Nの意志   作:徒し雅

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セイン視点から三人称に修正しました。


プロローグ

真っ白な空間、他は何も無いそんな空間に俺は寝ていた。

周りを見渡すと、19人が俺と同じ様に辺りを見回していた。

 

「目が覚めたかね諸君」

 

どうやら事情を知ってそうな奴が来たようだ。

 

「ふっ、どうやら全員私の思った通りの奴等ばかりみたいだな。君達に朗報だ。転生させてあげよう」

 

周りがざわつく。

まぁそうだよな。

俺もktkrとか叫びそうになったもん。

しかしテンプレきたなおい、まさかまさかと思ったが。

 

「いや、実に予想通りの反応だ。私もいちいち説明が省けて嬉しいよ。一応質問を受け付けよう。だがその前に、君達は死んだ。私は神だ。転生先は海賊やら海軍やら悪魔の実が出てくるアレで、特典はそれぞれ3つ、不老不死関連は禁止だよ。種族は人間。他禁止事項は特典を決めた時にしよう。さぁ何にする?」

 

おっ、ワンピースか、ナイスチョイスだな。

不老不死は禁止か、言おうと思ってたんだが。

まぁダメなもんはしょうがない。

じゃあスキルを作る能力とか……。

 

「スキルを作る能力はダメだ、つまらん」

「……」

「……」

「……」

 

おい、マジかよ。

てか、俺以外に2人も同じ考えのやつがいやがった。

ふむ、まぁいい。

どうすっかな〜、身体能力の限界を無くす、成長超促進、後は……。

 

「ちなみに、覇王色の覇気は与えられん。が、覇気自体は全員使えるようになるからそれで諦めろ」

「え〜、ワンピースと言えばそれを持って転生がテンプレなのに〜」

 

神の言葉に女の子が文句を言う。

それに俺を含む全員がうなづく。

 

「そんなん無くても他ので無双出来るだろう。文句言ってないで早く決めろ」

 

うーむ、ネギま!の魔法と気を使えるようするとかでいいか。世界観丸っと無視だけど。

 

その後全員が決まるまで待って、神はそれぞれの特典能力を与えていった。

しかし、チートが20人て……。

 

「よし、それぞれ能力を持ったな。注意事項だ。お前達はお互いに殺し合うことは出来ない。仲良くしろよ。お前達の持つ能力は他のものが身につけることは出来ない。教えても無駄だ。子供に遺伝もしない。何か聞きたいことあるか?」

「あのー、いつに転生するんですか?」

「原作前だ、修行して力つけとくといいかもな」

 

原作前か良かった。原作後じゃあどうしようもないからな。

 

「では、新たな人生を楽しめよ」

 

神の言葉の後に俺らは光に包まれて………。

 

「行ったか、私は一言もワンピースの世界など言ってないんだが、まぁ似た世界ではあるか。それに、仮に原作だとしても、原作の800年以上前だがな。まぁ精々楽しむといい」

 

 

 

俺達が転生してから早くも10年。

転生して来た時、全員が見た目15歳ぐらきになっていて、何故か美男美女になっていた。

俺も含め皆喜んでいた。

が、何ヶ月か過ごして気づいた。

嵌められたと。

海軍はなく、海賊もほとんどいない。

更に世界政府も無いことから、俺達は原作よりかなり前に飛ばされたと推測した。

 

「これは、僕達に世界政府を作れってことかな?」

「あぁ、だからこの人数か」

「でもさ、それするにはあいつらと戦うってことだよね?勝てるかな?」

「今は無理でも、何年か修行したら余裕なんじゃないかな?」

「はぁ、じゃあいっちょ神様にのせられてみますか」

 

こうして各々が修行を開始した。

出来るだけ目立たない様に努力した結果、あいつらは俺達みたいな危険分子に気づくことはなかった。

まぁあいつら基本的に君臨すれども統治せずって感じだからな。

そして今日、世界征服の第一歩を踏み出す。

 

 

 

それは突然だった。

もしかしたら前兆はあったのかもしれない。

しかし、今となってはもう手遅れだった。

転生者を名乗る20人の人間達が圧倒的力で二つの王家を滅ぼしに来た。

 

 

「ナイト帝国は恐らく、私と私の配下を残して他は死んだのだろう」

 

セインは遠くで火に包まれて落ちていく島々を眺める。

 

ーーー帝国最強を誇る私の軍だけ逃がされた…。

 

「なぜ、このような真似を……。私も戦いたかった。家族と共にありたかった……」

 

ーーー駄目だ、切り替えないと、私の部下達を守らないと

 

セインはもう一度だけ帝国があった方角を見て、自分の城に戻った。

 

セインは自分を犠牲にして能力を使う。

強烈な負荷に意識を奪われそうになりながら行く末を見守る。

横でセインの部下が無茶しないで下さいと頼んでいるが極度の集中状態の彼女には何も聞こえていない。

 

 

 

「ふむ、奴等は騙されてくれた様だ。グゥッ、ハァ、これで安心して眠れる……。後は頼んだぞ私の頼れる部下た、ち……」

 

セインの能力で気配を消した宮殿は、高く高く雲の上まで登って行く。

能力で作った宮殿のデコイが転生者の放った光に呑まれて消滅していく。

 

「セイン様、全てお任せ下さい」

「お前達も順次眠りにつけ。セイン様が起きたらあいつらに復讐だ」

「絶対に許さない、僕は許さないぞ」

「姫様、良き夢を」

 

セインを寝室に運び、部屋のセイン以外の物の時間を能力で止め、それぞれが眠りについていく。

胸に復讐を誓いながら……。




今後神様転生した彼等の出番はありません。たぶん。
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