ロックマンZX Re:   作:イオ・りん

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今回はヴァンとエール、バリアンに分かれ2つのミッションが並行して行われます。
果たして何が起こるのか――――――――――


ロックマンZX Re:File⑳

「痛いよー!」

 

転んで足を擦りむいたエール。擦りむいた足を抑えながら、泣いていた。そんな彼女をヴァンは背中を向けておぶろうとしていた。

 

「ホラ、乗って」

 

「うん・・・・・・」

 

エールはヴァンの背に乗った。沈む夕日の中、エールを背負いながら歩くヴァン。倒れそうになりながらも、必死に堪えて歩き続けた。

 

「大丈夫?重くない?」

 

自分が重いんじゃないかと、ヴァンを心配するエール。

 

「平気、平気!エールは軽いもん!」

 

自分がしっかりしないといけない、そう思いながらヴァンは歩いていった・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・・夢か」

 

ベッドから起き上がるヴァン。幼い頃の夢を見ていた。頭を掻きながら、ヴァンは起き上がる。

 

それにしても懐かしい夢だな。確かエールと出会ったのも・・・・・・・・・あの日だったな。

 

俺が公園で遊んでいた時、1人で砂の城を作ってたエールを見て、俺が声を掛けたんだ。「一緒に遊ぼ!」って言ったら嬉しそうに立ち上がって一緒に遊んでた時、エールが転んじまったんだっけな。それで俺はアイツをおぶって家まで帰ったんだ。

何とビックリ、家が同じマンションだったんだよな。それを知った俺達はあれからよく一緒に遊んだもんだな。

 

「懐かしいなぁ・・・・・」

 

俺は飾っていた写真立てを手に取った。そこには俺とエール、そして母さん達と一緒に取った写真だった。

あの日以来、俺達はしばらくは先輩の所で世話になった。それからは・・・・・・・・エールと一緒に暮らしてたんだ。

 

「おはよぉ・・・・・・」

 

欠伸をしながら、俺は甲板に入ってった。

 

「あっ、おはよう、ヴァン」

 

エールは俺より早く起きて、準備運動をしていた。

足に包帯を巻いているが、痛みはないと言う。

 

「随分、張り切ってるんだな」

 

「そんな事ないよ、ただ・・・・ちょっと強がってるだけかも」

 

「え・・・・・・?」

 

「本当はね、あの時もちょっと怖かったんだ。だけど私も戦うって決めたんだもん。頑張らなきゃって思って」

 

そうだったんだ・・・・・何か1人で考えてたのがバカみたいだ。エールだってこうやって頑張ろうとしてるんだ。

俺1人が頑張るんじゃない、一緒に頑張るんだ。

 

「そっか、俺も無理してた時があるからさ、分かるよ。だから無理するなら、一緒にしようぜ」

 

「そうだね、そっちの方がちょっと嬉しいかも」

 

なんか照れくさいな、こういうの・・・・・・しっかし、風が気持ちいな~空の上だし、飛んでるんだし、当たり前か。

 

それからしばらくして、俺達はプレリーに呼び出されて司令室へ入っていった。

 

「2人共、ライブメタルの反応を検知したわ。場所は・・・・・・・・・・」

 

プレリーが示した場所、そこはエリアJ。ここはセルパン・カンパニーが開発した海底トンネルのある所だ。

 

「それと、以前エリアFで発見したデータディスクと同じ反応もあったの。とにかく、海の底にあるから、2人共気を付けてね」

 

「2人?今回はバリアンは一緒じゃないのか?」

 

「えぇ、彼には別のミッションを頼んでいるの」

 

一体何のミッションを頼まれたんだろう?まっ、俺達も今あるミッションに専念するだけだ。

 

「海底トンネルまで向かうのに、街の港にボートを手配したわ。情報によると無人島にトンネルへ向かう入り口があるらしいのだけど・・・・・・・」

 

「無人島に行かなきゃいけないんだ・・・・・・かなり骨が折れそうだね」

 

「だな、とにかく、俺達はすぐに向かうよ」

 

「えぇ、気を付けてね」

 

こうして俺達はエリアJへ向かう為、エリアG付近の港まで、トランスサーバーを使って転送して向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エリアG港付近――――――――――

 

「えぇっと・・・・・・確かこの辺りに・・・・・・・」

 

俺が港の方を見渡していると、ガーディアンの隊員である男がこちらに手を振って呼んできた。

 

「2人共、こっちだ!」

 

「コレで島まで向かうのか・・・・・・・」

 

「海底トンネルのある島は発見できた。このルートまで行くんだ」

 

俺はガーディアンの隊員から、端末機を受け取った。画面には1つの島に赤いマークが示してあった。ここに入り口があるんだな。

 

「結構遠いんだね」

 

「恐らく辿り着く頃には夜になるかもしれない、サバイバル道具はこのコンテナの中にある。とにかく、気を付けるんだぞ」

 

「了解っ!」

 

俺達はボートに乗り込んで、エンジンを起動させ、海の方へ出発した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、バリアンは・・・・・・・・・・・

 

「ふぅ、ここがセルパン・カンパニーか」

 

紫色のスーツを着て、眼鏡を掛けた姿で、エリアDにあるセルパン・カンパニー本社に来ていた。

 

『バリアン、セルパンカンパニーに着いたかしら?』

 

プレリーから通信が入った。首に掛けていたカメラをイジりながら通信機に手を当てた。

 

「あぁ、こんなにデカいとは思わなかったぜ」

 

「それじゃぁ、予定通りに頼むわね」

 

「あいよ、全く、とんでもねぇ事押し付けてくれるぜ」

 

「会見の参加の方、こちらの方に移動してください」

 

本社の裏口の方から、セルパン・カンパニーの社員がカメラを持った人達を呼んでいる。

 

「さて、そろそろお時間ですか・・・・・・・」

 

バリアンもそっちの方に向かって歩いていった。その先は・・・・・・・・・・・・・

 

「それでは皆さん、セルパン様が来るまでしばらくお待ちください」

 

記者会見を行う為の特設ステージだった。バリアンは席に座り、メモを取り出す。

 

「さて・・・・・もう少しでお出ましになるか」

 

今日はセルパンが何やら緊急会見を行うという情報を確認したガーディアンは潜入の為、バリアンを向かわせたのであった。

 

「皆様、お待たせしました。まもなく会見が始まります」

 

扉から現れたのは、緑色の髪に眼鏡を掛けた赤い目をした女性、パトラであった。

 

「アイツが、エールが言ってた女か・・・・・結構いい女じゃないか」

 

バリアンがパトラの方を眺める様にして見つめた。

その時、扉からセルパンが入って来て、ステージ台の方へ立った。

 

来やがったな・・・・・・随分と偉そうになりやがって・・・しかし、こうして面と向かって会うのは何十年ぶりだろうか。

何があったかは知らねぇが・・・・・・・・ロクな事を考えてねぇだろうな。

 

「皆様、大変長らくお待たせいたしました。本日は皆様に見せたいものがありましてお招き致しました」

 

セルパンがリモコンを手に取り、操作した。モニターに映し出されたのは・・・・・・・・・・・・・・・

 

「こっ・・・・・・・コイツは!?」

 

そこに移されたのは、今まで戦って来たフォルスロイド達だった。

セルパンの野郎・・・・・・一体何を考えてやがるんだ・・・・・・・・・・・・・・・・・!?

 

 




セルパンの会見で発表されたフォルスロイドは一体・・・・・・・
エリアJへ向かう所に大幅な変更を行ってます。海底トンネルだし無人島に入り口があっても面白そうですよね。
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