Nの意志   作:徒し雅

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すいません遅れました汗

セイン視点を三人称に修正しました。


吸血姫と海軍の初戦闘

結局パーティは街の人や島の代表のミシルーを呼んで大盛り上がりだった。

パーティの後、セイン達は数ヶ月は街をブラブラしたりパーティしたり海賊を沈めたり近くの島の情報を調べたりしていた。

 

 

 

 

「それで、一番近くの海軍基地のある島はどこだって?」

 

セインは情報を集めさせていたブラインに目をやる。

 

「報告。ミシルーの言っていたサンディ島がやはり一番近く、基地の規模は小さく、海軍の規律は守られておらず、逆に島民からは意味嫌われている模様」

 

報告にセインはやれやれと首を振る。

 

「いつの時代も下衆な者はいるものだな。ブライン、報告ご苦労。指示があるまで待機しておいてくれ」

 

ブラインは御意、と言って影に包まれて消える。

 

「さてと、そろそろ海賊しようかな」

 

ククッと楽しそうにセインは笑う。

 

 

 

 

その日、シルシル島の港では大きな海賊船が出港しようとしていた。

 

「さて諸君、海賊を始めて私達も半年だ。それと言うのに私達はまだ海賊らしいことはやっていない。そこで、これからサンディ島までの島を全て拠点化して行く」

「ええー?!」

「貴様うるさいぞミシルー。というかなぜ船の上にいる?」

「いや。その、セインさんが海に出るとお聞きしましてお見送りをしようかと……」

「そうか、見送りご苦労。で、さっきの話になにか不満でも?」

 

言ってみろとセインはアゴで促す。

 

「その、拠点化とはどの様なことを……」

「別に武力制圧などせんよ。心配するな。島の代表と話して旗を立てさせて貰うだけだ」

 

これで文句あるまいとセインは不敵な笑みを浮かべてミシルーを見る。

ミシルーもその言葉に安堵の表情を浮かべた。

 

「まぁ、海軍相手には手加減せんがな」

 

が、次の言葉で肩を落とすこととなった。

 

 

 

 

 

「そろそろ出発する。今回は私と親衛隊である上弦と他数名のクルーのみで行く。満月を筆頭に他の者たちは留守番を頼むぞ」

 

準備が整ったのを確認してセインは声高らかに叫ぶ。

 

「ムーンライト号出発!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

数ヶ月後、やっとセイン達ムーンライト号は目的地であるサンディ島に到着した。

というのも、寄った島を拠点化しては、セインの趣向て治安のためにゴロツキや山賊、海賊を潰す、そしてパーティしたり探検したりで、ひとつひとつの島に最長で1ヶ月は滞在していたため想像以上の長旅になってしまった。

まぁ、クルー全員がセイン至上主義なので誰も文句を言わないのだが。

 

 

「ふむ、思ったよりかかったな」

 

セインは遠目に見えてきたサンディ島を眺めながら言葉をこぼす。

 

「まぁいいか、それよりウーノ」

 

近くに控えていたウーノを呼び寄せ。

 

「さっきから視界に映るボロ船を沈めて来い。砲撃が不愉快だ」

 

セインの言葉にウーノは嬉しそうな表情を浮かべる。

 

「お任せ下さいセイン様」

 

 

 

 

 

サンディ島の海軍基地では哨戒中の船2隻から海賊船を発見したという報告を受けて首を傾げていた。

 

「聞いたことのない旗だな」

「しかも、わざわざやられに来るとはな」

「さっさと捕まえて財宝を頂きますかね」

「やつらここがどこか知らんのではないか?」

 

基地のトップ達は鴨がネギをしょって来たとばかりに話していた。

数分後たった10名足らずに基地を制圧されるとは知らずに。

 

 

 

◆◆◆◆

 

「つまらんな、弱すぎだ。海軍とはこんなにも弱いものなのか?」

 

セインは不満げに頬を膨らまして愚痴をこぼす。

 

「否。ここは小規模な基地で兵達も弱小、大きな基地は能力者がいて兵もよく訓練されている模様。追申、高い賞金首は海軍の中将などが出張ることもある模様」

 

ふっと現れたブラインが主人の機嫌をとろうと説明する。

 

「ふむ、じゃあ精々高い賞金を付けてもらうために満月と合流して縄張りを増やして行こうかな」

 

段々天竜人を全滅させるという目的から外れていっていることに気づかぬまま、セインはククッと笑いながら基地だった場所を離れていく。

セインの背後には瓦礫と海軍の兵だったものが炎に包まれていた。

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