ロックマンZX Re:   作:イオ・りん

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パープリルとの決着はいかに・・・・・・・・?
エールとの進展もちょっとあったりなかったり?


ロックマンZX Re:File⑭

パープリル・・・・・10年前にも・・・・・・・今もエールを傷つけたお前を俺はぜったに許さない!!

怒りに満ちた俺は、モデルFXの武器のナックルバスターをパープリルに向かって放った。

 

「へっ、チョロい、チョロい!!」

 

弾を軽々と避けるパープリルだが、弾は軌道を変えてカーブしてパープリルの両腕に直撃する。

 

「ウギャアアアア!!いでぇ・・・・・・・痛ぇじゃねぇか!!」

 

コレは俺と・・・・・・エールの母さんの分・・・・・・そして!!

 

「ハァっ!!」

 

ヴァンはパープリルの頭上へ飛び上がり、ナックルバスターから炎のバスターを放つ。

 

これはエールの分――――――――――!!

 

炎はパープリルを包み、傷口から炎が入り込み、苦しみだした。

 

「コレで終わると思うな!!」

 

炎をナックルバスターに纏い、パープリルの顎に目掛けてパンチを放った。

 

これは・・・・・・・あの場にいた人達の分―――――!!

 

空中に吹き飛ばされるパープリル。地面に落下した所に、ヴァンがゆっくりと近づいて来た。

 

「うげっ!?ヒィィィィィィ・・・・・・許してくれよ・・・・・俺もプロメテ達に言われて仕方なくやったんだよぉ・・・・・・」

 

ヴァンに向かって土下座をし、震えながら命乞いをするパープリル。それを見たヴァンは・・・・・・・・・・・・・・・

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

下を向きながら、ナックルバスターを構えるのを辞めた。その瞬間、パープリルはニヤリと笑った。

 

「バ――――――――――カ!!んな真似するワケねぇだろ!!そのままくたばれ――――――――――ぇ!!」

 

動きを止めたヴァンに、パープリルがダッシュして拳をヴァンの頭上から振り下ろそうとする、が――――――――――!

 

「そんな事だろうと思っていたよ、最後は・・・・・・・・・俺の分だ――――――――――!!」

 

炎を纏ったナックルバスターの一撃がパープリルの腹部に直撃、そのまま身体ごと貫いた――――――――――!

 

「何でだよ・・・・・・何でこの俺様が・・・・・フォルスロイドの大幹部なんだぞ・・・・・・俺様は強ぇんだよ・・・・・・・・俺様はなぁ・・・・・ヒャハハハハハハハ!!」

 

最後の最後まで高らかに笑いながら、パープリルは爆散した。

これで・・・・・・・10年前の借りを返せたんだ・・・・・・・・これでいいんだ。

 

パープリルの残骸から紫色のライブメタルが現れ、ヴァンの元へ向かった。

 

「陥れた者に敗れる、外道に相応しい最後だな。拙者の名は影のライブメタル、モデルP。今の戦い、見事であったぞ」

 

「いや・・・・・見事なもんじゃ・・・・・俺はただ、アイツが許せなくて・・・・・・・・」

 

「しかし、許せない気持ちよりも、彼女を守りたいという気持ちの方が強かった、違うか?」

 

あぁ・・・・・・その通りだな、これ以上、エールを苦しませたくなかった。俺は・・・・・・・アイツの為に出来る事をやった。だけど・・・・・・・・

 

「モデルX様、この男に力を貸していると言う事は、ついに時がきたと」

 

モデルXに様をつけるモデルP、主従関係だったのだろうか・・・・・・・・?

 

『あぁ、モデルVが掘り起こそうとされているんだ、力を貸してくれないか?』

 

「長きの時を超え、ヒトと世界を守護するのが我ら、ライブメタルの使命。今一度、弱気者の刃となりましょう」

 

「あぁ、よろしく頼む、モデルP!」

 

「うむ、ヴァン殿、よろしくたの・・・・・・む」

 

モデルPは急に地面に落ちた、地面に直撃しかけた所を俺が受け止めた。

よく見ると・・・・・・・・モデルPにはヒビが入っていた。

 

「ごめん・・・・・・俺があんな攻撃をしたばかりに・・・・・・・」

 

怒りに身を任せて、ライブメタルの事なんて考えないで攻撃してしまった、そのせいでモデルPは傷だらけになってしまった。

 

「気にするな・・・・・それよりも、あの娘の元へ行ってやれ」

 

そうだ・・・・・エール、大丈夫・・・・・・・のハズがない。あのフォルスロイドに酷い目に遭わされたんだから・・・・・

俺は急いでエールの元に向かった。膝を抱えて顔を埋めていた。

 

「エール、もう大丈夫だ。さぁ・・・・」

 

「ヴァン・・・・・・」

 

俺はエールへ手を差し出した。その手を掴んでエールは立ち上がった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それからしばらくして、エリアHを出て、少し落ち着こうと俺達は森の大樹に座り込んだ。

 

「ほら、飲めよ」

 

「・・・・・・うん」

 

 

俺はエールにガーディアンから支給された栄養ドリンクを渡した。

ドリンクを握ったまま、飲む事はなかった。

 

「・・・・・・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・」

 

俺はエールの隣に座って彼女の方を見た。

は何て言えばいいか分からなかった。今のアイツに何て声を掛ければいいか?俺が何をしてやれるか・・・・・・・・・・

頭の中では考え続けた。

エールも一言も喋らなかった。そんな時、モデルLが俺に話しかけて来た。

 

「バカね、アンタも。こんな時こそ優しくしてあげなきゃ。アンタが支えてやんなきゃでしょ」

 

そっか・・・・・そうだよな。こんな時だからこそ・・・・・・俺が慰めなきゃいけないんだ。

 

「エール・・・・・怖かったよな・・・・・大丈夫だ。俺がいる、俺が・・・・・・お前を守るから」

 

俺はエールの事をそっと抱きしめ、優しく頭を撫でた。

身体からエールの震えが伝わって来た。今でもさっきの事が脳裏に浮かんでずっと怖いんだと。

 

「ヴァン・・・・・・・・ヴァン・・・・・・・・・」

 

エールは泣いていた。俺の服を握り、俺の胸で泣き続けた。

そんな彼女の背中を優しく抱きしめ、不安を取り除こうとした。

 

「俺がいる・・・・・・・・俺がここにいるから安心してくれ」

 

「ヴァン・・・・・・・・・・」

 

「エール・・・・・・」

 

エールの潤んだ瞳、赤くなった表情を見た俺は吸い寄せられる様に惹かれていた。

自分でも拒む理由はなかった。今こうしている事で彼女が安心できるなら・・・・・・・・・・

目を閉じて、自然とそのまま互いの唇を重ね合っていた。俺にとって、エールにとって、これがファーストキスであった。

キスって・・・・・・・柔らかく、暖かい、そしてほんのりと甘い、なんか不思議な感じだ・・・・・・

そのまま俺はエールを抱きしめ続けていた。

 

「・・・・・・・・・・」

 

唇が離れた瞬間、俺は我に返った。いくらなんでもコレはやり過ぎだろ。だって俺達は・・・・・・・・・・・

だけど・・・・・顔を赤くして俺を見つめてくるエールを見ていると、心臓の鼓動が高鳴ってくる。

キャシャで細いエールの体を見ているだけで自分でもよく分からない感情に襲われる。ずっと一緒にいたのに・・・・・・・初めてだった。彼女がこんなにも可愛いと思うのが。

 

「えっと・・・・・その・・・・・」

 

「全く・・・・・誰がそこまでしろって言ったのよ?見せつけてくれるじゃない」

 

目を細くする様にして、モデルLがこちらを見て来た。よくよく考えれば・・・・・・・ライブメタル達にずっと見られてたんだよな・・・・・・・・

 

「ヴァン・・・・・・・」

 

エールは俺の手を、自分の頬に当てた。肌から直接熱さが伝わってくる。なんだか俺もドキドキしてきた。

だけどこれ以上は・・・・・・・・今の俺には出来なかった。

 

「・・・ゴメンね、ヴァン。いきなりこんな事して・・・・・・・」

 

エールも我に返ったのか、顔を隠しながらヴァンに謝った。体の震えは止まり、逆に胸の鼓動が激しくなっている。

 

「あっ、いや・・・・・・俺の方こそ・・・・」

 

ヴァンもエールの顔を見れなかった。互いに気まずい空気になっているが、2人は互いの手を握っていた、ヴァンの通信機から通信が入る。

 

『コホン、あまり関心しませんね、ヴァン』

 

「ぷっ・・・・・プレリー!?」

 

ひょっとして・・・・・・ライブメタル達だけじゃなくプレリーにまで見られていた!?

あんな所を見られてしまうとは・・・・・・・穴があったら今すぐにでも入りたい気分になった。

 

『その様子だと・・・・・・無事に終わった様ね。ガーディアンベースに戻ってきてくれないかしら?』

 

「あっ・・・・・・あぁ!そうだプレリー、エールも連れてってもいいかな?このまま1人にさせたくないんだ・・・・・・」

 

俺の事も知られてしまっている。だったらちゃんと話すべきだ。だけど俺一人じゃ不安だからプレリーにも立ち会ってほしいと思い、エールをガーディアンベースに連れていこうと提案した。

 

「そうね・・・・・確かに放っておけないわね。いいわよ、一緒に連れて来て」

 

「よし・・・・・・エール、一緒に来てほしんだ」

 

「えっ・・・・・何処に?」

 

「来れば分かるよ」

 

俺はエールの手を繋いで近くのトランスサーバーまでやってきた。

 

「大丈夫だよ、怖い所じゃないから」

 

「うん、ヴァンがそういうなら・・・・・・」

 

エールはヴァンの背中にくっつきながら顔を寄せていた。そのままトランスサーバーでガーディアンベースへ転送されていった―――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さぁ、着いたぞ」

 

「ここは・・・・・・?」

 

「ガーディアンベース、空飛ぶ船だよ」

 

ヴァンはエールに窓の外を見せた。空に浮かんでいる船と知り、エールは空を眺めていた。

 

「おっ、戻って来たか。ほら、司令官様がお呼びだぜ、ヴァン」

 

出迎えて来たのはバリアンだった。バリアンの後に付いて行きながら、俺達はプレリーのいる司令室へ歩いていった。

状況が良く分からないエールは、俺の後ろに隠れていた。

そんな時、バリアンが俺の耳元で小さな声で話しかけて来た。

 

「なぁ、ヴァン・・・・・お前結構やるじゃねぇか、ガキにしちゃ、ませてるもんだな~」

 

「いっ・・・・・・言うなよ!」

 

俺は顔を真っ赤にして小さな声で言い返した。そういや、バリアンもモニター越しに俺に声を掛けて来た。

つまりはアイツもアレを見ていた・・・・・って事だろう。よりにもよって一番見られたくない奴に・・・・・・・・

 

「司令官様はちょっと怒っていたぜ~」

 

クスクス笑いながらバリアンは前へ進んだ。そして司令室へ入ると・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「ヴァン、ご苦労様」

 

プレリーが頬を膨らませてこちらを見て来た。バリアンの言ってた通り、大分ご立腹な様子だ・・・・・・・・・・・・・

 

「プレリー・・・・・あの~アレはその・・・・・・・・・」

 

何て言っても弁解する余地はない。ありのままを見られてしまったのだから・・・・・・・・・・・・・

 

「ヴァン・・・・・この人達は?」

 

隠れていたエールがひょっこりと顔を出してきた。エールの顔を見たプレリーは膨らませた頬を落ち着かせた。

 

「あなたが・・・・・エールさんね」

 

「エール、俺、ちゃんと話すよ。本当の事」

 

「本当の・・・・・・事?」

 

俺は決めた。エールに今まで起こった事を、また不安にさせてしまうかもしれない。だけど、そうなったとしても俺が何度でも守ってみせる。そう決めたんだ。

 

「俺さ・・・・・・・ガーディアンとして、ずっとイレギュラーと戦って来たんだ」

 

「え・・・・・・・・・・?」

 

エールは突然の事で驚いていた。だけど、あの戦いを目の当たりにし、薄々気づいていた様にも見える。

 

「あの日・・・・・このモデルXを手にした日から、俺は今日までずっと戦い続けた。だけどその中で先輩が・・・・・・」

 

「ジルウェが・・・・どうしたの?」

 

先輩の話をする時、俺は多少躊躇っていた。自分の口でも言う勇気が未だにないのだから、だけど・・・・・・・・・・・

 

「命を・・・・・落としたんだ」

 

俺は拳を握り絞めていた。あの時の事を思い出すと悔しくて・・・・・・・・仕方がなかった。

そんな俺の手を、エールは握ってきた。

 

「ヴァンも・・・・・・ずっと辛い思いをしていたんだね」

 

「エール・・・・・・・」

 

「ヴァンには感謝しているわ、彼のおかげでイレギュラーによる被害者は少なくなってきている。彼の手で何人のも人が救われているの」

 

「オイオイ、俺達ガーディアンも頑張っているんですけど~」

 

プレリーの会話にバリアンが水を射す様に入って来る。

 

「もちろん、バリアン達にも感謝してます」

 

「そうだったんだ・・・・・私、知らなかったなぁ」

 

エールは何処か寂しそうに窓の外を眺めていた。ヴァンの背中を見て、エールの瞳から涙が零れ落ちていた。

 

「ゴメン!!今まで黙ってて」

 

「いいの、私がイレギュラーを怖がっていたの知ってるから、だから言えなかったんだよね」

 

俺がずっと黙ってた理由を、エールは何処か感じていた。

 

「でも・・・・・ありがとう、ちゃんと話してくれて」

 

その時・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「なっ・・・・何!?」

 

「こんな時に何が起こってやがるんだ!?」

 

突然、ガーディアンベースが揺れた。そして緊急シグナルが鳴り響いた。

 

「これは・・・・・・セルパン・カンパニーの飛行艇がこちらに向かっているわ!!」

 

何だって!?こんな時に・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「ヴァン・・・・・また・・・・・イレギュラーなの?」

 

「いや・・・・・・プレリー!エールを安全な場所に匿ってくれないか?俺が迎撃に行ってくる!!」

 

ヴァンは急いで司令室を出て外の方へ走り出していった・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「心配すんなよ、アイツなら大丈夫だ、ささっ、嬢ちゃんはこっちの方で待ってな」

 

バリアンにエスコートされ、エールは医務室の方へ入っていった。

 

「ヴァン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

胸に手を当て、エールはヴァンの無事を祈っていた・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 




無事エールを助けられてよかったです・・・・・・・しかしヴァン君以外に大胆。むしろうらやま・・・・・・・・・何でもありません。
ピンチは何度もやって来ますね、次回、新たな展開が巻き起こる!!
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