と言っても短いものですが……。
名も無き島、独特な生態系を持つこの島で、巨兵海賊団の2人の
そして、今日もまたいつもの様に、勝負のつかない勝負が始まる。
はずだった。
◆◆◆◆
「ふむ、あそこが船員ほったらかしで決闘を続けるバカ共がいる島か」
セインは島を眺めて呟く。
「楽しみだ」
そしてセインは島へと影による移動で向かった。
一人で。
「あれ?セイン様は?」
「え?あっ!もういない!また置いていかれました……」
「セイン様……。あれだけお一人にならないで下さいと頼んだのに」
船内では置いていかれたことに気づいた親衛隊の面々が、ガックリと肩を落としていた。
◆◆◆◆
「ゲギャギャギャ!ブロギーよ今日こそ決着をつけてやる!」
「ガババババ!来い!ドリー!」
「その決闘待った!」
ドリーとブロギーが向かい合い、今まさに戦いを始めようとした所にセインが待ったをかける。
セインは2人を見て、この2人は間違いなく自分を満足させてくれる強さがあると瞬時に判断する。
「んん?なんだお嬢ちゃん?こんな所に一人で来ると……。お前、ナンだ?」
「ガババババ!お嬢ちゃんただもんじゃないな?」
ドリーとブロギーは自分達の決闘に待ったをかけた小さな女の子を見て驚く。
その体に見合わない何かを2人は感じた。
そしてすぐさま構える。
「ふむ、何かと聞かれると吸血鬼だと答えよう!只者じゃないなと聞かれたなら、只者じゃないぞと答えよう!」
セインは殺気を放ち、2人の強者に気分良く答える。
「ガババババ!吸血鬼か!御伽噺の種族に会えるとは!ガババババ!」
「ゲキャギャギャ!それで?ヤるか?」
ドリーとブロギーはセインの言葉をすぐに受け入れた。
嘘か真かなどどうでもいいのだ。
ただただ、目の前に現れた強敵に2人は心を踊らせる。
「ああ!ヤろう!そのために来たのだ!2人まとめて相手してやろう!」
ドンッ!!
セインは地面を蹴ってドリーに殴りかかる。
ドリーは予想以上の速さに一瞬目を見張ったが、すぐに立ち直りセインを迎え撃つ。
セインの拳とドリーの
ドリーとブロギーは、セインが剣を拳で受けたことに驚き、セインはニャァアと笑う。
何度か打ち合ってる内にドリーは押され始め、遂に一発貰って後ろに飛ばされる。
「んん?なんだ、お前はこないのか?」
セインはいつまでたっても仕掛けてこないブロギーに不満そうに声をかける。
「ガババババ!儂等にはお嬢ちゃんは小さすぎて2人がかりでは狙いにくい!それに決闘は一対一でやるもんだ!ガババババ!」
「ふむ、そうか、まぁいい。後で私を楽しませてくれよ?」
「ガババババ!その前にドリーを倒してからだな!ドリーは強いぞぅ?」
ブロギーがほれ、と指をさす。
そこにはピンピンしているドリーがいた。
「ゲキャギャギャ!やりおる!やりおるわ!この俺を拳一つで殴り飛ばすとは!流石は吸血鬼だ!」
「フハハハッ!いい!最高だ!さぁもっとやろう!」
「ゲキャギャギャ!ゆくぞ!」
再び拳と剣のやりとり、だが、流石に吸血鬼の速さに翻弄され、次第に捌ききれなくなり始める。
ドリーは一方的に殴られることが多くなり、そして……。
「ゲキャギャギャ……。俺の負けだぁ」
ズシィィンと音を立ててドリーが倒れる。
「クックックッ!まさかここまで立っていられるとは思わなかった!」
さて、とセインはブロギーを振り向く。
「待たせたな。存分にヤろうか?」
◆◆◆◆
セインに置いて行かれた親衛隊達は、まぁもういいか、セイン様だし大丈夫でしょう。
と、諦めモードに入り、さっきまで轟音が響いていた場所まで歩いて行っていた。
「終わっちゃったみたいだけど、セイン様どこにいるんだろ?」
「ここら辺だと思うんだが…」
「あっ、セイン様の気配があっちから!」
ウーノが走ってセインの気配がする方へ行くと。
「ゲキャギャギャ!お嬢ちゃんなかなかいける口だな!」
「クックックッ、これでも貴様らよりは長生きしとるからな」
「ガババババ!流石は吸血鬼だ!」
「何してるんですか、セイン様………」
顔が青アザだらけの2人の巨人と、自分の主が酒盛りしているのであった。
ごめんなさい、もっと上手くなります。
この作品は練習も兼ねてますが、今出せる全力で書いていきます!
なにか気づいたことがあれば報告よろしくお願いします。