そしてエリアGでは何が起こっているのか・・・・・・・・・?
「っそ!!食われてたまるか!!」
巨大な魚の方のルアールの巨大な口で食べられそうになった所を、俺は咄嗟にジャンプして回避した。そこを見据えた様にして小さい方のルアールが氷の矢を3本俺に放った。
「ほらほら~油断していると氷漬けになっちまうぜぇ!!」
「こんな所に氷漬けにされてたまるか!!」
俺は氷の矢をZXセイバーで弾き、小さい方のルアールの胴体にセイバーの一振りをお見舞いした。
「いった~い!よくもやりやがったな!クソ野郎が!!」
ヴァンの一撃を喰らったルアールは激怒し、巨大な口を展開する。その中にはミサイルが搭載されていた。
「オイオイ、あんなの喰らったら一溜りもねぇじゃねぇか・・・・・・!?」
「さぁ・・・・・木端微塵に吹き飛んでしまえ――――――――――!!」
ミサイルが口から発射する直前、俺は急いで上へ飛び上がった。ここが水の中だった事が幸いだぜ、おかげでかなりの距離まで飛べるんだからな。
「アレアレェ~飛んで避けられるなんて思ったら・・・・・・大間違いだぜ!!」
ミサイルは放たれ、イレギュラーの残骸の山に直撃し大爆発を起こした。
そしてその残骸は火山の噴火の如く吹き飛び、上の方から隕石みたいに降り注いできた。
「ぐっ!?この数じゃ避けきれねぇ・・・・・・・」
残骸を掻い潜ろうとしたが、数が多すぎるあまり、剣の様に尖った残骸が俺の腕をかすった。
「ってぇ!」
俺はかすった腕を押さえた。
痛がる俺の姿を見て、ルアールは高らかに笑っていた。
「アヒャヒャヒャヒャ、痛がっちゃって可愛い~けど、こんなもんじゃルアールちゃんは満足しないもんねっ!」
さらに追い打ちを掛ける様にして、ルアールは氷のレーザーを俺の方に向かって放った。
「この野郎・・・・・・これ以上好きにやらせるか!!」
俺はZXバスターを連射してレーザーを押し返そうとするが、威力が違いすぎる。これじゃとてもじゃないが押し返しきれない。
「うああああああああああああ―――――!!」
バスターの力がビームに押し負けてしまい、俺はルアールの放った氷のビームを喰らってしまった。
「なっ・・・・・なんだ?体が・・・・・・・動かない」
ビームを喰らった影響か、俺の右手と両足が氷漬けにされてしまった。
「あ~らら、氷漬けになっちゃったね。それじゃ、遠慮なく潰させてもらいますか――――――――――!!」
巨大な魚の方のルアールが雄たけびを挙げると同時に、俺に向かって口を大きく開いて急接近した。
「くそっ・・・・・・このままじゃ―――――!」
やられる訳にはいかない・・・・・・・・・・こんな所で・・・・・・・こんな所で俺は――――――――――!!
ヴァンは咄嗟に目を瞑った。精神を研ぎ澄ませ、心を落ち着かせた。
「アレェ?目なんて閉じちゃって、もしかした諦めたぁ?でもやーめないっ!このままテメェはパクリと逝っちまうんだよ――――――――――!!」
そして身動き1つも取れないヴァンはそのままルアールに一口で一気に食べられてしまった。
呆気なく終わった事に、ルアールはため息を吐きながら怒りを露にしていた。
「あ~あ、こんなに呆気なく終わっちゃうなんて・・・・・・・・こんなにつまんねぇ奴だったなんてガッカリだぜ!」
だがその時――――――――――
「うっ!?なっなぁに?急にお腹が・・・・・・・苦しくなってきた・・・・・・・・・」
胸を押さえルアールは苦しみ出した。
そして巨大な魚の方のルアールの背中から剣の様な物が突き出て来た。
「なっ・・・・・・コイツっ、まさか中から攻撃してやがるのか!!」
ハハッ、その通りだぜ。イチかバチか、そのデカい体の中から攻撃する事に掛けたのさ。
食われた衝撃で凍った部分も破壊されて、更には中の構造まで丸見えだ。
「このクソ野郎・・・・・・・・・・これでテメェも道連れだ!!」
ルアールの体内からミサイルが生成されだした。
そこにヴァンはエネルギーをチャージしきったZXバスターを構えた。
「それも読んでいたぜ」
そしてヴァンはZXバスターのトリガーを引き、チャージバスターが放たれた――――――――――!
放たれると同時にさっきZXセイバーで空けた穴から、ルアールの体内から脱出した。
「うぐっ・・・・・そんな・・・・負けちゃうの、こんな・・・・・・こんな・・・・・・クソガキにイィィィィィィ――――――――――!」
断末魔を挙げながらルアールは体内のミサイルの誘爆によって爆散した。
間一髪、俺は無事、中から脱出が出来た。そして爆発と同時に飛び出て来たライブメタルを手に掴んだ。
「助かったわ、アタシは氷のライブメタル、モデルL。やっとあんな醜いボディから解放されたわ」
そりゃ、あんなブサイクな魚みたいのに取り込まれてたんじゃ、溜まったもんじゃないからな。
モデルLの不満に苦笑いしながら俺は反応した。
「ところであなた、データディスクの続きが見たいのよね?残念ながらもうココにはないわ、誰かがどっかに運んでしまったわ。やっと戦争が終わったと思ったら、またこんなに世界は騒がしくなっているなんてね」
「それは、セルパンがモデルVを目覚めさせようとしているからなんだ。俺はそれを止めたいんだ、だから力を貸してくれ、モデルL!!」
「フフッ・・・・・いいわよ、あなたの力になってア・ゲ・ル」
モデルLは俺の頬にキスをする様にして自分のボディを近づけた。
ライブメタルでも、こんな性格の奴はいるもんだなぁ、と俺は不思議に思った。
「他にも強い奴と戦えるのなら、なんだかゾクゾクするわねぇ」
なんかちょっと変な奴だな・・・・・・・・おっといけない、早くミッションレポートを提出しないと!!
それから俺は奥にあったトランスサーバーからプレリーに通信を入れた。
『お疲れ様、ライブメタルは無事に回収できた様ね』
「あぁ、ところでバリアン達はどうなったんだ?」
戦っていたおかげで考える暇がなかったが・・・・・・・・・まぁバリアンの事だ、そう簡単にはやられてなんか・・・・・・・・
『ヴァン、大変よ!バリアン達と連絡が付かないわ!!』
「なっ・・・・・何だって!?」
『しかもエリアGにライブメタルの反応が・・・・・・・・さっきまでなかったハズなのに・・・・・・・・』
まさか・・・・・・そこにフォルスロイドもいるってのか!?だとしたら・・・・・・・・・
俺は考えたくもない事を想像してしまった。そしてあの時の事、先輩を助けられなかった事を思い出してしまった。
「プレリー・・・・・・・早くオレをエリアGへ転送してくれ!早く!!」
『わっ・・・・・分かったわ、すぐに転送するからちょっと待ってて!!』
俺はトランスサーバーから転送され、エリアGへと向かった――――――――――――――――――――
エリアG――――――――――
「くっ・・・・・何てことだ・・・・・・」
辺りを見渡すと、街が火の海と化していた。次々と爆発が起こり、建物が崩壊していった。
「おっ・・・・・・オイ、大丈夫か!?」
先へ進むと、ガーディアンの隊員の1人が倒れてるのを発見した。
ボロボロの状態だが何とか彼は立ち上がり、俺に現状を伝えてきた。
「ヴぁっ・・・・・ヴァンか・・・・取り残された民間人は無事救助できた、ただ・・・・・・・バリアンが急に奥の方へ向かって行って・・・・・・・・」
「バリアンが・・・・・・・なんでそんな・・・・・・・」
アイツ・・・・・1人でイレギュラーを倒しに行ったのか!?馬鹿野郎!!何でそんな事・・・・・・・・・・・
俺はアイツの無事を願いながら、炎の中を突っ込んでいった。
「バリアン・・・・・・何処にいるんだ・・・・・・・」
走り続けていると、俺の足元に1匹の子犬がくっついて来た。
「くぅ~ん・・・・・・・」
「おっ・・・・・お前もここに取り残されちまったのか?」
俺は子犬を抱き上げプレリーから貰っていた簡易転送装置で子犬を転送させようとしたその時・・・・・・・・・・・・・・
「よぅ・・・・・・・遅かったじゃねぇか」
「ばっ・・・・・・・バリアン――――――――――!!」
すぐ近くでバリアンが倒れていた。傷だらけで足からコードが露出して、額からは血が流れていた。
一体何でこんな事・・・・・・・誰がここまで・・・・・・・・
「フフフ・・・・・・貴様か?2つのライブメタルを使うロックマンというのは」
俺達の目の前に獅子の様な頭に炎を纏った屈強なフォルスロイドが立ちはだかった。
コイツがバリアンをやったのか!?
「こヤツを助けに来たのか?しかし遅かったなぁ。既にこのフィストレオの拳の前に敗れ去ったわ!」
「けっ・・・・・・情けねぇ所お前に見られちまったもんだ」
「お前・・・・・何で逃げなかったんだ!!」
「ソイツも馬鹿な真似をしおる、そこの子犬を助けようとわざわざ炎の中に突っ込んでこんな所にまで来おるのだから」
バリアンは・・・・・・・あの子犬を助けようとしてここまで来たのか?どうしてそこまでして子犬を・・・・・・・・・・・・
「あまりに弱すぎて肩慣らしにもならならんわ、貴様なら、このモデルFのフォルスロイド、フィストレオを満足させてくれるだろうな――――――――――!」
フィストレオは両腕に炎を纏って拳を高くつき上げた。
「っ・・・・・・まだ腕が・・・・・・」
俺はルアールから受けた腕の傷が痛み、腕を押さえながらセイバーを構えた。
アイツも倒して・・・・・・・バリアンも子犬も無事に連れて帰って見せる!!
一難去ってまた一難、フォルスロイドの連戦がヴァンを襲う。
果たしてどう切り抜けるのか?