Nの意志   作:徒し雅

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ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。

ちなうんです、ちなうんです新生活に慣れないんです!
決してドラクエ6やってて遅れたとかじゃないんです!
それではどうぞ!


吸血姫と巨人族

巨人族の率いる巨兵海賊団、彼らは巨体とその巨体から繰り出される圧倒的力で他の海賊や海軍を圧倒し無類の強さを誇っていた。

2人の頭であるドギーとブロギーが決闘を始めるまでは。

 

 

 

セイン海賊団はブラインの情報を頼りに、巨兵海賊団がここ2、30年航海に出ずに留まっているという島に辿り着いていた。

セイン一行は巨人族をその巨体を目印にすぐに見つけることが出来たが少し様子が変だった。

 

「ふむ、話に聞いていたのと違うな」

 

「なにかあったのかもしれません。話を聞きに行きますか?」

 

「ふむ、そうするか」

 

 

 

◆◆◆◆

 

セイン達は特に警戒もされず話を聞くことが出来た。

 

「それで、今は休業中だと?」

 

セインは巨兵海賊団の頭2人が決闘を始めたことで他のクルー達は海賊を休業していると聴いて呆れていた。

 

「ガハハッ!エフタルの戦士である我々にとって決闘は神聖なもの!故に我々は頭達が帰って来るのを待っているのだ!」

 

酒を飲みながら各々特徴的な笑い声を上げる巨人族たちはまさに圧巻の一言だが、何処と無く馬鹿っぽい匂いがする。

 

「しかし、おんし達は不思議な奴らだな!人とは違うナニカを感じるぞ…」

 

瞬間、その場にいた全ての巨人族から殺気が放たれる。

 

「おんしらは、なんだ?俺たちの敵か?」

 

殺気が放たれると共にセインを守るように親衛隊の5人が立つ、それらをセインは楽しそうに眺めて笑う。

 

「クックック、なんだ気付いていたのか?ペラペラと話すからバカなのかと思っていたが。いや、野生の勘というやつか?まぁ落ち着いてくれないか。()りたいなら私も受けてたつが……」

 

巨人族の前からセインが消え、見失って驚いた隙に爆音と共に1人の巨人が頭を地面にめり込ませ、その頭にセインが足をおいている。

 

「ガッ」

「ふむ、覇気を出しているから強いのかと思いきや、この程度か」

「なっ、全く見えなかった……」

 

目の前の光景に巨人たちは怒りを覚えるよりも只々唖然としている。

自分達が強者であるという自負が今の状況を飲み込めなくしているのだ。

巨人たちが呆然としている中、セインはコツコツと足音を立てて酒場の椅子に近づき優雅に座る。

 

「私達は敵ではない。私はお前達の頭と手合わせしたくて来たのさ。案内してくれないか」

 

そこにトリアが頬を膨らませてセインに近づいて行く。

 

「セイン様、前に出られると僕達でお護り出来ないじゃないですか〜」

 

更にウーノが来る。

 

「トリア、セイン様に何を言っても無駄です。何百年私が言い続けても聞いてくれないのですから」

 

それにデュオ、クアトル、クインはうんうんとうなづく。

 

「この程度で私が怪我をするとでも?」

「しかしですねセイン様」

「あ〜はいはい、分かった。次からは気を付けるよ」

「もう、セイン様はいつもそうなんですから」

 

ブツブツとまだ文句を言っているウーノにセインはやれやれと肩をすくめ巨人達に向き直る。

 

「いつまで(ほう)けてる。早く案内せんか」

「いや、俺らは誰も案内するなんて」

「んん?案内してくれるよな?」

 

セインはニィヤァと口の端を上げ、目は白が黒になり、紅い瞳がすうっと縦に伸びる。

更に覇王色の覇気を少し流す。

巨人達は肩を抱き合ってぶるぶる震える。

 

「は、はひぃ!喜んで案内させて頂きます!!」

「クックック、最初からそう言えばいいのだ」

 

そんな笑うセインを後ろでクアトロとクインは眺めながら。

 

「何でしょう、悪役感全開のセイン様は、いつもとても生き生きとしていらっしゃいますね」

「ああ、あれで一応はナイト帝国で一番羨望の眼差しを受けていた方なんだが…」

 

自分の仕える主人を温かく見守っていた。

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