エタルことは絶対にあり得ないのでよろしくお願いします
前回までのまとめ
転生者達に滅ぼされた夜王家と竜王家。
その夜王家の生き残りセインは復讐のために海賊を始める。
拠点を作り、海賊を蹴散らし、海軍をボコボコにし、賞金首となる。
そのうち海賊が楽しくなってきて本来の目的を見失いつつ、セインは暇つぶしに巨人の海賊、巨兵海賊団に喧嘩をふっかけた。
2人の船長を決闘で倒したセインは、2人に気に入られ、酒を交わして仲良くなった。 おわり
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セインはドリーとブロギーを倒し、酒盛りをした後、自分の配下になるように要請した。
巨人族は難しい奴等なので、交渉は難航するだろうと思っていたが巨兵海賊団の名前を残していいならと
彼ら曰く、強者の下に弱者がつくのは当たり前であり、自分達は決闘によって負けたのだから当たり前である。
という巨人族の強者至上主義がセインに味方したようであった。
しかし、巨人達を連れて行くのは
セインは強者と戦い、果てに海軍を壊滅させて天竜人を殺戮したいと思っているが、今はこの海を冒険してみたいと思っていた。
なにせ時間は幾らでもあるのだ。
少しぐらい遊んでも支障はない。
だから、彼等をこの名もない島に拠点を作ってもらうことにした。
名前も巨兵島(そのまんまだ)と名付け、
これからの巨人達の方針を決めた後、セイン海賊団の船出として宴会を行った。
その次の日、見送りをしてくれた巨人達に別れを告げムーンライト号は出発した。
次のセインの目的地はシャボンディ諸島、そこでクルーの船大工に改造をさせて魚人島経由で新世界へ行くつもりなのだ。
◆◆◆◆
セイン海賊団が巨兵島を出て幾ばくの日にちが経った。
この間、とにかく海賊やら賞金稼ぎ、海軍がワラワラとムーンライト号に攻撃を仕掛けてきては搭載されている砲台に迎撃され、それでもなんとか堪えた船には上弦の月であるルビー達5人、又は親衛隊の5人が乗り込んで潰していた。
こういう時に我先に乗り込んで行くセインはと言うと、砲台で船を沈めることにハマっていた。
「フハハハハッ!これでも喰らえ!」
セインが笑いながら撃つ(完全に悪役のそれである)姿をクルー達は微笑ましく見守っていた。
ある日、いつものようにセイン海賊団が大暴れしながら海を走っているとニュースクーが賞金額の更新情報を持って来た。
内約はセイン以外は全員1億ベリー、セインは1億5000万ベリーで、これまで海軍相手に連戦連勝のセイン達に相応しい額であった。
「ふむ、これで私達も大物海賊の仲間入りを果たしたわけだ。目指すは過去最高の賞金額だ!私の名を世に轟かせてやろうじないか!クッハッハッハッハッ!」
上機嫌に笑うセインにクルー全員が頬を緩ませて拍手する。
誰も目的が当初とズレていることには突っ込まなかった。
彼等の考えが少し変わったからだ。
自分達が古くから仕えている姫、現皇帝セインは働いてばかりで休むこともしなかった。
民のため、帝国のためと他の皇族や貴族が怠っていた仕事や問題に手を回し続けていたからだ。
だから、セインが自由に行動している今、転生者達の子孫である天竜人は憎いが復讐はしなくてもいいのではないかと、そもそも復讐してもただの憂さ晴らしにしかならない、死んでいった仲間は帰ってこないのだ。
帝国のしがらみから解放されたセインは最初、彼等も驚くほどの無邪気さを発揮した。
凛々しく、強く、誰もが認めるセイン姫は素晴らしい主人であったが、今の無邪気で、可愛らしく、守りたくなるセインもまたいいものであると、セインが幸せにしている今を守っていこうというのがセインに仕える吸血鬼の総意であった。
「さぁ!行くぞ皆の者!私達の伝説を作るのだ!」
クルー達は笑顔で大きくこれに返事をしたのだった。
今月中にあと二本あげたい作者です
誤字脱字、気になったことあったら気軽にどうぞ、今のところ全ての方に返事をさせていただいております