ロックマンZX Re:   作:イオ・りん

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無人島でのミッションも後半戦、果たして海底トンネルまで辿り着けるのか?
そこに待ち受けているものは・・・・・・・・・・


ロックマンZX Re:File㉓

「よし、朝だな」

 

無人島の洞窟で一晩を過ごした俺達。状況を確認する為に、一足先に着替え、外の方を見た。

太陽が昇り、空が青かった。流石は無人島、こんなにも空が青く見えるなんてな。

 

「警備しているイレギュラーはこの辺にはいない・・・・・・な、よし」

 

俺はエールの寝ている洞穴の方へ走って、彼女を起こし行った。

 

「エール、朝になったぞ!そろそろ出発するぞ」

 

「うーん・・・・・・もう朝なんだ・・・・・・」

 

エールが目を擦りながら起き上がろうとした時、巻いていたタオルが外れて・・・・・・・・・・・・

 

「あっ・・・・・・・・」

 

咄嗟の事だったので、俺ついその光景を目の当たりにしてしまった。幸い、洞穴で暗かったからハッキリと見えたワケじゃない。

小さいながらも指が入りそうな胸の隙間に、俺は目を向けてしまった。

 

「・・・・・・・・・エッチ」

 

「ごっ・・・・・・ゴメン!!」

 

エールは頬を膨らませていた。そして互いに背を向けた。

アレ・・・・何か前にも同じような事が・・・・・・

 

「もういいよ、じゃぁ行こ」

 

着替え終えたエールはそのまま洞窟の奥の方へ歩いて行った。

もしかしたらこの洞窟にあるのかもしれない、そう思いながら海底トンネルの入り口を探していた。

 

「あの・・・・・さっきの事だけど・・・・・・」

 

もしかして怒っているのではないか?そう不安に思いながら俺はエールに聞いてみた。

 

「・・・・・・・・私もゴメン、あんな風に言っちゃって」

 

「いっ・・・・・いや、悪いのは俺の方だし・・・・」

 

怒っているのか、いないのか、俺には分からなかった。

安心すればいいのか、未だに不安は募る一方だ。ダメだ、ミッションに集中としないと・・・・・・・・・・・

 

いくら不可抗力とはいえ、あんな所見られるなんて・・・・・・・・・何だか気まずくなってきた。恥ずかしい、って言えば本当だけど、ヴァンになら・・・・・・・って思う自分がいる。

ダメダメ!そういうのってもうちょっと大人になってからじゃないと!!とにかく・・・・・・ミッションに集中しなくちゃ。怒るのはそれから。

 

「にしても・・・・・こんな所にあるのか?隠し扉なんて」

 

「いかにも、怪しそうな気はするけどね。あそこから外に出れそうだし、一旦出てみる?」

 

エールの指指した方に出口が見えた。これじゃ埒が明かないし一旦戻るか・・・・・・・・と俺が壁に手を付いた時、何かを押した様にへこんだ。

 

「うぉっ!何だ・・・・・・・!?」

 

突然地面が揺れ、壁が開きだした。開いた先には・・・・・・・・・・・・・・

 

「コレって・・・・・・・もしかして海底トンネルの入り口じゃ・・・・・・!?」

 

マジかよ・・・・・まさかこんな偶然入り口を見つけてしまうとはな。

 

「よし・・・・・・行くか!」

 

「うん・・・・・そうだね」

 

俺達は扉を開けて中に入っていった。入るとすぐにエレベーターがあった。俺達はそれに乗り込んで下へと降りて行った・・・・・・・・・・・・

 

ガラス越しで外が見える。下へ降りるにつれ、どんどん海底へ入っていった。

 

「すげぇ・・・・・コレ海の中にあるんだよな・・・・・」

 

敵の施設でありながらも、俺は魅了されていた。透き通った青い海、優雅に泳ぐ魚、とても綺麗だった。

エールもガラスに手を当てながら、魚を見つめていた。

 

「綺麗・・・・・・ココがセルパン・カンパニーの施設じゃなかったらずっと見ていたいって程」

 

それは俺も同感だ。ココを弾圧するって思うとちょっと惜しいって思う程に。

 

「でも、今の俺達はミッションで来てるからな。さっさと終わらせないと・・・・・・」

 

最下層まで辿り着き、俺達は施設の捜索をした。データディスクらしきものは見当たらない。

俺はモデルLXに、エールがモデルFXとなり、現れたイレギュラーと戦いながら先へ進んでいった。

 

「ここ・・・・・怪しそうだな」

 

俺達が向かったのは、巨大なコンピュータールームがある部屋だ。どうにも巨大な水槽にも見えるんだが・・・・・・・

 

「よし、入るぞ」

 

「うん」

 

俺がゆっくりと扉を開け、中に入っていった。なんとそこは水中の中だった。ロックマンになったおかげで息は出来るので、泳ぎながらコンピューターを調べ始める。

 

「コレじゃないな・・・・・・・」

 

漁って簡単に見つかるものじゃない。するとエールが何かを発見した。

 

「コレ・・・・・・もしかしてデータディスクじゃない?」

 

見つけたのはデータディスクが入っているコンピューターだった。

エールが起動させ中を見ようとした時―――――――――――――――!

 

「キャぁっ!?」

 

「エール!!」

 

突然地面が割れ、小さな渦が起こった。飲み込まれかけたエールの肩を掴んで、間一髪助け出せた。

地面から、イカの様な・・・・・クラゲみたいなイレギュラーが現れた。コイツもフォルスロイドなのか!?

 

「こんな所まで侵入するとは、もしや君達がロックマンだね?」

 

何だか紳士的にも思えるが・・・・・・相手はフォルスロイドかもしれない、油断は禁物だ。

 

「しかし残念、その若さでは我らの理想は理解できないだろう」

 

「理解したくもないさ!大方モデルVを使って世界征服でもしようとしているんだろ!!」

 

「全く、口の悪い少年だ。大人の言う事はちゃんと聞くべきだがね?」

 

「私からしたら、見られてくない物を必死に隠そうとする大人って、何だか大人げなく見えるけど?」

 

エールが挑発するみたいに言い返した。それにあのフォルスロイドはカチンと来た様だ。

 

「ファッファッファッ・・・・・・知らなくていい物もあるものだよ、ワシの名はモデルLのフォルスロイド、レグアンカー。聞き分けのない子供には・・・・・・お仕置きが必要だね!!」

 

レグアンカーの4本の手足が伸びて、俺達を突き刺そうとする。

 

「っ・・・・・・・こんなしつけのやり方じゃ、いい子に育てられないぜ!!」

 

俺は2本の足を、ハルバートを回転させ防いだ。

 

「中々腕は経つ様だな、ならばこれならどうだ!!」

 

口から氷の龍の様なものを吐き出したレグアンカー。ハルバートで破壊しようとするが、硬くてビクともしない。

 

「この野郎・・・・何て硬さだ!!」

 

「ヴァン、ここは任せて!」

 

モデルFXのナックルバスターで氷の龍を殴り、粉砕するエール。それと同時に炎を纏ったナックルバスターでレグアンカーのボディにパンチを決める。

 

「んぐっ・・・・・・・!?中々やるね、お嬢ちゃん。ならこれならどうだい?」

 

レグアンカーの一本の足のアンカーが、エールの足に巻き付いた。

 

「いや・・・・・この!!」

 

ナックルバスターで足を破壊しようとするが、非情に硬く破壊できなかった。

 

「フフフ・・・・・・そう簡単にはやらせないよ」

 

絡んできた足は徐々に全身に絡みだす。身動きの取れないエールを助けようと、ヴァンが彼女の元へ向かい、ハルバートで触手の根元を切り、エールの腰を掴んで助け出した。

 

「ハァ・・・・・ハァ・・・ヴァン、ありがとう」

 

「いいって事、それより、あのデカい奴・・・・・早くどうにかしないとな」

 

しかし、派手に戦うとコンピューターを破壊しちまう。一体どうすれば・・・・・・・・・・・・・・

 

「・・・・・・・ヴァン、私にいい考えがあるの」

 

エールは俺の耳元で小さな声で話しかけた。

 

「・・・・・・・・なるほど、俺に任せてくれ!必ずやってみせるさ」

 

そう言い、俺はレグアンカーの周りを移動し始めた。

 

「どうしたんだい?無造作に?追いかけっこがお好みかい?」

 

レグアンカーの手足が俺を追いかける様に襲いかかって来た。モデルLXの水中戦ならこんなスピード楽勝に避けられる。

 

「オラオラ、どうした?そんなモンか?随分遅いな~」

 

俺は挑発する様に手足のアンカーの攻撃を軽々と避ける。

 

「おのれ・・・・・・・チマチマと・・・・・・・・」

 

頭の左右に取り付いているプロペラを回転させ、ヴァンを引き込もうとするレグアンカー。そのパワーにヴァンは吸い寄せられる。

 

「っ・・・・・・コイツはマズいっ!?」

 

ハルバートを地面に突き刺し、何とか耐えようと踏ん張るヴァン。その間に私はレグアンカーの懐から少し離れた所に移動した。

 

「さて・・・・・・・キツイお仕置きといこうか!」

 

レグアンカーが手足のアンカーをヴァン向かって放つ。その瞬間――――――――――!

 

「その行動、待ってたぜ!!」

 

ヴァンは地面に突き刺さったハルバートを抜き、アンカーが近づいた所にハルバートを回転させた。

 

「何・・・・・・・・・っ!?この・・・・・・放さんか!!」

 

「へっ、やーだねっ!!」

 

手足のアンカーはハルバートに絡まり、そのままハルバートを壁に突き刺した。

 

「これなら身動きも取れないな!!エール、やったぞ!!」

 

「後は任せて!!」

 

エールがハルバートを踏み台にして、レグアンカーのボディの真ん中に飛び込んだ。

 

「これで・・・・・・・・終わりよ!!」

 

炎を纏ったナックルバスターのパンチが、レグアンカーのボディを貫いた――――――――――!!

 

「ぐっ・・・・・・・何故そこまで戦える?何故そこまで強くなれる・・・・・・!?これが・・・・・・・・若さなのか?」

 

そのままレグアンカーは爆散した。レグアンカーの体内のエネルギーを、モデルLが吸い取った。

 

「全く・・・・・・何でアタシの力を与える奴ってあんな気味の悪い奴らなのかしら?ゴメンなさいね、パスコードの修復に時間が掛かりそうなの。もうしばらく待ってくれない?」

 

これでモデルLも力を取り戻したか・・・・・・・・・・しかし、派手にやっちまったなぁ・・・・・・コンピューターが殆ど破壊されている。

 

「う~んと・・・・・・あっ、1個だけ起動できる奴があったわ!!」

 

「よし!このデータディスクを起動させよう」

 

俺は壊れたコンピューターに入っていたデータディスクを取り出し、唯一起動できるコンピューターに差し込んだ。

 

「プレリー!調査隊のデータディスクを見つけたぞ!」

 

俺は真っ先にプレリーに通信し、データディスクを手に入れた事を報告した。

 

『本当に?ご苦労様、内容は分かるかしら?』

 

「あぁ、今起動させている」

 

『我々調査隊は、たった1人の仲間の暴走によって全滅した。彼の名はセルパン、もっとモデルVのカケラに興味を示し、全滅させた後、データを全て消去して姿を消した。だがイレギュラーにそこまでの知能があったとは思えない。彼はモデルVの力に魅了させられたのだろう。元々セルパンはイレギュラーの襲撃から生き延びた人物でもある。誰よりもイレギュラーの恐ろしさを知り、誰よりもイレギュラーを憎んでいる彼は求めていたのだろう「力」を。我々は知っている、セルパンが当時ガーディアン中でも一番腕のあるバリアンに嫉妬していた。怒り、憎しみ、恐怖、嫉妬、そこへモデルVに惹かれたのだろう。奇跡的に司令官は全滅の際、脱出する事に成功、その後の事は・・・・・・・・我々にも分からない』

 

『恐らく、セルパンはこのデータが世間に知られる事を恐れていたのね、これが知られれば、問題どころのレベルじゃないものね。後でデータディスクはこちらで預かるわ、まだこの情報は晒すワケにはいかない・・・・・・・』

 

そうだったんだ・・・・・セルパンもイレギュラーの襲撃の生存者。私達と・・・・・・・・・一緒だったんだ。

もしかしたら・・・・・・・って思うと怖くなってきた。

 

「あ・・・・・何考えてるかは大体分かる。俺達がセルパンみたいになるワケないだろ!!俺達にはみんながいる!だから大丈夫だって!」

 

・・・・・・・そうだよね、そんな事にならないよね。

 

『ヴァンの言う通りよ、貴方は自ら恐怖に立ち向かった。もしかしたら、バリアンに何か聞けば分かるかもしれない。ついさっき戻って来た所だし、2人も早く戻ってきて頂戴』

 

「あぁ、行こうか」

 

「うん・・・・・・・・」

 

大丈夫だ、絶対そんな事にはならない。俺達は2人でロックマンなんだ。そんな事ありえるもんか。

それから先へ進んでいると、なんとラッキーな事に、トランスサーバーを発見した。

 

「ボートも壊れちまったし、どう帰るか焦ったけど、これで一安心だ!」

 

俺達はトランスサーバーを使ってガーディアンベースに戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

司令室へ向かうと、そこにはプレリーと頬に湿布を、手足に包帯を巻いたバリアンがいた。

 

「バリアン・・・・・・どうしたんだよ!それ?」

 

「あぁ、ちょっとしくじっちまってな。なぁに、あの時よりマシさ」

 

そういや、バリアンは一体何をしていたんだ?俺は聞いてみる事にしてみた。

 

「何をしてたか聞きたい顔だな。今丁度話す所だよ。じっくり聞くんだな」

 

何があったのかを聞いた俺達は・・・・・・・・・・・・驚きを隠せずにいた。

 

 




またもやヴァンのラッキースケベが発動。主人公補正って半端ないですね。
次回、バリアンとセルパンの確執が明らかに。2人に一体何が・・・・・・・・・・
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