サンディ島の海軍基地を壊滅させてから1ヶ月が過ぎた。
あの後セイン達はシルシル島に一時帰還し、ルビー達5人を連れてサンディ島に戻った。
セイン達の狙いは異常を察知した海軍が出す援軍。
援軍を襲い潰走させ、セイン海賊団の名前を売るのだ。
強いと噂の中将などが出張ることを期待しながら、セインは力をふるっていた。
セインが強者を求めてワクワクしながら海軍を追い返し続けてはや1年。
途中、少将を名乗る男が艦隊を率いて来たのだが、1時間もせずに壊滅。
ただただ圧倒的な力の差に海軍は絶望を浮かべながら闘っていた。
しかし、それ以降、中々”次”が来ないため、セインはイライラしていた。
「暇だ」
セインが苛立ちを声に隠さず物を言う度に周りの者たちは肩を震わせる。
普段はとても部下思いの見た目も可愛らしい姫様なのだが、不機嫌になると怖い。
昔、同じ王族でセインのことを妬んだ男の一人が限度を超えたちょっかいをかけて、空中に浮かぶ城ごとセインによって沈められた。なんて逸話が残っているくらいだ。
セインはキレると容赦が無くなるのだ。
「そういえば!」
流石にこの空気に耐えられなくなったウーノがご機嫌取りの話題を振る。
「私達セイン海賊団の手配書が作製されて公開されたようですよ。セイン様お持ち致しましょうか?」
ウーノは冷や汗ダラダラでセインに問いかける。
それにセインは食いついた。
「おお!遂に手配書が出来たか!早く持ってこないか!ふふっ楽しみだなぁ」
セインの機嫌が治ったことに部屋にいた者たちはウーノに心の内でお礼を言った。
しばらくして、ウーノが手配書を持って来てセインに渡す。
「どれ、これは私だけでじゃなくお前達のもあるではないか!ふふふ、一人づつ私が読み上げてやろう」
セインはさっきのイライラはどこへ行ったのか、上機嫌に手配書を読み上げていく。
『
"紅玉"ルビー
"蒼玉"サファイア
"黄玉"トパーズ
"翠玉"エメラルド
"金剛石"ダイヤ
賞金は一人、一千万ベリー
『
"第一の使徒"ウーノ
"第二の使徒"デュオ
"第三の使徒"トリア
"第四の使徒"クアトル
"第五の使徒"クイン
賞金は同じく一人一千万ベリー
『
セイン海賊団船長
賞金二千万ベリー
「ふむ、これは高いのか?」
「最初の手配書としては破格の賞金ですよセイン様」
「おめでとうございます。セイン様」
セインの嬉しそうな顔に周りの吸血鬼達はホッと胸を撫で下ろすのだった。
次は3日です