はい。というわけなのですが、この度も作者の拙文にお付き合い頂きありがとうございました。苦しみながらではありましたが、無事第四章を書き上げることができて、感無量といったところであります。
実は本作、評価バーに色が点灯致しました。五人の評価者を得るといいらしいのですが、皆様はご存じだったでしょうか? 作者はそれに気が付いた時、狂喜乱舞しました。いやぁ、素晴らしいことこの上ありません。
これも皆様の応援のおかげでありますので、こうやって見て頂いて嬉しく存します。これからも切磋琢磨して参りますので、ぜひ感想のほうを一文でも書いていただけたらと思っております。
とまあ、堅苦しい挨拶はここまでにして、第四章の感想を書いてみたいと思います。
実は第四章、かなりの苦しみの末に生まれたもので、実は二度ほど大きく変更が成されています。
初期の時点では、この四章はミゲルとマリサの二人を主軸に置いた話を展開する予定でした。それで半分ほど書いてみたのですが、ミゲルの魅力が全然わからず、ホアンにバトンタッチしてもらう形になりました。
で、ヒロインがいないことに気が付いた作者は急遽ルトリシアをヒロイン役として登場させました。結構無茶な配役かなぁと思ったのですが、オウルを登場させることによって、なんとかギリギリ形になった気がします。
割を食ったのは主人公のアンヘル君で、出番は大きく削られることになりました。感想を頂いた時「主人公の活躍が少なくてなんか残念」とあったのですが、もしかして四章のことを指していたのでしょうか? それだったら、大変申し訳ないことをしました。プロットが二転三転したせいで、こうなりました。謝罪させて頂きます。
とはいえども、実際ミゲルとマリサが主役のストーリーが良かったかと言われると、そんなことは決してないでしょう。つまり、そもそものプロットがダメだったからこうなったんだなぁと思って頂ければ幸いです。
とまあ、こんな言い訳が続きました。いや、本当に四章が完成して心底ホッとしています。
今回は短いのですが、予告だけして終了にしたいと思います。
あらすじも変更しましたが、次は幼馴染青春篇になります。
キーワードは次の二つです。
幼馴染、書簡体小説。
この二点を軸に、頑張っていきたいと思っています。第四章でははじめてのハッピーエンドだったのですが、あまりしっくり来なかったので違う形にするような気がします。
今後ともぜひよろしくお願いいたします。
§ § § 登場人物紹介 § § §
■メインキャラクター
〇アンヘル 主人公
最後の最後まであんまり出番が無かった人。この章では結構平和。むしろ凱旋編の方が地獄だった。クズ進行が加速し、見捨てたり脅したりを平然とする。クナルあってのこの男といった所か。でもやっぱり不幸。
・シィール(種族名:プレシィ―ル)【眷属】
水・ドラゴンタイプの眷属。いわゆる御三家のひとつ。
盾にしやがった、ふざけんな。
・リーン(種族名:グリーンカーバンクル)【眷属】
出番何処よ。
・フレア(種族名:レッドドラゴン)【眷属】
イズーナのせいでシィールに出番を取られた。だって水属性倍率ないんだからしょうがないよね。
〇ユーバンク・アーバスノット・タフリン・クナル 同僚
結構地味な活躍。実は動植物や昆虫類についての造詣が深い。別に好きなわけではなく、必要だから覚えただけ。やっぱりイケメンで、色んな所で女を作って問題を起こしている。今回は結構重症を負った。
〇ホアン・ロペス こっちが主人公か?
赤毛と高身長がトレードマークの青年。といいながら、最近アンヘルに身長を抜かされている。元平民派であり、現在は過激派の志士「救国主義」として活動している。オウルの部下。あれから色々あったせいで、実力的にはかなり上がっている。
〇マリサ こっちがヒロインか?
ロヴィニ村の村娘。父が村の外出身で、もっと北方の人間。南部の色黒系や日焼けしないロヴィニ村周辺とはちょっと違う肌合いの人物。物腰も柔らかで、知的なところがあった。使い番としてやってきたホアンと仲良くなる。
〇ルトリシア・リーディガー・エル・ヴィエント たぶんヒロイン
スーパーお嬢様。アンヘルが恐れている人間の一人でありながら、結構茶目っ気を出してゆくスタイルでビビらせてくる。同じ倶楽部に所属する。滅茶苦茶強大な魔法を使えるが、本人の戦闘能力はそれほどでもない。あくまで砲台。最近の趣味は知識のないやつをいたぶってやること。筆頭はアンヘル。
〇ハーヴィ―・スペルト・スキピオ 護衛
めっちゃ苦労人。腕をぶっ飛ばされながら義肢をつけ、主人に忠誠を誓う男。まさに騎士の鏡である。実はアンヘルもちょっと尊敬していたりする。ただ、騎士っぽいのはあくまで忠誠心だけで、長年戦場で過ごしたせいなのか性格は陰険。木剣を使った試合では、鉄心入りの剣でボコボコにしたり、試合前に下剤を入れてボコボコにしたりと、アンヘルにとってトラウマものの事態を引き起こしている。
いつかアンヘルの事をぶちのめしてやろうと思うが、思えば思うほど主人が仲良くなって不可能になる。超かわいそう。
〇ベップ 友達?
ボンボンだけど貧乏。貴族だけど貴族っぽくない系の友達。悪仲間といったところか。アンヘルにも結構積極的に話しかけてくれる。ヴィエント派閥のトップラファエルに尊敬の念を抱いており、また堪えきれない嫉妬のような想いもあった。アルバのことは変な奴だと思っている。
〇アルバ・エゴヌ 友達?
辺鄙な一族の末裔にして、魔導院出身の天才。のはずが、やる気が全然ない。クナル以上にやる気がない。誰一人アルバが訓練をしているところを見たことがなかったりする。剣の腕も一級品であり、特殊なまじないを使えることから、便利な奴だとアンヘルに認識されている。ベップのことは煩いやつだと思っている。
〇オウル 平民派の剣客
ホアンと同じ流派(アンヘルとも同じだが、彼にはもはやその名残はほぼない)の剣客。エルサ班から見て、桁違いな実力を持っている。フランシスという五回生がもっとも信頼する男であり、頭脳においてもかなりのもの。素行はやんちゃ系。
〇カオス 敵
特殊な変身能力を使って、代官に扮していた。その目的とは?
ブクブクデブな体形が気に入っておらず、この変身能力で潜入しろと言われた時には、はじめて主人に反抗したらしい。でも、慣れた。人って慣れるもんだよね。人じゃないけど。
〇サキ 敵
夢魔 敵
〇レイナ 敵
夢魔 敵
〇ラファエル 仲間
超強い召喚士。総合的な実力では学年一位だと思われている。あのオウルも待っ正面からの勝負はさけるほど。実は魔法もちょっと使えたりと最強キャラ筆頭だったりする。あまりに便利すぎるせいで、出番はない。
〇フェルミン 仲間
ラファエルを尊敬する取り巻き其の一。取り巻き候補はいっぱいいる。彼女も結構優秀で、エルサ班を除けば、下位五十の組など相手にならない。
〇ドミティオス 黒幕
アンヘルの身の回りで起きる事件は大体コイツのせい。アンヘル、クナルはめっちゃ嫌っている。
〇スリート商会のアリベール
名前すら出てこなかった可哀そうな子。いや、オスゼリアス以外で出るのは無理だから。実は商会を軒並み併合し、三大商家の一角に躍り出た。アンヘルはあんまり知らない。
〇オスカル 元教官
故人だが、実はもっとも重要人物といえる。彼の死後、遺志を継ぐといって複数の思想が誕生した。つまり、現在の党派の先駆け的存在。でも彼が想像したのとは違う方向にずれている。パイオニアの苦しみってこういうのかな?