東方狂幻録〜普通に生きちゃいけない男の物語〜   作:きつね。

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はいどうも皆様こんばんは。作者のきつね。でございます。
先ず初めに、昨日投稿出来なかったことですが、誠に申し訳ありませんでした。少し事情が重なりまして…
とりあえず、今後こういうことも何度かあると思います。見捨てないでください。
それと、きしだ様からもお気に入り登録いただきました。ありがとうございます。
では、本編どうぞ。


7.賢者と“化物”

ー輝視点ー

 

ジュワー。グツグツ。トントントン。

俺は今、お詫びも兼ねて霊夢の家の台所に立っている。

これでも、料理だけは前の世界でも得意だったのだ。

だから料理を振る舞おうと思ったのだが、早苗さんの説教を慣れない正座でしていたせいで、霊夢の胸に思いっきりダイブしてしまった。

その後直ぐに土下座(2回目、霊夢には初)をかまし、全力で謝った結果、霊夢は顔を赤らめながら「べ、別にいいわよこのくらい…」と言って許してくれた。しかし、彼女はそれをよしとしなかった。

 

「うわ…最低です…これだから男はやなんですよ…」

 

ゴミを見るような目で俺を見た上に、少し悪口混じりに早苗さんは俺から距離を取った、悲しい。それから俺は少し心に傷を負い、逃げるように料理をしだした。魔理沙はめっちゃ爆笑してた。アイツ許さん。

 

「よし、こんなもんかな。うん!上出来だ!」

 

俺は出来上がった料理を少し味見してみたが、問題なくいい味を出せているようで安心した。だって幻想郷にはガスコンロがなく、火をつけて料理をしていたから上手くできるか不安だったが、これなら大丈夫だ。あとはあの3人の口に合うかだけど…

俺が少し心配しながら料理を運んでいくと、既に3人共座っていた。特に魔理沙は

 

「おっせーぞ輝!待ちくたびれたぜ!」

 

なんて言って1番ここの家主のような振る舞い方をしていて、軽くムカつく。こいつ…

俺は3人が囲むテーブルに料理を置いた。

 

「あら、美味しそうね」

 

「そうですね、霊夢さん」

 

「おお!すげーな輝!じゃあ早速…いただきまーす!」

 

今日のメニューは霊夢が食材はなんでも使っていいと言ったから、鶏肉を使って唐揚げを作った。それと白米、味噌汁。唐揚げは大皿に持って、みんなで食べる形式にしてみた。口に合うといいのだが…

 

「うおお!すっごいうまい!すげえな!輝!」

 

「あら、本当に美味しいわ!あんた、料理本当に得意なのねえ」

 

「っ!くっ…お、美味しい…多分私よりも…むむむ…」

 

「口に合ったみたいでよかったよ。ご飯とお味噌汁のおかわりはあるからたくさん食べてくれよ」

 

「そうなのか?なら遠慮なく、輝!ご飯のおかわりくれ!」

 

「はいよ、了解した」

 

魔理沙のご飯をよそうために台所に向かいながら、俺はほっと胸を撫で下ろす。口に合ったみたいでよかった。俺の唯一の得意なことがダメじゃなくてよかったと1人で勝手に心配していたことも大丈夫そうだ。

さて、さっさと戻ろうかと思った瞬間だった。

 

「はあい♡こんばんは、外来人さん?」

 

突然、なにもないところから金髪の女性が出てきた。俺は瞬間的に距離を取る。

ーこいつ、今どこから現れた?ー

俺が警戒していると、女性はにこやかな顔をしながら、

 

「あら、そんな怖い顔しながら警戒しないでよ。折角中々の色男なのに台無しよ?」

 

俺は警戒を解かずに返す。

 

「そりゃどうも。で?あんたは何者なんだ?」

 

俺の問いに女性は

 

「そんな焦らなくてもいいじゃないの。私はこの幻想郷の賢者、八雲 紫よ、あなたは?」

 

「俺は神代 輝。外来人だ」

 

「輝ね、わかったわ。それで単刀直入に聞くけど、貴方何者?」

 

なるほど、そうきたか。態々このタイミングで来たのも、俺が1人になった、ということだけじゃなく、今日の俺の動きを観察していた、と。

さて、どう返すかな。真実を言うのはNoだ。とりあえず惚けるしかないか。

 

「何者、と言われれば唯の外来人、としか言いようがないが?」

 

「そう、あくまで隠すつもりなのね。それなら言わせて貰うけど、普通外来人は能力なんて持って無いの。まあ幻想郷に入って目覚める奴はいるけれど、それにしてもあの魔理沙を倒すなんて到底無理な話なの」

 

「幻想郷に入って来た瞬間に目覚めたのかもしれないじゃないか。俺の能力は」

 

「そうね、その可能性もあるわ。だけど、普通能力に目覚めたばかりの人間が自分の能力を把握して使いこなせる?ましてや能力なんてものがない世界から来た貴方が。どう?これでもまだ惚け続けるかしら?」

 

うーん、やるなこいつ。かなり頭が回るし、俺の言い訳を的確に潰してくる。ここまで来たら、後はでっち上げるしかないかな。

 

「まいった、降参だ。随分と頭が回るじゃねえか?」

 

「ふふ、それぐらい出来なきゃ賢者なんか名乗らないわ。それで?降参ってことは教えてくれるのかしら?」

 

「ああ、事情を話そう。まず、俺は本当に外来人だ。これに嘘はない」

 

「ここまで言ってそれなの?」

 

「そんなこと言われてもこれしか言いようがないから仕方ないだろう?だが、“唯の外来人”ではないな」

 

「あら、種族が人間じゃないとでも言うつもり?」

 

「いや、正真正銘人間だ。ああ、でもあながち間違ってないな」

 

「どういうことかしら?」

 

「俺は外の世界でも能力が使えていた。だから外の世界では“化物”扱いされていた。これで満足か?」

 

「!…なるほど、それなら一応納得はいくけれど、それが嘘とも考えられるわよねえ」

 

まあ実際嘘だしな。外の世界で沢山読んだ漫画の中の一部を引用してみただけだしな。

 

「そう思うならそうでいいが、俺は何かするつもりはないぞ。霊夢に助けられたしな」

 

「…まあいいわ。とりあえず、なにもしないであげる。でもこれだけは覚えておいておきなさい?」

 

【幻想郷に仇を成すようなことが有れば、“人”でいられると思わないことね】

 

「ああ、肝に命じておくよ。忠告どうも?賢者様よ?」

 

「ええ。よろしくね?“化物”さん?」

 

とゆうことで、俺はこの幻想郷で“化物”として生きていくことになったようだ。はー。めんど。

俺が1人ため息をついていると

 

「輝ー!まだかー!?」

 

「あ、ごめん。直ぐいくわー」

 

魔理沙の声に言葉を返し、少し冷めてしまったご飯を片手に居間へ戻るのだった。




はい、こんな感じで。
実は作者は学生なのですが、コロナで部活やら学校やらが自粛になっています。
なにが言いたいのかというと、4月に入ると、私自身忙しくなりますので(主にレポートとかレポートとか課題とか)投稿ペースが落ちます。それでも、週に3本は書きますが、毎日はきついです。
何卒よろしくお願いします。
いつも通り高評価、お気に入り登録、コメントくれたら嬉しいです。
では、また次話で。
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