ロックマンZX Re:   作:イオ・りん

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勢いって怖いですよね、勢いが終わった後の虚無感?はとてつもないです(笑)


ロックマンZX Re:File②

「ハァ・・・・・ハァ」

 

ヘビ型のイレギュラーに襲われた俺は突如と青い鎧の様な物を纏っていた、手に装備

された銃みたいな武器でイレギュラーを無我夢中で撃ち続けた。やがてイレギュラーは奥の方へ逃げ出した。

 

「何なんだコレは?一体何がどうなって・・・・・・・・」

 

『恐れないで、僕はライブメタルモデルX』

 

俺の頭の中から声が聞こえた、あのライブメタルが話しかけているのか?

 

『このままじゃ、あの女の子を戦いに巻き込んでしまう、ここを離れて戦うんだ』

 

「俺が・・・・・・イレギュラーと?」

 

未だに信じられない状況だ、またイレギュラーに襲われたと思ったら俺がイレギュラーと戦うって?

でも・・・・・この力があれば俺は・・・・・・・

 

「ライブメタルが・・・・・彼を選んだというの!?そんな偶然が・・・・」

 

金髪の少女は驚いていた、目の前でライブメタルの力で変身した少年がいると言う事に。

 

「なぁお前、このライブメタルってのを合流ポイントまで無事に届ければいいんだっ

け?そこで待っててくれ、俺が助けを呼んでくるから」

 

ヴァンは少女の腕を掴みながら彼女を立ち上がらせるとイレギュラーが逃げた方へ走り出す。

 

「待って!」

 

少女はヴァンが行くのを止めた。

 

「お前じゃなくてプレリー、私の名前はプレリーよ」

 

「プレリーか、俺はヴァン、運び屋のヴァンだ。安心しろついでにイレギュラーも倒してやる!!」

 

互いに自己紹介を終え、ヴァンは再び走り出した。

 

 

 

 

 

 

 

「なぁ、何で俺達を助けようとしたんだ?」

 

移動する最中、ヴァンはモデルXに尋ねた。

 

『誰かを助けるのに理由なんてないだろ?君だって彼女を助けようとしてたじゃないか』

 

「そうだな・・・・・・また目の前で誰かが傷つくのは見たくないからな」

 

ヴァンは少し悲し気な顔をしながら走っていた。

 

「うわっ!?」

 

走っている最中、ヴァンの目の前に空中に浮く懐中電灯みたいな形の青いメカニロイドが超音波の様な攻撃を仕掛けて来た。

 

「っぶねぇ・・・・・・道中にもイレギュラーがいやがるのか」

 

『腕のバスターにエネルギーをチャージするんだ、そうすれば一気に敵を貫通して倒せる』

 

モデルXはヴァンに戦い方を教えた。ヴァンは言われた通り、右腕のバスターにエネルギーのチャージを始める。

 

「チャージして・・・・・・・」

バスターの銃口に蓄積されたエネルギーが青から黄色に変わった瞬間、ヴァンはメカニロイドに向かってバスターを放った。

バスターは一体のメカニロイドを貫通し後ろにいた2体のメカニロイドに直撃し爆散した。

 

『初めてにしてはいい腕だ、先へ進もう』

 

「あぁ!」

 

凄い力だ・・・・・・・これがライブメタルの力なのか!?俺はとんでもない物を運ぼうとしてたんだな・・・・・改めて実感が湧いた。

 

 

 

 

 

 

そしてしばらく先へ進んでいるとだだっ広い森の中心部へと辿り着いた。

目の前にトランスサーバーのある扉を発見した。

 

「やっぱりここにいたな・・・・・・・・」

 

木の間から突如とさっき現れたヘビ型のイレギュラーが俺の前に立ちふさがった。

 

「やっぱりコイツを倒さなきゃ先へは進めない様だな!!」

ヴァンは右腕のバスターを連射しイレギュラーに先制攻撃を仕掛ける、しかしあまり大きなダメージは与えられていない様だ。

 

「これじゃダメか・・・・・そうだ、チャージなら!!」

より大きなダメージを与える為に、ヴァンはバスターのチャージを開始した。

 

『来るよ!!』

 

イレギュラーが尻尾を地面に叩きつけたと同時に岩が吹き飛んでヴァンの上空に降り注ぐ。

 

『ダッシュだヴァン!一気に走って!』

 

「こうか!」

 

モデルXに言われるままにヴァンは岩を避ける様にして一気に走り抜け降り注ぐ岩を回避した。

 

「すげぇ・・・・・・こんな距離まで走ってるなんて・・・・・・」

 

ヴァンは自分の走った距離に驚いていた。

 

『感心してる場合はないよ、次がくる!!」

 

休む間もなくイレギュラーの口から緑の回転弾が発射された。

 

「こういう場合は・・・・・ジャンプすればいいんだな!」

 

回転弾が自身に直撃しようとすると同時にヴァンは一気にジャンプした。

 

「これで・・・・・・・どうだ―――――!!」

 

イレギュラーの頭部に狙いを定めヴァンはチャージショットを2発一気に放った。

 

「キシャァァァァァァァァ―――――!!」

 

チャージショットはイレギュラーの頭に直撃、そのまま胴体へ貫通し全身を粉砕させ

た!!

 

見事にヴァンは勝利した。安心したのかその場に座り込んだ。

 

「ふぅ・・・・勝ったんだな・・・・俺」

 

『あぁ・・・・お見事だったよ、ヴァン』

 

「ありがとうな、モデルX、先へ急ごう」

 

すぐさま立ち上がりヴァンはトランスサーバーがある扉の中へ入っていった。

 

 

 

 

 

 

中には緑色の服を着たガーディアンの男性2名と青い服を着てゴーグルを掛けた小さな老人がいた。

 

「俺は依頼を受けた運び屋の者だ、荷物も持って来た。向うで仲間達が待っている、

助けにいってやってくれないか」

 

「なんだって?今すぐにプレリー様を助けに行くぞ!!」

 

ヴァンの話を聞いたガーディアンの男性2人はすぐさまプレリーのいる所へ走り出した。

 

プレリー様?アイツ随分と慕われてるもんだな~

 

「これは驚きました、まさかライブメタルの力が使えるとは、でも無事で何よりです」

 

小さい老人がヴァンの方へ近づいた。

 

「そういや、俺と同じ運び屋の仲間がこっちに来ていないか?」

 

ヴァンはジルウェが来ていないかと尋ねた。

 

「いいえ、ここにはアナタしか来ていませんよ」

 

どうやらジルウェは来ていない様だ。するとトランスサーバーから通信が入った。

 

『こちら救護班、プレリー様達を発見しました。これからガーディアンベースへ帰還します』

 

どうやらプレリー達と合流できたみたいだな。よかった・・・・・・・・と俺はホッとした。

 

「待って下さい、もう1人の運び屋の行方が分からないようです、そちらで何か確認できませんか?」

 

小さな老人はジルウェの行方が分からないかを尋ねた。

 

『アレは・・・・・エリアBで煙が発生しています、どうやらあっちで何かあったみたいです!』

 

まさか・・・・・・先輩があそこにいるんじゃ!?こうしちゃいれない・・・・・・・・

 

「このライブメタル、もうちょっとだけ借りるぞ、先輩を助けないと・・・・・」

 

「なんですって!?アナタもライブメタルもこれ以上危険な目に遭わせる訳には・・・・・・・」

 

ヴァンがエリアBへ向かうのを小さな老人が止めた。

 

「頼む・・・・行かせてくれ!俺はもう・・・・誰かを失うのを見て居られないんだ!!」

 

ここで俺が行かなかったら・・・・・・あの時みたいに・・・・・そんなの嫌だ!ダメと言われても俺は―――――!

 

『フルーブ、ヴァンを行かせてあげて』

 

「プレリーさん!?」

小さな老人をフルーブと呼ぶプレリー、彼女はヴァンをエリアBへ向かう事を許可した。

 

『心配ないわ、彼ならイレギュラーと戦えるわ。ヴァン、あの時アナタは出会って間もない私を助けようとした、その勇気を私は信じるわ・・・・・』

 

「プレリー・・・・・ありがとう!!」

プレリーに礼を言ったヴァンはすぐさまエリアBへ繋がる扉の方へ走った。

 

「やれやれ・・・・・何という行動力」

 

フルーブはゴーグルを磨きながらヴァンが走り出すのを見送った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エリアB―――――

 

『ヴァン、聞こえる?』

 

エリアBに到着するとプレリーから通信が入った。

 

『私達を襲ったイレギュラーの事なんだけど、ちょっと気になる事があるの。破壊されたイレギュラーの残骸に何か手掛かりがあるかもしれないわ、何かあったら教えて頂戴』

 

「あぁ、分かった!」

 

通信が終わりヴァンはメカニロイドを倒しながら進んでいく。すると・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「コレは・・・・・コンピューターチップ?」

 

足元に小さなチップが落ちておりそれをヴァンは拾った。

 

『多分、イレギュラーに内蔵されていた部品ね。ガーディアンベースで解析すれば何

か手掛かりが掴めるかも、他にもあるかもしれないから出来るだけ集めて頂戴』

 

「コレがイレギュラー発生の手掛かりになるのか・・・・・・・・・よし!」

 

それから俺は先へ進みながらコンピューターチップを集めた、その数は全部で4つあった。

 

「他にはなさそうだな・・・・・・それにしても、随分派手にやり合ったって感じだな」

 

辺りを見回すとイレギュラー達の残骸でいっぱいだ、どれも切り裂かれた跡がある。

 

「コレってまるで・・・・・・・・・」

 

10年前のあの時、俺がイレギュラーに襲われていたのを助けた奴の攻撃と似ている・・・・・・・・気がする。

 

「気のせい・・・・・だよな・・・・・・・!?」

 

空を見上げると突如としてエイ型のイレギュラーがこちらに向かって来た。

やって来て突然中心部の格納庫から大きな砲台を降ろしてきた。

 

「なんだイキなり!?うぁっ!!」

 

砲台から砲撃が放たれた。突然な事で俺はバスターをチャージしながら避けるので精一杯だった。

 

「この野郎・・・・・・いきなり現れて―――――――」

 

俺は砲台に向かってチャージショットを放った。破壊された砲台の破片がイレギュ

ラーに直撃し片方の翼が破壊された。

 

「効いている・・・・・・よし、これなら!!」

 

俺は再びバスターにエネルギーのチャージを始めた。

撃たせまいとイレギュラーは頭部からミサイルが発射された。

 

「しまっ―――――っ!?」

 

ミサイルは俺の足元に直撃しその衝撃で俺は壁の方まで吹き飛ばされた。

 

「くっそ・・・・・!」

 

『大丈夫かい、ヴァン!』

 

「なぁに、これぐらい・・・・・どうって事!!」

 

俺はすぐさま立ち上がり、イレギュラーの片翼に向かってチャージショットを2発同時にぶち込んでやった。

もう片方も翼も破壊されこれで勝利・・・・・・・・と思ったが―――――

 

「オイオイ、まさかこっちに・・・・・・・」

 

翼を失いコントロールを失ったイレギュラーは俺の方に向かって墜落しだした。

絶体絶命、その時――――――――

 

「たぁ―――――!!」

 

突如と目がバイザーで隠れた赤い戦士が剣でイレギュラーを真っ二つにして左右に分かれ俺への直撃は免れた。

 

「あっ・・・・・・アンタ・・・・・」

 

その姿、今でも覚えている・・・・・・・10年前俺を助けてくれた・・・・・・・・・・あの人だ!!

 

「ヴァン、お前もライブメタルに選ばれた様だな」

えっ・・・・・この声・・・・・もしかして―――――!?

 

赤い戦士は光に包まれ変身を解除した、その姿は・・・・・・・・・

 

「せっ・・・・・先輩!?」

 

ジルウェだった、10年前自分を助けた人物がジルウェだった事に気が付いたヴァンは驚いていた。

 

「まさか・・・・・10年前のあの時、俺を助けたのって・・・・・・」

 

「そうさ、あの時お前を助けたのは俺だ、実は俺は・・・・・ガーディアンのメンバーなんだ」

 

ジルウェはヴァンに知っている事を全て話し始めた。

 

「俺も昔にこのライブメタルモデルZに選ばれてな、それからイレギュラーと戦い続けていた。その時にお前を助けたってワケだ。すまなかったな、お前の母親を・・・・エールを助けられなくて」

 

自分がもっと早く動いていれば犠牲を出さずに済んだはずなのに、今でもジルウェは後悔していた。

ヴァンがセルパン・カンパニーの話をする度にその事が胸に刺さっていた。

 

「先輩・・・・・・俺・・・・・・・」

 

「気にするな、お前がそう言うのも無理はない」

 

ジルウェはヴァンの頭を優しく撫でた。

 

「さて、コレで仕事は完了だ、後はガーディアンベースへ向かってライブメタルを届

けるだけだ、その前に・・・・・・・」

 

「その前に?」

 

「一旦お前はエールの所に戻ってやれ、きっと心配しているだろうからな」

 

「あっ・・・・・あぁ、ところでこれってどうすれば元に戻れるんだ?」

 

ヴァンは変身の解除方法をジルウェに聞いた。

 

「ライブメタルに元に戻れって念じるんだ、そうすればあっという間だ」

 

「そっか、元に戻れ・・・・・元に戻れ・・・・・」

 

「口で言わなくていいんだよ」

 

ジルウェは笑っていた。そうしている間にヴァンは変身を解除していた。

 

「さて、コイツを渡しておく、コレでトランスサーバーでガーディアンベースまで行けるはずだ。じゃぁ、エールによろしく伝えておいてくれ」

俺は先輩から青いカードキーを受け取った。

そして先輩はこの近くのトランスサーバーへと向かって行った。

 

「さて俺も・・・・・・・・・」

 

俺も一旦エリアCへ向かう為歩き出していった・・・・・・・・・・・・・・・




今回の変更点:ジルウェは本編開始前からモデルZの適合者に選ばれており、過去にヴァンを助けていた。
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