魔理沙が俺を運んでくれたと。よく運べたもんだ。

 

「ごめんな、心配かけたみたいだ。ありがとう魔理沙。それで、どうやって俺を運んだの?」

 

俺は普通に見ても、身長は高い方だし、鍛えているような体をしているから、それなりの体重があるはずだ。それをどうやって魔理沙1人で…

 

「ああ、それなら簡単だぜ。お前に浮遊魔法を掛けたんだ。私がさっき乗ってた箒にもかかってるんだぜ?」

 

なるほど、合点がいった。確かに魔法の心得のない俺が魔理沙の能力をコピーしただけであんな魔法を使えたんだ。魔理沙の魔法使いとしての能力は相当なもんだろう。そんな優秀な魔法使いの魔理沙なら出来て当然だろう。ん?なら自分に浮遊魔法をかけておけば箒要らなくね?

そう思った俺は魔理沙に聞いてみることにした。

 

「そんな魔法あるなら箒じゃなくて自分にかければ良くね?なんで箒に乗ってんの?」

 

「そんなの簡単だぜ。魔法使いと言えば箒で空を飛ぶだろう?つまりはカッコいいからだぜ!」

 

「なるほど。単純明快だね」

 

魔理沙はやっぱり少し子供な部分があるようだ。

すると後ろから足音と共に声が聞こえた。

 

「あら、起きたのね貴方。大丈夫かしら?」

 

視点change!

輝視点→霊夢視点

 

私が早苗を連れて戻ってくると、話声が聞こえてくる。あら、あいつ起きたのかしら?私が中に入ると、魔理沙と仲良く会話しているあいつを見つけた。やっぱり起きたみたいね。

 

「あら、起きたのね貴方。大丈夫かしら?」

 

私が問うとそいつは

 

「大丈夫だよ、ありがとう霊夢」

 

そう微笑みを浮かべながら言った。不覚にも少しドキッとした。はっ!私は何を。とりあえず早苗のこと言わなきゃ。

 

「大丈夫なら良かったわ。早苗が体調悪いって言うから、泊まることにしたわ。貴方も大丈夫よね?」

 

まあ大丈夫だろう。こいつが早苗を嫌がっても、アレは絶対にこいつが悪いし、謝らせた方がいいだろう。

 

「うん、大丈夫だよ霊夢。俺は元々泊めて貰う立場だからとやかく言う気も無いし、早苗さんにも謝りたかったからね。それで?肝心の早苗さんは?」

 

「ああ、今なんか泊めてくれるお礼にお賽銭してくれるらしくてお賽銭入れに行ってるわよ。そんなわざわざいいのにね♪」

 

「隠せてないぞ霊夢。それより、輝と早苗は泊まるのに私だけ仲間はずれか?この幼なじみで親友の魔理沙様を仲間はずれか?」

 

「相変わらずうざいわね魔理沙。こいつら事情があって、ってそんな目で見るんじゃないわよ!わかったわよ!泊まっていけばいいわよ!」

 

「やりぃ!やっぱり霊夢はツンデレだな!」

 

「ツンデレじゃないわよ!調子にのるな!」

 

私と魔理沙がくだらない話を繰り広げていると、

 

「霊夢さん遅くなりましたー」

 

早苗が入って来る。私は輝に謝らせようと振り返ると、輝は驚きの行動をしていた。

 

視点change!

霊夢視点→早苗視点

 

「すいませんでした!」

 

私が入っていった瞬間、さっきの男が全力で土下座をしてきた。大きな声で謝罪の弁を述べながら。

 

「先ほどは!本当に!申し訳ございませんでしたぁぁぁぁ!」

 

「ちょちょちょ!待ってくださいよ!」

 

さらに追加で謝罪して来る彼に私は困惑しながら制止をかけた。

それでも彼は止まらない。

 

「いえ!私は大変許されないことを致しました!殴り足りなければどうぞ気の済むまでぶん殴ってください!誠に!申し訳ありませんでしたぁぁぁぁ!」

 

「だから1度待ってくださいってばぁぁぁぁ!」

 

ーーー

 

「落ち着きましたか?」

 

「ハイ」

 

それから数分後、彼の土下座を辞めさせ、落ち着かせて話あっていた。

 

「とりあえず、貴方の謝罪する意思はわかりました。ですが、貴方のした行為は所謂セクハラです」

 

「ハイ」

 

「ですが、私も気が動転していたとは言え、気絶する程強く引っ叩いたのは私の落ち度です。ですから、今回は特別に許します。痛み分けといきましょう」

 

「ハイ。ありがとうございます。ホント、申し訳ありませんでした」

 

「次やったら本当に容赦はしません。いいですね?」

 

「ハイ。以後はこんなことがないよう、徹底します。すいませんでした」

 

「よろしい」

 

先程までは凄く怒っていましたが、彼も素直に謝ってきたし、霊夢さんの家に泊まれることに免じて許しましょう。

 

「話合い終わったの?」

 

「はい!今終わりました霊夢さん!」

 

「そう、じゃあ夕飯の支度手伝って貰えるかしら?」

 

「はい!喜んで!」

 

私が返事をすると、彼が立ち上がってこう言った。

 

「あ、霊夢。料理なら俺がするよ。こう見えても得意なんだ」

 

「あら、そうなの?なら任せてもいいかしら?」

 

「ああ、任せてくれ」

 

そう言って彼は立ち上がるが、正座で足が痺れていたのだろうか、よろよろとしていた。それを霊夢さんが心配して近寄っていく。

 

「ちょっと、大丈夫?」

 

「大丈夫だよちょっと痺れただけっとうお!?」

 

どしーん!

 

「いてて、霊夢大丈ー「モニュ」は?」

 

やっぱり男は最低だ。私はそう思ったのだ。




はい。こんな感じで。
いや〜やっぱり輝は許さん。マジでうらやまs((殴
少し早苗さんの方向性が変わった様な気がしないでもない。
いつも通り高評価、お気に入り登録、コメントくれると嬉しいです。
では、また次話で。

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